天龍寺関係文書
印刷 ページ番号1028946 更新日 2022年3月30日
尼崎の指定文化財
天龍寺関係文書(てんりゅうじかんけいもんじょ)
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- 天龍寺関係文書
- 天龍寺重書目録(甲・乙)
- 臨川寺三会院重書案
- 天龍寺重書目録(断簡)
- 天龍寺寿寧院領所領目録
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指定 尼崎市指定文化財
種別 古文書
数量 4帖1通
所在地 尼崎市南城内10-2
所有者 尼崎市
指定日 平成24年3月27日
「天龍寺関係文書」は、京都市右京区嵯峨の天龍寺と臨川寺(りんせんじ)(両寺とも臨済宗)に関わる4件の古文書からなり、室町時代の禅宗寺院の寺院経営の実情を今に伝える歴史資料です。
特に、杭瀬荘(くいせのしょう)や楊津荘(やないづのしょう)など尼崎にあった荘園について記されていることから、尼崎の歴史資料としても貴重な資料です。荘園の年貢が尼崎から神崎川?淀川の水運を利用して京都まで運ばれていたことや、その輸送費用が記され、瀬戸内海有数の港湾都市であった中世尼崎の歴史を物語る資料として注目され、中世流通史の資料としても価値が高いものであることから今回指定されました。
天龍寺重書目録(甲・乙)(てんりゅうじじゅうしょもくろく(こう・おつ)) 2帖
天龍寺創建以来の重要文書142通を収録した重書案(重要文書の控え)の写本で、甲巻に杭瀬荘に関する将軍足利義詮の命令書が収録されています。
臨川寺三会院重書案(りんせんじさんねいんじゅうしょあん) 1帖
永徳2年(1382)に作成された臨川寺の塔頭(たっちゅう)三会院(さんねいん)の重書案で、同院領に関わる重要文書97通が収録され、本書を正本に准じるよう定めた室町幕府の命令書の正文1通も含まれています。
天龍寺重書目録(断簡)(てんりゅうじじゅうしょあん(だんかん)) 1通
天龍寺重書目録(甲・乙)の巻末にはさみ込まれていた天龍寺重書目録乙巻の断簡です。筆跡などから、天龍寺重書目録(甲・乙)より作成時期がさかのぼる可能性があります。
天龍寺寿寧院領所領目録(前欠)(てんりゅうじじゅねんいんしょりょうもくろく(ぜんけつ)) 1帖
応永27年(1420)に作成された禅宗寺院の所領目録で、内容から天龍寺の塔頭寿寧院のものと考えられます。現尼崎市域にあったと推定される楊津荘(やないづのしょう)の田数・年貢などのほか、年貢の運搬経費が記載されています。
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