絹本著色顕如上人画像(西教寺)

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印刷 ページ番号1028932 更新日 2022年3月30日

尼崎の指定文化財

絹本著色顕如上人画像(けんぽんちゃくしょくけんにょしょうにんがぞう)

顕如上人画像

指定  尼崎市指定文化財

種別  絵画

数量  1幅

所在地 尼崎市大物町1-17-36

所有者 西教寺

指定日 平成30年3月27日

裏書
画像の裏書

 浄土真宗本願寺派の西教寺に伝来する本願寺第11世宗主顕如光佐(1543年から1592年)の肖像画です。袈裟を着て上畳に右斜め向きに座り、右手をやや上にあげて念珠を両手で持つ姿で、その風貌は穏やかに描かれています。裏書により慶長6年(1601年)1月に顕如の子准如が裏書をして定専坊(現在の大阪市東淀川区豊里付近にあった本願寺教団の摂津地域の拠点寺院)門徒の西教寺に下付した画像であることがわかります。

 本画像は下付された年代が明らかな顕如上人画像であり、制作当初の状態を良く伝える17世紀初頭の真宗絵画として貴重です。裏書には西教寺が中世に定専坊門徒の道場して開かれた由緒を伝えており、市内に現存する中世末から近世初頭の真宗寺院に関する数少ない資料です。

 また、本願寺が東西分立に向かう時期に下付されており、中世に開かれた門徒の道場が、近世初頭に本願寺の末寺として寺院へと変化していく動向を伝える歴史資料としても注目されます。

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