カラスを学ぼう

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印刷 ページ番号1004372 更新日 2023年4月21日

カラスの巣やヒナに注意

カラスの巣

 カラスによる人への威嚇・攻撃は繁殖期(3月から7月)に多くなります。これは親鳥がヒナや卵を守るために行っているものです。

  • 被害を防ぐためには、巣の近くを通らないことが一番ですが、どうしても通らなければならない場合には、帽子を被ったり傘をさしてください。
     
  • ヒナが巣立つ際に、うまく飛べずに、地面をうろついている時が、あります。1から2日すれば、巣立ちますので、そっと見守って下さい。下手にヒナの近くによると、親鳥から威嚇・攻撃されることがあります。
     
  • 巣を撤去される場合は、施設の管理者に行っていただくことになりますが、捕獲許可や業者の紹介、注意喚起のための張り紙の提供を尼崎市役所農政課で行っていますので、一度ご相談ください。

 カラスが集団で人を襲うことはありません。
 人に向かってくる場合は、子どもを守るための行動ですので、夫婦で行います。カラス自身は、自分よりも大きな人に向かうのは、相当な覚悟の上での行動なのです。また、飛びながらクチバシで突っつく、という動作も、体の構造上、出来ません。攻撃する時は、必ず後ろから、爪の伸びた足で蹴ります。

カラスからの被害を防ぐには

カラスとごみ

  • えさやりを止める。
     街中でハトや野良猫にえさを与える光景を見かけることがあります。
    そのえさを食べているカラスも目立つようになりました。えさやりをすることにより、カラスは、人を怖がらなくなります。えさやりをすることで数が増え、人に被害をもたらす原因となります。えさやりは止めましょう。
     また、カラスは石鹸やロウソクも食べるようです。野外に出しっぱなしにせず、墓参りのときのお供えやロウソクもえさになります。お参りが終わったら持ち帰るようにしましょう。
     
  • いろいろな防除器具を試してみる。
     最近は、防鳥用ネットや、目玉風船、風車など、カラスの防除器具が市販されています。不要となったCDにひもをつけて庭先につるすなど、自分で作る方法もあります。カラスは光に敏感で、鏡での太陽光の反射や懐中電灯、携帯電話のライトをカラスにあてて、追い払う方法も有効です。ただし、同じ方法ではすぐに慣れてしまいます。小まめにいろいろな方法を試してみましょう。
     
  • 子育て中のカラスに注意する。
     カラスは産卵のため3月中旬から公園の樹木や電柱などで巣づくりを始め、繁殖活動に入ります。
    この巣で3月下旬から7月にかけてヒナを育てます。この子育て時期に巣やヒナの近くによると、「カッカッ」と激しく鳴いて威嚇したり、攻撃する可能性があります。通常は、頭の上をかすめるだけですが、時には後方から頭を足で蹴るときがあります。これは親鳥がヒナや卵を守るために行っているものです。
     被害を防ぐためには、巣の近くを通らないことが一番ですが、どうしても通らなければならない場合には、帽子を被ったり傘をさしてください。
     また、巣のある樹木等を管理している方は、注意喚起の張り紙や足止め柵をすることも有効です。
     
  • 巣を作りにくくする。
     カラスは、さまざまなものを利用して巣を作ります。巣づくりをさせないためには、針金ハンガーや枝払い後の木の枝のような巣づくりの材料となるものを野外に放置せず、カラスに巣の材料を提供しないことが大切です。
     また、木の枝払い時には、巣の撤去や巣づくりしにくい枝払いに努めてください。

尼崎市としての取組み

カラスの写真

 本市では、関係課による「カラス対策庁内連絡調整会議」を設置し、より有効なカラスの被害対策を検討するとともに、次のことに取り組んでいます。

  • 公共施設(公園、学校)での、攻撃等が予想される場合のカラスの巣おとし  
  • 民有地において、カラスの巣の危険箇所を示す張り紙の提供 
  • 市民向け啓発チラシの作成・回覧 
  • 阪神間各市及び県による広域的な取り組みを協議するための連絡協議会の設置など

カラス一口メモ

  • 嫌われることの多いカラスですが、カラスも野生の鳥類であり、「鳥獣保護管理法」により原則的に捕獲等は禁止されています。しかし、防除活動を行っても身体への危険が予測されたり、生活環境などの被害が発生している場合には、市農政課(電話: 6489-6542)で許可を受けたうえで捕獲等ができます。
     
  • 市内でよく見られるカラスは、ハシブトガラス、ハシボソガラスの2種類です。主に生ごみを食い散らすのはハシブトガラスといわれています。
     
  • 街中のカラスは、エサの7から8割を生ごみから得ているといわれています。
     
  • 繁殖行動は3月ごろから。4月から5月頃に産卵し、ヒナが生まれるまで約20日、その後巣立ちまで1カ月ほど掛かります。カラスは普段は人を攻撃することはめったにありませんが、子育て時期は親鳥の気が荒くなり、親鳥が人を威嚇したり攻撃したりすることがありますので、気をつけて下さい。

このページに関するお問い合わせ

経済環境局 経済部 農政課
〒660-8501 兵庫県尼崎市東七松町1丁目23番1号 本庁中館5階
電話番号:06-6489-6542
ファクス番号:06-6489-6790