水痘(みずぼうそう)
印刷 ページ番号1041427 更新日 2025年6月24日
水痘とは
水痘帯状疱疹ウイルスにより引き起こされる感染症で、かゆみを伴う水疱が全身に出現するため「みずぼうそう」とも呼ばれています。
小児によく見られる病気ですが、成人が発症した場合は重症化するリスクが高いと言われています。
現在、水痘の患者報告数が増加しています。
感染経路
主な感染経路は空気感染、飛沫感染、接触感染で、感染力が強いウイルスです。
患者の咳やくしゃみなどのしぶきに含まれるウイルスを吸い込んだり、感染者と接触したりすることにより感染します。
家庭のほか、学校などの施設内でも感染の伝播がみられます。
症状
特徴的な症状は水疱と38℃前後の発熱で、全身に直径3~5mm程度の発しんが出現します。
典型的な症例では、発しんは皮膚の表面が赤くなることから始まり、水疱、膿疱(粘度のある液体が含まれる水疱)を経てかさぶたになり治癒します。
治療
症状に応じた治療となり、通常発しんに対し外用剤を用いて治療します。
抗ウイルス薬は重症水痘、水痘の重症化のリスクのある免疫不全者には第一選択薬となります。
予防法と感染対策
有効な予防法は予防接種で、定期予防接種が行われています。
1回の接種により重症の水痘をほぼ100%予防でき、2回の接種により軽症の水痘も含めてその発症を予防できると考えられています。
感染を防ぐためには手洗いうがいに加え、水疱に触れた後の確実な手洗いやタオルの共用を避けるといったことも重要です。
水痘患者に接触した場合でも、3日以内にワクチンを接種すれば80%から90%発病を予防でき、家族内感染の予防や施設内感染の防止に有効とされています。また、発症した場合でも症状の軽減化が期待できます。
学校保健安全法における取り扱い
水痘は第2種の感染症に定められており、「全ての発疹が痂皮化する(かさぶたになる)まで」は出席停止の対象となります。登校・登園の可否については所属の指示に従ってください。
関連情報
このページに関するお問い合わせ
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