インフルエンザについて
印刷 ページ番号1003294 更新日 2023年12月8日
インフルエンザの流行状況について
インフルエンザの流行が拡大しています。
尼崎市では、感染症発生動向調査における第48週(11月27日~12月3日)のインフルエンザ定点あたりの報告数が20.47となり、注意報開始の基準となる「10.0」を超えて、インフルエンザが流行しています。前週の第47週に引き続き注意報開始の基準となる「10.0」を上回っていることから、インフルエンザ注意報を継続します。
市民の皆様には、インフルエンザにかからない、うつさないためにも手洗いや適切なマスクの着用など、拡大防止策に努めていただきますようお願いします。
インフルエンザは、インフルエンザウイルスに感染することによって起こる病気です。
38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、全身倦怠感等の症状が比較的急速に現れるのが特徴です。併せて普通の風邪と同じように、のどの痛み、鼻汁、咳等の症状も見られます。お子様ではまれに急性脳症を、御高齢の方や免疫力の低下している方では肺炎を伴う注意が必要です。
また、季節性インフルエンザは流行性があり、いったん流行が始まると、短期間に多くの人へ感染が拡がります。
日本では、例年12月~3月が流行シーズンですが、今年は季節外れのインフルエンザが流行している状況にあると言われています。家庭での手洗いうがいの習慣づけや、保育所、幼稚園、学校などでの適切な感染症予防を心がけてください。
定点あたりの患者数について
尼崎市インフルエンザ定点(定点医療機関あたりの患者数)
「定点あたりのインフルエンザ患者数」とは、尼崎市内のインフルエンザ定点医療機関(15施設)から報告のあった1週間の患者数の合計を、定点医療機関数で割った値のことです。
- 流行の目安 定点あたり患者数が、「1」以上となった時
- 注意報開始の基準 定点あたり患者数が、「10」以上となった時
- 警報開始の基準 定点あたり患者数が、「30」以上となった時
- 警報終息の基準 定点あたり患者数が、「10」未満となった時
尼崎市 |
兵庫県 |
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罹患数 |
罹患者数 |
定点当たり患者数 |
罹患者数 |
定点当たり患者数 |
第44週(10月30日~11月5日) |
203 |
13.53 |
4,698 |
23.73 |
第45週(11月6日~11月12日) |
136 |
9.07 |
3,479 |
17.66 |
第46週(11月13日~11月19日) |
164 |
10.93 |
3,502 |
17.69 |
第47週(11月20日~11月26日) |
242 |
16.13 |
4,153 |
20.97 |
第48週(11月27日~12月3日) |
307 |
20.47 |
4,438 |
22.41 |
インフルエンザの流行の推移
インフルエンザの予防方法について
インフルエンザを予防する方法としては、以下があげられます。
1 流行前のワクチン接種
インフルエンザワクチンは、感染後に発症する可能性を低減させる効果と、発症した場合の重症化防止に有効と報告されています。
2 咳エチケット
インフルエンザの主な感染経路は咳やくしゃみの際に口から発生される小さな水滴(飛沫)による飛沫感染です。インフルエンザの飛沫感染対策として、次のような咳エチケットを心がけてください。
- 咳やくしゃみを他の人に向けて発しないこと
- 咳やくしゃみが出るときはできるだけマスクをすること。
- とっさの咳やくしゃみの際にマスクがない場合は、ティッシュや腕の内側などで口と鼻を覆い、顔を他の人に向けないこと
- 鼻汁・痰などを含んだティッシュはすぐにゴミ箱に捨て、手のひらで咳やくしゃみを受け止めた時はすぐに手を洗うことなど
3 外出後の手洗い
流水・石鹸による手洗いは手指など身体に付着したインフルエンザウイルスを物理的に除去するために有効な方法であり、インフルエンザに限らず接触感染を感染経路とする感染症対策の基本です。
インフルエンザウイルスはアルコールによる消毒でも効果が高いですので、アルコールによる手指衛生も効果があります。
4 適度な湿度の保持
空気が乾燥すると、のどの粘膜の防御機能が低下し、インフルエンザにかかりやすくなります。特に乾燥しやすい室内では加湿器などを使って、十分な湿度(50から60パーセント)を保つことも効果的です。
5 体の抵抗力を高めましょう
体の抵抗力を高めるために、十分な休養とバランスのとれた栄養摂取を日ごろから心がけましょう
6 人混みや繁華街への外出を控える
インフルエンザが流行してきたら、特に御高齢の方や基礎疾患のある方、妊婦、疲労気味、睡眠不足の方は、人混みや繁華街への外出を控えましょう。
やむを得ず外出して人混みに入る可能性がある場合には、ある程度の飛沫等を防ぐことができる不織布(ふしょくふ)製マスクを着用し、人混みに入る時間も極力短くしましょう。
インフルエンザにかかってしまったと思ったら
医療機関に直ぐ受診するのではなく、事前に医療機関に電話で相談し、症状を伝え、受診時間、受診方法について医療機関の指示を受けてから受診するようにしましょう。
受診後、インフルエンザであることがわかった場合は、水分を十分にとって、自宅等で安静にして十分な休養をとるようにしましょう。
また、熱が下がっても人混みや繁華街への外出を避け、無理をして学校や職場などに行かないようにしましょう。
インフルエンザの集団感染にご注意ください
インフルエンザの流行期間には、高齢者施設、保育所や幼稚園での集団感染が増加します。上記の予防方法を徹底し、予防に努めましょう。
また、感染の可能性がある方は、早めに医療機関を受診しましょう。
平成21年に流行した新型インフルエンザについて
平成21(2009)年4月に新型インフルエンザA(H1N1)2009ウイルスがメキシコで確認され、世界的大流行となり、我が国でも多くの人々が免疫を持っていなかったため、同年秋季を中心に大規模な流行となりました。
発生後、一年余で約2千万人が罹患したと推計されましたが、入院患者数は約1.8万人、死亡者は203人であり、死亡率は0.16(人口10万対)と、諸外国と比較して低い水準にとどまりました。翌年には、新型インフルエンザA(H1N1)2009ウイルスに加え、A香港型やB型のインフルエンザウイルスも流行しており、季節性インフルエンザとは異なる時期に大きな流行が発生する等の特別な状況は確認されませんでした。
このような状況を踏まえ、厚生労働省は、平成23(2011)年3月31日の時点において「新型インフルエンザ」と呼ばれていたインフルエンザA(H1N1)2009ウイルスについて、季節性インフルエンザとして取り扱うこととし、対応も季節性インフルエンザの対策に移行しました。
関連情報
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