麻しん(はしか)に注意しましょう
印刷 ページ番号1010722 更新日 2022年11月9日
麻しんに注意しましょう
麻しんかも?と思ったら
麻しんの主な症状は
発熱(38度前後)
咳、鼻水、咽頭痛、倦怠感
目の充血、発疹
です。
麻しん流行地などに渡航された後や身近で麻しんを発症した方いるなど感染機会があった後、発熱などの症状がでれば、必ず事前に医療機関に「渡航歴や症状、麻しんかもしれない」ことを連絡の上、受診してください。
麻しんを発症したにも関わらず、医療機関を受診せず放置すると、周囲の方々に感染を広めてしまうことになります。
典型的な症状が出ない場合もありますので、はっきりと診断結果が出るまでは公共交通機関などの利用を避け、感染拡大予防に努めてください。
麻しん(はしか)について
症状
麻しんは、麻しんウィルスに感染することで発熱、咳、鼻水、眼の充血、発疹といった症状が出る感染症の一つです。
感染してから約10日~約12日間の潜伏期間を経て発症すると、発熱(38度前後の熱が出ることも)や咳などの風邪症状が2日~4日出た後、39度以上の高熱とともに全身に発疹が出ます。全身に発疹が出る前に、頬の内側に白い斑点(コプリック班)が見られることがあります。
合併症も発症しやすく、最も多いのは肺炎ですが、重症の脳炎、中耳炎、心筋炎などを発症することもあります。また10万人に1人の割合ですが、感染発症の7~10年後に重症の亜急性硬化性全脳炎という知能障害や運動障害を引き起こす合併症を発症することもあります。
治療法は症状に対する対症療法のみでウィルスに対しての特別な薬はありません。
感染経路
感染力は非常に強く、感染者の咳やくしゃみの水分が蒸発し、広く空気中に漂うことで感染する空気感染、咳やくしゃみを吸い込むことでうつる飛沫感染および接触感染です。
感染力が非常に強いため免疫を持たない人が感染すると90%以上は発症し、重症化もしやすい言われています。
予防
麻しん(はしか)は、空気感染するのでマスクや手洗いだけでは防ぐことができません。
麻しんの予防にはワクチン接種が最も有効です。
1度の予防接種で90%以上の方が免疫を獲得できると言われていますが、1度で免疫がつかない場合、予防接種後自然に抗体価(免疫力)が下がる場合もあるため、現在1歳以上の幼児に対し2回の定期予防接種が行われています。予防には2回の予防接種が重要となります。かかりつけ医にご相談ください。
年代 | ワクチン接種状況 |
---|---|
1972年以前生まれの方 |
定期接種は行われていませんでした。1966年から任意接種として予防接種をうけることができました。自然に麻しんに感染していたかもしれない世代でもあるので、免疫がある方とない方がいます。 |
1973年から1989年生まれの方 |
定期接種1回接種の世代です。麻しんの免疫が低い可能性があります。 1回接種の方は、2回接種をおすすめします。 |
1990年生まれ以降の方 | 定期接種2回接種の世代です。母子手帳を確認の上、接種が行われていない場合は、ワクチンを接種して下さい。 |
流行地に行く場合などは特に注意が必要
成人であっても麻しんに感染します。海外渡航前、麻しん流行地域への渡航予定がある方など感染の危険性がある方は、過去の予防接種歴を確認し、かかりつけ医にご相談の上、必要があれば予防接種を受けることをおすすめします。
関連情報
このページに関するお問い合わせ
保健担当局 保健部 感染症対策担当(尼崎市保健所感染症対策担当)
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電話番号:06-4869-3062(結核、感染症、肝炎治療、予防接種)
ファクス番号:06-4869-3049