板碑 阿弥陀坐像板碑・地蔵立像板碑

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印刷 ページ番号1028957 更新日 2022年3月30日

尼崎の指定文化財

板碑 阿弥陀坐像板碑・地蔵立像板碑(いたび あみだざぞういたび・じぞうりゅうぞういたび)

東光寺板碑
阿弥陀坐像板碑(左)と地蔵立像板碑(右)

指定  尼崎市指定文化財

種別  考古資料

数量  2基

所在地 尼崎市大庄北2-7-1

所有者 東光寺

指定日 平成19年3月22日


 浄土宗東光寺境内のブロック塀沿いに並ぶ30基の石造物群中にある完形品の板碑です。ともに花崗岩製で、現高は阿弥陀坐像板碑が112.1cm、地蔵立像板碑が95.3cmです。

 阿弥陀坐像板碑は、突き出た額部の直ぐ下に阿弥陀坐像が大きく刻まれ、銘文等はありませんが、全体の構造様式や阿弥陀坐像の像容、蓮華座(れんげざ)の手法などから鎌倉時代後期の造立とみられ、市内に残る現存最古の板碑です。地蔵立像板碑は、同じく額部の下に錫状を手にした地蔵立像が刻まれ、銘文等はなく、下端近くに水を供えるためのものとみられる三日月形の穴があけられています。左に並び立つ阿弥陀坐像板碑と比べると規模がやや小さく、構造形式や尊像などの手法から南北朝時代中期ごろの造立と推定されます。

 板碑は板状の石材に仏・菩薩をあらわす梵字や阿弥陀如来・地蔵菩薩などの尊像、年月日や造立趣旨などを刻んで造立された石造物で、鎌倉時代に発達し、室町・戦国時代に衰退しました。市内ではこれまでに約20基の板碑が確認されていますが、古い時代に属するものは少なく、鎌倉時代や南北朝時代の遺例であるこの2基の板碑は貴重な資料といえます。

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