令和6年(2024年) 7月の尼活日記

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印刷 ページ番号1037288 更新日 2024年7月30日

7月27日(土曜日)園田東小学校区 夏まつり

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 情熱の夏祭りの季節がやってきました。 
 園田東小学校もものすごい熱気。
 かつて沖縄から来られた方が多い地域ということもあり、エーサーの披露やサーターアンダギーの販売などもありました。
 人情を大切にするたくさんの地域の皆さんのエネルギーに触れ、私も元気をもらいました。
 盆踊りは相変わらずまだまだ修行中。お疲れ様でした!

7月26日(金曜日)富松薪能

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 富松薪能、無事終わりました。
 毎年、雨が心配される季節ですが、今年は無事快晴。
 今年の番組のクライマックスは「羽衣」。 静岡生まれの私としては、「羽衣」の舞台の三保は大変馴染みのある地域です。
 天女が舞う素敵な幽玄の時間を楽しませていただきました。
 地域の皆さんが手作りで携わり、ハイレベルな伝統芸能が45回も続けられていることに頭が下がります。
 準備に携わった皆様、本当にお疲れ様でした!

7月26日(金曜日)兵庫県トラック協会青年部清掃活動

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 兵庫県トラック協会青年部の皆様と湾岸線インター近くの道路のゴミ拾いを行いました。
 とりわけ尼崎の南部は、利便性の高さから、近年倉庫の進出が著しく、荷待ち等のためのトラックの路上駐車、ゴミのポイ捨てなどが大きな課題となっています。
 ゴミ拾いをしていると、空き缶、ペットボトル、弁当ガラ等もたくさんありましたが、尿の入ったペットボトル等、トイレに関するゴミも多くあり、捨てられているペットボトルのかなりの割合が何かしらの液体がいっぱいに入っているものでした。
 トラック運転手のモラルとマナーの問題は大変大きいものがありますが、一方で、運転手の置かれている環境を想像せざるを得ませんでした。
 荷待するのに待機する十分な場所がない、大きなトラックを容易に止められるようなコンビニの数が少ない、トイレが近くにないなど、道路の上で生活せざるを得ない運転手側の事情も多くあるように感じました。
 業界全体の大きな課題であると同時に、行政としてもしっかりと関与しないといけない課題だと改めて感じることができた、大変、有意義なゴミ拾いでした。
 新規に建設する倉庫に対する荷待ちスペースやトイレの確保、ゴミのポイ捨てと路上駐車に関するマナーとモラルの啓発はじめ、様々な対策が必要と思われます。
 時間のかかる取組かも知れませんが、我々市民の生活が物流業界に支えられていることは間違いありません。
 業界だけでなく、道路に関わる様々な関係者と課題意識を共有し、道路環境の改善と、トラック運転手の働く環境の改善が両立できるような対策を模索していきたいと思います。

7月26日(金曜日)白髪一雄生誕100年記念

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 尼崎が誇る抽象画家「白髪一雄」氏の生誕100年を記念して、この夏は、盛大に様々な展示を行っています。
 総合文化センターの美術ホールでは、白髪一雄の誕生から、初期の日本画、水彩画、そして油絵への移行、さらに、足でダイナミックな絵を描くという技法(アクションペインティング)の開発など、白髪一雄をたっぷりと楽しめる企画展も行っています。尼崎市文化振興財団職員渾身の展示会となっていますので、ぜひ、夏休みに足をお運びください。
 また、関連イベントとして、様々なイベントもやっていますので、そちらもお楽しみください!

7月25日(木曜日)関西教育ICT展

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 関西教育ICT展に講師としてお招きいただき、尼崎の子育て・教育について講演させていただきました。
 文科省で情報教育・教育DXを担当してきた経緯もありお招きいただきましたが、お声がけいただくことはありがたいことです。
 尼崎のアピールを思い切りさせていただきました。
 夏休みということもあり、関西各地から、事業者のみならず、学校の先生や教育委員会関係者も参加されていました。
 GIGAスクール構想により学校のICT環境(1人1台学習端末)は整いましたが、その活用やネットワークについては、全国的に、まだまだ課題があります。
 また、学校DXは、教育委員会事務のデジタル化と一体ですが、教育行政のDX化はまだまだこれからです。
 今後、学校のみならず、教育委員会の業務のデジタル化の更なる推進、そして首長部局とのネットワーク連携がポイントになると思っており、そのためには、今後、ますます首長と教育委員会との連携は不可欠になると考えております。
 尼崎市も、引き続き、先を見越した学校ICT活用に向けた環境整備を進めていきたいと思います。

7月22日(月曜日)オープンイノベーションコア尼崎(OIC)キックオフフォーラム

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 オープンイノベーションコア尼崎(OIC)のキックオフフォーラムを開催!
 新しく創業に挑戦しようとする若者が「創業するなら尼崎」と思ってもらえるような支援拠点を立ち上げました。もちろん、事業継承、第二創業もサポートします。
 とりわけ、「ものづくり」に強みがある尼崎です。様々な技術を持った企業がたくさんあります。
 ものづくり分野でのネットワークを構築し、尼崎信用金庫はじめ地域金融機関や国の補助金等の様々な支援メニューをつなぎ、優秀な人材が東京に行かずとも、尼崎で活躍できる環境を作っていきたいと思います。
 時間はかかるかも知れません。
 しかし、地域産業政策に関わる我々こそ、情熱を持って、国、兵庫県、尼崎信用金庫、商工会議所等、それぞれが持てる財産・資産をフル動員し、有機的に連関させ、夢のある地域にしていきたいと思います。

7月20日(土曜日)園田チョウ盆踊り

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 園田駅前広場で初めての盆踊り。
 近隣の学校に案内したとのことですが、予想以上の賑わい!皆さんお祭りに飢えています。
 今後の本格的な園田駅前広場の整備に向け、地域の皆さんと意見交換をしているところですが、広場ができた際のイメージがよく想像できるお祭りでした。
 運営された皆さん、暑い中、お疲れ様でした!

7月18日(木曜日)市場再整備 説明会

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 尼崎市公設地方卸売市場再整備に向けた公募が始まりました。
 本日、事業者への説明会があり、私も冒頭30分程度お時間をいただき、尼崎と潮江地域の発展の歴史、そして、再整備する市場と併設する民間施設に期待することについて、自分なりの思いをお伝えさせていただきました。
 こうした公募に向けた事業者説明会は、通常、事務的に進められることが一般的で、市長が直接プレゼンすることは、他市でもほとんどないと思いますが、今回の本市の地方卸売市場の再整備は、これからの潮江地区の魅力向上と地域共生、そして、市場再生に向けた極めて重要なプロジェクトであり、提案事業者にも、我々の思いをご理解いただき、情熱を持って提案をしていただきたいという思いで、私からプレゼンをさせていただきました。
 近年の公共施設は、官民連携で整備する事例が増えてきました。そうであるからこそ、発注者側である市が、上流の考え方をしっかりと整理し、なおかつ、その思いを提案事業者と共有できることが肝になると思います。
 今回の説明会を受けて、各社において、様々な検討がなされると思います。ぜひ、意欲ある提案を期待したいと思います。

7月17日(水曜日)尼崎倶楽部朝食会

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 本日早朝の「尼崎倶楽部」朝食会の講師は、産業技術短期大学の仲田学長でした。
 日本の高等教育機関の歴史から、産業技術短大の位置づけ、教育内容の紹介など、大変気合の入った講演内容を聞かせていただきました。
 本市には、園田学園女子大学、関西国際大学、宝塚医療大学(来年度から観光学部の2年生が来ます)と、産業技術短期大学の4大学・短期大学があります。
 産業技術短大は、「産業のまち」として発展した尼崎の歴史を象徴する短大で、昭和37年に、鉄鋼業界で設立した従業員・技術者の訓練養成の大学として、その歴史を歩んできました。
 ドイツなど、労働組合が産業別にあるような国では、業界全体でその分野の人材を育成しており、教育機関と産業界とが連携しながら、技術者養成などをしていますが、日本の場合は、高度成長期に、大企業を中心に日本型雇用慣行システム(新卒採用、終身雇用、定年制度、企業内教育など)が確立し、各企業単位での労働組合が発展し、業界内での企業間の労働移動も少ないため、従業員の技能向上も、企業内訓練が中心となった(そのため、雇用保険制度を使った職業能力開発の取組も発展した一方、産業と高等教育機関の遊離が進んだ)、というのが通説的な理解だと思います。
 そのような中、企業内訓練が未発達な時代に、日本においても、産業界が協力をして、高等教育機関を設立した時代もあったという歴史を知るにつけ、当時の、経済界の皆さんは、業界全体の発展を考えていたんだな、と感慨深く感じます。
 日本の企業別の職業能力開発制度の発展により、高度成長期以降、産業技術短大の役割も大きな変更を余儀なくされ、現職の従業員の技能向上以上に、高校卒業者を対象とした人材育成を担う短大としての役割の方が大きくなったわけですが、それでも、現場に根差した精神は、今でも生き続けています。
 大企業を中心とする日本型雇用慣行システムは崩れたと言われて久しいですが、それでも、まだまだ、その文化は残っています。
 しかしながら、働き手不足、新たな外国人材の増加などの状況を踏まえると、これからの高等教育機関が果たす役割は、ますます大きな変貌を遂げ、産業技術短大が当初目指したような「デュアル教育システム」の重要性は、再び、スポットライトが当たるのではないかとさえ感じています。
 若年世代が減り、大学経営にとっては冬の時代ではあると思いますが、尼崎にある大切な高等教育機関として、これからも、時代に応じた役割を積極的に担えるような短大として成長をしていただきたいと思っていますし、本市としても、できるだけの側面支援をしていきたいと考えています。

7月13日(土曜日)言うてええねん会議 市長報告

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 令和5年度に制定された「こども基本法」では、こども施策の策定・実施などにあたっての、こどもの意見表明に関する規定が盛り込まれました。
 本市では、こども基本法に先立つ令和3年度から「子どものための権利擁護委員会」を開設し、こどもの権利擁護のための取組を進めています。
 国際人権規約にも、子どもの権利条約にも、国連の委員会が批准国(締約国)に対し「勧告」を行う仕組みがあり、各締約国は当該勧告に対し、説明をする道義的責任が求められます。
 本市の「子どものための権利擁護委員会」も、権利擁護の観点から、課題の有無について、専門的知見に基づきチェックをしていただき、行政に対して勧告できる権能が与えられており、その意味で、市独自で権利擁護の観点からのガバナンスの仕組みが整えられています。
 また、この「子どものための権利擁護委員会」の枠組みの中に、「こども基本法」に定める「こどもの意見表明」の仕組みを取り込むために、子ども同士で、学校のことなどについて様々な意見をまとめ、市長に提案する機会が設けられました。
 本日、市内の小学生・中学生のお子さんから、直接、「意見表明」をいただき、学校環境や給食、校則のことなどについて、たくさんの提案・思いをいただきました。
 「なるほど」と思う意見もたくさんありました。 様々な「ルール」の存在が、一人ひとりの子どもの立場から見たときに、生活のしづらさや息苦しさにつながっている場合もあることは確かだと思います。
 我々大人の側も、過去の(数少ない)経験をもとに、過度にルールで一般化し、個人の権利を縛っている場合もたくさんあるということも心に留めおくことが大切だと思います。
 子どもたちの思いと、学校側の立場とをぶつけ合いながら、お互い納得できる形でのルールメイキングができるように、これからも謙虚で粘り強い姿勢が求められます。
 総論賛成、各論は意外にも難しい分野と思いますが、今回いただいた子どもたちの「意見表明」をしっかりと受け止め、施策や学校運営などに活かせるよう努力していきたいと思います。

7月8日(月曜日)総合教育会議

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 総合教育会議を開催し、令和7年度からの教育振興基本計画に向けた意見交換及び教育大綱について議論を致しました。
 本年度、第1回目ということで、論点を絞らず、各教育委員の皆様とフリーに意見交換をさせていただきました。
 教育振興基本計画は、国の教育振興基本計画を「参酌」し、各自治体において策定する努力義務が課されているものですが、この「参酌」という法律的意味合いは、「従う」ではなく、あくまでも十分に参照し、計画の内容の妥当性を十分に検討した上で、自治体として判断することを意味します。教育行政が「自治事務」と言われる所以です。
 さて、そういう意味で、今後本市で策定する教育振興基本計画は、基本的な事項をしっかりと書き込みつつ、この5年間に、本市としてどういったところに注力するのかという意思・思いを明確にするという意味合いがあるものであり、だからこそ、総合教育会議で、各委員の皆さんとしっかりと議論をする必要があるといった趣旨を述べさせてもらいました。
 例えば、不登校の課題について、公立学校は標準性を重視し、多様性の部分は私学に委ね、私学における費用負担の軽減を図るという考え方もあります。
 一方で、公立学校の多様性を確保し、ある程度、公立学校という枠内で包摂的な教育環境を作ることに力を入れるという考え方もあります。
 また、部活動の地域移行についても、本気で進めていくとなった場合、これまでほぼ無償に近い形で学校の先生が担っていた部活動領域における新たな民間の担い手を確保していくことが必要となります。これは、ある種の半官半民の新たな産業を作り出していくことを意味し、そうした場合、部活動に係る費用をだれが負担していくのかといったことが大きな課題になります。
 また、教科担任制である中学校や高校の場合、教員が部活動に関わらないと、生徒の成長に包括的に関わることができにくくなるという、生徒指導上の課題も出てくるし、また、仮に、地域移行後も、教師が学校外(地域クラブ)の指導者として関わり続けることができるようにするためには、地方公務員としての「副業」の課題も出てくることになります。
 また、これからは、学校の施設についても、地域との複合化は避けられず、学校教育の運営と、施設管理についても、一体として捉え続けるべきなのか、それとも、分離させる前提で考えていくべきではないのかといったことも、施設運営面からは大きな課題になります。
 こういった一つひとつが大きな課題であり、簡単に進むことではありませんが、私は、とりわけ義務教育段階においては、これからも公立学校が主要な担い手として存在し続ける限り、公立学校が地域の拠点となり、また、公立学校の教育内容・手段が多様化し、より包摂的な機能を維持し続けることが大切だと考えています。
 この5年間で、こういった課題について、解決に向けた動きをどれだけ進めるのか、それとも進めないのか、ここの確認を丁寧にしていくことが、教育振興基本計画を策定していくことの意味だと思います。
 今回は第1回目の会議でしたが、第2回目以降も、教育委員の皆さんとしっかりと議論をし、学校教育の在り方について、基礎自治体の立場からしっかりと向き合っていきたいと思います。

7月5日(金曜日)市民運動推進委員会 総会

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 市民運動推進委員会総会。
 街の美化や自転車マナー推進などは、市民全体の運動として取り組むことで初めて効果が出るということで、長年地域の様々な団体の皆様と一緒に取り組んでいます。
 私からはマナーや治安向上に向けた市としての取組をこの場を借りて紹介させていただきました。
 地域の皆さんとともに、自転車マナーや歩きタバコ対策などについて啓発を続けていきたいと思います。

7月4日(木曜日)尼崎市PTA連合会 指導者研修会

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 本日は、連合PTAの研修会にお招きいただき、市内学校園のPTAの皆様と意見交換をさせていただきました。
 当初は「講演」という形を予定していましたが、政策の話を一方的にするよりは、よりざっくばらんな形で意見交換できた方がよいのでは、という趣旨で「車座集会」的な形式で開催していただきました。
 学力向上、子育ての負担軽減、市立幼稚園、外国から来たお子さんの支援、さらには、PTAに期待することなどお話しているうちにあっという間に1時間が経過してしまいました。
 もう少し、議論できる時間を確保したらよかったな、と反省をしておりますが、せっかく本日のご参加の皆さんはPTA役員になったのですから、これからの尼崎の子育てや教育について、少しでも一緒に考える機会となったのならば本望です。
 PTAについては、特に年度の切り替わりの前後で様々な情報が世の中に発信されますが、私は、名前や形式はともかくとして、PTA「的」な組織は、これからもあり続けると思っています。
 人が関わる組織がより大きくなったとき、その組織内でより効率的にコミュニケーションをする手段として「組合」が生まれます。組織というものは大きくなればなるほど、意見調整や意見集約の機能が組織化されていくものだと思います。これは必然であり、人間が集団として生活する際の「知恵」のようなものだと思います。
 その意味で、PTAも、子どもたちや保護者の立場を代弁し、運営サイドである学校とより効率的・効果的にコミュニケーションをすることが本質的な機能であり、「組合」と似たような機能を持っていると思っています。
 行事を企画したり、学校のお手伝いをすることは、学校にとってはとてもありがたいことですが、それは、あくまでも、副次的な役割でしょう。そして、PTAの連合体である連合PTAは、市の教育全体について、各学校のPTAの声を集約して、教育委員会に伝えることが役割と思っています。
 実際には、その時々の学校と各学校のPTAで話し合いながら運営をしていくことが最も大切だと思います。
 本日ご参加のPTAの皆さんも、様々な悩みを持ちながらの運営と思います。しかし、各学校の地域の保護者や先生方と、「自分の子どもが通う学校をよくしよう!」という目的は共有していただき、お互いが前向きな議論ができる環境が構築されることを祈念してやみません。

7月3日(水曜日)みやけなおこと尼人達展

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 みやけなおこと尼人達展、訪問しました。
 ラジオパーソナリティである三宅さんが、どれだけたくさんの尼崎の人達を取材し、その魅力を引き出してきたかがよくわかります。まさにあまびとの「年輪」です。8日までギャラリーアルカイックでやっていますのでぜひ!

7月2日(火曜日)卸売市場再整備に向けた要望

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 卸売市場の中で業務を営まれている事業者の皆さんで構成される「尼崎市公設地方卸売市場運営協議会」の皆さんが市長室にお越しになり、要望書を受け取るとともに意見交換をしました。
 尼崎の市場は、昭和42年に現在の場所(潮江)に移転して以来、数度にわたる施設改修を経て現在に至りますが、市場施設全体の老朽化に伴い、今年度、官民連携手法による集約再整備の公募を予定しています。
 現在、場内で事業を営む事業者の皆様にとっては、新市場がどうなっていくのか、大変不安な部分も多いと思います。そういった思いについても、本日、率直に伺いました。
 かつて、卸売市場は、生産者と消費者との間を、効率的かつ安定した価格によってつなぐ大変大きな役割を担ってきましたが、近年は、大企業による産地直送やインターネットの普及などにより、市場経由率はピーク時に比べ大きく下がり、どこの地方卸売市場も、取扱高を大きく減らしています。
 一方で、尼崎市内には、流通ルートを独自に確保しているような全国チェーンのスーパーや飲食店だけでなく、個人事業主や地域ならではの特徴を出している事業者の皆さんもたくさんおられ、そういった方々にとっては、市場は大変大きな役割を担っています。また、そういった地域に根差した事業者の皆さんがいるからこそ、尼崎のまちは個性にあふれ、魅力的になっていることは間違いなく、私は、そういった尼崎の個性を大切にしていきたいと強く思っています。
 「卸売市場の取扱高は今後減っていく可能性がある」、「リスクがあるのに、再整備するのか」など様々なご意見もありますが、集約整備の債務負担行為についても、市議会においてお認めいただいた以上、事業者の皆さんと一緒に、尼崎に市場があることの強みを再確認し、一緒になって、市場の競争力強化に向けて知恵を出していくしかありません。
 場内事業者の皆さんも切磋琢磨しつつ、新規の事業者の参入も大いに歓迎し、若い人材も含めて、新たな挑戦ができるような市場環境を作っていきたいと思います。
 「B to B」が基本の市場ではありますが、市民が気楽に足を運べるような市場、市場で働いている事業者の皆さんが市民にとっても身近となり、市民に愛されるような市場を目指し、そういった視点での集約整備後の民間施設の有効活用も視野に入れて、公募を進めていきたいと思います。
 今回は、官民連携手法による集約再整備であることもあり、事業費のファイナンスは、受託事業者側で検討していくこととなります。
 市民の大切な市場です。簡単ではありませんが、我々市の職員と場内事業者の皆さんが思いを共有しながら、そして、地域の皆さんにもご理解をいただきながら、まずは、公募に向けた準備を進めていきたいと思います。

7月1日(月曜日)産業政策会議

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 令和6年度第1回目の産業政策会議を開催しました。
 尼崎市内の産業に関わっている皆様との意見交換の場です。
 今年度新たに設置された、ものづくりの創業を応援する「オープンイノベーションコア尼崎」のフォローアップ・今後の強化策と、今後分譲が予定されるフェニックス事業用地等を想定した企業立地促進の考え方及び企業投資促進に向けた方向性について議論しました。
 本市の産業の強みや立地の強みを確認しつつ、また、国や兵庫県等の支援メニューの相乗効果も視野に入れながら、最も、効果的な分野にターゲットを当てた企業立地促進策を考えていくべく、様々な意見交換をしました。また、ものづくり創業支援の観点からは、単なる起業支援だけでなく、空き家の活用など、まちづくりの観点からの課題解決の視点も入れ込んだ議論もなされました。
 今年度、あと2回の開催を予定しています。それまでに、関係部局と、イノベーション支援や企業投資活動促進の観点から、どういったメニューが効果的なのか、データも踏まえた議論をしながら、より効果的な支援メニューを検討していきたいと思います。

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