ウイルス性肝炎
印刷 ページ番号1034693 更新日 2024年4月4日
ウイルス性肝炎とは
ウイルス性肝炎とは、肝炎ウイルスの感染によって起こる肝臓の病気です。肝炎ウイルスは主に5種類(A~E型)ありますが、B型及びC型肝炎ウイルスは感染すると自然には治らず、感染状態が持続することがあります。
B型及びC型肝炎ウイルスの患者・感染者は、国内であわせて200~250万人いると言われています。しかしその約半数の方は、検査をしておらず陽性と知らなかったり、陽性であると知っていても症状が出ていなかったりといった理由で、病院を受診していない状況です。
肝臓は「沈黙の臓器」とも言われ、肝炎ウイルスに感染しても自覚症状はほとんどありません。肝硬変や肝がんに進行して症状が出てから検査して、感染を知る方もいます。肝がんの原因の約7割が肝炎ウイルスであると言われており、肝がんで亡くなる方は年間に2万5000人もいます。
感染経路について
B型及びC型肝炎ウイルスは、血液や体液を介して感染します。
肝炎ウイルス感染のリスクがある状況として、次のようなことがあります。
- 歯ブラシやカミソリの共用
- 入れ墨を入れる
- 覚せい剤を打つなど注射器の使いまわし
- 十分に消毒できていない器具でピアスの穴をあける
- 母子感染
- 性行為
- 平成4年(1992年)以前に手術などで輸血や血液製剤の投与を受けたことがある
一方、普段通りの生活(握手、食器の共用、入浴など)で感染することはありません。感染リスクのある状況を知り、注意して行動することが大切です。
早期発見、早期治療が肝がんを防ぎます
肝炎ウイルスに感染しても、早い段階で治療を始めることができれば、肝硬変や肝がんの発病を防ぐことができます。
近年は新しい治療薬が開発され、薬を飲むだけでウイルスを消したり、ウイルスの活動を抑え込むことができるようになりました。
早期発見のためには、自覚症状のない段階で感染の有無を調べておくことが大切です。
今まで一度も肝炎ウイルス検査を受けたことがない方は、ぜひ肝炎ウイルス検査を受けましょう。
検査を受けるには
検査を受ける方法は大きく分けて3つあります。
詳細につきましては、肝炎ウイルス検査のページを参照ください。
このページに関するお問い合わせ
保健局 保健部 感染症対策担当(尼崎市保健所感染症対策担当)
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