東園田遺跡出土　イイダコ壺

尼崎の指定文化財

東園田遺跡出土　イイダコ壺(ひがしそのだいせきしゅつど　いいだこつぼ)

指定　　尼崎市指定文化財

種別　　考古資料

数　量　490個

所在地　尼崎市南城内10-2

所有者　尼崎市

指定日　平成31年3月19日

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　尼崎市東園田町1丁目から2丁目にかけて所在する、約2000年～1400年前にいたる遺跡である東園田遺跡から出土した、約2000年前のイイダコ壺です。

　総数490個が地面にまとめて置かれた状況で見つかり、大きく4つのグループに分けられ、それぞれのグループ内のイイダコ壺が縄で繋がれていたと見られます。このグループは漁で使われた単位と考えられ、グループごとにまとまった出土状況などから当時のイイダコ壺漁の実態解明に迫ることが出来る資料として大変貴重です。

　約2000年前のほぼ完全な形のイイダコ壺がまとまって出土している全国的にも稀少な実例であり、製作技法を比較検討出来る良好な資料といえます。

　また、イイダコ壺のうち1点にはシカと斜格子(しゃこうし)が描かれています。シカは躍動する姿が写実的に描かれ、斜格子は海、川等の大きなものを表現したものと考えられます。シカが描かれているイイダコ壺は全国でも唯一であり、弥生時代におけるイイダコ壺漁の実態解明に迫る貴重な事例であるといえます。

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