「子育てコミュニティソーシャルワーカー日記」

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印刷 ページ番号1019620 更新日 2025年4月25日

子育てコミュニティソーシャルワーカー日記

 尼崎市子育てコミュニティソーシャルワーカー(以下、CSW)は、尼崎市子どもの育ち支援条例に基づき、地域で子どものための活動に取り組んでいる方々や、これから取り組もうとされる方々が活動しやすいように情報提供や、交流の場を設けるなどの支援に取り組んでいます。日ごろの活動を紹介するブログを平成25年1月よりスタートしました。活動シーン、エピソードなどを紹介していきたいと思います。よろしくお願いします。

歌と音楽の幸せコンサートin園田withつながるまるしぇ -ヤングケアラーについてー

コンサートとヤングケアラーのチラシ

令和7年4月20日 日曜日

すっかり春の陽気に包まれ、園田東生涯学習プラザの周りは満開のれんげ畑が広がっています。今日はここで「第3回歌と音楽の幸せコンサートin園田」が開かれました。ちょうどお昼ごろに会場を訪れると、お弁当やカフェのお店が並ぶマルシェに多くの人が集まっていました。その他にも手作り雑貨やリラクゼーション、子育て家庭に嬉しい子どもの遊び場コーナーもありました。3階ホールではコンサートが行われ、13時から園田中学校吹奏楽部のオープニング演奏が始まりました。ホールは満席の観客であふれ、「アンパンマンマーチ」やYOASOBI、「明日があるさ」など大人から子どもまで楽しめる楽曲を披露してくれました。

演奏の後は地域情報交流タイムです。「地域の課題をみんなで一緒に学ぼう!」と題して「ヤングケアラー」について対談がありました。お二人は共に元ヤングケアラーで現在はヤングケアラー支援の活動をしています。語り手の方はこれまでの経験から、当時の胸の内や寄り添ってくれた人について語りました。専門職や行政の方に相談することのむずかしさ、地域の人に望むこと、そしてヤングケアラー支援を始めるきっかけとなったユース交流センターとの出会いなど、当事者の視点から伝えてくれました。子ども達に自分の時間がもてる場所や機会があれば自分を大切にできる、と考え今の活動をしているとのことです。

またヤングケアラーにとどまらず広くこども・若者支援の活動・協力をしています。その一つが「生きづらさと孤独に寄り添える漫画を制作して若者に届けたい!」のクラウドファンディングです。これまで出会えなかった、繋がれなかった若者に漫画でアプローチする新しい手法です。下記URLをご覧ください。

尼崎市でもヤングケアラー支援として相談支援業務、そしてヤングケアラーピアサポート事業等を行っています。「子どもの育ち支援センターいくしあ」は地域の皆さんから広く子育ての相談を受け付けていますが、ヤングケアラーに関するご相談も受け付けています。またヤングケアラーピアサポート事業では当事者の子ども・若者が集う居場所を設けています。もし身近にいる子どもさんやご家庭で気になる子どもさんがいらっしゃれば、子どもの育ち支援センターいくしあ、あるいは北部・南部こども家庭支援担当へご相談ください。

登壇者3人

クラウドファンディングチラシ

会場正面とれんげ畑

コンサートと子どもの遊び場

フリースクール合同説明&相談会

フリースクール合同説明&相談会

令和7年4月19日 土曜日

尼崎市女性センタートレピエで「フリースクール合同説明&相談会」が開かれました。

行きしぶり・不登校の子ども達の多様な学びの場を知ってもらうために、尼崎フリースクール合同支援者の会が主催しました。第一回目は令和6年11月30日にアマネスト開明庁舎で行われ、二回目となる今回は北部での開催、女性センタートレピエが会場となりました。会場入口には各フリースクールの案内パンフレットがずらりと並び、参加者はスクールの詳しい資料が一度に手に入ります。今日は尼崎市長も来られ、冒頭に挨拶があり、市長の想いと尼崎市の取組みを話していただきました。なお、尼崎市ではフリースクール等利用支援補助金が昨年度設けられました。

続いて市内各地のフリースクールや塾、計8校がプレゼンテーションを行いました。「大切にしていること」「子ども達のようす」「一日のスケジュール」「行事やイベント」など個性あふれるフリースクールの特徴を、代表の方がスライドや画像・動画で伝えます。一対一で生徒と向き合う学習支援から、生徒が自由に好きなことに取り組むスクールまで、教室や施設、カリキュラムも多種多様です。最後に尼崎市教育委員会から不登校児童・生徒の学校内支援、そして学校外の支援の説明がありました。安心できる居場所であり、交流の機会であり、学びの場であるフリースクール、そして教育委員会の取組みをさらに詳しく知ってもらうため、プレゼンテーションのあとは各ブースで個別相談をします。この時間はフリースクールの質問だけでなく、進路や子育ての悩みごとも聞いて頂けます。ここでなら気兼ねなく、話ができますね。

不登校やひきこもりの児童の保護者の方にとって、フリースクールの情報は大切で、今回のように一度に、かつ直接フリースクールの方から説明が聞けて、相談ができる場があるのはとても助かります。子どもに最適な学習の場、居場所となるスクールを見つけたい、と願いますが、多くのフリースクールを訪問するのはたいへんです。「フリースクール合同説明&相談会」は別の地区でまた開催予定とのことです。お近くで開催の際はぜひお立ち寄りください。

Hyggeでふくる

イベント看板の写真

令和7年4月1日 火曜日

巷では、真新しいスーツに身を包んだ新入社員と思しき人々が行き交う、新年度スタート初日のこの日、阪神尼崎ユースセンターHyggeでのイベントを見学に行きました。「チャリティショップふくる」さんが一日限定でHyggeに出店し、訪れた子どもたちは気に入った洋服や服飾雑貨をプレゼントしてもらえるというものでした。また、メイクイベントを中心に活動する「How to Make」さんも参加し、ヘアメイクとネイルのブースを作り、服とメイクでおしゃれをトータルに楽しもうという企画です。

春休み中の午後2時からとあって、たくさんの子どもや若者たちが来ていました。Hyggeは、小上がりスペースが大半を占めているのが特徴で、普段から子どもたちは靴を脱いで床の上に座ったり寝そべったりしながら、カードゲームを楽しんだり、ハンモックで遊んだりしています。今日は、同じスペースに洋服のショップが出現し、メイクとネイルのブースが追加され、洋服、雑貨、メイク、ネイルの各アイテムが置かれ、興味津々の女の子たちが集まっていました。選んだ洋服に着替えて、ヘアメイクとネイルを施してもらった子は、終始明るい雰囲気でスタッフと話していました。選んだカバンをその場で使い始める子もいたり、ネイルは担当スタッフに手伝ってもらう子もいれば、友達同士で塗りあっている子もいて、皆さん思い思いでその場を楽しんでいました。

このイベントを企画したHyggeのスタッフの一人は、普段から自分で自由に使える時間やお金がない子どもたちにとって、いろんな服が選べたりおしゃれができたら楽しいだろうなと考えていたといいます。尼崎市立ユース交流センターに来ている若者たちがボランティアで「ふくる」の集荷センターで仕分けの作業を手伝ってくれたり、「How to Make」の主催者は専門学校生ですが、ユース交流センターに高校生の頃から通っていて、自分でできる若者支援を続けているなどのご縁があって、声がけをして、今回のイベント開催につながったそうです。


昨年8月三和本通商店街にオープンしたHyggeですが、もうすっかり地域に溶け込んでいるようで、商店街のほかの店主さんが来てくださって様々なコラボレーション企画を実施しているようです。次はどんなイベントがあるのか楽しみでなりません。

 

ネイルの写真

服飾の写真

はじめての文楽体験教室

チラシと人形の写真

令和7年3月25日 火曜日

尼崎市内の小・中・高等学校の卒業式も終わり、子どもたちが新学年を迎える前の春休み中に良い思い出作りにしてほしいと、尼信アルカイックホール・オクトで開かれた文楽体験に行ってきました。参加者は未就学児から高齢者まで、様々な年齢層の人がいましたが、約半数が「文楽」を見るのが初体験ということでした。

「文楽」とは元々、人形浄瑠璃と呼ばれ、「浄瑠璃(義太夫節)」の音楽と組み合わさって演じられる人形芝居のことです。江戸時代に始まった人形浄瑠璃は上演する座がいくつかあったのですが、明治時代には「文楽座」が唯一の座となったため、今では人形浄瑠璃というよりも「文楽」と呼ばれることが多いそうです。

「『伊達娘恋緋鹿子(だてむすめこいのひがのこ)』火の見櫓の段」の演目を見た後、太夫(語り)、三味線、人形についての説明がありました。太夫はおなかから大きな声を出すために3つの道具を使い、三味線は大きな音を出すために最も大きな楽器とばちを使い、人形は生きているように見せるために5キロから10キロある人形を3人で操るそうです。それぞれの演者の役割説明を受けた後、もう一度同じ演目を見たのですが、説明を受ける前と受けた後では、それぞれの演者の工夫や苦労などを理解しながら見るので、より感慨深く印象に残りました。

最後は、太夫、三味線、人形の体験コーナーと舞台セット見学の時間が設けられ、参加者は好きなところに並んで体験していました。CSWも人形を操作させてもらい、また舞台セットの裏側を見学させてもらいました。写真や動画の撮影も自由で、SNSへの投稿もOKということで、大人の参加者も、十数名の団体で来られた市内の中学生や、親子での参加者も、皆さんが思い思いに撮影をして、文楽の体験を楽しんでいました。

今回は、「尼崎市総合文化センター開館50周年記念事業」の一環で行われた初めての試みだそうです。次回も開催されるのかどうかは未定とのことですが、忙しいデジタル社会に生きている時代の今だからこそ、ゆっくりした時間の流れを感じさせる古典芸能を体験できるイベントの開催を切望して止みません。

解説パンフの写真

舞台セットの写真

三味線の写真

やんちゃんこ劇団第5回公演ー「尼崎CATS」「あの世とこの世でシャバダバダ」

やんちゃんこ劇団のチラシ

令和7年3月22日 土曜日

春とともに恒例のやんちゃんこ劇団がやって来ました。毎年会場を移し、地域の身近な場所で公演しています。今年は中央北生涯学習プラザの大ホールが劇場となり、「尼崎CATS」と「あの世とこの世でシャバダバダ」の2本公演でした。

CSWは初日第一回目を観劇、広いホールの半分が客席で小さな子ども達のためにマットも敷かれていました。「尼崎CATS」が始まり、鮮やかなライトが照らされるとたちまち猫たちの世界が現れます。出演者それぞれのメイクと衣装が独特で、優しい猫、仲間外れの猫、長老猫、などキャラの違いが見え、わくわくしてきます。さらに軽やかな猫の動きと踊りで、すっかり尼崎えびす神社に集まる猫ワールドに入りました。

「あの世とこの世でシャバダバダ」は閻魔大王や仏様が現れる闇の世界ですが、客席では大きな笑いが何度もおこるストーリーです。踊りも歌も盛りだくさんで、特に子ども達の活き活きとした演技が印象的でした。この一年たくさんの練習を積んできたんだろうなぁ、と思うと素晴らしい舞台を見せてくれた皆さんに感謝です。公演の最後に来賓の松本市長のご挨拶があり、年々レベルアップを感じているそうです。子どもから大人まで幅広いメンバーの皆さんですが、その実力は磨かれ続けるのですね。CSWも第一回から観劇していますが、演劇がとても身近に感じられるようになりました。尼崎の文化・芸術を支える劇団として、来年もやんちゃんこ劇団を楽しみにしています。

第15回すこやかまつりin尼が咲き

会場入り口のようす

令和7年3月22日 土曜日

暖かい風が流れ、待ちどおしい春がやって来ました。今日は週末の土曜日でお天気も良く、お出かけ日和です。親子連れの方が次々とJR立花駅南側の尼崎市立すこやかプラザにやって来ました。今日は「第15回すこやかまつりin尼が咲き」の日、今年のテーマは「いまこそ(15)いろんな世代で交流しよう」です。

会場を訪れると最初に「むかしあそび」のブースがあり、ブンブンこまや折り紙など懐かしい遊び道具が並んでいます。CSWはあやとりを一緒にしました。スタッフの方にゆっくり糸のかけ方を教わりながら、小さな頃に友達と遊んだ記憶がよみがえります。野菜スタンプのハガキづくりでは、オクラやねぎなどの野菜の切り口をぺたぺた押します。ユニークでかわいいオリジナルアートが出来上がりました。紙飛行機のブースでは「遠くまで飛ぶ飛行機」の折り方を教わり、実際に飛ばしてみるとぐんぐんと空(くう)を切りました。子ども達は自分で作った紙飛行機に大満足のようでした。多目的ホールに入ると、紙コップタワーに挑戦!3分間必死で高く積むのですが、なかなか簡単にはいきません。続いてプラレールのスペースへ進むと、いくつも複線のある長いコースが広がっていました。このレイアウトはくじ引きになっていて、雲雀丘学園鉄道研究部の生徒さんが制作しました。また子ども達はマットの上で自由にプラレールを作り、生徒さんも一緒に遊んでくれます。会場で盛り上がったのは「みんなでハイハイリレー」、あかちゃんから大人まで参加し、2チームの対戦です。応援の声が響くなか、親子でハイハイ、驚きのスピードでハイハイする子ども、慣れないハイハイの大人、皆さん手加減なしに頑張りました。

まだまだ他にもブースがあり、どこでもスタッフの方が気軽に声をかけてくれるので、ついついおしゃべりしてしまいます。赤ちゃん連れの親子、子ども、若者、地域の方が多世代交流し、笑い声あふれる「すこやかまつり」でした。

あやとりと紙コップタワー

プラレールと野菜スタンプ

ATTF2であそぼう!!

ATTFのチラシとカードの写真

令和7年3月18日 火曜日

段々と日中が長くなってきたなと感じられる3月半ばの夕方、尼崎市立ユース交流センターあまぽーとで、「尼崎オリジナルカードゲームATTF2であそぼう!!」のイベントが開催されました。「ATTF2」は“Amagasaki to The Future 2”の頭文字をとって名付けられ、尼崎で暮らす人々のお悩みをまちのお宝(資源)と組み合わせて解決する「おせっかいな」カードゲームです。

CSWが会場に到着したころには、すでにイベント担当スタッフ数人と男子中学生グループの皆さんとで、ウォーミングアップのカルタ取りを始めようと取り札をテーブルいっぱいに広げているところでした。そしてスタッフが読み札を読み始めると、最初は読み終わってもまだみんなで取り札を探している状態だったのが、次第に、読み終わるまでに取り札を見つけられるようになり、時には取り合いになるくらい、競技カルタを題材にした漫画「ちはやふる」さながらの光景で盛り上がりました。

次に、このカードゲームの本来の遊び方である、「尼崎で暮らす人々のお悩みを、取り札にあるまちのお宝を使って解決する」ゲームで遊ぶ時間になりました。このときは、女子中学生グループが協力してくれました。例えば「自宅の隣にビルが建ったので日当たりが悪くなり、昼間でも家の中が暗い。」とか「自分の住む自治会や町内会の会長のなり手が減ってきた。」というお悩みに、各自7枚のお宝となる手持ちカードを使って、一人ひとり解決策を考えて発表していきました。そして出された解決策の中でどれが一番良いかを決めるのですが、なかなか解決策が浮かんでこない発表者にほかの仲間が助け舟となって一緒に考えてあげる場面も見られ、終始和気あいあいとした雰囲気で進んでいきました。

このようにいろんな遊び方ができる「ATTF2」は尼崎市内各地へ出前講座もおこなっており、まちに関心をもつきっかけづくりやコミュニケーションの推進を目的としています。興味を持たれた方は、ぜひ「尼崎市役所 生涯、学習!推進課」までお問い合わせください。

男子カード遊びの写真

女子カード遊びの写真

ODA AOHARU MUSIC FES~自分を魅せる第一歩~

ODA AOHARU ちらし

令和7年3月15日 土曜日

お昼の12時、小田南生涯学習プラザのホールから熱い歓声が聞こえてきました!ODA AOHARU MUSIC FESのオープニング、「おだダン」(尼崎小田高ストリートダンス研究会)の3人が登場、会場の皆でダンスが始まりました。今日は「若者が自分を表現する場所」として、個性豊かなパフォーマンスが観られるODA AOHARU MUSIC FESが開催されました。主催は尼崎市立ユース交流センターです。会場が盛り上がったところで、女子5人のダンスグループ「優空number」が現れ、キレッキレのダンスで観客を圧倒しました。メンバーは小学生から高校生と幅広いですが、チームワーク抜群でした。次は一転して落ち着いた癒し系の「姉貴」、ギターの弾き語りが心に響きます。続いて声量豊かに歌い上げてくれた「R,K」さん、そして「暖」さんはまだ喉の調子が治っていないと言いながらもボカロ曲「ジェヘナ」「スロウダウナー」を歌ってくれました。

さて、ここで「ジャグリング:アマルガ」さんが素敵な笑顔で登場、次々と繰り出す優雅な手さばきに会場は「おおっー!」と声があがります。また客席の子ども達にジャグリングのレッスンもあり、何度もチャレンジして成功すると、子ども達はうれしい笑顔でいっぱいになりました。その後はコピーバンド「ReSTARt」の演奏、今回が結成して最初で最後の舞台ということでした。「盛り上がっていきましょう!」と会場との一体感が生まれ、皆で演奏を楽しめました。

残念ながらCSWはここまでの鑑賞でしたが、後半も若者のパフォーマンスは続き、さらに尼崎市出身のロックバンドも出演したようです。こんなに多くの若者が自由に自分を表現しているのを見ると、とても頼もしく、これからも好きなことを見つけ、このような舞台で思い切り楽しんでほしいです。

ダンス、バンド演奏

ジャグリングと子ども達

AMUMA(アムマ)2025~編むでつながる時間、空間、人との間を。

amuma2025チラシ

令和7年3月15日 土曜日

尼崎市役所東隣りの橘公園で「AMUMA2025」が開催されました。曇り空のお天気でしたが、朝10時のオープンにご家族連れ、子ども達、地域の方達がぞくぞくとやって来ました。主催はAmuamuパートナーズ。橘公園の木を絵本の世界で彩るプロジェクト「amuamu」に賛同する地域の方やグループ・団体、そして尼崎市の立花地域課が参加しており、プロジェクトは今年で3年目になるそうです。今日のプログラムは小さなてぶくろ編み、毛糸のポンポンづくり、うであみでかぎ針あみのレッスン、消防ホースの小物づくり、など編み物や手作りクラフトが好きな方には楽しい内容です。嬉しいのは初めて編み物をする方のレッスンもあり、ベンチに座ってテーブルを囲み、手を動かしながら何気ないおしゃべりをするうちに、いつのまにか温かい時間と空間ができていました。

今回は市立尼崎高校ソーイング部が参加してくれました。生徒達はクラブ活動で毛糸を使ったかわいい小物や編み物を作っているそうで、会場では子ども達に優しく丁寧に編み方を教えてくれました。また大学1年生のボランティアグループ「あまはっぴ」はプラ板キーホルダーづくりで参加、子ども達と一緒にストラップを作りました。「あまはっぴ」は今年度の尼崎市子ども・若者応援補助金事業に採択され、これまで数多くのイベント活動をしてきたグループです。会場にはフード・スイーツ・ドリンクの出店もあり、美味しいランチやコーヒーでさらに皆さんのおしゃべりがはずみますね。

さて、パークマネジメント尼崎さんによると「amuamu」プロジェクトで橘公園に現れた「おおきな木」「モチモチの木」は今日で一旦お開きになりますが、11月に再び新作「てぶくろ」と共にお披露目されます。ウクライナ民謡の絵本「てぶくろ」の世界を、今日この会場で編んだてぶくろ、そしてこれから地域の方と一緒に編むてぶくろで創っていくそうです。皆さんもてぶくろ作りに参加して絵本の世界と、そして参加した方とつながってみませんか。

絵本の木

絵本と市立尼崎高校ソーイング部

手袋づくりと消防ホースで小物づくり

初めてレッスン、会場風景

あまがさきこども食堂交流会

こども食堂交流会チラシ

 

令和7年2月27日 木曜日

中央北生涯学習プラザで「あまがさきこども食堂交流会」が開催されました。

今回は尼崎こども食堂ネットワークと尼崎市こども青少年課の共催で、市内のこども食堂をはじめ、民間企業や団体、こども支援者、市議会議員、そして他市で活動されている学生さんまで、幅広い関係者の方が参加してくれました。

最初に、昨年8月にオープンした「阪神尼崎ユースセンターHygge(ヒュッゲ)」(以下Hygge)のご案内、センター長の多田さんから活動を説明してもらいました。Hygge は三和本通り商店街にある書店「三和書房」の2階にあります。市内のユースセンター「尼崎市立ユース交流センター」は北部にあり、Hyggeは南部の若者支援の拠点となります。とても力強い支援が始まりましたが、中高生、若者の居場所や支援はまだ足りていません。Hyggeの職員が若者と関わるときに大切にしているのは、ひとりの人として接する、ということでした。そして地元の三和商店街の方ともつながり、地域と関りも大切にして活動しています。この後、参加者はグループに分かれ交流会となりましたが、ここでHyggeの職員と地域の子ども食堂が出会い、今後のつながりが楽しみになりました。交流会はこのような偶然の出会いがあり、また新しい取組や活動を知る機会です。今困っていることを解決するヒントも見つかるかもしれませんね。

交流会に参加いただいた皆様、ありがとうございました。

交流会の様子

会場の様子

竹谷幼稚園ふれあいランドー園児といっしょにリトミックー

ひな人形

令和7年2月26日 水曜日

尼崎市の市立幼稚園9園では子育て支援事業をしています。未就園の子どもさんと保護者が体験保育に参加する「わくわくランド」、そして在園児と一緒に遊んだり、行事に参加する「ふれあいランド」が実施されています。今日は竹谷幼稚園の「ふれあいランド」を見学しました。朝から元気に地域の未就園の子ども達がお母さんと一緒にやって来ました。今回の活動はリトミック、音楽にあわせて体を動かし、楽しみながらリズム感や表現力を育みます。

広々とした会場では華やかな七段飾りのひな人形がお出迎えです。講師のお二人が準備をしていると、楽しみにしていた園児が次々に顔をのぞかせ、元気にご挨拶していきます。最初は年長のすみれ組の番です。もうすぐ卒園となり、春になると新一年生です。すみれ組は2年間リトミックを体験しているので、講師の方と息がぴったり!ピアノの演奏に合わせてみんなで走ったり、スローな動きをしたり、ぴたっと止まったり、たくさん体を使って遊びます。すみれ組にとって今回が最後のリトミックとなり、講師のお二人に感謝の歌とダンスを披露してくれました。これは子ども達からの希望で、急遽予定に入りました。自分達の気持ちをしっかりと大人に伝え、実現する子ども達、とても素晴らしいですね。

次は年中のさくら組、そして地域の親子が一緒にリトミックをしました。就園前の子ども達はお母さんと手をつなぎ、さくら組の園児と同じように動き、踊ります。フラフープやスカーフのアイテムをじょうずに使いながらの遊びは盛り上がり、最後はみんなが輪になって座り、ボール遊びもできました。子ども達はわくわくの笑顔でいっぱいでした。

竹谷幼稚園では「わくわくランド」「ふれあいランド」等で地域の子育て家庭の支援をしていますが、幼稚園に来てもらうだけでなく、地域の保護者の方が出会い、顔なじみになる場にもなって欲しいとおっしゃっていました。また園児が地域を探検し、自分たちが暮らす街を知る、さらに街の方とつながる体験もしています。地域との絆を大切にして、子ども達の力を育くんでいるんですね。

市立幼稚園の子育て支援事業は市ホームページ(ページ番号1003156)や各園のホームページに掲載されています。就園前の子どもさんと保護者の方はお近くの幼稚園で園児達と遊んでみませんか。

りとみっくスカーフで遊ぶ

りとみっく 親子で遊ぶ

すみれ組

立花地区・武庫地区こども食堂合同交流会

チラシ

令和7年2月5日 水曜日

小さな雪がちらつく午後、尼社協ほっと館で立花地区と武庫地区のこども食堂合同交流会が開かれました。主催は尼崎市社会福祉協議会の立花支部・武庫支部、そして尼崎こども食堂ネットワークです。寒い中、多くの子ども食堂さんが集まり、まずは全員の自己紹介です。いつも愛情たっぷりの食事を作っている皆さんに、子どもに評判のメニューを聞くと、おなじみのカレーやからあげ、ハンバーグから素朴なおにぎりと豚汁、さらにひじきや煮物など「おばあちゃんの味」まで挙がりました。その後、四つのグループに分かれ、活動の困りごとや子どもへの対応、コミュニケーションの取り方などを話し合いました。すると運営を継続していく中の課題が見えてきました。ここで先輩子ども食堂さんの助言あり!これまでの経験で得た知恵と効果のあった方法を教えてくれました。尼崎の子ども食堂支援者は助け合いの気持ちにあふれた方ばかりです。「立ち上げ時に子どもの参加が少ないと相談したところ、とにかく続けなさいと助言をもらった。すると次第に子どもが来るようになりました。」という方もいました。このような実践の場で生まれたヒントや考え方から、CSWも多くのことを学びました。

今の子ども食堂は多様で、会食あるいはお弁当提供と形式も異なり、参加人数、会場規模、開催時間や頻度も異なります。さらに子ども達が過ごせる場所を設けたり、地域の人が交流する場所だったり、目的もさまざまです。「他の子ども食堂を色々見て参考にしたい。」という意見もありました。もしかしたら見学ツアーが実現するかもしれませんね。

今回は2つの地区の交流会で身近な支援者同士がつながりました。2月27日木曜日に市全体の子ども食堂交流会が中央北生涯学習プラザで開催されます。子ども食堂や子ども支援にご関心のある方も、ぜひお越しください。

グループワーク

グループワーク

交流会あいさつ

ユースでひまつぶし大作戦~アンガーマネジメント・カードゲーム~

ひまつぶし大作戦チラシ

令和7年2月4日 火曜日

あまがさき・ひと咲きプラザ内のユース交流センターは、中高生を中心とした若者の交流や悩み相談、そして「やりたい」をサポートしています。ラウンジでおしゃべりしたり、ゲームで盛り上がったり、ひとりで好きな事をしたり、そして関心のあるイベントに参加してみたりと、様々な過ごし方があります。今日のイベント「ユースでひまつぶし大作戦」はアンガーマネジメントゲームをしてみようというもので、CSWも参加しました。アンガーマネジメントは、怒りの感情に振り回されることなく、職場や学校、家族の人間関係を良くするプログラムです。少し硬いイメージがありますが、今回は10代の若者用に開発された「アンガーマネジメントゲーム for teen」を使って、イライラの正体をあばき、解消します。ゲームの参加者は6人、進行は日本アンガーマネジメント協会ティーンインストラクターの西牧明子さんです。

ゲームは順番に日常生活で出会いそうな怒りの出来事カードを引いて、怒りの度合いを0(全く気にならない)から10(怒り最大)まで数値化します。ここではカードを引いた人(回答者)は自分の怒りを点数化し、他の人は回答者の怒りの点数を予想します。予想した点数が合えば得点となります。ゲームをするうちに「自分ならイライラするけど、他の人は怒るほどでもなかった。」「あの人は怒らないと思ったけど、案外怒りの数値は高かった。」と気付いてきます。出来事の受け止め方、感じ方は人によってさまざまだと実感できます。後半では怒りの点数が高かった出来事について、カードのヒントをもとに皆であれこれと考えてみます。「これが先輩じゃなくて、後輩だったら?」「そもそも相手にしなくていいんじゃない?」「何秒か数えるっていうのは?」など、自由に話をします。最後の振り返りではイライラの対処方法のヒントをティーンインストラクターから教えてもらいました。参加者は今回初めてのアンガーマネジメントゲームでしたが、リラックスして楽しく体験できたようです。これから学校や家庭、居場所で今日のヒントが役立てばいいですね。生徒向けに中学校・高校へ出前授業も対応しているそうです。お問い合わせは(一般社団法人)日本アンガーマネジメント協会へお願いします。

ゲーム会場

子ども食堂チャリティープロジェクト~みんなのあま咲き放送局から~

未来へつなぐコンサートちらし

令和7年1月28日 火曜日

阪急塚口駅北側にあるコープ塚口内のスタジオCOLERU(コレル)に、みんなのあま咲き放送局(以下、あま咲き放送局)があります。あま咲き放送局は2023年10月2日に放送スタート、住民が参画し、地域情報を発信するコミュニティメディアです。月曜から金曜日まで日替わりでパーソナリティが生放送発信、Youtubeでもライブ発信とアーカイブがあります。今日はあま咲き放送局を訪問し、「こども食堂チャリティープロジェクト」を立ち上げたフルート奏者の川端裕美さんの生出演を見学しました。

スタジオには火曜日のパーソナリティ武田康子さん、川端さんの応援のため駆け付けた田房さん、そして川端さんの三人。武田さんの明るく軽快で、そして時折ユーモアを交えたMCで、お二人はとてもリラックスしていました。今回のゲスト川端さんは、音楽教室で子ども達に音楽の楽しさ、フルートの面白さを伝えてきました。子ども達は家で食事がとれないとお菓子ですましているのを聞き、「子ども食堂があるのでは?」と思ったものの、まだよく知らないことから、様々な人にお話しを聞くことになったそうです。そして出会えたのは「NPO法人子どものみらい尼崎」、地域活動のひとつである子ども食堂で調理や洗い物のお手伝いもありますが、「音楽家として何ができるか?」を考え、今回のチャリティーコンサートを企画したそうです。「フルートの音色をきいてみたいですね。」という武田さんのリクエストに応え、川端さんは持参したフルートを取り出し、優しく息を吹き込んで生演奏を聞かせてくれました。するとスタジオ中の空気が一瞬で澄み渡りました!川端さんと長年親交のある田房さんはおもちゃインストラクター・コンサルタントで、遊びとアートを合体し、大人も子どもも遊べる場の活動をしています。田房さんによると「川端さんのコンサートは演奏も素晴らしいのですが、合間のMCも素敵なんです。おだやかで優しいお人柄がわかりますよ。」ということで、コンサートはクラシック音楽と共に、川端さんのお話も楽しみですね。

チャリティープロジェクトは「未来へつなぐコンサート」として、フルートとピアノが奏でるコンサートを開催します。第一回目は昨年12月に開催を終え、次回は2月1日土曜日、3月1日土曜日に開演します。収益の一部は「尼崎こども食堂ネットワーク」へ寄付されます。問い合わせ・予約はメール・申込フォームで受け付けています。

あま咲放送局

コラボ企画「つどいの場食堂&小さなわが家」

チラシの写真

令和7年1月25日 土曜日

令和7年になり早くも1カ月が経とうとしています。新しい年のスタートを新しい企画で祝うイベントがあるとお聞きして、大庄地区にある「大庄元気むら」さんを訪問しました。普段は、地域の方々や子どもたちに向けてそれぞれで食堂を開催している「つどいの場食堂」さん、「小さなわが家」さん、そして「お好み焼きとみ」さんも参加した1日限りの合同開催の食堂です。運営者の皆さんによると、これは初めての試みで、「新年を祝うのであれば、一緒にやって人が集まればいいね。」という考えが一致しての開催になったそうです。

大庄元気むらの入口すぐの左手に「つどいの場食堂」さんが手作りぜんざいの販売を、右手に「小さなわが家」さんがおにぎりバイキングの受付を行っていて、バイキングのおかずの一つに「とみ」さんのお好み焼きが入っているということでした。来られた地域の方や子どもたちは、調理室に入ると、スタッフの案内のもと、お皿を受け取り、テーブルに並べられたごはんやおかずを自分で取って、最後におにぎりの具を選ぶという手順に、戸惑い気味の様子が見られました。しかし、食事をする席に行き、自分の選んだ具を入れておにぎりを握っているときは、保護者の方と一緒に楽しそうに握っている子どもたちや、「(おにぎりを握るなんて)懐かしいなぁ」と言いながらきれいな三角おにぎりを握っている方もいました。

CSWもおにぎりバイキングで食べてみました。おにぎり用のごはんは茶碗にラップを敷いておいてあったので、2つ取ったのですが、おにぎりにしてみると結構な大きさになり、おなかがいっぱいになりました。ぜんざいも食べましたが、国産小豆とザラメを使った手作りぜんざいで甘さ控えめの優しい味でした。

大庄元気むらは、この4月でオープン5周年を迎えます。食堂以外にも体操、絵画、楽器などの講座や自由に過ごせるフリースペースもあり、音楽イベントを定期開催するなど、子どもから高齢者まで異世代交流ができる地域のつどいの場です。今年は昭和に換算すると100年になるので、11月には「昭和100年」にちなんだイベントを企画しているそうですよ。

ぜんざいブースの写真

バイキング風景の写真

食事風景の写真

コマ回し体験会

親子でコマの会チラシの写真

令和7年1月16日 木曜日

正月の松の内がちょうど終わった頃に武庫地区にある「オルタナティブスクールここも」さんを訪問しました。この日はコマ回し名人のコマ次郎さんによる「コマ回し体験会」が行われました。集まった子どもたちの中には、コマ回しをしたことがある子もいれば、今回が初めてという子もいました。

まずは、様々なコマの紹介からはじまり、子どもたちもコマ次郎さんが取り出すコマを一つ一つ体験しながら進めていきました。回すと光る現代のコマから始まり、回すと富士山が浮かび上がるコマ、金属の蛇を動かしながら回るコマ、大きなコマの上で小さなコマが回るコマなど、初めて見るコマがたくさんあって種類の多さに驚きました。

子どもたちは早く回したいという気持ちが高まるのか、焦ってしまい、回転力不足でなかなかうまく回せません。その度にコマ次郎さんは、「手の平全体を使って、ゆっくり回すんや。」と子どもたちにアドバイスを送っていました。初めてコマを回す子どもには、コマとひもの持ち方を「(ひもを)握って、ピストル(の形を作ってコマを持つ)や。」と言いながら、手取り足取り教えていました。

会の終盤はコマ練習表に従って、子どもたちが缶ごまで練習してきた成果を、テストという形でコマ次郎さんの前で披露していました。チャンスは2回のみ。その少ないチャンスで合格できるように子どもたちは集中して練習をしてきたそうです。

コマ次郎さんによるコマ回し体験は「親子でコマ!の会」として西武庫公園で毎月第3日曜日午後1時30分から午後3時30分まで無料で行っているそうです。コマを回してみたい子どもたちや、懐かしさでまた回したくなった保護者の方もぜひご参加してみてください。

コマ回しの写真

回るコマの写真

逆さゴマの写真

親子炊き出し たくさん食べて遊ぼう!

ちらしと受付の様子

令和7年1月5日 日曜日

今年最初の日曜日、暖かいお陽さまが降りそそぐ中「親子炊き出し」が阪急園田駅前広場で開催されました。主催は大学生のグループみつば、「炊き出ししてみ隊」として尼崎市子ども・若者応援補助金を受け活動しています。お昼の12時になると大きなお鍋に大根・かぶ・豚肉など具沢山のうどんとちくわ入りの「大人のポテトサラダ」をふるまってくれました。子ども達は温かいうどんを広場に設置されたテーブルで食べたあと、お楽しみの遊び、「わにわにパニック・ボーリング・お菓子釣り」を大学生と一緒にします。3つをクリアしたらさらにお菓子がもらえます!大きな青空のもと、大学生手作りの遊びに子ども達はのびのびとして、保護者の方も安心して過ごしていました。参加したお母さんにお話を聞くと、「夫がすでに仕事が始まり、子ども達を遊びに連れて行くのが難しい。このような場所があってよかったです。」と喜んでいました。未就学児や小学生の低学年を二人、三人連れて外出するのは大変で、お休みの日に家以外で見守ってくれる人や場所があると嬉しいですね。代表のかたは「以前ワンオペ(一人で家事・育児をこなすこと)の知人の姿を見て、子育て支援で何か出来ることはないかと考え、大学の仲間に声をかけました。」とイベントのきっかけを教えてくれました。今日は7人のスタッフが参加、京都の大学で福祉と保育を学んでいる皆さんは、ゲームを手作りし、一緒に楽しく遊ぶ工夫をし、食事だけでなく共に過ごす時間も大切にしています。おなかいっぱい食べて、楽しく遊んだらあっという間に時間が過ぎ、子ども達はとても満足したようです。今回は尼崎で2回目の親子炊き出しでしたが、前回参加した親子もいらっしゃいました。

大学2年生の皆さんが忙しい中で炊き出しの企画・準備・当日の開催まで行い、尼崎の子育て支援をしてくれました。有難うございました。

おうどんとメニュー

お菓子釣りとわにわにパニック

ふたご広場

ふたご広場チラシ

令和6年12月24日 火曜日

JR尼崎駅から北側へ5分ほど歩くと、昔ながらの住宅街の中にかわいいレモン色の一軒家が見えます。通りに面した窓に「あみんぐステーション」の大きな看板があり、迷うことなくアクセスできました。今日はつどいの広場「あみんぐステーション」で開催される「ふたご広場」に参加します。「ふたご広場」は毎月第4火曜日に、「ひょうご多胎ネット」と協力して開催されています。「ひょうご多胎ネット」は多胎児の妊娠・出産・育児、ネットワークづくり、多胎児家庭への情報提供、など様々な多胎支援事業を行っています

朝の10時、双子用ベビーカーに乗った可愛い双子ちゃんが2組やって来ました。ママたちを迎えるスタッフ3名も双子育児の先輩ママ、ベビーカーから二人を抱き上げ、部屋へ入るところからサポートします。広くて暖かなマットにごろんと寝転がると、赤ちゃんはご機嫌な表情です。まだ0歳児の双子ちゃん達はピアスタッフに抱っこされ、いつものママの取り合いが無く、ママもほっとしますね。外出したくても双子用ベビーカーを押して気軽に電車やバスを利用するのは難しい、交互の夜泣きやミルク・母乳を二人分与えることから常に寝不足、洗濯量の多さ、ママ達は日常の悩みや困りごとを話してくれました。長年保健師として多胎児の支援をしているピアスタッフの方が、「よく育ってるよ!」とママに励ましの声をかけています。そしてママ達が聞きたい発育について、専門職ならではの助言をしてくれます。

今日は24日クリスマスイブ、「あみんぐステーション」のスタッフさんがクリスマスのパネルシアターを披露してくれました。大きなパネルに双子ちゃん達の目がくぎづけ、最後にプレゼントもありました。会場はピアスタッフの経験談やママ同志の情報共有もあり、話が途切れることなく時間となりました。「ふたご広場」は予約なしで参加できます。パパや市外の方も来ていますので、一度お話しに来ませんか。

パネルシアター

あみんぐステーション入口

ふたごハウス

ふたごハウスちらし

令和6年12月20日 金曜日

夕暮れ時、窓から明かりがもれる団地の一室に「ふたごハウス」があります。今日は夕方5時から9時までの開放日「夕暮れひろば」の日です。ドアの向こうからカレーライスの香りが漂い、にぎやかな子ども達の声が聞こえてきます。中へ入ると、ダイニングキッチン、畳の部屋、おトイレ、お風呂と懐かしい間取りで、まるで実家に帰って来たような、おばあちゃんの家に遊びに来たような心地よさです。「ふたごハウス」は「NPO法人つなげる(以下つなげる)」が2023年2月にオープン、ママ・パパが気楽に集まって交流できる場所です。「つなげる」は公式ラインで尼崎市内だけでなく、全国の多胎児のママ・パパとつながっていることから、市外から参加される方もいます。会場には先輩ママのピアサポーターがおり、双子の子育て経験を活かし、参加者の相談にのったり、子ども達と遊んだり、子ども達の手を引いて外出したり、とても頼りになる存在です。今日も大きな鍋にカレーをつくり、参加者のために夕食を準備してくれました。おむつ交換、離乳食や食事のサポートがあり、乳児の沐浴をするために保健所の許可証を取得したそうです。子ども達は遊び疲れて寝てしまうことや、シャワーをあびることもあるそうで、そんな時に実家と同じように遠慮なく過ごせるのは嬉しいですね。

ここではママ・パパたちが双子・三つ子ならではの困りごとやエピソードを気兼ねなく話しているそうです。一度に二人、三人を沐浴するしんどさ、交互に続く夜泣きと寝不足、子どもと外出することのハードルの高さ、保育園や幼稚園の情報、その他多くの悩みごとを同じ立場のママ・パパ同志で語り合い、時には助言をもらうことで楽になれますね。今日は3組の親子が室内で折り紙をしたり、本の読み聞かせを聞いたり、風船ボールを投げ合ったり、楽しく遊んでいました。部屋は遊べる広さが十分あるのですが、参加者が5組となると子どもさんの数が10人となり、とても賑やかで一気に部屋が狭く感じられるそうです。

主催の「つなげる」は実際に仲間と出会える場「ふたごハウス」、そしてネットで集まるオンラインコミュニティも開催しています。なかなか近くで同じ仲間と出会えない、と思ったら「つなげる」のホームページをご覧ください。

おむつと沐浴ベビーバス

リビングとキッチン

遊んで学べる防災フェスin大庄

防災フェスチラシの写真

令和6年12月15日 日曜日

大庄北生涯学習プラザで「遊んで学べる防災フェスin大庄」が開かれました。思い返せば、今年は「令和6年能登半島地震」で幕を開けました。さらに、今年度は平成7年1月17日に発生した阪神・淡路大震災から30年となります。
防災という言葉はどこか遠く忘れがちなので、特に若い世代への啓発を目的として「とにかく楽しいイベント」を前面に押し出した内容になるようにと考え、ブース制イベントの形式で行われました。

常設ブースでは、段ボールベッド・マルチルームの体験、心臓マッサージ体験、応急給水拠点の紹介、防災クイズ・カードゲーム遊び、備蓄食料の試食やアルファ化米カレー販売などが、時間別イベントでは、ペットボトルランタン作り、防災絵本の読み聞かせ、プラザのバックヤードツアーなどがあり、盛りだくさんの内容でした。フェス開始直後には、中野洋昌国土交通大臣も視察に来られていました。

CSWは、尼崎市西消防署の消防士さん指導のもと、心臓マッサージを体験しました。人形の胸を音が鳴るまで、両手で力いっぱい押すのですが、これがなかなか大変な作業でした。実際は救急車が来るまで、心臓マッサージを続ける必要があり、一人で続けるのは難しく、周りの人の協力が不可欠だと実感しました。バックヤードツアーにも参加して、大庄北生涯学習プラザが防災指令室や備蓄倉庫などをもつ防災拠点としての役割を果たしていることを知りました。

このフェスを通じて、高齢者や子ども、赤ちゃん、障がい者、妊婦など、それぞれの特性により備蓄として必要なものは違っているし、「なんとなく防災は大事」ではなく「自分や家族が災害の中で生き抜くためには何が必要か?何を備えたらいいのか?」というところまで、深く考えるきっかけになればよいとの主催者側の思いがこめられていました。十分にその思いが伝わる、まさに「遊んで学べる」イベントでした。

心臓マッサージ体験の写真

読み聞かせの写真

給水拠点の説明の写真

備蓄品の写真

尼崎こども食堂ネットワーク「地域とこども食堂の役割って?」~大人がつながるための研修会~

交流会のチラシ

令和6年12月9日 月曜日

12月になり街もすっかり冬の姿に変わりました。今日中央北生涯学習プラザで開かれた研修会は、参加者の皆さんの関心が高いせいでしょうか、外の寒さとは反対に熱い想いが感じられる集まりになりました。 今回は尼崎こども食堂ネットワークと尼崎市こども青少年課の共催で開催されました。テーマは「地域とこども食堂の役割って?~大人がつながるための研修会~」、令和8年度に尼崎市に設置される児童相談所について行政と地域の方を交えて、疑問や意見を出し合い、皆さんで考えてみようというものです。 まず尼崎市の児童相談所設置準備担当から、児童相談所と一時保護所の説明がありました。今、ひと咲きタワーにある「尼崎こども家庭センター」は県所管の児童相談所ですが、令和8年度に尼崎市が運営する児童相談所「尼崎市こども家庭センター(仮称)」が開設されます。現在ひと咲きプラザ内では着々と工事が進められ、また併せて多くの職員が他自治体の関係部署へ出向き、経験を積んでいるところだそうです。説明の後、こども食堂運営の方、地域の方、そして尼崎市社協の職員の方、市職員がグループに分かれ経験交流を行いました。グループ内の話し合いでは皆さんのリアルな現場での経験や行政への率直な意見が出ました。新しい児童相談所では実際にこども達はどのように過ごすのか?学校はどうなるのか?地域住民として何かできることはあるだろうか?など、尼崎のこども達の視点に立った質問がありました。今回は児童相談所設置準備担当から多くの職員の参加があり、この交流を通じて皆さんとつながったのではないでしょうか。CSWは普段児童相談所や一時保護所に接することがないので、イメージがつかみにくかったのですが、今回の研修会で徐々に姿が見えてきたように感じました。一時保護所はこども達が住み慣れた家から離れ、生活する場所です。環境が変わってもこども達の生活が守られるよう、地域の人たちの理解と協力が必要になります。今後もこのような地域の方との交流会が開かれ、児童相談所を知ってもらう機会を望みます。

交流会のようす

交流会のようす 大幕

めぐみキッズぷらす

めぐみ館入り口の写真

令和6年12月6日 金曜日

12月に入って最初の金曜日、武庫地区にある「めぐみキッズぷらす」さんを訪問しました。

こちらは武庫地区で子ども食堂を開催している「めぐみキッズ」さんが、今年9月から始めた子どもの居場所です。始めるきっかけは、社会福祉協議会や近所からの要請があったからだそうです。

この日は、12月ということもあり折り紙でクリスマスリースを作ると聞きました。訪問した時は、ちょうどその準備に取り掛かっていました。スタッフの方によると、こちらの居場所には、毎回近所の中学生の女の子が来て、小さな子どもたちと遊んでくれるそうです。それを目当てに通ってくる未就学児の親子さんも来られるのだとか。

居場所としては、子どもから大人までどなたでも利用でき、遊んでも、宿題をしても、のんびり過ごしても構わない、もうひとつのおうちのように使ってほしいとの思いで運営されています。広いカーペットが敷かれた部屋に、絵本もあれば、カードゲームやおもちゃも置いてあります。CSWも靴を脱いでゆったりとした気持ちで、お話を伺いながら過ごさせてもらいました。

居場所は毎月第1、3、5金曜日の午後4時から6時まで、子ども食堂は、第2、4金曜日の午後5時から6時までいずれもクライストコミュニティめぐみ館で開催しています。いつも忙しい時を過ごしている人は、たまにはこちらでゆっくり楽しい時間を過ごしてみませんか。

クリスマスリース制作風景の写真

クリスマスリースの写真

子どもが遊んでいる写真

アンガーマネジメント

アンガーマネジメントちらし

令和6年11月23日 土曜日

「アンガーマネジメント」は既に社会で広まっている言葉で、学校や職場で活用されているところが多くあります。立花南生涯学習プラザで「子どもが、自分で!アンガーマネジメント」が開催されています。主催は「子どもと大人の遊び場活動pod」さん、大人向けの講座も同時開催されているので、今回は大人のためのアンガーマネジメント講座を見学しました。保護者にとって「子育ては思う通りにいかないもの」とわかっているけれど、ついついイライラして怒ってしまう、ということはあります。そしてイライラは家庭内で伝染してしまうかも?気持ちを適切に表現し上手に怒ることができれば楽になりますね。

 講師は日本アンガーマネジメント協会のファシリテーターさん(以下FT)、今日は参加者に今かかえている怒りを話して頂きます。小さなことや昔のことなど、色んな怒りを伝えてもらい、FTさんがじっくりと聞きます。ここでCSWが感じたのは、友人との会話でも小さな怒りや悩みを相談しているうちに、話すだけですっきりするなぁ、ということ。FTはただ聞くのでなく、その時自分がどこに怒ったのか、傷ついたのか、悲しくなったのか、言うとおりにして欲しかったから、などを尋ね、怒りと向き合うサポートをしてくれます。FTによると、怒ってもいいのだそうです。そして必要があれば自分が怒っていることを伝え、そしてなぜ自分が怒ったのかを相手を傷つけずに伝えることを学んでいきます。

子ども講座ではワークブックを使い、うまく言語化できない自分の感情を絵で表したり、上手な伝え方を学びます。楽しいときや嬉しいときは他者と共感できますが、怒りはマイナスのイメージがあります。つい「怒らない」方へ行きがちですが、怒りも自然の感情です。怒りとの付き合い方を小さなころから学べたら、他者を傷つけたりすることなく、友人関係や親子関係が楽になります。

保護者も子どもも一緒に学びながら、よりお互いを分かりあえる関係ができればいいですね。

ワークブック
子ども向け講座で使用するワークブック

尼崎市立中央図書館「絵本・手あそび DE コミュニケーション」

絵本でコミュニケーションチラシの写真

令和6年11月21日 木曜日

尼崎市立図書館ではおはなし会のように本の読み聞かせを中心としたイベントを市内の図書館や館外の様々な場所で毎月行っています。今日は、小田北生涯学習プラザで行われた「絵本・手あそび DE コミュニケーション」にお伺いしてきました。このイベントは2歳以下のお子さんと保護者の方、妊婦さんとパートナーの方が対象で、絵本や手遊びを通じて親子のコミュニケーションの取り方を楽しく教えてくれる講座です。講師は市内で読み聞かせの活動をされている「尼崎こどもと本をつなぐ会」の皆さんです。

参加組数は6組で、生後4カ月から1歳7カ月までの親子が集まりました。まずは、講師の方から絵本の選び方の説明があり、「食べ物、動物、乗り物の本が人気。」「絵本はおもちゃと同じで、ページをめくったり、かじったりして遊んだらよい。」「内容は理解できなくても、子どもは繰り返しの言葉や、オノマトペ(擬音語)が好き。」などのお話がありました。その話を聞いていると、読み聞かせをしなければいけないと肩ひじを張っている保護者の方は、気持ちが楽になるだろうなと感じました。その後、先日亡くなられた谷川俊太郎さんの「もこもこもこ」をはじめ、5冊の大型絵本の読み聞かせをしてくれました。絵本の中で、手あそび歌があるものは一緒に歌いながら、体操の動きがあるものは同時に体を動かしながら進めていきました。さらに、絵本と絵本の合間には、次に読む本に出てくるテーマを手作りおもちゃで紹介する演出もあり、参加親子の皆さんは終始楽しい時間を過ごしていました。

SNSなどのソーシャルメディアが急速に広がる現代社会では、私たちの日常生活でのコミュニケーションの形も変わりつつあります。そのような中で、親子のコミュニケーションは、親が子どもに直接話しかけ、触れ合うことで育まれるということに改めて気づかされました。CSWはゆったりほっこりした気持ちで会場を後にしました。皆さんも尼崎市立図書館のイベントをのぞいてみませんか。

絵本紹介の写真

読み聞かせの写真

絵本だるまさんがの写真

絵本どんぐりころちゃんの写真

絵本きんぎょがにげたの写真

絵本ぺんぎんたいそうの写真

武庫東西プラザまつり

看板の写真

令和6年11月17日 日曜日

尼崎市内は6地区に分けられ、それぞれの地区には「生涯学習プラザ」という公民館と地区会館を一つにした学びと活動を支えるための施設が2か所ずつあります。その中のひとつである、武庫西生涯学習プラザで、「武庫東西プラザまつり」が行われました。11月16日(作品展示のみ)と17日の2日間開催されたこのおまつりでは武庫東・西生涯学習プラザの登録グループや地域で活動するグループによる作品展示、舞台発表、イベント体験が楽しめました。

CSWは舞台発表が行われる少し前に会場に到着し、展示会場を見学しました。プラザ内1、2階全体を使って写真や手芸、工作、陶芸など各グループの力作が所狭しと並べられていました。皆さんの手先の器用さに感心させられ、作品の中には、ススキを使ってフクロウを作ったものや、古着のワイシャツから作った割烹着など、アイデアが光っているものもありました。

舞台発表については、コーラス、マジック、舞踊、楽器演奏など多岐にわたり、日ごろの練習成果をこの舞台にぶつけて臨んでいる姿勢がグループごとに伝わってきて、パフォーマンスが終わるたびに、観客席から温かい拍手が送られました。グループメンバーは高齢の方が多いですが、皆さんが生き生きとした表情でパフォーマンスされていて、見ている側も気持ちが明るくなりました。

どの作品もパフォーマンスも見ごたえのあるものばかりで、これを機に一緒にグループ活動に参加してみようと思われた方も少なくないのではないかと感じる一日でした。

韓国舞踊の写真

マジックの写真

フラダンスの写真

花の作品展示の写真

紙の作品展示の写真

オレンジリボンフェスタ2024inあまがさき

オレンジリボンフェスタちらし キッズ&ユーススポットマップ

令和6年11月16日 土曜日

今日は立花南生涯学習プラザで「オレンジリボンフェスタ2024inあまがさき」が開催されました。尼崎で3回目となる「オレンジリボンフェスタ」ですが、子ども虐待の無い社会をめざす市民運動「オレンジリボン運動」のひとつとして、全国各地で開催しています。尼崎でもこども・若者支援にかかわる市民団体や事業所、行政が参加し、尼崎の皆さんに「オレンジリボン運動」を知ってもらう機会となっています。

尼崎のテーマは「出会って、笑って、つながって!」。今年は来場した方がゆっくりと過ごせる場、ちょっとしゃべってみようかな、という場づくりを目指しました。多くの支援グループの方がブースを出店し、「いつでも相談を聞きます!」という雰囲気を出していました。

私たち子育てコミュニティソーシャルワーカーの所属する尼崎市こども青少年課もブースを出店、バルーンアートのボランティアグループ「るんるんバルーン」さんのご協力も得て「キッズ&ユーススポットMAP」を配付しました。

ユニークで色とりどりのバルーンアートに子ども達は大喜び、カメやウサギ、プードルなどの作品に大人も感動です。そして来て頂いた方に「キッズ&ユーススポットMAP」をご案内し、お近くのスポットを知ってもらいました。「キッズ&ユーススポット」とは、尼崎市内で子どもたちが大人の見守りのもと、気軽に立ち寄り、安全に安心して過ごせる子どもの居場所として登録頂いているところです。尼崎市ホームページでもご案内していますので、ぜひ皆さんもご覧ください。

フェスタ会場は朝から多くの方に来て頂きましたが、午後から少し雨が降り始めました。それでも屋内には来場者の方がテーブルで食事やおしゃべりをしたり、3階のステージを鑑賞したり、各ブースをゆっくりとまわる姿があり、皆さんが土曜日のひと時を子ども達と共に楽しんでくれました。午後3時にエンディングセレモニーで幕を閉じ、今回も多くの地域の方のご協力を頂き、無事に終了となりました。皆さま、有難うございました。

看板とバルーンづくり

舞台とキャラクター2体

ピッコロ劇団「学校ウサギをつかまえろ」

ピッコロ劇団チラシの写真

令和6年11月9日 土曜日

11月に入って、秋らしさが感じられるようになった日の午後、武庫西生涯学習プラザでピッコロ劇団の公演が行われました。上演するのは「ピッコロ劇団おでかけステージ『学校ウサギをつかまえろ』」。この「おでかけステージ」は、ピッコロ劇団が地域の子どもたちへ生の演劇の魅力や楽しさを届けるために、毎年小学校の体育館等に出向いて実施しています。この日の公演チケットは事前販売分は完売し、当日も多くの親子や地域の方が来場し、満員御礼でした。

会場に入ると、客席と舞台が一体となった舞台装置が目の前に飛び込んできました。役者さんたちは観客の皆さんに声掛けを行いながら、ムードを盛り上げていました。いざ公演が始まると、役者さんたちが会場内を動き回り観客を巻き込みながら、学校で飼っていたウサギが逃げ出し、子どもたちがつかまえようと試行錯誤するストーリーが展開していきました。子どもたちの冒険心、困難に立ち向かう知恵と勇気、友情を描いた内容で、見ている子どもも大人も笑いあり、感動ありのストーリーに思わず引き込まれて、上演時間があっという間に過ぎていったように感じました。

公演終了後は、親子でまたは大人同士で、いろんな感想を言い合いながら、皆さん笑顔で会場を後にしていきました。ピッコロ劇団は市内の専用劇場ピッコロシアター以外にも、県内の阪神地区の劇場でも様々な公演を行っています。ぜひ、一度足を運んで感動を味わってみませんか。

あままままるしぇvol.11

あままままるしぇチラシ

令和6年10月26日 土曜日

週末土曜の朝10時前、阪急武庫之荘駅の南側はすでに買い物やお出かけをする人々が行き交っています。更にぶらぶらと南へ歩くと大井戸公園があり、広場にたくさんのテントが並んでいました。今日は「あままままるしぇvol.11」の開催日、尼崎のママ達が待ち望んでいた大イベントです。「あままままるしぇ」とは、「あま」がさきの「まま」による「まるしぇ」イベントで、ここが子育て中のママやプレママが何かを始める出発点になる、という想いが込められています。会場はママ達のブース、手作りのクラフトやアクセサリー、子ども服やフェイスペイントなど、個性あふれる「あまままブース」を中心に、協賛企業ブース、コラボ企画、フードカフェブースがぐるりと回りを囲んでいます。ママ達をしっかり応援しているよ!というイメージだそうです。特に今回初めて参加したママ達のブースは一番真ん中、先輩ママや地域の支援グループに見守られている場所にありました。その中のお一人にお話を聞くと、出店用の作品を準備するため、時間をさいて多くの作品を手作りしたこと、来月にはネット販売も始めることを聞きました。お店で一緒に座っていた子どもさんの姿がママの応援団長のようで、とても頼もしかったです。

しばらくすると、会場に赤い帽子とエプロンを着けた子ども店長があちこちに現れました。ブースに入って接客をしたり、飾りつけを手伝ったり、宣伝をしたり、皆さん小学生ですがしっかりお仕事をこなしてくれます。この「子ども店長プロジェクト」はとても人気があり、何度も参加してくれる子ども達がいるそうです。会場で使えるチケットがお給料として渡されることで、お手伝いと違った嬉しさやお金の大切さが学べますね。

さて、ステージの方はまるで路上ライブのようなにぎやかさ!ダンスやリトミック、歌や楽器演奏、そして落語まで、子どもも大人も参加できるコンテンツが並んでいました。盛りだくさんの「あままままるしぇvol.11」、当日の様子はインスタグラムでも見ることができますよ。

会場の様子

あまままチラシ
上左:子ども店長 
下:コラボ企画「巨大登り龍」を作ろう

インクルーシブサーカス

インクルーシブサーカスチラシ

令和6年10月19日 土曜日

10月に入っても、夏の暑さがまだ残っていたのに、この日は朝から雨が降ったり、やんだりのあいにくの天気でした。そんな嫌な天気を吹き飛ばすように、成徳小学校横の成徳ミニ図書館で「インクルーシブサーカス」が行われました。インクルーシブサーカスとは、障害があるお子さんもないお子さんも誰もが気を使うことなく楽しむことができるサーカスです。走り回ってもOK!大声を出してもOK!子どもたちがそれぞれの楽しみ方でみんなが同じ時間を過ごせたらいいのです。

出演は、関西を拠点に活動するクロワッサンサーカスさん。生演奏に合わせて団員の皆さんがそれぞれ踊ったり、自転車に乗ったり、シャボン玉をしたりしながらサーカステントに登場してきました。綱渡り、パントマイム、マジック、ジャグリングなど、生演奏に合わせたパフォーマンスと、子どもから大人までみんなが楽しめる、言葉を使わないノンバーバルなショーで、周りから上がるのは歓声ばかりでした。途中、大雨になりましたが、雨に負けないくらい、パフォーマンスは大盛り上がりでした。

イベントの後半は、子どもたちがサーカスを体験する時間でした。綱渡り、玉乗り、皿回し、紙飛行機を作って飛ばすなど、それぞれのブースに分かれて楽しみました。また「toitoitoiおもちゃ図書館」も同時開催され、おもちゃで遊ぶこともできました。

最後にこのイベントを企画したtoitoitoiの会代表の方にお話を伺いました。代表の方は発達特性のある子どもさんのお母さんで、ずっとお子さんとサーカスを見たいと思っていました。でもお子さんが小さい時には周りに遠慮することばかりで、自分の子育てがしんどかったと話されていました。そして、子どもの支援はあっても、お母さんの支援はないということに気づきました。子育てするお母さんに笑顔になってほしいと自分で動き出し、親子参加のおもちゃ図書館とインクルーシブサーカスの開催につながったそうです。

おもちゃ図書館は毎月第3土曜日午前10時から12時まで成徳ミニ図書館で開催しています。小学生以下の親子であればどなたでも1カ月間おもちゃを借りれますので、親同士の子育てや発達相談の情報交換の場としても利用してみてください。

サーカス看板の写真

サーカスパフォーマンス その2

サーカスパフォーマンス その1

サーカスパフォーマンス その3

ドローンビジョントレーニング

令和6年10月14日 月曜日

10月の3連休最終日の午後、わかば西小学校へ行きました。今日はこちらの体育館で児童発達支援・放課後等デイサービス「ともともびじょん」さんによる「ドローンビジョントレーニング」が行われました。ドローンビジョンでは、目と手・目と体の協調・視空間認知機能・情報処理機能の向上、ドローンを目で追うことで眼球運動を自然にできるなど、前頭葉の活性化を狙いにしているそうです。

当初、3基のドローンを使ってグループごとに分かれた子どもたちが、それぞれドローン操縦とゲーム・運動に取り組む予定でしたが、実際は1基のドローンしか使えない状況になり、参加した子どもたち全員で、ゲームや運動を一緒にしながら、ドローン操縦の順番を待つという流れになりました。

この日初めて身近でドローンを見るCSWは、どうやって操縦するのか興味津々で眺めていました。約2カ月前から、子どもたちは放課後等デイサービス利用日に少しずつ練習を重ね、当日大きな体育館で飛ばせるように楽しくトレーニングしてきたそうです。テレビゲームのコントローラーにスマートフォンをつけたものを持ち、手慣れた様子でコントローラーを上手に動かしながら設定されたコースに従ってドローンを飛ばしていました。

代表の方の、ドローンの音が苦手だった子どもが大丈夫になるなど、子どもたちが楽しく療育の中で成長していくことを嬉しく感じているという言葉が印象的でした。何事も楽しく遊んで学ぶことは大切なことですね。

ドローン操縦のほかに、集団運動やゲームもいくつか取り組みましたが、中でもCSWも参加したのが転がしドッヂボールです。ドッヂボールといえば、左右二手に分かれてボールを投げて当てるものですが、フィールド内にいる人に向かって周りの人がボールを転がして当てるというルールです。最初は低学年と高学年別に分かれていたのですが、最後には、子どもたち全員とスタッフがひとつになって、ボールを同時に2個使って行いました。どこからボールが転がってきて、どこに転がっていくのかわからず、常にボールの行方を目で追いながら右往左往していい汗をかくことができました。

この日はスポーツの日にふさわしく、ドローン操縦と集団運動やゲームを通して体をたくさん動かすことができ、子どもたちは充実した時間を過ごせました。

ドローンの写真 その1

ドローンの写真 その2

ドローンの写真 その3

瓦宮みんなの食堂

入口の看板

令和6年10月12日 土曜日

「あまがさき・ひと咲きプラザ」から歩いて6分、新幹線高架下の道路沿いに瓦宮西園田福祉会館があります。こちらで毎月第2土曜日に開催される「瓦宮みんなの食堂」におじゃましました。会場の1階は座卓が並んだ畳敷きの部屋、福祉会館ならではのくつろげるスペースです。すでに子ども達や地域の方の姿がありました。最初に入り口の受付でメニューのカレーライスの量(大・中・小)と辛さ(辛い・甘い)を選びます。会場に入り、出来上がると「〇〇さ~ん!」とスタッフの方が声をかけてカレーライスを運んでくれました。ここではスタッフの方が常に参加者に「よくいらっしゃいました!」「おひさしぶりですね」と暖かい声をかけ、まるで親戚の家にいるような雰囲気です。会食中、皆さんのにぎやかな会話が絶えません。子ども達は食事を終えると、会場に用意された色々なおもちゃやゲームで楽しく過ごしています。2~3人でトランプをしたり、けん玉やバランスゲーム、なんと懐かしいあやとりに挑戦する姿もありました!その他、会場では工作やピアノ演奏等、子ども達に楽しんでもらうイベントも行っていました。会館の2階には卓球台が1台あり、「卓球したい!」と子ども達は待ちきれない様子でした。わいわいと2階に上がり、代表の方と一緒にラケットを振る子ども達ですが、ここでも笑顔と笑い声でいっぱいでした。

ちょうど今日は「瓦宮みんなの食堂」が始まって1年となり、一周年記念のおまんじゅうが配られました。スタッフの方のご尽力に感謝しかありませんが、皆さんはさらに子どもの居場所づくりを企画、10月17日(木曜日)から同会館で「キッズステーションほっこり」をスタートされます。新たな小学生の放課後の居場所が楽しみです。

さて、次回の「瓦宮みんなの食堂」は11月9日(土曜日)11時半からです。当日はおもしろい手品(マジック)ショーのイベントがありますよ。子ども達の目が輝くマジック、ぜひご参加ください。

カレーライスとジェンガ

遊び道具とあやとりの様子

ami 不登校親子のつどいの場

令和6年10月1日 火曜日

今年も早や残り3カ月となった10月の初日、西武庫公園でamiさんの活動にお邪魔しました。10月とは思われないくらい日差しは強く、夏を感じるこの日、公園には運動会の練習に来た園児さんをはじめ、子どもたちや大人の団体さんなど、たくさんの人がいました。果たして出会えるだろうかと公園に足を踏みいれると、まもなく目印の赤と緑の二つのハンモックが見えてきました。

そこでは、すでに子どもたちが寝そべったり、友達同士で話をしたり、Switchをしたりと思い思いのスタイルで過ごしていました。その子どもたちを見守るように保護者の方がそばで、もしくは離れたところで大人同士が話をしながら、子どもたちと同じ空間と時間を共有していました。しばらくすると、若い男性の方が合流され、スラックライン(二点間に張り渡したロープを綱渡りするように遊ぶもの)を準備してくれました。その方は子ども向けの訪問看護師さんだそうです。代表の方がお世話になっているご縁で、協力してくださっているそうです。

お子さんが不登校になった経験から自ら行動し、場所を提供してくださる方や協力してくださる方に出会い、この居場所を作ることができたそうです。目指すところは子どもだけでなく、大人も、そして親子でも楽しめる居場所を提供すること。活動内容は毎週火曜日が西武庫公園での外遊び、第4月曜日は街のつどい屋tataさんでの屋内活動だそうです。今月28日はハロウィンパーティーをするそうですよ。詳細はinstagramで検索してみてくださいね。

スラックラインの写真

ハンモックの写真

SOMPO流子ども食堂

子ども食堂チラシの写真

令和6年9月28日 土曜日

9月最後の週末、SOMPO流子ども食堂さんへ行ってきました。武庫地区にある高齢者施設が運営する食堂です。武庫川の甲武橋近くの閑静な住宅街にあり、建物は介護付き高齢者住宅である特徴上、中の様子が見えないので、入り口の「子ども食堂」ののぼりがなければ、見落としてしまいそうでした。

CSWが訪問したときは、食事は終わって、参加した子どもたちと入居している高齢者の皆さんとの交流イベントの準備をしていました。「秋の運動会」と称するレクリエーションで、まず風船バレーをしました。子どもと高齢者が一緒に車座になって、風船1個から打ち合い、次第に2個、3個と増え、最後は4個の風船が宙を舞うようになっていました。子どもたちが右往左往しながら風船を拾っている姿を見て、高齢者の皆さんは歓声を上げていました。次に、新聞紙を丸めたものを玉に見立て、買い物かごに入れる玉入れをしました。これは、子どもたち対入居者さんといった対戦形式で行いました。大玉がいくつか混ざっており、それを入れると5点というボーナスポイントもつけて争いました。2回対戦しましたが、いずれも僅差で子どもたちが勝利しました。入居者さんが玉入れをしているときは、みなさんがたくさん投げられるように、子どもたちが玉拾いのお手伝いをしていました。CSWも風船バレーのフォローや玉拾いのお手伝いをしました。

SOMPO流子ども食堂さんでは、このように食事の後、レクリエーションや、ワークショップをするなどして子どもと高齢者が一緒に楽しい時間を過ごせるようにしているそうです。食事や遊びを通して異世代交流を体験してみるのもいいですね。毎月第4土曜日11時から開催しています。当日参加もOKです。

風船バレーの写真

玉入れの写真

こども食堂「ねこのひげ食堂」

ねこのひげ食堂チラシ

令和6年9月28日 土曜日

やっと秋の空が現れ、過ごしやすくなりました。今日は小田地区の子ども食堂「ねこのひげ食堂」を訪れました。毎月第4土曜日11時半から開催する「ねこのひげ食堂」さんは、今年6月に名神町から小田地区の「わかくさふれ愛ひろば」に会場が変わりました。場所が変わっても会場は満席、今日も約100名の参加者を迎えました。1階の食事スペースは11時半過ぎには埋まり、2階のフリースペースでご家族が順番待ちをしていました。

今日のメニューは牛すき、ポテトサラダ、金時豆、お味噌汁、そしてデザートのりんごと瀬戸内レモンのレアチーズ、ジュースと栄養たっぷりです。また当日は民間企業の方が4名ボランティアスタッフとして参加頂き、メンバーの方と共に大忙しでした。

食事を終えると、子ども達はヨーヨー釣りで遊び、一つ持って帰れます。また2階のフリースペースは輪投げやオセロ、幼児用のカラーボール遊びやパズルボックスを用意して、子ども達や赤ちゃん連れのご家族が過ごせるスペースになっています。代表の方によりますと、まだまだおもちゃやゲームが少ないとのこと。もし玩具の寄付のお申し出があれば、「ねこのひげ食堂」までご連絡いただければ嬉しいです。

次回の開催は10月26日土曜日、事前の予約をお願いします。

今日のメニュー

ヨーヨー釣りと台所

希望のスカイランタン

スカイランタン

令和6年9月21日 土曜日

今日は尼崎城址公園・琴ノ浦高等学校で「希望のスカイランタンⓇ」イベントが行われました。主催は尼崎市疾病対策課、参加したのは市内の中高生です。未来への希望や願いをランタンに込めて、皆で一緒に夜空に放ちました。ランタン飛ばしイベントといえば、願い事を書いて、光を放ちながら夜空に舞い上がるロマンティックなイメージ。今回は火気を使わず、回収可能で飛ばしっぱなしにしない、安全で環境にやさしいスカイランタンを使っています。

                                                                                          

少し曇り空の夕方、参加の中高生と保護者、そして子ども支援者が琴ノ浦高校の食堂にやって来ました。最初に交流イベント、3つのグループに分かれ、ゲームをしました。少し緊張気味で始まりましたが、いつのまにか笑い声があふれ、和やかな雰囲気へ変わります。その後、ランタンにみんなの想いや願いを書いていきます。中にはピカチューやミャクミャクのキャラクター、看板のように鮮やかなイラスト、一文字だけ、など個性豊かなランタンが出来上がりました。夕暮れ前、ランタンと共に尼崎城址公園の芝生広場へ移動し、心地よい風の中全員でゲームをして、体を動かしました。

いよいよ日が沈みランタンを上げる前、尼崎城の城壁をスクリーンにして、疾病対策課のアニメーション啓発動画が上映されました。「特別なことをしなくてもいいんです…ただ寄り添い、そばにいるだけで心は救われる」というナレーションがあり、誰もが大切な誰かの力になれると思いました。

そして最後いっせいにランタンが放たれると、夜空に色とりどりの灯りが現れました。ひとつのランタンがピンク・青・黄色と次々に色を変え、ふわふわと漂います。あいにく最初は少し風がありランタンは横に流れましたが、一瞬風が止むと上へ高く上がり、歓声があがりました。きっと今日の夜は大人になっても心に残る風景、思い出になりますね。

尼崎城

スカイランタン

地域総合センター神崎~お月見~

すすきとお団子のお供え

令和6年9月13日 金曜日

今日は地域総合センター神崎を訪れました。まだまだ日中は暑いのですが、館内に入ると秋の風景、すらりと立つススキと白い月見団子が供えられ、壁にはウサギたちが月夜に集まり、お餅をついている姿がありました。もうすぐ「十五夜」、今年は9月17日ということで、子ども達に「お月見」を知ってもらうために職員の方が飾ったものです。午後3時を過ぎると下校途中の子ども達が、「ただいま!」と元気に挨拶。職員の方も「おかえり!」と笑顔で迎えます。子ども達に中秋の名月の夜、まあるくなる月を愛でる風習を伝え、「お月さん見てね」と声をかけ、お菓子のプレゼントをひとり一人に渡しました。この日は中学生のトライやる・ウィークの活動日、センターに来た男子中学生がプレゼント作りをしてくれました。センターでは伝統行事を大切にしており、これまでも子ども達に情緒ある風習を伝えています。昔の人のように想像力を膨らませて月を眺めると、子ども達に見えるのは何でしょうか?

地域総合センター神崎では毎月1回、歴史に残る人物や話題の人を学ぶ「Dream Come True!」を開催しています。これまでアンネ・フランク、オッペンハイマー、鳥山明、新札に登場した津田梅子や北里柴三郎など、話題の人物をテーマに時代背景やエピソードを聴きました。中でも漫画家の鳥山明は子ども達の関心をひいたそうです。

その他、子育てひろば「ニコットKanzaki」、「うめぇ~食堂」、中高生の居場所「ゆうゆう小田北広場」が開催され、センターには子育て中の家族から高齢者の方まで、さまざまな地域の人が訪れます。

さて、CSWもススキとお供えを用意し「お月見」に備えました。今晩はまだ満月未満の形ですが、くっきりと夜空に輝いています。十五夜にはゆっくりと夜の時間を楽しむつもりです。

お月見のかざり

トライアルウィークののぼりとお菓子のプレゼント

明城ほっと食堂

ほっと食堂ちらしの写真

令和6年9月4日 水曜日

夏休みが終わり2学期にはいったばかりの日に、明城ほっと食堂に行ってきました。

明城小学校のほか、琴ノ浦高校、歴史博物館、尼崎城など大規模な公共施設が多くある周辺とは対照的に、食堂のある北城内福祉会館は小規模な建物でしたが、食堂の存在感はしっかりとありました。

毎回120食を用意するため、スタッフの皆さんは12時半に集合し、午後4時からの開始時間まで調理・準備にとりかかります。訪問したこの日は、武庫川女子大学の学生さん3名が、尼崎市社会福祉協議会の実習生として食堂運営のお手伝いに来られていました。

こちらの食堂は、活動4年目に入ってやっと運営がスムーズにいくようになってきたと代表の方はおっしゃっていました。地域の民生・児童委員さんが多く運営スタッフに携わっておられ、子どもたちは会食利用が多いですが、お弁当として持ち帰ることのできる食事は、近隣ブロックの民生・児童委員さんも多く購入されていました。まさに地域の皆さんで食堂を運営しながら情報交換をし、日ごろから地域の見守りをしっかりとされている中心的な存在の食堂だと感じました。

今日のメニューは、クロダイのフライ、そうめんチャンプルー、ポテトサラダ、ごはんで、会食のみデザートにリンゴのポンチがつきました。メニュー表の最後に、「スタッフ全員で愛情を込めて作っています。」とのメッセージが書いてありました。次回の開催は10月2日水曜日の予定です。

食堂受付の写真

食事中の写真

チャリティショップあざらし用品店

あざらし用品店正面

令和6年9月2日 月曜日

台風10号が遠のき、青い空と暑さが再び戻ってきました。今日は杭瀬本町商店街にある「あざらし用品店」を訪ねようと、日差しを避けてくれるアーケードの下を歩きました。商店街を行くと、通りに面したお店がすぐに見つかりました。

「あざらし用品店」は、不要になった衣服を寄付して頂き、販売した売り上げの一部を子ども支援活動にサポートするチャリティショップです。「あざらし用品店」が今サポートしているのは、「一般社団法人officeひと房の葡萄」、子どもの居場所や学習支援、若い女性の自立援助型シェアハウスなど、長年子ども・若者の支援活動をしている団体です。

店内に入ると、白い壁紙の落ち着いた雰囲気で、統一感のあるすっきりとしたディスプレイです。そしてお洒落で状態のよい衣服、バッグ、アクセサリーが見やすく並んでいます。店主の方はアパレル関係のお仕事経験はなく、この活動を始める前に古着屋さんでボランティアをして学んだそうです。もともと子ども支援にかかわりたいと考えておられましたが、直接支援するのでなく、支援する方をサポートするしくみを考え、多くの地域の方のご協力を得て、昨年5月にオープンしました。ご近所の方がお店をのぞき、お買い物をするときに初めてチャリティショップだと知り、また来てくださる方が多いそうです。お気に入りの服を手に入れ、さらに寄付ができるのはとても嬉しいですね。

あざらし用品店は火曜日・水曜日・木曜日が定休日、詳しい営業日はSNSでお知らせしています。営業時間は11時から17時、杭瀬商店街へお買い物の際にふらっと寄ってみてはいかがでしょうか。

ひと房の葡萄からの感謝メッセージ

看板

阪神尼崎ユースセンターHygge(ヒュッゲ) オープン!

ユースセンター入り口看板の写真

令和6年8月29日 木曜日

今月阪神尼崎の三和本通り商店街に、市内では2か所目となるユースセンターがオープンしました。ここでは家庭や学校以外の子ども・若者の第3の居場所であり、何かをしてもいいししなくてもいい、自分らしくいられる場所です。

CSWが訪問したときは、午後2時頃でちょうどセンターの開所した時間でした。スタッフの方と話をしていると、小学生や高校生の子どもたちが来所し、友達同士でおしゃべりをしたり、ゲームで遊んだりし始めていました。学生スタッフの方もいるので、子どもたちは近所のお兄さんお姉さんがいる感覚で、楽しく過ごせそうです。

センター内は、テーブル席のほかに、靴を脱いで過ごせる板張りの小上がりスペースがあり、ハンモックやクッションが置いてありました。寝そべりながら落ち着いて過ごすのもよし、また漫画などの書籍やNintendo Switch(スウィッチ)やダーツなども置いてあるので、一人でも仲間とでも何かに集中して取り組むこともできそうです。カフェスペースもあり、軽食の提供や食材を持ち帰ることのできるパントリーも始める予定だそうです。

場所柄、小学生は校区内の竹谷小学校の子どもが多いですが、中学生や高校生は広域から集まり、部活動や学校に行く途中に立ち寄っていく場合や友達同士誘い合って来る子どもたちも少なくないそうです。登録制ではなく、来所時に氏名・電話番号・居住地区など必要事項を記入すれば、誰でも自由に利用しやすいようになっているからかもしれません。デンマーク語で「居心地がいい空間・時間」を指す「Hygge(ヒュッゲ)」という名前にピッタリですね。ぜひ、「ええやん自分」と思える時間を過ごしに来ませんか。開所日時は、火曜日・木曜日・日曜日の午後2時~午後9時ですが、小学生、中学生は利用できる時間に制限があるので注意してくださいね。

ユースセンター入り口の写真

カフェスペースの写真

ゲームをする様子の写真

本棚の写真

みんなの食堂 久々知でわいわい

看板

令和6年8月24日 土曜日

夏休み最後の土曜日、「みんなの食堂 久々知でわいわい」におじゃましました。会場は「尼崎はたらくラボ久々知」、スーパーマルハチ下坂部店から200m西、名神高速道路の高架下にあります。会場の中はとても広く、大きな長テーブル2台が並んでいます。11時半になると10人以上の子ども達がやって来ました。今日のメニューは夏野菜カレーとデザートのパイナップル、スタッフ8名の方が丁寧に準備、調理してくれました。オクラやなすび、ブロッコリーがカレーを彩り、子ども達は美味しそうにほおばります。中には3杯おかわりした強者も!みんな揃って食事を終えると、お土産にドリンクとお菓子を頂きました。子ども達が帰った後、次は地域の皆さんがやって来ます。お話によると若者から高齢者のご夫婦、障害のある方も無い方も参加し、食事とおしゃべりを楽しんでいるそうです。まさに「どなた様も大歓迎!」の地域食堂ですね。

「みんなの食堂久々知でわいわい」は毎月第4土曜日の11時30分から15時まで開催、中学生までは100円、大人は300円の参加費です。毎月メニューが変わり、来月9月28日は「豚スタミナ丼とにゅう麺」の予定です。お近くの方、ぜひお立ち寄りください。

カレー

お土産

青フェス2024~暑さを吹き飛ばすほどの…!!

青フェス ちらし

令和6年8月24日 土曜日

強烈な太陽の光がじりじりと照りつける午後、小田南生涯学習プラザで市内の中高生が企画・運営するイベント「青フェス2024」を訪れました。タイトルの「暑さを吹き飛ばすほどの…!!」とは果たしてどんな様子なのか?最初に目に入ったのは屋外広場に並んだブースです。フランクフルトやポテト、クッキーやかき氷等を求める子どもや若者でにぎわっていました。暑さ対策のミストシャワーがあり、心地よいミストで少し体温が下がりました。屋内に入ると、こちらでも縁日のような「わなげ」コーナーがあり、景品はつかみ取りのお菓子。袋にいっぱい駄菓子を持っている中学生3人組を見つけ、「いっぱいつかめたね。プラザに来たことあるの?」と尋ねると、「よく来てる。ここで遊びと勉強、どっちもしてる。」と笑顔で答えてくれました。1階奥のコミュニティスペースはひときわ華やかなカフェ「ばり楽しいカフェ」があり、女装したスタッフの方と一緒に写真を撮ってもらいました。今までにない斬新な企画は、若い高校生ならではの発案!カフェは若い人も地域の方も楽しんでいました。2階へ移ると、子ども向けのブースが並び、コイン落とし、ボウリング、工作など高校生に手伝ってもらいながら遊べる企画がありました。3階ホールでは「押し活フェス」が行われており、ちょうどギターの弾き語りが始まったところでした。アコースティックの済んだ音色に癒されます。今回は午後からの参加でしたので、すべてのブースとプログラムを回り切れず残念でしたが、今年の猛暑を吹き飛ばす中高生の熱い力をしっかりと感じました。

ホールの様子とメイドの写真

コイン落とし、輪投げ、テラスの出店

武庫地区 ちびっ子夏まつり

ちびっ子夏まつりチラシ

令和6年8月7日水曜日

武庫地域のグループが活動・交流・情報交換の場として設置しているコミュニティルーム武庫主催の「ちびっ子夏まつり」が、2年ぶりに武庫西生涯学習プラザで開催されました。連日の猛暑続きのため、屋外でのブースもすべて館内に移して10時に開始しましたが、予定組数50組の倍を超える人数が来場し、10時30分には受付を締め切りました。

お菓子釣り、魚釣り、ミニアスレチック、輪投げの遊び系から、ぴょんぴょんカエルや牛乳パックとストローで作る竹とんぼの工作系、地球環境を考えるクイズやバルーンアートの見て楽しむ系などたくさんのブースがありました。参加者は参加費300円を払ってラリー券をもらい、ラリー券に記載されたエリアごとに分かれたブースを回ると全部を回れる仕組みになっています。

各ブースとも盛況でしたが、入り口受付のすぐ後ろにあり一番目立ったのか、バルーンアートが剣や動物の形をした作品をほしい子どもたちで長蛇の列になっていました。バルーンアート担当スタッフも当初2名でしたが、ほかの運営スタッフも急きょ制作側にまわり、窓口を増やして対応していました。

運営スタッフにはコミュニティルーム武庫の登録団体の方以外にも近隣の県立武庫荘総合高校の2,3年生10名がボランティアとして加わりイベントの盛り上がりに一役買ってくれていました。

猛暑の中、受付をお断りしなければならないほど、たくさんの保護者の方や子どもたちが集まったこと、武庫地域の登録団体や高校生が運営に携わって盛況のうちにイベントを行えたことは、地域の皆さんの協力のおかげだと主催者代表の方がおっしゃっていました。CSWもその通りだとひしひしと感じました。

受付締め切りの看板写真

ラリー券写真

工作風景写真

ミニアスレチック写真

バルーン待ち写真

サマセミ!(みんなのサマーセミナー)

サマセミ看板

令和6年8月4日 日曜日

今、日本中が猛暑に襲われていますが、尼崎の夏と言えば「サマセミ!」、まちの皆さんがセンセイとセイトになる熱い2日間です。今年は8月3日土曜日と4日日曜日、会場は園田学園女子大学です。当日は赤ちゃんを連れたご家族から、若い方のグループ、年配の方お一人の参加まで、さまざまな人が続々と校門をくぐります。広いキャンパスへ入り、館内に入って気になる授業をのぞいてみました。

まず音楽室で行っていた「親子リトミック」に参加、広い会場は未就学の子どもさんとご家族でいっぱいです。センセイの掛け声と音楽に合わせて、子ども達がいっぱい体を動かします。またお父さん達の参加も多く、子どもさんと一緒に少し照れながら踊る姿がかえって楽しくなります。次に訪れたのは「30分でできるボールジャグリング」。こちらはすでに30名の定員が満席で、ほとんどが小中学校の子ども達でした。3つのボールを持った子ども達は基本から少しづつ教えてもらい、うまくできるとセンセイがすかさず「できてるよ!」と大きな声で褒めてくれます。何回でもできるまで見守ってくれる、さすがセンセイ!嬉しいですね。その後、今回CSWがとても関心のある授業「イマドキの小学校の性教育の授業って?」を受けました。セイトは小学1年生になったつもりで、センセイの話を聞き、質問に答えます。具体的な男の子と女の子の身体の名称、違い、自分の身体と心を大切にすること、いやと感じたら言葉にして伝えること、その他多くの事を学びました。CSWもイマドキの性教育はどうなっているの?家庭でどのように伝えればよいの?と疑問を抱える大人の一人でしたが、センセイのお話で視界が開けました!参考図書も色々教えて頂きましたので、更に学び、伝えていこうと思います。

さて、サマセミは今回で10回目となり、メモリアルルームには第一回からの変遷を掲示していました。関西で知らない人はいないキダ・タロー先生の追悼コーナーもあり、ここでは時の流れを感じます。夏の風物詩となったサマセミ、これからもどんな出会いが生まれるのか楽しみです。   

キッチンカーと垂れ幕

キダタローメモリアルと性教育の本

大庄南生涯学習プラザ「きもだめし」

きもだめしチラシの写真

令和6年7月31日 水曜日

夏休み序盤の締めくくりである7月の最後の日、夏の暑さを吹き飛ばすようなイベント「きもだめし」が大庄南生涯学習プラザで行われました。会場である大庄南生涯学習プラザは、日本を代表する建築家である村野藤吾による設計で1932年に竣工された旧大庄村役場で、国の登録有形文化財に指定されている歴史的な建物です。まさに「きもだめし」には申し分のない場所です。

今年が3回目となるこのイベントは、小学生以下の子どもが対象で怪談話ときもだめしがセットになった1回30分のプログラムになっています。1枠5名で12枠用意していましたが、大人気で満員御礼となりました。

運営スタッフには、大庄中学校の2,3年生のボランティア12人が加わり、おばけ役や受付を担当していました。彼らは生徒会を中心に校内で募集をかけて集まった有志で、この日のために練習をして備え、当日のおばけメイクも余念がなくバッチリ決まっていました。

さて、私も早速体験させていただきました。参加者はエレベーターに乗って、2階の旧貴賓室に入って、宇津呂鹿太郎氏による怪談話を聞いた後、誘導係の案内のもと館内全体の部屋を回っていきます。エレベーターに乗った時から、恐怖心をあおるBGMがずっと流れ、各部屋には様々なおばけや仕掛けがあり、換気用につけてある扇風機の風までが、仕掛けの一部ではないかと思うほど、臨場感がありました。参加した子どもたちの中には、怪談話を聞いただけで恐怖から泣いて戻って来る子やおばけが怖すぎて出てきてからもしばらく泣いている子もいましたが、面白かったと言っている子もおり、反応は様々でした。

酷暑の夏休みをどう乗り切ろうか考えている皆さん、花火大会もいいですが、このような「きもだめし」に行ってみるのも、涼をとる方法としてはよいとは思いませんか。

大庄南プラザの写真

中学生の写真

お化け役の写真

スタンプ台紙の写真

受付の写真

ご寄付いただいたお肉の配付

お肉現物

令和6年7月9日 火曜日

尼崎市公設地方卸売市場で、市内の子ども食堂や子どもの居場所の皆さんに、ご寄付いただいたお肉を配付しました。

寄付を頂いたのは株式会社四季建築工房様で、「尼崎の子ども達のために寄付をしたい」とこども青少年課にお申し出をいただきました。普段、CSWが地域を回らせていただいているなかで、食材寄付に関するご要望を多数お聞きしていたため、今回、子ども食堂や子どもの居場所で使っていただけるお肉とお米(兵庫県産)の寄付を頂くこととなりました。主食となるお米は皆さんが必要なもの、さらにメニューの主役となるタンパク質、特にお肉は子ども達に喜んでもらえるはず!と考え、お米は7月早々、「あまがさき・ひと咲きプラザ」内のこども青少年課で、お肉はこの日(と11日に)、公設地方卸売市場で、それぞれ希望する皆さんに配付しました。お肉については、7月牛肉、8月鶏肉、9月豚肉と3回に分け、配付する予定です。

今回配付のオーストラリア産牛もも肉は尼崎市公設地方卸売市場の精肉店さんのご協力のもと、調理しやすいようにスライス後冷凍パックにしていただきました。当日は蒸し暑い天気の中、公設地方卸売市場まで取りに来ていただきましたが、皆さんに喜んで頂けました。このお肉でどんなレシピを考えてくれるのかな、カレーや牛丼、それとも焼き肉? 子ども食堂スタッフの方達の美味しい料理を食べて、こども達はきっと元気に夏を過ごせますね。

尼崎市は企業、団体、地域の方から子ども食堂へさまざまなご寄付やボランティアのお申し出等、暖かい支援をいただいており、今も続いています。改めて皆様に感謝申し上げます。

お肉の受取

お肉受取二人

TARO COFFEE

看板写真

令和6年7月4日木曜日

兵庫県立阪神特別支援学校分教室の生徒のみなさんがもてなしてくれる出張喫茶店「TARO COFFEE」をご存じですか?月に4回程度(7、8月は除く)、午後1時30分から午後2時30分まで尼崎市営時友団地集会所にてオープンしています。前回、高校生の皆さんが運営している喫茶店があると聞いて立ち寄ったのですが、おいしいコーヒーと心のこもった接客に、ほっこりとした気分になったので、ぜひもう一度行きたいと思い、2回目の訪問です。

提供されるコーヒーは、ヒロコーヒーさんによる技術提供を受けておられ、豆も時期により変えているという、本格的なブレンドコーヒーです。その他に紅茶やジュースもあります。どれもお菓子付きで1杯100円です。運営に携わっている生徒の皆さんは、授業の一環として、1年生の時に接遇の基礎を学び、2年生、3年生になって実際に店頭に立っているそうです。

今回は接客を担当していた3年生のYくんにお話をお伺いしました。お仕事は接客以外にカウンター(飲料提供)、会計、キッチン(洗い物)などの担当に分かれており、毎回担当が変わるそうです。どの担当が一番好きなのかお聞きすると接客とのことです。自分が笑顔で接すると、お客さんも笑顔でありがとうと返してくれるからだそうです。卒業後の進路は皆違うけれども、人と接することができるここでの経験は生かせると思うと笑顔で答えてくれました。生徒の皆さんがここで培った経験を胸に、社会へ羽ばたいていくのが楽しみになりました。

8月は夏休みで喫茶店はお休みだそうですが、9月からの再開を楽しみにしてお店を後にしました。阪神特別支援学校分教室の生徒の皆さん、先生方、取材のご協力ありがとうございました。

接客生徒の写真

キッチン生徒の写真

つどいの広場 まかろん

まかろん入り口の写真

令和6年6月20日木曜日 

毎日不安定で蒸し暑い天気が続いていますね。特に小さな子どもをもつ保護者の皆さんの中には、こんな天気が読めない日は親子でどこに出かけようかと悩んでいる方もいらっしゃると思います。尼崎市内には、子育て中の親子(概ね4歳未満の乳幼児及びその保護者)がゆったりと過ごせる屋内スペースがいくつかあります。今回はその1つである中央地区の「まかろん」さんにお伺いしました。

こちらは、NPO法人子どものみらい尼崎さんが運営する市内に4か所ある拠点の一つで、同時滞在が10組までの「つどいの広場」です。時折子育てをテーマにした講座や絵本の読み聞かせ、体操などいろんなイベントも開かれ、訪れた親子の皆さんが楽しめるようになっています。この日は、不定期で行われるイベント「保健師さんの日」があり、地域担当の保健師さんが来られるので、日ごろの子育ての悩みなど話を聞いてもらいたい方が親子で集まられるとお聞きしました。

当日は保健師さん、スタッフの皆さん、CSW以外に園田学園女子大学の看護実習生の皆さんも来られて、大人だけで大所帯になっていました。10時30分からの開始時間には、1組の親子だけで心配しましたが、時間がたつにつれ徐々に増えていき、7組の親子の皆さんが来てくれました。「食べ方にむらがある。」「添い乳をしないと寝てくれない。」「つかまり立ちはするのにハイハイをしない。」など、参加親子の組数分だけ悩みも様々で、保健師さんはご自分が直接アドバイスすることもあれば、同じ悩みを持つ、また月齢が近い子どもの保護者同士が話して悩みを共有できるように話を持っていくなどしていました。スタッフの方々のサポートもあり、集まった親子の皆さんが思いの丈を話し、情報共有することができ、終始楽しくかつゆったりとした時間を過ごされていたのが印象的でした。

乳幼児の子どもを持つ保護者の皆さん、お近くの「つどいの広場」に一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
 

参加者の様子の写真

めいわのごはん

御園会館

令和6年6月14日 金曜日

朝7時過ぎ、まだ人通りの少ない尾浜商店街の御園会館に子ども達がやって来ました。登校前に子ども達が訪れるのは「めいわのごはん」、名和小学校の子ども達に朝ごはんを提供する子ども食堂です。主催のNPO法人インザベースの代表堀本さんは、名和小学校の子ども達の為に子ども食堂を立上げたいと昨年から地域に働きかけ、今年5月にオープンしました。毎月第2と第4金曜日の朝7時15分から8時までの開催、名和小学校PTAの方がボランティアスタッフとして食事の準備と提供、そして見守りをして頂いています。

やって来た子ども達は元気に「おはようございます!」と会場に入り、まずはしっかりと手洗い。今日のメニューは巻きおにぎりとお味噌汁。配膳台でプレートを受け取ったら、ご飯と好きな具材を取っていきます。テーブルに着いたら海苔にご飯を敷いて卵、ウィンナー、かにかま、チーズ、ちくわ等選んだ具を乗せ、丸めていただきます。美味しい具を一つまみしてパクっと口に入れたり、汗をかきながらおにぎりをほおばったり、「あ~美味しかった」と笑顔になり、みんな朝からしっかりと食べています。校長先生も立ち寄ってくださり、子ども達は嬉しそうに校長先生に話しかけていました。

8時前には食事も終わり、「いってらっしゃい!」とスタッフの方の暖かい声を聞いて登校です。ちょうど尾浜商店街も朝の出勤や登校でにぎやかになりました。

スタッフの方の願いは「朝ご飯をしっかり食べて、学校で元気に活動してほしい」、皆さんの想いと朝ごはんが子ども達の体と心のエネルギーを満タンにしているようです。

朝ごはん

朝ごはん2

バルーンアート講座

令和6年6月13日 木曜日

梅雨入り前ですが、真夏のような日差しで暑さが厳しい日が続きます。今日は園田西生涯学習プラザの涼しい会場でバルーンアート講座に参加しました。教えて頂いたのは「るんるんバルーン」さん、毎月第2と第4木曜日の午前、園田西生涯学習プラザで活動されているグループです。

会場の和室には既にアンパンマンやミッフィー、お花やリース、色とりどりの作品が並んでいました。「すごい!こんなのが本当に作れるの?」とただただ驚くばかり。講座が始まると参加者一人にグループの方が一人先生として付いてくれました。まずは基本から、風船の空気の入れ方、口の結び方、膨らんだ風船のひねり方を教わります。ところがパンパンに膨らんだ風船をひねるのは勇気が必要、パーン!と割れる怖さで手が震えます。ここで先生に風船のほぐし方を教えてもらい、少し柔らかくなったら、「大丈夫!くるっと一気にひねりましょう」と励ましの声をかけてもらいました。上手くいったり、いかなかったりを繰り返し、だんだんと手が「コツ」を覚え始めました。難しいところを先生にお願いしながら、あっという間に一つ、二つ、三つとパートができあがり、参加者の皆さん全員が最後に大きなリースを完成させました。一つのことに夢中で集中したのは久しぶりの事、出来上がった作品を眺めると、ちょっと形は変ですが大満足、とても充実した楽しい時間となりました。教えて頂いたグループの方の手さばきは早く、バルーンをひねりながら様々なデザインを生み出し、新しい作品を作り出す、まさにアーティストでした。

当日は赤ちゃんを連れたお母さん達も参加、畳の上をハイハイする赤ちゃんも風船を触ってワクワク嬉しそうです。赤ちゃんから大人まで楽しめるバルーンアートの魅力を皆さんもぜひ体験してください。次回講座は6月27日です。

ふうせん1

fusen5

ひまわり食堂竹谷っ子

ひまわり1

令和6年6月12日水曜日

ひまわり食堂竹谷っ子に行ってきました。尼崎市内の子ども食堂の中でも、長く運営をされている食堂で、竹谷小学校北側の北竹谷公園内の北竹谷連合福祉会館で毎月第2水曜日午後3時半からオープンしています。

この日、私たちは午後3時を少し回った頃に到着したのですが、会館内ではすでに子どもたちが食事をしたり遊んだりと賑わっていました。運営スタッフの方いわく、子どもたちが早く会館の前に集まりすぎて賑やかになってきたため、少し早めにオープンしたそうです。月1回の子ども食堂を楽しみにしている子どもたちがたくさんいるのですね。

楽しみにしているのは、子どもたちだけではありません。来られている保護者の中には、他学年にわたる多くの子どもたちと一緒に食事ができる機会を大切にされたり、子どもがこの食堂で箸の持ち方を覚え、毎月必ず来るつもりで予定を組んでいるという方もおられました。運営スタッフの方も、子どもと話すと元気をもらえるからと私たちにもどんどん子どもたちと話してみてと促してくれました。時折小学校の先生も食事をしに来られるそうです。

この日のメニューは、ハムときゅうり、卵のサンドイッチ、ハッシュドポテト、コーンスープ、食パンの耳ラスクでした。いつもはカレーや定食が多く、パン食は初めての試みだそうです。サンドイッチは一つひとつラップに包んで提供され、食べきれなくても持ち帰れるように工夫されていました。80食を用意されていましたが、中にはおかわりをする子どもたちもいました。食事は「おいしい?」と尋ねると、みんなが生き生きとした顔で「おいしい」と答える姿を見て、運営スタッフの皆さんだけでなく、私たちも嬉しくなりました。

ひまわり2

尼崎こども食堂ネットワーク交流会「“こども食堂を”たべよー しゃべろー」

食育

令和6年6月10日 月曜日

中央北生涯学習プラザで開催された「尼崎こども食堂ネットワーク」さんの今年度第一回交流会に参加しました。今回は尼崎市健康増進課と共催ということで、尼崎市の食育についてのお話を聞きました。

子ども食堂さんのメニューには旬の食材を使ったもの、季節の行事料理やイベントに合わせた料理が多くあります。子ども達に皆で食べる楽しみ、そして季節を感じる時間、食べたことのない食材に出会う機会を提供して、食育をとても大切にしておられます。尼崎市健康増進課はそんな支援者さんのメニュー作りに役立つよう、「子ども食堂にんじんメニュー」や学校給食をアレンジしたレシピを皆さんにお伝えし、当日はなんと「にんじんスープ」の試食まで有りました。とても甘くてクリーミー、子ども達もきっと大好きな味です。後半は参加者の交流会です。子ども食堂を長年運営されている方、オープンしたばかりの方、これから地域とつながり子ども食堂を始めたい、と考えている方等様々な参加者がグループに分かれ、情報交換をしました。

いつも交流会は盛り上がり、終了後も会場はフリーサロンのようなにぎやかさ。会場を出た後も話が尽きない参加者さんがあちこちにいらっしゃいます。この交流会は人と人がつながり、皆さんの困りごとが解消されたり、相談できる大切な場になっていること、改めて実感しました。

食育

子ども食堂(居場所)「小さなわが家」

ちらし

令和6年5月22日 水曜日

大庄元気むらに新しい子ども食堂「小さなわが家」がオープンしました!毎月第4水曜日、夕方5時から8時まで開催、6時からお食事タイムです。先月のプレオープンを経て、今日も30名ほどの小学生や未就学児を連れたお母さん達が来てくれました。メニューはカレーとサラダ、参加費は子ども100円、大人は300円です。会場は大庄元気むら~コープさんとこ~、ここは大庄地域のつどい場で、様々なイベントや学びの場を地域の方たちが企画し、交流の場が生まれています。

開場直後は子ども達の姿が見えず心配でしたが、しばらくすると続々と来場、入り口の受付に多くの子どもたちが集まりました。前回参加してくれたリピーターに加え、初めて参加の子ども達もいました。これから子ども達の口コミで「小さなわが家」の存在がどんどん広がるかも?と期待しています。広い会場には自由に過ごせるフリースペースがあり、食事タイムまで子ども達はおしゃべりや将棋、ゲーム等をして過ごします。小さな赤ちゃんとお母さんのためのキッズスペースもあり、親子でゆっくりと過ごす方もいらっしゃいました。夕方6時になるとスタッフの声掛けで皆で食事場所の準備をします。大人も子どもも一緒に椅子と長机を並べます。そして受取場所に順番に並んでカレーを受け取ると、好きな席で順次食事を始めます。わいわい、がやがやと友達同士で楽しく食事を頂いた後は、再びフリースペースへ。スタッフメンバーの方と一緒に遊んだり、また友達とゲームをしたりと、好きな事をして過ごせます。

身近な地域で子ども達が過ごせる場所、そこには地域の大人がいて、気軽に声をかけ、見守ってくれる、そんな居場所が尼崎の地域の皆さんのご尽力でこれまでも数多く生まれ、今も増えています。「小さなわが家」次回開催は6月26日(水曜日)です。お近くの小学生や未就学児の保護者の方、居場所を覗いてみませんか!

学び舎こかげvol2+こかげオープンミーティング

学び舎

令和6年5月18日 土曜日

さわやかな風が吹く五月、JR尼崎から南へ下った住宅街にある「学習教室こかげ」はたくさんの方が集まり、満席の会場となりました。今日は「学び舎こかげ+オープンミーティング」の第2回目の開催日です。「学習教室こかげ」さんは子どもの学習塾ですが、大人も学ぼうと「学び舎こかげ」をスタートし、今回はLearning for all(LFA)の多田理紗さんがゲストでした。LFAは2022年7月に尼崎で子どもの居場所をオープン、今を生きるこども一人一人に寄り添い、地域と共に見守り支える「地域協働型子ども包括支援」を展開しています。多田さんのお話の後、参加者同士で感想や質問を出し合いました。今の子どもの貧困と支援の課題を皆でシェアできたこと、確かに「学び舎」での大人の学びでした!

続いて「こかげオープンミーティング」!こちらは「学習教室こかげ」の塾長太田さんから塾の活動報告です。塾では子どもの意見、主体性を尊重し、子どもと共に企画をしています。学力向上だけでなく、授業以外の学びの講座ロングホームルーム(LHR)、また「おでかけこかげ」では遠足や社会見学を通して学びや出会いの機会を創っています。当日は参加者にもアイデアを募り、地域の方やNPO、行政関係者等からいろんな意見が上がりました。

「学び舎こかげ+こかげオープンミーティング」は毎月1回開催、次回は6月22日(土曜日)の予定です。学びたい大人の方、ぜひ参加してみてください!

こかげ1

こかげ2

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このページに関するお問い合わせ

こども青少年局 こども青少年部 こども青少年課
〒661-0974 兵庫県尼崎市若王寺2丁目18番5号 アマブラリ3階
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