地域版・アマメシ「心と体を育む幼児食講座」の『すくすく育つ子どもごはん』
印刷 ページ番号1030786 更新日 2022年6月6日
「地域版・アマメシ」のページでは、尼崎市内で取り組まれている様々な食育活動で登場する「食事」を『アマメシ』と題して、『アマメシ』とそれが登場する『食育活動』やそこに関わる『地域の人々』の姿をご紹介していきます。
それでは、今回の『アマメシ』をご紹介しましょう!!
本日の『アマメシ』紹介!!
本日、ご紹介する『アマメシ』は、「さつまいもごはん・豆腐とひじきのそぼろ煮・しめじとブロッコリーの煮びたし・はんぺんのすまし汁」です。
栄養成分表示(1歳半から2歳児1食分)
エネルギー: 307kcal、たんぱく質: 13.3g、脂質: 8.1g、食塩相当量: 2.2g、野菜量: 43g
献立のポイント
- さつまいもごはん
材料を炊飯器に入れてスイッチ1つで出来上がります。
さつまいもがほくほくしていて甘く、おにぎりにしてもかわいいですよ。 - 豆腐とひじきのそぼろ煮
加熱するとぼそぼそしやすい鶏ひき肉も、とろみをつけているのでふんわりしておいしいです。仕上げにおろし生姜をそえると大人の味になります。 - しめじとブロッコリーの煮びたし
しらすの塩味とだしのうま味を活かしたやさしい味わいです。ブロッコリーの芯も刻んで一緒に使ってくださいね。 - はんぺんのすまし汁
はんぺんのふわふわ、オクラのトロトロとした食感が楽しいすまし汁です。オクラの切り口がお星さまみたいですね。
詳しいレシピは下記をご覧ください。皆さん、お家でも参考にしてみてくださいね。
さて、この『アマメシ』はどんな食育活動で登場するのでしょうか・・・?
この『アマメシ』が登場するのは、こんな食育活動です!!
この『アマメシ』は 1歳から3歳未満の子どもと保護者を対象に実施している「心と体を育む幼児食講座 1歳からのすくすく育つ子どもごはん」で紹介しているメニューです。
1歳から3歳未満の幼児期は、食生活において「好き嫌いがある」「いつから大人と一緒の料理でいいの?」など悩みが多くみられる時期です。尼崎市では、そんな悩みを一緒に解決できるよう、幼児食講座を実施しています。レシピ紹介や実際に調理したものを見ることもできますよ。
詳しい講座案内は下記をご覧ください。
幼児期は、食べる機能が発達し、食習慣の基礎や規則正しい生活リズムをつくる大切な時期です。新型コロナウイルス感染症の影響により、外出を控えている方もいらっしゃるかと思います。講座に参加できない方にも、幼児期の食生活の大切さをお伝えできればと思い、講座でお話する幼児期の食生活のポイントをご紹介します。
幼児期の食事の役割
幼児期は心と体が急成長する大切な時期です。
体は乳幼児期(第一次成長期)思春期(第二次成長期)を経て大人へと成長していきます。脳、神経系は3歳までに大人の80%まで成長します。食事は体を大きくするだけでなく、脳や神経の成長・発達も支えています。皆さんのご家庭では、朝・昼・夕・おやつの1日4回、しっかり食事をとれていますか?
- スキャモンの発育曲線
20歳時点での発育を100%としたときの成長のパターンを1.心臓・肺・骨・筋肉など、2.脳・脊髄など、3.卵巣・精巣など、4.胸腺・へんとうなどの4つに分類して、成長をグラフで示したものです。
食事のリズムを整えよう
規則正しい生活はできていますか?毎日決まった時間に朝・昼・夕の食事とおやつを食べ、空腹感と満腹感が規則的に感じられる食事のリズムを作っていきましょう。
食事のリズムの基本は朝食を食べることです。朝食には「体内時計をリセットする」「体温をあげて体を目覚めさせる」「脳と体にエネルギーを補給する」というとても大切な役割があります。朝早く起きてしっかり朝日を浴び、朝食を食べることにより、おやつを含む1日4回の食事のリズムを整えていきましょう。
子どもの成長にあった食事の内容にしよう
1歳から2歳児のエネルギー量は20・30歳代の女性の半分です。お母さんの食事の半分ぐらいを目安に用意するといいでしょう。エネルギー量だけではなく、食事の栄養バランスも大切です。バランスの良い食事の基本は主食・主菜・副菜をそろえることです。
- 主菜とは、肉や魚、卵、大豆・大豆製品など「体(骨や歯、血液、筋肉など)をつくるもと」になる食品のことです。
- 副菜とは、野菜や海藻類、いも類、きのこ類など「体の調子を整えるもと」になる食品のことです。
- 主食とは、ごはんやパン、麺類など「体や脳のエネルギーのもと」になる食品のことです。
1回の食事でこの3つのグループをそろえるように心がけましょう。今日の朝食には3つのグループがそろっていましたか?パンと牛乳だけだったのなら、副菜が足りません。サラダなどの野菜を食べると3つのグループをそろえることができます。
幼児の胃は小さく、消化機能も発達中のため3回の食事だけでは量や栄養素が不足してしまいます。3回の食事でとりきれないものは、「第4の食事」としておやつで補います。1歳から2歳児のおやつの適切なエネルギー量は100から150キロカロリーです。食べすぎにならないように、お皿などに適量をもりつけてあげるようにしましょう。市販のお菓子を食べるときは、栄養成分表示を確認してくださいね。
楽しい食体験をしよう
食事は五感(触覚、嗅覚、視覚、聴覚、味覚)をすべて使うことができます。例えば、触覚(手触り)からは、つるつる、べたべた、あたたかいということが伝わり、調理の音や咀嚼の音は聴覚、料理や食材の匂いは嗅覚を刺激します。さらに、料理の彩りは視覚を刺激し、食べることで味覚を刺激します。五感を刺激することが、脳への刺激となり、豊かな心が育まれます。
手づかみで食べることも、五感を刺激します。初めは上手に食べられないかもしれませんが、手づかみ食べの機会を作ってあげてくださいね。
また、幼児期になると、お手伝いができるようになってきます。味見や、お箸の準備など、子どもの成長や興味に合わせて、挑戦させてあげましょう。食事作りや準備を一緒にすることで、「楽しい」「できた」という体験ができ、自信にもつながります。
好き嫌いをなくす工夫
なぜ好き嫌いがあるのでしょうか。実は人は本能的に「酸っぱい」「苦い」という味を苦手に感じる傾向があります。そしてこの味は野菜などに多い味なので、野菜が苦手なのも当然です。ですが繰り返し練習することで、おいしいと感じるようになります。「食べられた」「おいしかった」「楽しかった」などの経験が苦手克服のカギです。繰り返しチャレンジしてくださいね。
また、幼児期にはまだ食べにくい食材もたくさんあります。例えば、ひき肉など口の中でバラバラする食べ物、こんにゃくなど弾力があってかみ切りにくいもの、トマトなど薄皮が口に残ってしまうものなど。これらの食材は調理方法によって、食べやすくなります。加熱して柔らかくしたり、刻んだりとろみをつけるなど、工夫してあげましょう。掲載しているレシピも参考にしてくださいね。
実際に参加した方に、感想を聞いてみましょう。
この食育活動に参加しました!!
- レシピが特に参考になりました。作ってみたいと思います。
- 気になることが質問できてよかったです。勉強になりました。ありがとうございました。
- 本などを見よう見まねでしかやっておらず不安でしたが、今日のお話を聞いて気持ちが楽になりました。今はあまり大人のとり分けがあまりできてないので、少しずつトライしてみます。
- 講座を受けてこれからの幼児食のことを理解できてよかったです。色々試してみたいと思いました。
- 実際のメニューを見ることができ勉強になりました。苦手な味も少しずつチャレンジしていきます。
次は、この食育活動に関わっている方々を『アマメシ応援団』としてご紹介します。
私達が『アマメシ応援団』です!!
この食育活動の実施者、協力者からのメッセージをいただきました。
《食育サポーター 神田さん》
私たち食育サポーターは、講座に来られるお母さんが受付時の用紙に記入しやすいように手荷物を預かったり、子どもさんを抱っこしたり、お部屋へ案内するサポートを行っています。また管理栄養士さんのお話の間に紙芝居や絵本を読んだりもしていますが、その時の子どもたちの幼い眼差しが、何とも言えないくらい可愛らしくてうれしい気持ちであふれます。
参加される方は色々で、おばあさん、おじいさん、お兄ちゃんやお姉ちゃん、お母さん、お父さんで、管理栄養士さんのお話を熱心に聞いておられます。また(今はコロナ禍で試食はありませんが)試食時は食べながら「うんうん」とうなずいておられる熱心なお父さんの姿も目にします。
これからも元気で明るい食育生活を楽しんでいただきたいと応援しています。
《尼崎市 管理栄養士 前田さん》
幼児食講座では、主に家族で一緒に食べられる食事の献立例とその作り方、発達中の子どもには噛みにくかったり、パサついたりして食べづらい食材を食べやすくする調理の工夫などもお話ししています。
日々のお父さん、お母さんの頑張りや努力に寄り添い、食に関わる困り事や気になることが解決、解消するお役になれたらいいなと思っています。
講座が終わった時、「さぁ、ご飯を食べよう!」「今晩は聞いたことを試してみようかな」と食を楽しむ気分になってもらえたら嬉しいです。
《尼崎在宅栄養士会 野田さん》
1歳の誕生日を迎えられると、赤ちゃんから幼児へと移っていきます。食事も離乳食から幼児食になります。今までの「食べさせてもらう食事」が、「自分で食べる食事」と大きく変化します。と言っても前期幼児食は、まだ全て大人と同じ物を食べる事はできません。
「大人食より柔らかく、薄味で、食べやすく」が基本になります。
2歳ぐらいになると、お手伝いが大好きになります。お手伝いができたら1回1回「ありがとう」と言うと素敵な笑顔を返してくれますよ。
忙しい中、子どもが食事作りに参加するのは難しいと思いますが、
「ミニトマトとレタス」ならレタスは手でちぎってもらう、ミニトマトのへたを取ってもらう等のお手伝いができます。
子どもの笑顔間違いなし。野菜もパクパクたべてくれると最高です。
最後までご覧いただき、どうもありがうございました!!
離乳食の次のステップで、大人と同じものを食べることができるようになるまでの間の幼児食は、心と体を育む大切な食事です。なんでも好き嫌いなく食べられるようになってほしいものです。講座で紹介したレシピを親子で料理をしながら、食事を楽しんでもらえたらいいなと思っています。
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このページに関するお問い合わせ
保健局 北部保健福祉センター 北部地域保健課
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