東大寺大仏殿油納所枡注文

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印刷 ページ番号1037930 更新日 2024年4月25日

尼崎の指定文化財

東大寺大仏殿油納所枡注文(とうだいじだいぶつでんあぶらなっしょますちゅうもん)

東大寺大仏殿油納所枡注文

指定  尼崎市指定文化財

種別  古文書

数量  1巻

所在地 尼崎市南城内10-2

所有者 尼崎市

                         指定日 令和6年3月27日

 永仁2年(1294)3月に燈油聖(とうゆひじり)が作成した東大寺大仏殿で用いる燈油を調達する油納所(燈油納所とも)(あぶらなっしょ)の所領で使われていた枡(ます)の概要を列記した文書です。中世には地域ごとに容積が異なる枡(地域枡)が使われており、年貢収納時に領主側の枡で再計量する必要がありました。東大寺の枡で計量した11種類の地域枡1斗あたりの容積が記されている本資料は地域枡の概要を具体的に示すとともに、中世後期に東大寺の寺院経済を支えた油倉(あぶらくら)の実務を担っていた燈油聖の活動を今に伝える貴重な資料といえます。また、尼崎には猪名荘(いなのしょう)や長洲荘(ながすのしょう)などの荘園があり、尼崎で活動する問丸(といまる(流通業者))が油倉と連携して寺領の年貢の収納に携わるなど、中世を通じて尼崎との関わりが深い東大寺の荘園支配の一端を知る手掛かりとなる資料です。

釈文
東大寺大仏殿油納所枡注文の釈文

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