長洲天満神社絵馬

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印刷 ページ番号1028981 更新日 2022年3月30日

尼崎の指定文化財

長洲天満神社絵馬(附、奉納者名木札 1枚)(ながすてんまじんじゃえま(つけたり、ほうのうしゃめいきふだ 1まい))

長洲天満神社絵馬

指定  尼崎市指定文化財

種別  歴史資料

数量  27面

所在地 尼崎市南城内10-2

所有者 尼崎市

指定日 平成12年3月23日

 発見された27面の絵馬は、長洲天満神社本殿の桧皮葺屋根の野地板の補修材として裁断されて使用されていました。裁断された絵馬の断片と見られるものは93点あり、図柄や形状から絵馬27面と奉納者名を連記した木札1枚が復元されています。絵馬27面のうち、19面については延宝8年(1680)から寛保元年(1741)の間の奉納年月日が確認されます。長洲天満神社本殿は、宝暦年間(1751から64年)に覆屋の工事が行われており、絵馬はこの時に本殿の葺き替えの際に裁断されて使用されたと考えられます。現在尼崎市内では他に例のない17世紀の絵馬が、長期間にわたって神社本殿の桧皮の下という密閉された状態で保存されてきたことから、鮮やかな彩色が良好に残されており、当時の色合いをそのまま伝えていることは大変貴重です。下地には胡粉や黄土が塗られていますが、最も古いものは素地仕上げで、絵馬の変遷の様子も窺え、学術的にも価値の高いものです。

 また絵馬に記載されている奉納者名からは、長洲天満神社の地元の住民のほか、尼崎城下町さらには大坂までの地域を含む人々の信仰の対象になっていたこと、尼崎の寺子たちから奉納があったことなどが知られ、江戸時代の庶民の信仰生活の一端をうかがうことのできる貴重な資料でもあります。

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