生誕100年記念ミニ展示「白髪一雄資料展」

尼崎出身の現代芸術家・白髪一雄（1924-2008）。今年生誕100年を迎え、尼崎市では、その画業と生涯を顕彰するさまざまな事業をおこなっています。

尼崎市西本町で呉服商「木市呉服店」の長男として生まれた白髪一雄は、兵庫県立尼崎中学校（現：兵庫県立尼崎高等学校）絵画部での経験が画家を目指すきかっけとなり、京都市立絵画専門学校（現：京都市立芸術大学）に進学、日本画を学びました。卒業後、洋画に転向。既存の絵画に飽き足らず、天井から吊るしたロープにつかまり、床に広げたキャンバスの上に絵具を置いて足で描く「フット・ペインティング」という独自の方法を編み出します。また、画家・吉原治良をリーダーとする前衛芸術グループ「具体美術協会」の中心メンバーのひとりとして活躍、国際的にも高い評価を得ました。身体を使って描いた迫力ある作品の数々は、国内外の美術館に収蔵され、今なお多くの人々に感動を与えています。

生まれ育った尼崎に強い愛着をもち、83歳で亡くなるまで尼崎に暮らし、制作をおこなった白髪一雄。その画業と生涯を、尼崎市と当館が所蔵する写真、画集やカタログ、展覧会ポスター・ちらし、雑誌記事などの資料で振り返り、生誕100年記念の年を締めくくります。また貸出できる関連資料として、現代美術や具体美術の作家、美術館についての本を集めました。ささやかな展示ですが、どうぞご覧ください。

展示期間

令和6年11月1日（金曜日）～令和6年12月27日（金曜日）

ただし、12月2日から12月12日まで、特別整理のため休館します。休館中はご覧になれません。

場所

尼崎市立中央図書館 2階エントランス
尼崎市北城内27 阪神尼崎駅から南東へ徒歩5分