長遠寺多宝塔(附、棟札5枚)
印刷 ページ番号1028860 更新日 2023年4月20日
尼崎の指定文化財
長遠寺多宝塔(附、棟札5枚)(ぢょうおんじたほうとう(つけたり、むなふだ5まい))
指定 国指定重要文化財
種別 建造物
数量 1棟
所在地 尼崎市寺町10
所有者 長遠寺
指定日 昭和49年5月21日
方三間2層、本瓦葺きの建物。多宝塔とは仏塔の一形式で、本来多宝如来を安置する塔のことです。
慶長12年(1607)尼崎町の巽(辰巳)、現在の東本町あたりの旧境内地に正面を西に向けて建てられました。その後元和3年(1617)に尼崎城築城にともない現在地に移転しましたが、その際多宝塔の正面を東に向けて建て直されたことが、阪神・淡路大震災後の保存修理の際の解体によって判明しました。
多宝塔の上層は12本の円柱を円形に建て、下層は方三間、周囲に擬宝珠高欄付きの縁をめぐらせ、縁の下には 亀腹 (かめばら)と呼ばれる四分円形の白の漆喰塗りの土壇が築かれています。
内部は 来迎柱 (らいこうばしら)を立てて来迎壁、 須彌壇 (しゅみだん)を設け、正面には釈迦如来が祀られ、その両側には千躰の仏像が安置されています。須彌壇には「天女の図」、南側扉内側には「如来像」、北側扉内側には「愛染明王像」・「不動明王像」が描かれています。
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