武庫庄遺跡出土 大型掘立柱建物柱根

ポスト
シェア
LINEで送る

印刷 ページ番号1028961 更新日 2022年3月30日

尼崎の指定文化財

武庫庄遺跡出土 大型掘立柱建物柱根(むこのしょういせきしゅつど おおがたほったてばしらたてものちゅうこん)

大型掘立柱建物柱根
9号柱根

指定  尼崎市指定文化財

種別  考古資料

数量  8本

所在地 尼崎市南城内10-2

所有者 尼崎市

指定日 令和3年3月23日

 武庫庄遺跡は、武庫之荘本町2丁目から武庫之荘7丁目にかけて所在する、弥生時代中期を中心とする集落遺跡です。

 この柱根は、平成8年に実施した第36次調査で発見された大型掘立柱建物8ヶ所の柱穴から出土しました。また、集落の中心的建物であったと考えられる大型掘立柱建物は、東西8.5m、南北10.0m以上あり、これまでの例を上回る弥生時代日本最大級の建物と推定されます。

3号柱根
輪切りにした柱根(3号柱根)

 柱根の伐採年を特定するために、8本の柱根のうち比較的状態の良好な5本について、年輪年代法による年代測定を実施したところ、輪切りにした3号柱根は紀元前168年に伐採されたと推定することができました。

 これまで弥生時代中期は紀元前1世紀に始まると考えられていましたが、その年代観を約100年さかのぼる結果となり、弥生時代の実年代を考える重要な資料であるといえます。

 なお、現在歴史博物館で一部の柱根を展示しています。

武庫庄遺跡出土 大型掘立柱建物柱根一覧
柱根名

材質

高さ 計測年輪数 年輪年代 辺材 伐採年
1号柱根 ヒノキ 40cm 70cm 383 B.C.487 -
2号柱根 ヒノキ

37cm

30cm - - -
3号柱根 ヒノキ 45cm 72cm 617 B.C.245 B.C.168頃
4号柱根 ヒノキ 25cm 50cm - - -
5号柱根 ヒノキ 40cm 67cm 232 B.C.377 -
6号柱根 ヒノキ 48cm 55cm 158 B.C.287 -
7号柱根 ヒノキ 40cm 64cm - - -
9号柱根 ヒノキ 80cm 90cm 241 B.C.370 -

このページに関するお問い合わせ

教育委員会事務局 社会教育部 歴史博物館
〒660-0825 兵庫県尼崎市南城内10番地の2
電話番号:
06-6482-5246(企画担当・史料担当)
06-6489-9801(文化財担当)
06-4868-0362(埋蔵文化財専用)
ファクス番号:06-6489-9800
メールアドレス:
ama-rekihakubunka@city.amagasaki.hyogo.jp(文化財担当)
ama-chiiki-shiryokan@city.amagasaki.hyogo.jp(史料担当)