地域版・アマメシ「親子で楽しむ離乳食講習会」の『レンジでちり蒸し』
印刷 ページ番号1021514 更新日 2022年1月25日
「地域版・アマメシ」のページでは、尼崎市内で取り組まれている様々な食育活動で登場する「食事」を『アマメシ』と題して、『アマメシ』とそれが登場する『食育活動』やそこに関わる『地域の人々』の姿をご紹介していきます。
それでは、今回の『アマメシ』をご紹介しましょう!!
本日の『アマメシ』紹介!!
本日、ご紹介する『アマメシ』は、
「レンジでちり蒸し」です。
献立のポイント
電子レンジで簡単に作ることができます。魚と一緒に野菜を調理することで、魚のうまみが野菜にしみこみ、おいしさがアップします。
詳しいレシピは、下記をご覧ください。野菜を取り入れたレシピも紹介していますので、お家でもぜひ作ってみてくださいね。
さて、この『アマメシ』は、一体どんな食育活動で登場するのでしょうか?
この『アマメシ』が登場するのは、こんな食育活動です!!
この『アマメシ』は、おおむね4カ月から9カ月までの赤ちゃんと保護者の方を対象に尼崎市が実施している「親子で楽しむ離乳食講習会」でご紹介しているメニューです。
詳しい案内は下記をご覧ください。
「地域版・アマメシ」では離乳食について、3回シリーズでご紹介しています。
離乳初期(1回食)、離乳中期(2回食)は下記をご覧ください。
3回目となる今回は、「手づかみ食べ」を中心に、離乳後期(3回食)のポイントをご紹介したいと思います。
離乳後期 (生後9~11カ月頃・3回食)
はじめはトロトロの離乳食を「ゴックン」と飲み込むだけだった赤ちゃんが何回も練習を繰り返し、少しずつ粒がある食べ物を「モグモグ」と食べられるようになってきたら、そろそろ離乳食を1日2回から3回にしてみましょう。
目安は、生後9カ月頃です。
大切なことは?
離乳食の回数が増えてきましたが、赤ちゃんは食事時間に空腹になっていますか?しっかりと遊んで体を動かし、離乳食や授乳の時間を整えて、食事前には空腹感を感じられる生活リズムを作ってあげましょう。また、赤ちゃんは大人と一緒に食事をし、まねをして覚えていきます。できるだけ一緒に食事をし、食事の楽しさを感じさせてあげましょう。
離乳後期の離乳食の形態は歯ぐきでつぶせる固さが目安です。離乳初期(1回食)の「ヨーグルトくらいの固さ」、離乳中期(2回食)の「豆腐くらいの固さ」から離乳後期(3回食)の「バナナくらいの固さ」へ徐々に形態をステップアップさせていきましょう。
離乳食の進め方
朝起きた後と寝る前はしっかりと母乳又は育児用ミルクを与え、その間のリズムを離乳食で作っていきましょう。離乳食のみではお腹がいっぱいにならないので、離乳食の後には足りない分を母乳または育児用ミルクで補ってあげましょう。
1回の食事の目安量は、ごはんとおかずがそれぞれ赤ちゃん茶碗軽く1杯ぐらいです。
離乳完了(12カ月~18カ月)に向けて、少しずつ離乳食の量を増やし、1回に食べられる量が増えるにつれて離乳食後の母乳又は育児用ミルクがだんだん少なくなっていき、やがては不要になるように進めていきます。大人と同じものを欲しがるようになってくるので、大人の食事からの取り分けもして一緒に食卓を囲みましょう。
何を食べたらいいの?
穀類
ごはんは全がゆ→軟飯→ご飯へと進めていきます。パン・うどん・そうめんなども取り入れてみましょう。
いも・野菜・海藻類
人参、かぼちゃ、ブロッコリー、ほうれん草、トマトなどの緑黄色野菜、大根、カブ、きゅうり、白菜、キャベツなどの淡色野菜、じゃがいも、里芋などのいも類を組み合わせ、種類を増やしていきます。葉物の野菜は小さく刻み、とろみをつけてあげると飲み込みやすいです。海藻類やきのこ類も取り入れましょう。
たんぱく質性食品
食べられる種類がどんどん増えていきます。魚類は白身魚(たら、かれい、ひらめ、たい、さけなど)と赤身魚(まぐろ、かつおなど)、そして青皮魚(いわし、あじ、さばなど)です。豆類は豆腐、そして納豆、ゆで大豆です。肉類は脂肪の少ない鶏肉(むね肉、ささみなど)、豚肉や牛肉の赤身部分、レバーです。卵は全卵です。乳製品はヨーグルトやチーズです。チーズは塩分が多く含まれるので少量にしましょう。牛乳やフォローアップミルクも料理に適量使うことができます。
「穀類」「いも・野菜・海藻類」「たんぱく質性食品」の3つのグループがそろう献立にすると、栄養バランスの整った食事になります。レバーなど調理しにくい食材はベビーフードを活用すると食事のレパートリーを増やすことができます。また、離乳食が進んでいない9カ月以降の赤ちゃんには、不足しやすい鉄分・ビタミン・ミネラルなどを多く含むフォローアップミルクを活用しましょう。
あまっ子元気ブックに載っている離乳食メニューも参考にしてください。
いろいろな味、形、大きさの食べ物を体験する機会をたくさん作ってあげましょう。
手づかみ食べ
大人は、自然と食べ物を口に運び食事をしていますが、赤ちゃんにとって食事は初めてのことばかりです。離乳後期頃になると、「自分で食べたい」意欲が強くなり、手の機能の発達と並行して、食べ物やスプーンを手で持ちたがるようになります。手づかみ食べは、赤ちゃんにとって自分で食べるようになる練習です。五感(視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚)を使って経験を積み重ね、様々なことが学べるので、たくさん手づかみ食べをさせてあげるといいですね。
どのように手づかみ食べをするの?
手づかみ食べにより赤ちゃんはどんなことを感じているのでしょうか?
- 目で食べ物の位置や大きさや形を見て、食べ物だと認識する
- 手でつかみ食べ物の温度や固さを感じる
「熱いな、冷たいな」とどれくらいの温度なのか、「やわらかいな、かたいな」とどのくらいの力で握ればいいのかの感覚の経験を積み重ねていきます。 - つぶさないように、こぼさないように口まで運ぶ
- 前歯を使って一口量をかじり取り、歯茎でつぶして食べられるようになる
という「目と手と口」を一緒に使って学びを深めていきます。
初めから上手に口に運ぶことはできません。何度もこぼしながら手でぐしゃぐしゃして手の感触を覚えていきます。赤ちゃんは大人のまねが大好きですので、大人が手づかみ食べのお手本を見せてあげることもとても大切です。
手づかみ食べの準備
では、手づかみ食べのためにどのような準備をしたらいいでしょうか?ご紹介します。
手づかみ食べのできる食事に
手づかみしやすいように食材の形や大きさの工夫も必要になります。つかみやすい『小さめの軟飯おにぎり』、『軟らかくゆでた野菜のスティック』、『軟らかいパン』などがオススメです。前歯が生えてきたら、前歯を使って一口量をかじり取る練習もさせてあげてください。ゆっくりとよく噛んで食べてもらうために、一つずつ器に入れてあげましょう。
汚れてもいい環境を
初めての手の感触に楽しくなって、器に手を入れて「ぐしゃぐしゃ」したり、「にぎにぎ」したりして、最後に「ポイッ」と投げて、床がべたべたということもあります。そのため、床に新聞紙やビニール袋、レジャーシートを敷くなど赤ちゃんが汚してもいい環境を作りましょう。また、食事に集中できるようにテレビは消し、おもちゃは片付けてあげましょう。
食べる意欲を尊重して
上手にできたら、ほめてあげましょう。ほめられるとうれしくなり、自分で食べる意欲を引き出すことにも繋がります。食事中に遊んでばかりで、食べない様子であれば、遊びと食事を区別するために30分くらいで切り上げることも必要です。また、食事の時間はもちろんのこと、日々の指しゃぶりやおもちゃをつかむことも、手づかみ食べの練習です。楽しく遊ぶ中でいろいろなものを握ったり、指でつまんだりしながら、自然と手や指を上手に使う練習ができるようにさせてあげましょう。
手づかみ食べの経験を積み重ねることで、その後、食器や食具が上手に使えるようになっていきます。みなさんが笑顔で一緒にお話をしながら、楽しく食事をしましょう。
生後12~18カ月頃、離乳食を食べる練習を繰り返し、形のある食べ物をかみつぶして食べられるようになり、エネルギーや栄養素の大部分を母乳または育児用ミルク以外の食べ物から摂れるようになれば、離乳は完了です。1日3回の食事と1~2回の補食としての間食で、規則正しくおなかがすくリズムを作ることで食事をきちんと摂れるようにしていきましょう。
続いては、実際に参加した方に、感想を聞いてみましょう。
この食育活動に参加しました!!
- 個別に相談させていただき、離乳食も周りと比べたり、焦ったりしないで少しずつマイペースに進めていこうと思いました。
- 「ちり蒸し」なら、電子レンジで簡単に作ることができると思いました。家でも作りたいです。
- 食事は食べるだけでなく楽しく愛情を育むことができるので、興味がわくように進めてあげたいなと思いました。
- 子どもと一緒にご飯を食べて、食の楽しみをたくさん教えてあげたいと思いました。
次は、この食育活動に関わっている方々を『アマメシ応援団』としてご紹介します。
私達が『アマメシ応援団』です!!
この食育活動の協力者として、食に関する絵本の読み聞かせなどを行っている「食育サポーター」と実施者からメッセージをいただきました。
≪食育サポーター 久保さんより≫
私たち食育サポーターは参加者が来られたら受付をし、管理栄養士さんのお話の前に絵本を読んだり、試食用の離乳食を配ったりなどのお手伝いをしています。お父さん・お母さんが赤ちゃんをあやしながら、管理栄養士さんのお話を一生懸命聞き、離乳食の試食をおいしそうに食べている姿を初めてみた時は、「お父さん・お母さんは赤ちゃんのために頑張っているんだなあ。」と感激しました。私は泣いている赤ちゃんをあやしたり、参加者とおしゃべりをしたりすることをいつも楽しんでいます。これからも離乳食講習会のお手伝いを通じて、子育てを頑張るお父さん・お母さんを応援していきたいです。
≪尼崎市管理栄養士 山岡より≫
私には、11カ月の娘がいます。先日、初めて娘にみかんを食べさせてみたのですが、酸っぱかったのか、これでもかというほど目をまん丸にして驚いた顔をし、私はそれを見て笑ってしまいました。離乳食は「困ったな」と思うことが多いかもしれませんが、ちょっとしたことで笑える楽しい時間でもあると思います。離乳食講習会では、参加してくださった皆さんが、楽しく笑顔で離乳食を進められるよう、分かりやすく、質問しやすい環境を心がけていきたいと思います。皆さんのお力になれたらうれしいです。
≪尼崎市管理栄養士 坂本より≫
「離乳食の進め方がわからない」「作るのが大変」「あまり食べてくれない」・・・など、赤ちゃんを育てている保護者の皆さんからは、よく食事に関する様々なお悩みをお伺いします。そんな中で、離乳食講習会に来ていただいた皆さんには、「疑問だったことがわかってすっきりした」「難しく考え過ぎずに、一緒に楽しく食べてみよう」「簡単レシピを家でも作ってみようかな」「離乳食で悩んでいるのは自分だけじゃないんだ」・・・などと、少しでも離乳食の悩みを改善するヒントやご自身の気持ちが楽になるきっかけをそれぞれ見つけて帰っていただけたらうれしいです。離乳食でわからないことやお困りのことがあれば、ぜひ離乳食講習会にお越しください。お待ちしています。
尼崎市の保健福祉センターの保健師や歯科衛生士や管理栄養士がサポートさせていただきますので、子育てに関するご相談がありましたら、下記までご連絡ください。
尼崎市北部保健福祉センター北部地域保健課 電話06-4950-0637 FAX06-6428-5110
尼崎市南部保健福祉センター南部地域保健課 電話06-6415-6342 FAX06-6430-6850
最後までご覧いただき、どうもありがとうございました!!
今回は、自分で食べる練習の一つである手づかみ食べをご紹介しました。ふと振り返ると、最初はなめらかなペースト状の離乳食しか食べられなかった赤ちゃんが形のある離乳食を1日3回食べられるようになり、とても成長を感じられる時期です。赤ちゃんの「食べたい」という意欲を大切に、家族みんなで楽しく食卓を囲みましょう。相談したいとき、悩んでいるとき、心配ごとがあるときは、いつでもお気軽にご相談くださいね。みなさんの気持ちに寄り添います。
最後までご覧いただき、どうもありがとうございました。
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このページに関するお問い合わせ
保健局 南部保健福祉センター 南部地域保健課
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