六瀬頼連軍忠状
印刷 ページ番号1040729 更新日 2025年4月1日
尼崎の指定文化財
六瀬頼連軍忠状(ろくせよりつらぐんちゅうじょう)

指定 尼崎市指定文化財
種別 古文書
数量 1通
所在地 尼崎市南城内10-2
所有者 尼崎市
指定日 令和7年3月27日
康安2年(1362、南朝年号正平17年)8月に、川辺郡北部の六(むつ)瀬(せ)(現猪名川町)を本拠とする武士、六瀬頼連が作成した軍忠状です。
軍忠状は中世の武士が自身の戦功を上申した文書で、所属する軍団の統率者に提出されます。北朝方の頼連はこの年8月15日に常光寺(現尼崎市常光寺)に参陣し、翌16日夜に神崎橋の西詰で南朝勢と戦い、17日にも迂回して椋橋(現尼崎市・豊中市)などの家々を焼き払い攻め寄せた南朝勢と戦ったことを述べ、北朝軍を率いた京極高秀の花押と承認文言を得ています。
この合戦は神崎合戦と呼ばれ、軍記物語『太平記』に叙述があり、江戸時代前期に描かれた「紙本着色浄光寺縁起図」(浄光寺所蔵・尼崎市指定文化財)にもこの合戦で建物が焼き討ちにされる情景が描かれていますが、戦闘の経過などを具体的に知ることができる軍忠状などの同時代に作成された文献資料はこれまで見つかっていませんでした。
市内には本資料以外に尼崎に関わる南北朝内乱の合戦の軍忠状が現存しておらず、尼崎での南北朝内乱の戦乱の様相を具体的に示す稀少な資料であり歴史的価値が極めて高いことから、尼崎市指定文化財に指定されました。

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