地域版・アマメシ「親子で楽しむ離乳食講習会」の『かぼちゃのポタージュ』

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印刷 ページ番号1021512 更新日 2022年1月25日

地域版・アマメシのタイトル画像

「地域版・アマメシ」のページでは、尼崎市内で取り組まれている様々な食育活動で登場する「食事」を『アマメシ』と題して、『アマメシ』とそれが登場する『食育活動』やそこに関わる『地域の人々』の姿をご紹介していきます。

それでは、今回の『アマメシ』をご紹介しましょう!!

本日の『アマメシ』紹介!!

かぼちゃのポタージュ

 

 

本日、ご紹介する『アマメシ』は、
「かぼちゃのポタージュ」です。

献立のポイント

赤ちゃんから高齢者まで誰もが食べやすい、かぼちゃを使った一品です。ミキサーやハンドブレンダーなどを活用すると簡単に作ることができます。

詳しいレシピは、下記をご覧下さい。お家でもぜひ作ってみてくださいね。

さて、この『アマメシ』は、一体どんな食育活動で登場するのでしょうか?

この『アマメシ』が登場するのは、こんな食育活動です!!

この『アマメシ』は、おおむね4カ月から9カ月までの赤ちゃんと保護者の方を対象に尼崎市が実施している「親子で楽しむ離乳食講習会」でご紹介しているメニューです。

赤ちゃんが生まれて初めて食べる「離乳食」。尼崎市では、一人ひとりの「赤ちゃんの発達に合わせた離乳食の進め方」についてお話しています。詳しい案内は下記をご覧ください。

離乳食講習会の様子

講習会には参加したいけれど日程が合わないなど参加がなかなかできない方も多いと思います。少しでも参考にしていただければと思い、離乳食講習会で管理栄養士がお話する離乳初期(1回食)のポイントをご紹介したいと思います。今後、離乳中期(2回食)・離乳後期(3回食)についても3回シリーズでご紹介していきます。

離乳食とは

親子三人のイラスト

 

離乳食とは生後5カ月頃~1歳6カ月頃にかけて食べる食事です。みなさんも赤ちゃんの頃に誰もが食べてきた食事のことです。母乳や育児用ミルクを飲んで育ってきた赤ちゃんが少しずつ固さや形のある食事に慣れて、幼児食が食べられるように練習していきます。では、どのような食事の変化があるのでしょうか?

1.吸うことからかみつぶして飲み込む

想像してみてください。赤ちゃんは母乳や育児用ミルクを飲むときは口を開けている状態です。しかし、食べ物を食べるときは口を開けたままでは飲み込むことはできません。離乳食を食べるためには、まず、食べ物が入ると口を閉じ、口の中でつぶして舌を動かし、最後に飲み込む練習をすることが大切なのです。

2.食品の種類が増え、献立・調理形態が変化していく

離乳食を始める前は、母乳や育児用ミルクのみから栄養をとっていますが、離乳食を進めるにつれてごはんや野菜、肉や魚といった様々な食べ物から栄養をとることができるようになります。

3.自分で食べる

食べ物への興味がわき、食べさせてもらうのではなく、手やスプーンやフォークを使って自分で食べることができるようになります。

もちろん初めから上手に食べることはできません。練習を重ね、だんだんと赤ちゃんが自分で食べ物を噛んで食べられるようになっていくという成長のある大切な時期です。温かい気持ちで応援したいですね。

離乳食の準備として大切なこととは?

1.規則的な食事リズムを整え、食欲を育むこと

おなかがすいた「空腹感」がないとごはんを食べたいとなかなか思いません。それは、赤ちゃんも同じです。おなかがすいてしっかりと母乳やミルクを飲めるように3~4時間おきの授乳リズムを作り、生活リズムを整えてあげましょう。

3-4カ月の食事リズム

2.食べる楽しさを体験していくこと

赤ちゃんは大人のまねが大好きです。家族が楽しそうに、おいしそうに食事を食べる姿をたくさん見せてあげてください。家族と一緒に食卓を囲むことで、食べ物に興味を示し、食事の楽しさを感じることができます。食事はみんなで楽しく食べたいですね。

離乳初期 (生後5~6カ月頃・1回食)

離乳食の様子

離乳食はいつから始めればよいのでしょうか?目安は、生後5~6カ月頃です。もちろん赤ちゃんの発達には個人差がありますので、焦らずに赤ちゃんの発達に合わせて進めていくことが大切です。

離乳食を始める赤ちゃんの発達の目安としては次のことがあげられます。

  • 首のすわりがしっかりして寝返りができる
  • 支えてあげると5秒以上座れる
  • 食べ物に興味を示す
  • スプーンなどを口に入れても舌で押し出すことが少なくなる

5~6カ月頃になって、発達の目安のサインが出ていれば、離乳食を始めてみましょう。スプーンの練習は、離乳食が始まってからで大丈夫です。また、離乳食開始前に果汁などを飲ませると母乳や育児用ミルクを飲む量が減り、必要なエネルギー量・栄養素が不足することがありますので、母乳や育児用ミルク以外の味に慣れさせるのは離乳食を開始してからで十分です。

離乳食の始め方

実際の離乳食の始め方ですが、現在の母乳または育児用ミルクをあげている時間のうち、離乳食の時間を1回決めましょう。赤ちゃんの機嫌がいい時間帯、午前中なら嘔吐や下痢、食物アレルギー反応が出た時もお医者さんに行けるので安心です。最初はまだまだたくさんは食べられないので離乳食の後は、しっかりと母乳または育児用ミルクを飲みたいだけあげてくださいね。

1回食の食事リズム

大切なことは?

はじめの離乳食の形状・形態はなめらかにすりつぶした状態です。イメージはヨーグルトです。また、調味料は必要ありません。食材そのものの持つ味を生かして食べさせてあげましょう。赤ちゃんは、細菌への抵抗力が弱いので、食材は1歳までは必ず加熱しましょう。はちみつは乳児ボツリヌス症予防のために1歳までは与えないでください。

離乳食の進め方

はじめは、つぶし粥1さじ(小さじ1杯程度)から始めます。図のように、少しずつ量と種類を増やしていきます。初めて食べるものは、小さじ1杯程度で様子を見てあげてください。離乳食が始まって1カ月経った頃には、赤ちゃんも主食(つぶしがゆ)・副菜(つぶし野菜・いも)・主菜(豆腐など)のバランスの整った食事ができます。「あまり離乳食を食べてくれません……。」と心配になる方もいますが、離乳食後の母乳や育児用ミルクが栄養の中心ですので、離乳食の量はあまり気にせず、口を閉じて舌で「前から後ろ」へ送り込み、飲み込むことができるように練習させてあげることが大切です。赤ちゃんの様子を見ながら、食事を楽しんでゆっくりと進めていきましょう。

離乳食の進め方のイラスト

食物アレルギーを心配される方も多いと思いますが、離乳食の開始を遅らせる必要はありません。離乳食開始3週目ぐらいに始める卵は、しっかりと加熱した固ゆでの卵黄を少量あげてみましょう。もし、アレルギー症状が出た場合はすぐにお医者さんに相談してください。アレルギー症状が出なければ少しずつ量を増やしていきます。

離乳初期 (生後5~6カ月)の離乳食の作り方の工夫

10倍粥の作り方

10倍がゆ

 

炊いたごはん1に対して水5の割合で鍋に入れる。ふたをして20分ほど煮た後、7~8分蒸らす。

 

 

1回量を簡単に作る方法もご紹介したいと思います。

電子レンジの写真

《電子レンジで作る場合》

  1. 耐熱容器に炊いたごはん(大さじ1)と水(大さじ5)を入れる。
  2. 電子レンジで加熱する(500Wで約1分)。
  3. ふたをして10分蒸らす。
  4. すり鉢ですりつぶし、湯冷ましや野菜スープ、育児用ミルクなどで溶きのばす。

 

炊飯器

《炊飯器で作る場合》

  1. 大人用の白米と水をセットした釜の中央に白米(大さじ1)、水(大さじ10)が入った耐熱容器を入れ、炊く。
  2. すり鉢ですりつぶし、湯冷ましや野菜スープ、育児用ミルクなどで溶きのばす。

 

 

すり鉢ですりつぶすのが手間…と思われる方は、ミキサーやハンドブレンダーを使ってヨーグルト状にしてあげましょう。

つぶし野菜の作り方

《下ごしらえの仕方》
[電子レンジ]
 水洗いした食材をラップで包み、レンジで加熱をする。

[鍋でゆでる]
 根菜やいも類などのかたい食材は水からゆでる。

[炊飯器を使う]→ゆでるのに時間がかかる根菜やいも類がオススメ
 ごはんを炊くときに、中心にアルミホイルに包んだ食材をのせて炊く。
 

《柔らかくなったら》
10倍粥同様に、すり鉢、ミキサー、ハンドブレンダー等ですりつぶし、湯冷ましや野菜スープ、育児用ミルクなどで溶きのばす。

フリージングの活用

1週間分をまとめて作り、冷凍することもできます。次のルールで行うと、衛生的に、楽に作ることができます。

フリージング

  1. 1回に使う量で小分けにする
  2. 空気を抜いて冷凍する
  3. よく冷ましてから冷凍する
  4. 1週間で使い切る
  5. 液体状のものは製氷皿を活用する

 

毎回作らなくても、1回分を再加熱すると出来上がります。時間に余裕があるときに、まとめて作ってみてください。

おいしさアップの秘密兵器

野菜スープや昆布水などがあれば料理のうまみをアップさせることができます。では、作り方をご紹介しましょう。

《野菜スープ》

  1. 野菜(20g程度を2~3種類)をざく切りにする。
  2. 鍋に水(300cc)を入れ、野菜と昆布2cm角を加え10分程度浸す。
  3. 加熱し、くたくたになるまで煮る。
  4. 野菜と昆布をざるでこす。

昆布水

 

《昆布水》

  1. コップに水(200ml)と昆布(2cm角)を入れ、15分程度浸す。

 

〔アドバイス〕
離乳食に限らず、うまみを活かして様々な料理に使えます。野菜スープは旬の野菜を使うことで、味に変化がうまれ、こした野菜もすりつぶすと離乳食として使えます。離乳初期はあくの少ない野菜から始めるのがオススメです。

あまっ子元気ブックも参考に、つぶしがゆ、つぶし野菜などを作ってみてください。みなさんが笑顔で楽しみながら食事をすることがとても大切です。

続いては、実際に参加した方に、感想を聞いてみましょう。

この食育活動に参加しました!!

抱っこのイラスト

  • 離乳食について全くわかりませんでしたが、進め方、作り方などを知ることができてよかったです。離乳食を始めるのが楽しみになりました。
  • 野菜スープは作ったことがありませんでしたが、食材そのままの味を味わってもらえるよう、挑戦してみようと思いました。
  • 量や形態の進め方について本やネットで違うことが書かれており、迷っていました。この講習会で子どものペースに合わせて進めるのが一番とわかり、よかったです。
  • あげているものの味見をしていなかったので、固さなども確認してみようと思います。
  • アレルギーなど少し心配でしたが、少しずつあげればよいなど、恐がらずに離乳食を作ろうと思いました。

次は、この食育活動に関わっている方々を『アマメシ応援団』としてご紹介します。

私達が『アマメシ応援団』です!!

この食育活動の協力者として、食に関する絵本の読み聞かせなどを行っている「食育サポーター」、南北保健福祉センターに加え離乳食講習会を実施している「すこやかプラザ」の担当者、そして実施者からメッセージをいただきました。

食育サポーター山田さん

《食育サポーター 山田さんより》

私達は、紙芝居やエプロンシアター・調理実習などの活動を通してこども達に「食の大切さ」を伝えています。離乳食講習会では、待ち時間に絵本を読んだり、ママ・パパのトイレタイムに赤ちゃんを見守ったり、ママ・パパに試食していただく離乳食を配ったりなどのお手伝いをしています。私達も試食してみると、「ペースト状にしたキャベツってこんなに甘いの!鱈を使ったおじやって味付けしてないのにうまみ味がある!」と初めて知ることもありました。ママ・パパにも是非味見してみることををおすすめします。私の初孫も現在8カ月で離乳食真っただ中です。基本に沿って進めいろんな食材に挑戦していますが、これまですべて完食です!!新生児の頃から大人が食事をしようとするとぐずるので、いつも食卓に連れてきて一緒にいました。それが功を奏したのか、「食」に興味がありよく食べてくれるのかなと感じています。

尼崎市すこやかプラザの二宮さん

《すこやかプラザ 二宮さんより》

昨年度からすこやかプラザ内でも離乳食講習会が実施されるようになり、多くの方が参加されました。管理栄養士さんが用意される段階ごとのお粥や食材の見本を見ると、我が子の離乳食の頃を思い出し「あの頃は私も毎日離乳食作りをしていたなぁ」と懐かしく感じます。すこやかプラザでも、お母さん・お父さん達からお子さんの食に関する悩みや質問をよく受けます。食べない・食べ過ぎる・偏食・時間がかかる・次に進めるタイミング・食材のバリエーション・遊び食べ等々…「食は大事」と思うからこそ、色々と考えてしまいますね。今は様々な情報が手軽に手に入りますが、かえって悩みを深めることもあります。そんな時は足を運んで、目で見て、話を聞いてみましょう。きっとアイデアやヒントが得られますよ。お待ちしています。

管理栄養士島野

≪尼崎市管理栄養士 島野より≫

ミルクを飲んでいた赤ちゃんが食べ物にチャレンジする離乳食。できることがどんどん増えていく、楽しみな時期でもあります。しかし、赤ちゃんはもちろん、お母さん・お父さんも初めての方も多く、悩みもたくさん出てきます。離乳食の固さ、レシピ紹介など、少しでも離乳食についての不安がなくなり、思いを分かち合えるようにと離乳食講習会を実施しています。「思っていたより簡単ですね。今日から実行したいと思います。」などと少しでも心が安らいでいただけたら嬉しいです。お家に帰られて、家族みんなで「おいしいね」と言いながら食卓を囲んであげてください。

 

 

尼崎市の保健福祉センターの保健師や歯科衛生士や管理栄養士がサポートさせて頂きますので、子育てに関するご相談がありましたら、下記までご連絡下さい。

尼崎市北部保健福祉センター北部地域保健課 電話 06-4950-0637     FAX 06-6428-5110

尼崎市南部保健福祉センター南部地域保健課 電話 06-6415-6342     FAX 06-6430-6850

最後までご覧いただき、どうも有難うございました!!

おじぎする女性のイラスト

赤ちゃんは、初めて様々な味に触れ、食事を楽しみながら何度も食べる練習を繰り返すことで食の世界が広がります。尼崎市にはお父さん・お母さんの悩みに耳を傾け、子どもたちの成長を一緒に喜ぶ、子育ての先輩・サポーターがたくさんいます。毎日欠かすことのできない「食事」を大切にしっかりと食べ、新型コロナウイルスにも負けない体を作っていただければと思います。最後までご覧いただき、どうもありがとうございました。

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このページに関するお問い合わせ

保健局 南部保健福祉センター 南部地域保健課
〒660-0876 兵庫県尼崎市竹谷町2丁目183番地リベル5階
電話番号:06-6415-6342
ファクス番号:06-6430-6850