アスベスト対策会議の平成30年度議事録

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印刷 ページ番号1013662 更新日 2019年4月18日

第1回

日時

平成30年8月6日 午前10時から午前10時40分まで

場所

4-1会議室

出席者

22人

1.報告事項

(1) 各種調査について【別紙1-1,1-2】

  1 平成29年度石綿ばく露者の健康管理に係る試行調査報告について

  2 環境再生保全機構 石綿健康被害救済制度における平成18年~28年度被認定者に関するばく露状況調査報告書について

郷司医務監報告

(以下質疑等)

  • 何点かポイントがある。
  • 現在、試行調査ということでこの先に全国的な検診実施を見据えていると考えられるが。
  • この点については、対象地域や費用の関係がある。
  • 過去に尼崎市に居住していた方でも、引越しをする場合も多々ある。どこに引越した場合でも、アスベスト検診が受診できるような手法が大切である。例えば、肺がん検診を活用した手法、費用面、CT検査及び基礎自治体か都道府県レベルでの実施かなど、まだまだ詰めていく内容が多い。
  • このような状況では、国との直接の意見交換が大事であると考えている。他都市との連携を中心に、時期を逸しないように必要に応じて単独でも要望に行く必要があると考えている。
  • 読影医の問題は全国的な課題であると考える。また、現状では、職業外でのばく露については、労災と比べ補償が手薄であるということもあり、この部分についても粘り強く、訴えかける必要があると考えている。
  • 手法についてであるが、現在600人程度の受診があるものの、中皮腫患者が1人発見できればよい方である。現在、年間30人から40人が中皮腫でお亡くなりになっており、検診以外での発見が多い現状であることから、医師会との連携が重要であると考える。
  • ポスト試行調査のスケジュールはどうか。
  • 国等に確認しているところであるが、今年度中に結論を出す予定と聞いている。ただ、いわゆる検討会等の開催予定は不明のままであり、情報収集を続けている。
  • 本市からも委員として参画させてもらえるのかなどがある。
  • 別紙1-2であるが、クボタ工場の周辺に被害があったというのはこの図を見ると分かる。ところで大阪大学疫学班が実施するコホート調査の状況はどうか。
  • 現在分析中であるとのこと。アスベスト使用工場についてであるが、大中小と工場がある中で、工場の重み分析が難しいとのことである。小さな工場まわりでも、中皮腫で亡くなられている方が出ていることやインタビュー調査でも、親族の方になると聞き取りに限界がある。このため、評価方法を会議で検討している。
  • 評価をするのは、非常に難しいということか。
  • 大規模な工場は比較的情報も多くわかりやすいが、小規模については、既に無く、情報もないという点で難しい。

 (2) アスベスト対策に関する取組一覧について【別紙2】

新家アスベスト対策会議幹事会座長報告

(以下質疑等)

  • 1-6吹付けアスベスト除去等補助事業に関することであるが、昨年度は2件調査での利用があったとのことだが、平成30年度現在では何件くらいあるのか。
  • 現在のところ1件調査での活用があった。
  • 私自身も立花地区に住み、アスベスト工場近くで遊んでいたこともあり、職員としての知識以上の関心がある。ただ、その当時の友人も今は住んでいないという現状がある。次の報告とも関係があるが、シンポジウムのPRはどのようにしているのか。また、中皮腫に関する治療方法が進んでいるのかなどをシンポジウムで話してもらえるのだろうか。
  • この内容は報告事項3に関係するので、次に進もうと思うがどうか。他に意見もないようなので、報告事項3に移ります。

 (3) その他「アスベストシンポジウム in AMA」の開催について【別紙3】

針谷疾病対策課長報告

(以下質疑等)

  • 先ほど、ご質問いただいた件についてであるが、周知方法としては、市報、HPに加え、行政協力員によるポスターの掲示、医師会との協力によるチラシの配布、市内の公立病院や兵庫医大、大手前病院でのポスター掲示やチラシの配布、各支所及び公民館でのチラシの配布を行っている。また、治療方法の状況についてであるが、パネルディスカッションの中で、何らか説明していただけるよう依頼している。
  • 公民館とのタイアップで実施するが、昔住んでいたというだけでは、アスベストばく露について本人も気がつかないという例が多いと思う。今回は、アスベストについて知らない人にも興味を持ってもらい、頭の片隅に置いてもらうことが大切である。
  • 今回のシンポジウムは初の試みであり、このような事業を継続することが大切である。ただ、大規模なものが良いのか、公民館等での講座や出前講座など地道に行うのがよいのかというのは検討する必要がある。
  • その他資料1-1、1-2、1-3については、ご清覧願いたい。それでは、本対策会議を終わります。                                   

第2回

日時

3月12日 午前10時20分から午前10時50分まで

場所

4‐1会議室

出席者

22人

1 報告事項

(1) アスベスト含有建材を含む建築物等の解体・改修時の指導の強化について【別紙1関連】

土元経済環境局長報告

(以下質疑等)

  • 今回強化した取組でどのような効果があったのか。
  • 解体等工事現場で指導文書を手渡しするようになってから、指導内容が施主へ速やかに報告されるなどの効果が出ている。また、作業前検査や完了検査では、その場で改善指導を行うことから、より一層の飛散防止対策になる。さらにこれらを行うことで、事業者への抑止力や意識啓発にもつながっていると考えている。
  • できれば他都市にも広がればよいと思う観点で確認するが、人員体制等の負担はどのような感じか。
  • 件数にもよるが、立ち入りの回数も増え、本来は見ないところ等も立ち入りしているところもあり、人員要求をしたいという思いがあるが、現在は担当が頑張っている。
  • 件数があまりにも増えた場合は、体制等も含め考える必要があると思う。実効力が担保できるようにしていきたい。

(2) 国への共同要望について【別紙2】

郷司医務監報告

(以下質疑等)

  • 肺がん検診と合わせて実施できるのかという観点で国は進めているところであるが、肺がん検診については自治体ごとで実施手法が違うということもあり、要望についてもなかなか取りまとめるのに苦労しているという報告がある。その上でまとめられるところはまとめて国への要望に反映してもらいたい。
  • 今後、胸部エクス線検査が主体となると現在の調査ではCT検査が主体であり変更することになるため、実施自治体としてはCT検査を入れてもらいたいという点は同じ思いであると認識している。
  • 共同要望については、情報の開示も含め、長年にわたり実施しているところであるが、今回の要望はその内容とは別のものということでよいのか。
  • 今回の要望はポスト試行調査に絞っており、今までの内容とは別のものです。
  • これまでも要望で連携してきた横浜市等あるが、国の委員が関わっている自治体ではなかなか国に意見を言いにくいところがあると認識している。そのため、平成28年度には救済制度について単独で要望したこともあり、場合によっては単独での要望等も行う必要があると認識しているが、自治体で連携できるところはやはりまとまって共同要望を行っていく必要がある。横浜市は今回どうするのか。
  • 別に要望を提出すると聞いている。
  • あと兵庫県や神戸市は今回参加しないということか。
  • 兵庫県については都道府県レベルで参加してくるところがなかったため、声かけはしたのだが、今回見送りとなった。
  • 神戸市は担当ベースで乗ってこなかったのか。
  • 神戸市にも声掛けを行っており、いろいろと連携は図っているところだが、今回は参加見送りと連絡があった。
  • 政令指定都市でも連携して要望を実施していると聞いているのでその関係もあるかと思う。

(3) その他

(以下質疑等)

  • 本会議でも折にふれ報告しているが、本市も協力している大阪大学の疫学調査についての進捗状況はどのようになっているのか。
  • 大阪大学石綿健康影響研究班が取り組んでいる疫学調査ですが、この報告については、論文を作成し、専門誌に投稿して受理され、その後広く市民向けに説明と考えている。予定では、3月末に論文ができあがり、投稿して、受理されるまでは数か月はかかると聞いている。そののち、本対策会議で報告してもらう予定である。
  • 市民が広く参加できる報告会は予定されているのか。
  • 説明していただけると聞いている。
  • 昨年夏に実施したシンポジウムのように、今後市が先生と共催ということで何かできるのかということについて相談してもらいたい。
  • その他資料1-1、1-2については、ご清覧願いたい。                                      以 上  

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