令和4年度アスベスト対策会議議事録
印刷 ページ番号1033034 更新日 2023年1月4日
第一回
日時
令和4年10月19日(水曜日)午後2時30分~午後3時30分
場所
ZOOM会議(インターネット会議)
出席者
20人
1 報告事項
(1)各種調査について
1. 石綿読影の精度に係る調査事業について
2. 石綿健康被害救済制度における平成18~令和2年度被認定者に関するばく露状況調査報告書
((独法)環境再生保全機構)について
保健担当局長から報告。
以下、質疑等
・ アスベスト検診に係る事業は5年おきに見直しており、現在、現事業期間の中間位で、しっか
りと課題を蓄積し、次のタイミングに実のある形になるように言っていかないといけない。
・ 大きなポイントである全国制度にするには、読影技術に相当のバラツキがあるということと検
診の費用を国自治体がどのようにしていくのかが課題と認識している。
・ 運用面でCTをどこまで撮る必要があるか、専門家の間でも議論になっている。
早期発見に資するため、また、安心できるようCTを自己負担なしでできるようにしてほしい
という意見もある。
・ このような課題について、国に対して粘り強く現場から声をあげないといけないと考える。
(2) 国への要望について
1. 「石綿読影の精度に係る調査」に関する要望について
保健担当局長から報告。
以下、質疑等
・ 今後の動きとして、毎年要望していくことにはなっていないのか。CTについて共同要望する
など、今後の見通しはどうか。
要望について、国から具体的回答はない状況であるが、本事業は5年間の事業で2年残ってい
る。CTはX線で要精検になった方しかできない事業内容であるが、要望事項2、3のCTに関する
ことのうち、特に初回の方は対象にしていきたい。市の方で制度化しようということで政策要求
をしている。
・ かつて連携していた所とは変化があるが、幅広く連携できる項目については、広く呼び掛けて
いけばよいと思う。国の救済制度の小委員会でも議題に入っているかと思うので注意しておきた
い。
2. 緊急要望「石綿による健康被害救済制度のさらなる充実に関する要望」について
市長から報告。
・ 要望書は、大臣あてと小委員会委員長あてでださせていただいた。環境保健部長に時間をいた
だいた。尼崎は環境ばく露が多いのが特徴で、救済法でカバーしているが、救済法は脆弱で労災
のようなスキームにはないのが大きな壁である。
特に、比較的若い方、家族を支えている方が発症した場合、厳しい状況につながってしまう。
個別に見ていく知恵はないか、ということで意見交換をした。
1回の意見交換では難しい理由を色々と言われることになってしまったが、補償ではないとい
うスキームの中で、他の給付系との見合いを考えるとハードルが高いのが支援金を拠出してくれ
ている企業からも色々と意見をいただくという説明だった。
企業の言い分を私たちに言って下さるのと同様に、経団連をはじめとする企業の皆さんに現場
の切実な状況を言っていただき、間に入って調整をお願いしたいと申し上げた。
企業から給料を貰っていた訳ではない方が大きな被害を受けており、そこに十分な支援が渡っ
ていないケースが現実にある。地元の自治体としては見過ごすことはできないので、支援金を支
えてくださっている企業の方にも一定の伝達をお願いしたい、とした。
「因果関係なしに支援の拡充が必要と言えば言うほど、企業からは税でやるべきと言われてし
まう。」と、主な難しさの理由として説明されたが、基金には税が全く入っていないわけではな
く、企業からの拠出金と税を組み合わせて支援が成り立っている。
折角集めたお金を本当に必要な所に充てられるようにということは、地元としても声をあげ続
けたい。
皆さんと情報を共有しつつ、地元市としては客観的に環境ばく露による被害が相当数出ている
ことについて、しっかりと訴えていく必要があると改めて感じた。引き続きの取り組みをしっか
りとやっていくということである。
尼崎は環境ばく露が多いということについては、(1)の2.、保全機構の報告書の説明にもあっ
たとおり、尼崎の特徴である。労災に留まらず、環境ばく露の方が多い、そのような意味で私た
ちが取り組みをしていく責務がある。
・ 小委員会の開催に向けて救済の充実を主眼として要望したが、国民健康保険の保険者負担につ
いても一定の配慮をお願いしたいということで要望した。この点についても粘り強くいきたいと
考えている。
(3)災害時におけるアスベスト測定調査に関する協定締結について
経済環境局長から報告。
以下、質疑等
質疑なし。
(4)アスベスト対策に関する取組一覧について
アスベスト対策会議幹事会座長(保健部長)から報告。
以下、質疑等
・ 県民センターで意見交換をしたが、県知事が替わられたので、ひとつのチャンスと考える。特
に、補助制度は国、県、市が揃えば事業主体の負担が軽減されるが、県が補助していないので、
当事者の負担が重くなってしまう。実は、1000平方メートル以上の対象の建物はそれほど多く
残っていないので、県は財政の問題というより姿勢の問題と思うということを県には強く申し上
げてきた。
・ 前知事の時は、アスベストの問題は国の責任だから県が金をだすのはおかしいという理屈で補
助しないと言われていたが、同じようなことは多くあり、県・市で共有していることもたくさん
あるので、おかしいと言ってきた。
知事が替わったことにより、これが変われば嬉しいと思う。
実際には建て替えのタイミングでしか除去は進まないので、補助制度が直ちに使われるケース
ばかりではないが、姿勢の問題としてしっかりと言っていかなければならない。
また、各自治体のネットワークづくりについても広域行政としてのバックアップをお願いした。
・ 調査台帳の整備について、災害発生時の建物の倒壊・損壊が伴う場合、消防隊員が救助、救急
出動、あるいは火災等に出動した場合にばく露する可能性があるので、情報を提供いただけない
か。
さっそく情報共有する。
・ 避難訓練、防災訓練でもこのようなテーマを意識してよいのではないか。
今年から災害マネージメントシステムで被害状況を共有できるようになった。写真で情報を共
有できるようになっているので、こういったことを想定する中で対応できればよいと考える。
・ 既に経済環境、消防、危機管理、都市整備の4局が関わっている。また、保全台帳でチェック
をする点は資産統括局。全局にまたがっているので、その辺りを防災訓練など何かの機会を捉え
てしっかり勉強する機会に持っていけばよいと考える。仕組みを作って終わりではなく、使いこ
なす意識をもってやっていくようお願いする。
2 その他
特になし。
-
第1回アスベスト対策会議レジュメ (PDF 75.6KB)
-
別紙1 石綿読影の精度に係る調査事業について (PDF 218.5KB)
-
別紙2 保全機構報告書 (PDF 1.6MB)
-
別紙3 読影精度調査の要望について (PDF 297.7KB)
-
別紙4 緊急要望 (PDF 389.2KB)
-
別紙5 災害協定 (PDF 389.2KB)
-
別紙6 取組一覧 (PDF 308.1KB)
-
資料1 R3読影精度調査報告書 (PDF 1.1MB)
-
資料2 アスベスト一般環境濃度 (PDF 100.4KB)
-
資料3 救済申請受付件数 (PDF 117.2KB)
PDFファイルをご覧いただくには、「Acrobat Reader」が必要です。お持ちでない方はアドビ株式会社のサイト(新しいウィンドウ)からダウンロード(無料)してください。
このページに関するお問い合わせ
保健局 保健部 疾病対策課(尼崎市保健所疾病対策課)
〒660-0052 兵庫県尼崎市七松町1丁目3番1-502号 フェスタ立花南館5階
電話番号:
06-4869-3053(精神保健、難病対策、他)
06-4869-3032・06-4869-3019(公害健康補償担当)
ファクス番号:
06-4869-3049(精神保健、難病対策、他)
06-4869-3068(公害健康補償担当)