夏風邪・RSウイルスについて

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印刷 ページ番号1034651 更新日 2024年5月24日

 ヘルパンギーナ、手足口病、咽頭結膜熱(プール熱)は子どもの三大夏風邪と呼ばれ、夏季に流行する感染症です。6月頃から患者数が増え始め、7~8月に流行がピークとなります。

 RSウイルス感染症は秋~冬季中心に流行しますが、近年夏季に流行が始まる傾向にあります。

三大夏風邪

1. ヘルパンギーナ

 2~4日の潜伏期間を経て、突然の高熱(39℃前後)で発症し3日前後続きます。発熱に続いて、のどの奥に赤い水ぶくれ(1~2mm、大きいもので5mmほど)や口内炎ができます。ひどくなるとのどの痛みで食べたり飲んだりができなくなり脱水になることもあります。1週間程度で回復します。

 ヘルパンギーナにはアルコール消毒は効果がありません。

2. 手足口病

 3~5日の潜伏期間を経て、口の粘膜、手のひら、足の裏、おしりなどに2~3ミリメートルの水ぶくれができます。発熱をともなうこともありますが、あまり高熱にはならないことが多いです。まれに重症化して髄膜炎や急性脳症、心筋炎などを合併することがありますが、通常は1週間程度で水ぶくれが消えて痕が残ることはないです。手足口病発症後、数週間経ってから、爪が剥がれることがあります。

3. 咽頭結膜熱(プール熱)

 プールで感染することが多いため一般的に「プール熱」と言われますが、正式名称は「咽頭結膜熱」です。5~7日の潜伏期間を経て、発熱(39℃~40℃)がみられ、5日前後続きます。発熱とともに、のどの痛みや頭痛、食欲不振、目の充血が見られます。それらの症状も1週間程度で回復しますが、目の症状が強い場合は眼科に相談しましょう。

RSウイルス感染症

 RSウイルス感染症は2歳までにほぼ100%が1度はかかるとされています。症状は4~6日の潜伏期間を経て、発熱、咳、鼻水などの風邪症状がみられ、1週間程度で回復します。1才以下の乳児では中耳炎を起こすこともあります。生後6カ月未満の乳児や基礎疾患がある幼児などでは肺炎を合併するなど重症化することがあります。発熱が1週間以上続く、ゼイゼイとひどい咳が続く、急にぐったりとするなどの様子が見られたときは、早めに受診しましょう。

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このページに関するお問い合わせ

保健局 保健部 感染症対策担当(尼崎市保健所感染症対策担当)
〒660-0052 兵庫県尼崎市七松町1丁目3番1-502号 フェスタ立花南館5階
電話番号:06-4869-3062(結核、感染症、肝炎治療、予防接種)
ファクス番号:06-4869-3049