第1回 アマメシ紹介 (平成28年6月掲載)

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印刷 ページ番号1003259 更新日 2021年5月26日

アマメシ紹介

この「アマメシ紹介」のページでは、社員食堂、大学、学校、保育所、病院、高齢者施設など、尼崎市内の様々なところで提供されている給食を『アマメシ』と題して、『アマメシ』とそれを『作る人』や『食べる人』の姿をご紹介していきます。

では、さっそく記念すべき第1回目の『アマメシ』をご紹介しましょう!!
皆さん、「一体、どこの給食なのか・・・??」を想像しながら、ご覧ください。

本日の『アマメシ』紹介!!

本日の『アマメシ』は、「鮭寿司・なすの変わり味噌焼き・ ジュレ入り豆腐・おくら団子のおすまし」です。
なす、おくら、みょうがなど夏の食材が使われていて、見た目も美しく涼やかで、初夏を感じさせる献立ですね。とってもおいしそう♪♪

給食

≪栄養成分表示(1食分)≫ 
エネルギー:470キロカロリー、たんぱく質:17.0グラム、脂質:10.2グラム、食塩:2.8グラム、野菜量:140グラム

~献立のポイント~

  • 鮭フレークを使った鮭寿司は、青じそが味の決め手です。
  • 副菜には野菜が主役の一品「なすの変わり味噌焼き」を、香味野菜と味噌で香ばしく焼き上げました。
  • 主菜で足りないたんぱく質は、つるっといただける冷たいお豆腐で補いました。
    実は、この豆腐には、楽しい工夫が隠されています♪♪
    「あれ、味付けがされていないのかな?」と思いながら、お豆腐にお箸を入れてみると・・・
    ビックリ!お豆腐の中から手作りジュレが出てきます!!楽しみながら食べていただける遊び心のある一品です。
    また、ジュレにすることで、お醤油をかけるよりも、塩分を控えることができます。
  • 椀だねは、見た目にも可愛らしいオクラ団子です。オクラの粘りを活かして細かく刻んで丸めました。 

特別に、詳しいレシピを教えて頂きました!!皆さん、お家でも参考にしてみて下さいね

この『アマメシ』は、一体、どんな方が食べる給食なのでしょうか・・・??
実際にこの給食を食べている方々に、ご感想を聞いてみましょう!

私達が給食を食べています!

≪給食を食べた方々からのお声≫

「青じその香りが良かったです。酢加減がもう少し強くても良いと思います。」(鮭寿司)
「なす1本まるごと食べられてボリュームがあり、野菜のお味噌との相性もよく、おいしかったです。」
「ジュレが豆腐の中に隠れていてびっくりしました。だしの効いたジュレが淡白なお豆腐に丁度良かったです。 」
「今まで食べたことがない斬新なメニューでした。食感も良いし、見た目もユニークで良かったです。 」(おくら団子のおすまし)

皆さん、おいしそうに召し上がられていました。
さて、この給食は、どんな人が作っているのでしょうか・・・??

私達が給食を提供しています!

実は・・・本日の『アマメシ』は、「医療法人社団 正名会 池田病院」でお昼に提供されている給食(糖尿病食)でした!!

それでは、この給食を作られている栄養課の皆さんをご紹介します!!

栄養課スタッフ

栄養課スタッフ

栄養課スタッフ

給食提供に携わられている皆さんに、日々の給食に込められた想いやエピソードを教えていただきました!!

院長、管理栄養士、調理スタッフの写真

≪池田院長より≫
糖尿病食は、特に糖尿病や生活習慣病のある方のための食事ではなく、あらゆる方に食べていただきたい「健康食」であることを知ってほしいと思っています。患者さんには「カロリー制限食、塩分制限食」というマイナスのイメージではなく、カロリーや塩分が決まっていても、十分な量で決して薄味ではないおいしい味を楽しめるということを池田病院の食事で感じていただきたいと思い、日々工夫を重ねてきました。私自身も日ごろから料理を作り、食べることを楽しんでいますし、世界中の様々な料理を健康食に取り入れられないだろうかと常に考えています。糖尿病などが発症しても、食事を楽しむことができれば、それだけ糖尿病治療に対して前向きに取り組む姿勢が得られるだろうと考えています。 

≪管理栄養士 有田さんより≫
献立の作成では、栄養バランスだけでなく、香りのあるものや季節を感じる食材を盛り込むこと、切り方で食感を工夫することなど、「味」、「香り」、「食感」、「外観」、「温度」などの “五感で味わう” 献立を大切にしています。
また、目の前でお肉を焼いたり、蓋付きの小鉢を開ける時のわくわく感を大切にしたりするなど、食の演出も加えながら、食べる方に楽しく学んでいただけるよう、努めていきたいです。

≪調理スタッフ 山田さんより≫
汁物は、患者さんが着席されてから、お一人ずつ熱々をお出ししています。温かいものは温かく、料理に合わせた温度で提供することを心がけています。
思い出に残るエピソードは、調理法を変えたら、「苦手なピーマンが食べられるようになった」と、偏食を克服できた方からのお言葉をいただいた事です。これからも、患者さんに「おいしかった」、「この味つけなら食べられたよ」と、言っていただけるよう、切り方や盛り付けにも気を配り、心を込めて作っていきたいと思います。

 ~調理風景~

毎日、丁寧にだしをひいておられます。和食を支える “だしの旨味” が味の基本なんですね!
食堂からは、ガラス戸ごしに厨房作業が見えるようになっています。このような厨房と食堂の隣接は、
開院当初からのレイアウトだそうです。

調理風景

施設のご紹介!

池田病院の外観と食堂

施設名:医療法人社団 正名会 池田病院
所在地:〒661-0002 尼崎市塚口町1-18-5
電話番号:06-6421-1680
ファクス番号:06-6427-4170

池田病院のホームページ

食堂は、とても眺めがいい5階にあります。歩ける患者さんは皆さん、この食堂を利用され、明るく開放的な雰囲気で、ゆったりとお食事を召し上がられています。壁には、「理念、基本方針」が掲げられていました。安全で正確な療養食の提供はもちろん、 “五感で味わう健康食” “驚きと感動を与える最高のクオリティ” の食事を提供すると書かれていたことが印象的でした♪

給食内容の展示

食堂内には、その献立に使われている食材料の実物展示がされていました。
スクリーンには、各料理で使用する食品名と量が、 「糖尿病食事療法のための食品交換表」 に沿った形で分かりやすく単位表示され、映し出されていました。
提供されているお食事が、食べる人にとって、まさに “生きた教材” となっているんですね♪

~栄養相談室~

栄養相談室

外来の待合い室に面した場所にあります。
ドアの左側にあるショーケースには、実際患者さんに提供される入院食が1日分展示されていました。1日1600kcalのボリューム感などを眼で見て確認でき、家での食事の参考にもしやすいですね!

その他の取組み

患者さんに必要な食事療養を継続していただくため、給食を生きた教材として活用しながら、給食提供に加えて、以下のような取組みもされています!

~栄養相談~

栄養相談の様子

ひとり一人の患者さんに合わせて、笑顔で優しく、丁寧な相談を心がけていらっしゃいます。
糖尿病教室は、入院・外来を問わず、どなたでも参加いただけるそうです。

~デモクッキング(調理実演)~

デモクッキングの様子

患者さんが食事を召し上がっている時間を利用して、調理の実演をされています。

取材にご協力いただき、どうも有難うございました!!

おじぎする女性

 ≪保健所 管理栄養士より≫
病院の糖尿病食というと、物足りない、味が薄い、おいしくないなどとイメージされてしまいがちですが、“五感で味わう健康食”をモットーとされているという給食は、味はもとより、見た目、香り、食感などの面でも工夫が凝らされていて、食べる人の“体”にも“心”にも、おいしい給食でした。特別な材料は使わず、家庭でもできる工夫がいっぱいです。皆さんもぜひ、参考にしてみてください。
今回、院長、管理栄養士、調理スタッフの皆さんにお話を伺いましたが、皆さんが素敵な笑顔で、食事に込めた想いを教えて下さったことが印象的でした。栄養管理とおいしさの両立には、様々なご苦労もあるかと思います。食べる人の健康を支えてくれる、おいしい給食の裏側には、これらの皆さんの食べる人を想う気持ちや、日本一おいしい糖尿病食を目指して日々奮闘されている姿があるのだと感じました。取材にご協力いただきました皆様、本当に有難うございました!!

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このページに関するお問い合わせ

保健局 保健部 健康増進課(尼崎市保健所健康増進課)
〒660-0052 兵庫県尼崎市七松町1丁目3番1-502号 フェスタ立花南館5階
電話番号:06-4869-3033
ファクス番号:06-4869-3049