「子育てコミュニティソーシャルワーカー日記」

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印刷 ページ番号1019620 更新日 2025年9月1日

子育てコミュニティソーシャルワーカー日記

 尼崎市子育てコミュニティソーシャルワーカー(以下、CSW)は、尼崎市子どもの育ち支援条例に基づき、地域で子どものための活動に取り組んでいる方々や、これから取り組もうとされる方々が活動しやすいように情報提供や、交流の場を設けるなどの支援に取り組んでいます。日ごろの活動を紹介するブログを平成25年1月よりスタートしました。活動シーン、エピソードなどを紹介していきたいと思います。よろしくお願いします。

青フェス2025 キラキラ・パンデミック  ~青く煌めく僕らの夏~

青フェスチラシ

令和7年8月23日 土曜日

今日は小田南生涯学習プラザで開催される「青フェス2025」にやって来ました。「青フェス2025」は中高生が企画したお祭り、残暑の蒸し暑さにもかかわらず、会場はきらきら輝く笑顔がいっぱいです。可愛い浴衣を着ている子ども達や、親子で浴衣を楽しんでいる方、洋風感覚のトレンドデザイン浴衣の若者の姿があちこちに見られ、屋台でおなじみのフランクフルトや焼きそば、かき氷の販売コーナーからにぎやかな呼び込みの声もきこえ、朝からお祭りモードいっぱいでした。

1階のフリースペースで「みんなのショータイム」が始まると、ずらりと椅子に座って待っている子ども達の前に、マジシャンRYOが登場、軽やかな手さばきでステージマジックを披露してくれました。中でも中国の古典的なリングマジックは、金属製の輪が次々とつながったり、バラバラになったりと驚きです。「おもしろかった~!」という大人の歓声が上がるそばで、子ども達は不思議そうな表情でマジシャンを見つめていました。

2階へ上がると「みんなでゲーム」の部屋、大きな壁一面がスクリーンに早変わりし、好きなゲームをプレイします。スタッフのお兄さん、お姉さんが付き添って一緒にゲームを盛り上げてくれます。すでに午前中は予約で満席、人気のコーナーでした。次にのぞいてみた和風喫茶「コンセプトカフェ」では、みたらし団子やどらやきの和風スイーツと飲み物が楽しめます。スタッフの皆さんが浴衣やおしゃれな衣装を着て接客してくれます。聞くところによると、全員が中学生で、このカフェの担当者が友達に声をかけスタッフを集めたそうです。初めて参加したスタッフの方は「最初は少し緊張したけれど、楽しい。また来年も参加したい。」と話してくれました。

3階のホールは実験スタジオ、スライム・アロマキャンドルづくり、フリーマーケット、輪投げ、ヨーヨー釣りなど、子どもや親子で遊べる様々なブースが並んでいました。スタッフは高校生や専門学校生徒さん、子ども達に丁寧に説明したり、一緒に作ってくれたり、遊んだりと、参加者の皆さんに楽しんでもらおう!という気持ちがとても伝わってきます。子ども達は楽しい夏の思い出ができましたね。

11時半になると何やら館内でにぎやかな声が流れてきました。1階のラジオコーナーで「青フェスRADIO」が始まったようです。この中で参加者の声を紹介するのですが、当日の声は「コドモワカモノボイスアクション」(下記リンク参照)というオンラインツールで集めるそうです。CSWもコメントを投稿、すると1階モニターにリアルタイムで表示されました。このようなツールを活用したライブ感あるラジオコーナーは、若者のお祭りにピッタリだなぁ、と感じました。

残念ながらCSWはお昼に会場を後にしましたが、その他のブースやショータイムが午後からも続きます。実行委員の中高生の皆さんが何度も会議を重ね、ボランティアスタッフを集め、仲間と共に創り上げた「青フェス」は、地域の方や子ども達、そしてCSWの夏に楽しいひと時と元気をプレゼントしてくれました。ありがとうございました!

一階スペース 屋台ブース
一階の屋台ブース
ゲームコーナーのスクリーン
ゲームコーナー
3階 寝相アート
子どもも大人も寝相アート
輪投げ
輪投げコーナー
子どもが防災スリッパをはいて足の裏の痛みをたしかめている
防災スリッパ
マジシャン リョウ
マジックショー
浴衣すがた
和風喫茶のスタッフさん
青フェスの看板
青フェス看板

夏休み小学生のための工作教室

スライドの写真

令和7年8月21日 木曜日

今年の夏休みも終盤を迎えたこの時期、まだ宿題が終わっていなくて焦りだす子どもたちも少なくないでしょうか。まだまだ暑さが続く中、兵庫県立武庫荘総合高校では、ものづくりゼミ主催の「夏休み子ども工作教室」が開かれました。この教室は尼崎市こども青少年課が青少年支援を目的として展開している子ども・若者応援基金を活用した補助事業を利用したものでもあります。教えてくださるのは、高校の先生方だけではなく、ものづくりゼミの高校生の皆さんです。教えることもゼミの授業の一環であるという学校の方針もあり、何を作るかの企画から材料の調達および下準備まで高校生の皆さんが中心で行っているそうです。

集まったのは武庫地区にある6つの小学校の児童で、1年生から3年生までの低学年は木工万年カレンダーの製作、4年生から6年生までの高学年は糸引きゴマの製作を行いました。高学年の糸引きゴマは、参加者が2班に分かれて、各班担当の高校生が作り方を指導し、それに従って作っていきました。こちらの高校は以前工業高校であったことから校内に工業機械や作業場などの設備を備えています。コマに芯を通す穴をあけるときには、穴あけ専用の機械のある場所に移動して、子どもたち自身で機械を操作していました。その姿を見ながら、子どもたちがこちらの高校で工作教室を体験できる醍醐味を感じました。低学年の木工万年カレンダーは、参加者が多く4班に分かれて、先生がスライドを使って手順を説明しながら作っていきました。「木工」と言いながら、一部3Dプリンターを使った樹脂製の材料も取り入れた作品です。低学年対象ということもあり、保護者同伴の参加者が多く、日にち用の木片を紙やすりで削るところは親御さんや高校生の協力は必須で、なかなか枠にはまらない木片と一緒に奮闘している様子は、もはや親子工作さながらでした。完成した作品を前に、参加された方にお話をお聞きすると、「この作品を夏休みの工作として提出します。」というお声が返ってきました。高学年の参加者は、コマの製作の後、万年カレンダーの製作も行い、2つの作品を持ち帰ることができました。

武庫荘総合高校は、高校生の皆さんが地域との交流を深め、地域貢献しようとする態度や意欲を育めるようにと取り組みをしています。特に学校のある武庫地区では、様々な地域イベントでボランティア参加をされている高校生にお会いすることがあります。次はどのようなイベントでお目にかかることができるか楽しみです。

 

製作風景の写真1

製作風景の写真2

作品完成の写真

心と体を育む幼児食講座

チラシの写真

令和7年8月20日 水曜日

乳幼児の子育てをされている保護者の中には、子どもの食事について悩まれている方もいらっしゃると思います。尼崎市にはJR神戸線を中心にして南北に保健福祉センターがあり、こちらでは「好き嫌いして困る。」「よく噛まないで丸のみする。」などの幼児期からの食事の悩みを一緒に解決しませんかとの呼びかけで幼児食講座を行っています。この日は、阪急塚口駅前にある北部保健福祉センターで1歳から3歳までの子どもと保護者を対象にした「クッキング付き心と体を育む幼児食講座」を見学させていただきました。

まずは、栄養士による幼児食についてのお話から始まりました。子育てをする中で、離乳食は気になるけれども、幼児食はついつい見落としがちになっていないでしょうか。実は2歳ごろから4歳ごろまでの幼児期は体の急激な成長期でもあり、脳や神経系の約8割の機能が3歳までに完成するということです。この時期の食事の役割は「心と体の健やかな成長・発達を支える」「正しい食習慣を身につける」「食べることへの興味・食事中のマナーを学ぶ」があり、成長発達には個人差があり、親は子どもの行動・気持ちに寄り添うことが大切だそうです。「食事のリズムを整える」「成長と発達に合わせた食事」「楽しい食体験」という3つの食事のポイントに合わせてお話が進んでいきました。

そして、お待ちかねのクッキングでは、参加親子の皆さんそれぞれが、おやつ蒸しパンづくりにチャレンジしました。材料のホットケーキミックスと野菜ジュース、かぼちゃやトマト、チーズなどの具材を親子で一緒にビニール袋にいれ、袋をもみながら混ぜていきました。そのあとホットプレートに並べて蒸し焼きをするのですが、出来上がるまでの間にボランティアさんによる大型絵本の読み聞かせや栄養士によるもう一品の簡単メニュー紹介がありました。出来上がった蒸しパンは、どれもおいしそうで、普段子どもさんが食べない具材を使ったママさんは、お子さんがパクパクと食べ進める姿をみて驚いていました。また料理が苦手なママさんは、「子どもも食べてくれるし、これなら私でも簡単に作れます。」と話してくださいました。

この幼児食講座は、オンライン開催も含めほぼ毎月行われています。講話のみのものとクッキング付きのものがありますので、参加をご希望される方は北部もしくは南部地域保健課へお問い合わせ、お申し込みください。

講座スライドの写真

読み聞かせと蒸しパンの写真

蒸しパン作りの写真 その1

蒸しパン作りの写真 その2

夏休みは歴史博物館へ

チラシの写真

令和7年8月17日 日曜日

尼崎市立歴史博物館についてご存知でしょうか。尼崎市立中央図書館と尼崎城址公園の近くにある博物館は江戸時代に尼崎城の本丸があったところだそうです。昭和13年に高等女学校として建てられ、戦後は高校と中学校の校舎として使われ、平成21年からは尼崎の歴史や文化財の展示などを行う文化財収蔵庫として活用され、令和2年に歴史博物館に生まれ変わるという、建物自体も長い歴史を歩んでいます。

その歴史博物館では、今夏第15回企画展「すごろくで時代めぐり 遊びから見える人々のくらし」を開催しています。この日はワークショップ「江戸時代の遊びにチャレンジ」と題して、泥めんこづくり、すごろくなどの遊びができるイベントと綿から糸つむぎや機織り、江戸時代の魚を釣るゲームができる体験学習室オープンデーが重なり、歴史博物館に来れば、子どもたちの夏休み自由研究の題材には困らないくらいたくさんの体験ができました。

CSWもいくつか体験させていただきました。すごろくは江戸時代の「日吉丸出世の鑑」と明治時代の「明治婦人双六」という二つをしました。前者は豊臣秀吉の出生から天下を取るまでの話がすごろくになっており、遊びながら豊臣秀吉の活躍した戦国時代の歴史を振り返ることができ、後者は明治時代の女性の職業や家庭での役割などが描かれ、サイコロの目で「上がり」を出さない限りは終了しないルールとなっていました。ちなみにこのすごろくの上がりは「一家団らん」であり、職業名は「女教師、女工」などすべて「女〇〇」となっていたりと、明治時代の日本社会での女性の立場を知ることができました。

盆休みの最終日でしたが、親子連れの方も多数来場され、ボランティアの方の丁寧なご説明もあって、楽しそうに泥めんこやすごろくで遊んだり、糸つむぎや機織りなどを体験したりと充実した時間を過ごしている様子でした。

企画展は9月7日までとなりますが、体験学習室オープンデーは毎月2回開催しており、子どもたちに地域の歴史や昔のくらしを伝える内容となっていて、子どもだけでなく保護者も十分に楽しめます。その他の講座や体験学習会などボランティアさんと協働で開催されているとのことですので、入館料も無料の歴史博物館を親子で気軽に覗いてみてください。

建物の写真

機織り体験の写真

すごろく遊びの写真

泥めんこ遊びの写真

糸つむぎ体験の写真

ご寄付いただいたお肉のお渡し

令和7年8月5日 火曜日

今年も尼崎市公設地方卸売市場で、市内の子ども食堂や子どもの居場所を運営されている皆さんにご寄付のお肉をお渡しさせていただいています。ご寄付をしてくださったのは、株式会社四季建築工房様で、尼崎の子ども達のためにと昨年に引き続き今年もこども青少年課にお申し出をいただきました。

普段からCSWが市内の子ども食堂や子どもの居場所などを回らせていただいていますが、お肉の食材寄付が大変好評であったため、今年も実現することができました。お渡しするお肉はすべて国産で先月は牛肉、今月は豚肉、来月は鶏肉の予定です。尼崎市公設地方卸売市場のいろは精肉店さんのご協力もあり、お渡しする際には、調理しやすいように牛肉はコマ切れ、豚肉はモモスライス、鶏肉はモモ角切りをそれぞれ1キロごとの冷凍真空パックにてご用意していただくことになりました。

今年の夏は毎日命に係わる危険な暑さが続いていますが、この日も蒸し暑い天気の中、皆さんが市場まで豚肉を取りに来てくださりました。「お肉をいただけるのは本当に助かる。」とおっしゃっていただける方も少なくなく、先月お渡しした牛肉について、「カレーや牛丼にしました。」や「久しぶりの牛肉のメニューに子どもたちが大喜びでした。」と報告してくださる方もおられ、私たちも嬉しい限りです。皆さんのお話をお聞きしながら、運営スタッフの方が心を込めて作る食材を上手く活かしたおいしい料理を食べる子どもたちの情景が浮かんでくるようでした。

尼崎市には、企業・団体様、地域の方々から子ども食堂や子どもの居場所へのご寄付や温かいご支援などをたくさんいただいております。この場をお借りして、改めて皆様に感謝を申し上げるとともに引き続きのご支援をよろしくお願いいたします。

豚肉受け取りの写真

豚肉受け取りの写真

いまどきの小学生の性教育の授業って?2 -サマセミ(みんなのサマーセミナー)-

サマセミ広告

令和7年8月3日 日曜日

今日はサマセミ2日目、2時限目の授業「イマドキの小学校の性教育の授業って?2」を受けました。尼崎市こども青少年課が担当、現役の小学校の先生がセンセイとなるこの授業は、昨年小学1年生対象の内容で行われました。今年は2年生の担任をしている先生が実際の授業そのままを公開してくれました。まさに先生がセンセイ、参加者は小学2年生のセイトになります。CSWは久しぶりに明るく元気なセンセイの声を聞き、スクリーン画面で教材を見て、席がとなりのセイトと話し合い、ノートをとって、イマドキの小学生の授業を体験できました。

最初に教えてもらったのは「プライベートパーツ」、自分のからだの大切な場所で、他のひとに勝手に見せたり触らせたりしてはいけない部分です。具体的にかお、くち、むね、おしり、など正しい言葉を学びます。正しい言葉を頭にインプットすれば、子ども達は恥ずかしがらず、ふざけることなく伝え、答えることができます。大切な自分のからだを守る知識になります。

次にスクリーンに映った動物のお友達同士のイラストを見てもらいます。ハイタッチや肩を組んでいる、頭をなでる等、さまざまなタッチがある場面でどんな気持ちかを考えます。楽しそうにしている、本当はいやな気持ち、気持ち悪い、など場面ごとで気持ちが変わっていきます。

では「いやな気持ち」になったとき、どうしたらよいのか?ということで次は「いやな気持ち」の伝えかたを学びます。スクリーンに映した絵本を使って、具体的にどのように「いやだ」を伝えるか、3つの方法を学びました。「こえ」「うごき」「かお」を使って、はっきりと伝えます。「さわらないで!」「されたくない!」「いやだ!」と相手にわかるように体をよけたり、しっかり表情でも伝えます。そしてみんなで声を出して練習をしました。私たち大人もこのような場面で実際に声を出すことはためらいがあり、あいまいな表現で伝えているかも知れません。大人も声や態度で伝える練習が必要ですね。

センセイによると、小学2年にこの動物のイラストの授業をした後のアンケートでは、当初の感じ方とは違うそうです。自分の立場で考えるだけでなく、もしかしたら相手はこう思っている、いやな気持なんだ、と視点が広がり、同じクラスの友達でも人によって違うということを学ぶそうです。

最後に、このイラストのように誰かにタッチするときは、どうすればよい?というセンセイの問いがあり、となりのセイト同志で考えました。CSWと一緒に話し合った方は「相手にきく」ことを実践されていて、体調のよくない小学生児童の熱を測る時、「おでこをさわってもいい?」と尋ねているそうです。センセイはタッチする前に「相手にたずねる、確認する、どうい(同意)をもらおう」とおっしゃっていました。たとえば手をつなぐという普段何気なくしているタッチですが、相手はどう思っているのか、聞いてみるのは大切ですね。

今回は小学2年生の性教育の授業でしたが、自分の大切なからだを守ることは高学年そして中高生になっても必要です。自分を大切にし、他者を尊重することを学ぶ授業が、すべての子ども達に与えられることを期待します。

授業の様子

授業の様子

あそんでまなぼう!こどものけんり! -サマセミ(みんなのサマーセミナー)-

サマセミ会場の様子

令和7年8月2日 土曜日

今年11年目を迎えるみんなのサマーセミナー(通称サマセミ)が園田学園大学で開催されました。サマセミは「みんながセンセイ、みんながセイト。」の「学校ごっこ」、二日間に渡りあかちゃんから大人まで楽しめる授業やコンテンツ、キッチンカーまであるイベントで、尼崎の夏の風物詩となっています。初日の今日、朝から強い日差しが降り注ぐ中、大学に向かう人の姿が次第に連なっていきます。正門を抜けるとあちこちでボランティアスタッフの方がスタンバイして、屋外の暑い中を誘導・案内しています。気軽に会場を尋ねることができ、迷うことなく会場にたどりつけました。

さて、CSWは数ある授業のうち、2時間目に行われた「あそんでまなぼう!こどものけんり!」の授業を受けました!センセイは尼崎市の子どものための権利擁護委員会です。

会場には未就学児童から小学生、中学生までたくさんの子ども達が参加していました。進行役を務めてくれたのは高校生、今日のテーマにある「あそび」から始まります。「あそびましょう!あそぶのは子どもの権利です!」という言葉で、子ども達はシャボン玉遊びを始めました。クリアな虹色のハート型のシャボン玉が次々と生まれては宙を舞い、消えるとまた作り、子ども達は繰り返し遊びます。見ているCSWもなつかしさを覚え、ストローをもらって大きく息を吹きかけてみました。

次はガチャガチャ、子ども達は列に並び、順番が来るとレバーをまわしてカプセルを出しました。カプセルの中には4種類の缶バッジが入っていて、「それがええねん」「おってええねん」「いうてええねん」「なんでやねん」と書かれています。そして手に入れた缶バッジが同じグループに分かれ、ここからみんなで学びの時間です。各グループに委員の先生が加わり、子どもたちは缶バッジに書かれた言葉に応じて、自分の気持ちや感情、言いたいこと、やってみたいこと、してほしいこと、等を自由に付箋に書いていきます。最初は考え込んだり、うまく言葉にできなかったり、言うのをためらう子どももいましたが、委員の先生や相談員の手助けで思っていることを言葉にしました。その後、各グループの意見を子ども達に発表してもらいました。年齢も環境もそれぞれ違いますが、一人ひとりの素直で純粋な気持ちがとても伝わってきました。

「子どもの権利条約第12条」に子どもの意見表明権が謳われています。こどもが自分に関わる事柄について自由に意見を表明し、その意見が尊重される権利のことです。

今回の授業を受け、大人である私は仕事や日常生活で出会う子ども達が気持ちや意見を言いやすい雰囲気を作っているか、ていねいに聞こうとしているか、その意見に応えているか、あらためて自分自身の意識を問う良い機会となりました。

ワークショップの様子

ワークショップの様子

ワークショップの様子

いっぽ全体交流会「いっぽぷらす」

チラシの写真

令和7年7月26日 土曜日

大庄地区青少年健全育成協議会では、0歳から未就学の子どもたちとその保護者の方が自由な時間を過ごすことができる親子のつどい場「いっぽ」を地区内5か所で開催しています。この日は年に一度の全体交流会「いっぽぷらす」が大庄北生涯学習プラザのホールで開かれました。普段からいっぽに参加されている方はもちろん、いっぽの卒業生の子どもたち、初めて参加される親子などみんなでワイワイガヤガヤお話をしたり、遊んだり、子育てや地域の情報を得られる絶好の機会です。今年の夏は毎日が酷暑であることが影響したのか、来場する人数の伸びは緩やかでしたが、会が佳境に入るころには、ホール全体に来場した保護者の方々の話す声が聞こえたり、子どもたちが思い思いに遊んであちこち歩きまわる姿で活気がある雰囲気になりました。

交流会のプログラムは、「歯科衛生士による虫歯予防のおはなし」から始まりました。歯科衛生士さんが子どもたちに歯磨きに興味を持ってもらえるよう手作りのワニとカバを模した歯磨き指導用模型と歯ブラシを持ってきて親子で歯磨きを体験できるように工夫されていました。次の「栄養士による食育お楽しみタイム」では、大型絵本「おべんとうバス」の絵本の読み聞かせ、野菜のシルエットから野菜の名前を当てる特製の野菜絵合わせカードを使ったクイズをしてくれました。大型絵本や鮮やかな色の野菜のカードは子どもたちの目を引いたようで、ところどころ真剣に取り組む様子が見られました。最後の「助産師によるベビーマッサージミニ講座」は0歳児対象で、助産師さんが赤ちゃんの人形を使って体を触りながら声掛けされるのを見ながら、参加したパパママは一生懸命ご自分の赤ちゃんに施していました。助産師さんが「パパ、上手よ。」と声をかけるとあるパパさんは嬉しそうに一層気合をいれて取り組んでいた様子が印象的でした。ベビーマッサージの講座ではマタニティクラスに参加されていたご夫婦も見学され、いろんなお話も聞かれ、「初めての出産を控えているので、不安な気持ちが少し楽になりました。」と笑顔が見られました。

その他、広いフリースペースにはたくさんのおもちゃが置かれ、虫歯菌チェックのできるRDテストや歯科衛生士と栄養士による子育て相談、ファミリーサポートセンター登録などもあり、子どもも保護者も皆さんが楽しめる交流会でした。毎月開催されているいっぽは、妊婦さんも大歓迎だそうで、お気軽に参加してみてください。詳しくは尼崎市社会福祉協議会大庄支部までお問い合わせください。

歯科衛生士、保育士の話の写真

ベビーマッサージと遊びの写真

ベトナムあかちゃん交流会 ~ベトナム~あかちゃんあつまれー 

ベトナムあかちゃん交流会チラシ

令和7年7月22日 火曜日

にぎやかな蝉の声がひびき渡り、長い夏休みが始まった園田小学校にやって来ました。今日は園田小学校の一室で、「~ベトナム~あかちゃんあつまれ-」と題し、ベトナムあかちゃん交流会が開催されました。

午前のまだまだ暑さが増す中、ベビーカーにあかちゃんを載せ、未就学児の手をひいてお母さん達がやってきました。校舎の一階にある広い一室が会場となり、子ども用マットがひかれ、おもちゃが用意されています。子ども達はさっそく手に取って遊び始めました。あかちゃんはごろーんと寝かされると、参加者の注目のなか、みごとな寝返りをしてくれました!当日は保健師さんも参加されており、スケールで身長と体重を測ってくれました。保健師さんがあかちゃんをだっこして見てくれると、お母さんも安心して他の方とお話できますね。

しばらくのんびりと雑談したあとは、自己紹介の時間。参加者は車座になり、順番に自己紹介すると同時に通訳のかたがベトナム語に変えてくれます。ベトナム語は日本語に無い声調があり、しかも6つもあるそうです。とても心地よく、音楽のように聞こえますが、実際に発音するのはむずかしそうです。

次に親子そろってリトミック、音楽とリズムにあわせて体を動かします。輪になってみんなで歩いたり、かがんだり、手をたたいたりとリズムに乗って動きます。子ども達は皆で一緒に踊ったり、動いたりすることが好きですが、新聞を広げて振った音、バサッ、バサッ、という何とも言えない音も面白いようです。またイラストの野菜・果物をリズムにのって日本語で答えたあと、今度はそれをベトナム語で教えてもらいました。

この後は再びゆる~くおしゃべりの時間、お母さん達と参加者が顔見知りとなり、情報交換ができるよい時間となりました。

尼崎では外国にルーツを持つ方々の数は年々増加しており、近年はベトナムからやって来た方が増えています。20代~30代の若い方たちがベトナム語で話しながら街を歩く姿を見かけます。そして家族として来日した子どもやあかちゃん、そしてお母さんの姿も目にとまります。どの国でも育児はたいへんですが、母国を出て、言葉や文化、習慣の違う国で子育てをすることは、更に戸惑いや負担が大きいのではないでしょうか。このような交流会があれば、お母さんたちはおしゃべりりしたり、子育て情報を共有したりと、孤立せず子育てができそうです。ベトナムのあかちゃん・子どもを真ん中に、交流会がこれからも続くといいですね。

リトミック

あかちゃん計測

雑談中

あまっこランド「みんなで工作をしよう!」

チラシとメンバーの写真

令和7年7月20日 日曜日

小中学生にとって、いよいよ待ちに待った夏休みがやってきました。その開始合図となる海の日の三連休の最終日に三和本通商店街にある阪神尼崎ユースセンターHygge(ヒュッゲ)で「あまっこランド」が開催されました。昨年度まで尼崎市立ユース交流センターのサテライト事業として中央地域課が実施してきた「たけやキッズぱーく」を新たな運営団体が引き継いで、あまっこランドと名称を変えて今年度より開催されています。現在の運営団体は「second base(セカンドベース)」さんという大学生世代の若者の有志で結成されており、学校でも家でもない安心して過ごせる居場所を作りたいという思いを持って活動しています。

今回のあまっこランドは子どもたちに自由に工作をしてもらおうということで、スタッフがモール、折り紙、紙コップ、割りばし、マグネット、タコ糸など、いろんな材料を用意してくれました。参加した小学生たちに特に人気だったのが、目玉が動く目玉シールです。魚釣りを想定して、折り紙や紙コップで魚介類をつくる子どもたちが多かったのですが、ペンで目を書くよりも、目玉シールを張るほうが見た目も強調され、作品の出来映えが良くなったような印象になりました。作品の作り方を見ていると、紙コップで「たこ」を作るのでも、紙コップに切り込みを入れて足にする子もいれば、紙コップにモールを8本つけて足を作る子もいたり、モールの色を使い分けて、花を作ったり、数色のモールをねじってキャンディに見立てたりするなど小学生の発想の柔軟さにも驚かされました。

スタッフの皆さんが自分たちと年齢が近いこともあり、参加した子どもたちも近所のお兄さんお姉さんと遊んでいるかのように、よく話し、移動したりしながら楽しく過ごしていました。嬉しいことに次も来ることを約束して帰っていく子もいました。

second baseさんにとってあまっこランドの運営を継続することは挑戦的なことかもしれませんが、竹谷小学校区の小学生の居場所であり続けること、ひいては地域と若者をつなげられるような第二の拠点づくりの目標を達成できるよう応援していきたいと思います。

あまっこランドは隔月開催ですので、次回は9月21日ですが、場所は未定だそうです。インスタグラムで情報発信をしているそうですので、チェックしてみてください。

工作風景の写真

作品の写真

立花子ども日本語教室サポーター養成講座

ちらし

令和7年7月15日 火曜日

立花南生涯学習プラザで6月から「立花子ども日本語教室サポーター養成講座」が始まりました。近年、尼崎でも外国籍住民が増加しており、家族として日本にやって来た子ども達も増えています。日本語能力が十分でない外国籍住民のために、地域で日本語教室が開設されていますが、子どものための日本語教室は少ないです。そこで今年10月、立花地区に「立花子ども日本語教室」が開講される予定です。これに先立って、子ども達の日本語学習を支援するボランティアの養成講座を全8回開催します。CSWは第5回と第7回を見学させてもらいました。

第5回は日本語の初級の学習で、CSWがはるか昔に習った動詞の活用が登場し、改めて日本語の難しさを実感しました。第7回の講座では外国にルーツを持つ子どもに関する知識を教えてもらいました。講師の先生によると、子ども達の現状は厳しく、日本人と比較して高校進学率が低い、言語の壁で意思疎通できず荒れる・孤立する、あきらめと無気力、低い自己肯定感、など直面する課題は少なくありません。また日本語を話せない親の通訳を担う、働く親のかわりに幼い兄弟の世話をするヤングケアラーもいます。

そして子どもへの言語教育がなぜ重要なのか、母語の継承教育と親子教育の必要性をひもといていきます。外国にルーツを持つ子ども達の困難を理解したあとは、尼崎の支援の現状を説明してもらいました。

尼崎市では多文化共生を推進するため、昨年度「あまがさき多文化共生施策アクションプラン」を策定しています。増加している外国籍住民の「働きやすい環境の整備」「暮らしやすい環境の整備」、そして子ども達の「学び・育む環境の整備」として、学校での環境整備に取り組んでいます。

学校に加えて、日本語教室のような学習の機会が身近な地域にあることは、子どもや保護者にとって安心で心強いですね。

さて、養成講座は8回の講義を終えたあと、実際に地域の日本語教室の見学を予定しています。そして10月の開講と共に、ボランティアを希望された方が「立花子ども日本語教室」でサポーターとして活動開始されます。10月まであとわずかですが、子ども対象の日本語教室がオープンしたとき、またサポーターの皆さんの活躍を見学させて頂こうと思います。

にじっ子夕やけ食堂 in園田

にじっ子夕やけ食堂の看板

令和7年7月9日 水曜日

連日の猛暑のなか、園和小学校の西向いにあるコープ園田の集会室にぞくぞくと子ども達がやってきました!今日は子ども食堂「にじっ子夕やけ食堂in園田」の開催日です。毎月第2水曜日の午後4時半から始まりますが、子ども達は早くから会場を訪れ、元気に「こんにちは!」とスタッフの方にごあいさつして入ります。受付を終えると手を洗い、順番に並んでカレーを受け取ります。「ご飯はどれくらいにする?」「もっとルーをかける?」とスタッフの方が優しく声をかけています。好きな場所に座り、友達とわいわいおしゃべりしながらご飯をほおばると、笑顔の子ども達でいっぱいです。みんな園和小学校の児童なので、顔見知りで仲がいいんですね。食べ終わった子どもは食器を炊事場へ持って行き、お皿についたカレールーをきれいに使い捨て布で拭いて、シンクに置いていました。

「おかわりーっ!」とまた列に並ぶ子ども、食べ終わったら会場にあるホワイトボードでお絵かきする子ども、お腹がふくらんだら外で遊ぼうと急いで会場を出ていく子ども、反対に遊んでから会場に遅くやって来る子ども、とさまざまな姿がありました。

また「にじっ子夕やけ食堂」はボランティアスタッフの方がたくさんおられ、いつも来ている子ども達を見守り、言葉をかけ、安心してすごせる居場所をつくっていました。

子ども達は一度帰宅してから会場へやって来ます。こちらへ来る途中で虫取りをして来た子どもが、「アゲハチョウ取った!」と虫かごの中の大きくて綺麗なアゲハチョウを見せてくれました。友達とやって来た女の子二人はカレーとコップのお茶を受取り、テーブルに置いたあと、そのお茶を受付のボランティアスタッフの方に持って行きました。「お茶は水筒持ってきたからあるねん」と言い、スタッフの方に「どうぞ!」とお茶を渡していました。スタッフの方も「ありがとう!」と大きな声でよろこんで受け取りました。毎回子ども食堂に参加しているようで、スタッフさんへの気遣いがあふれる、とても温かい光景でした。

「にじっ子夕やけ食堂」のメニューはカレー、今日は牛肉とトマトがたっぷり入ったルーとご飯の上に、揚げたてのフライドポテトがのっていました。にんじん、たまねぎ、じゃがいもの野菜もふんだんに入っており、食欲がおとろえる夏に栄養たっぷりのメニューですね。今日の食材はお肉も野菜もほとんどが市内や地域の方の寄付だそうです。

CSWは夕方5時半ごろに会場をあとにしましたが、すでに子ども達は40人以上も参加していました。親子連れの家族も来て、大人もあわせると60食以上が用意されているようです。

次回はお盆を迎える8月13日水曜日、午後4時30分から開催です。子どもは無料、大人は300円の参加費です。

8月のチラシ

今日のカレー

食事をする子どもたち

赤ちゃん交流会 ~初めて子育てをする方へ~

チラシの写真

令和7年7月9日 水曜日

7月に入って連日猛暑が続く中、武庫西生涯学習プラザで「赤ちゃん交流会」が開かれました。尼崎市ではウェルカムパーティ事業といって、地域活動になじみの薄い若い世代に対し「子ども(子育て)」をキーワードに地域活動の情報発信や身近な出会いの場を提供することを目的としたイベントを行っており、武庫地区でもつどいの広場「どろっぷす」さんの協力で、毎年初めて子育てをする方を対象にしたこのような取り組みを行っています。

今回は11組の親子の方が参加申込をされ、そのうち3組はご夫婦と赤ちゃんの3人での参加でした。いつもは赤ちゃんの月齢に合わせて、3グループに分かれ、それぞれのグループに北部地域保健課の保健師が入るのですが、今回はいつものグループに加え、パパグループも作って、そこには男性市職員が入るというスタイルで始まりました。

親子のグループは、真ん中のマットに赤ちゃんを寝かせて、周りをママさんが囲んで、赤ちゃんの様子を見ながら、初めての子育ての不安や心配事を話し、内容に応じて保健師がアドバイスをしたり、ほかのママさんに意見を聞いてみたりしながら進んでいきました。参加されたママさんは、「私の悩みと同じだ」と共感したり、「そんなこともあるんだ」と感心したりと、子育ての不安が軽くなって気持ちが楽になったようです。

パパさんグループはというと、CSWもグループに参加させていただきましたが、もっぱら話題は「男性の育休取得について」の話が盛り上がっていたように思います。夫婦共働きが当たり前になっている現代社会では、雇い主側は男女問わず従業員に育児休暇取得をするのか確認するのですが、働く組織にもそれぞれの事情があり、すんなり休暇を取得できるか否かがあるようです。パパさんグループでも、自分とほかの方の事情が同じ部分と異なる部分があるとわかり、他のパパさんと話ができて本当に良かったと話してくださいました。帰宅後にご夫婦でどんな話がでたのか共有しますと笑顔で帰って行かれました。

今年度の「赤ちゃん交流会」は来年3月にもあります。またこれから赤ちゃんを迎える方へ向けた「プレママ・プレパパ教室in武庫」が来年1月に開催されます。いずれも武庫西生涯学習プラザであります。詳細は武庫地域課にお問い合わせください。初めての子育てに奮闘中の方、あるいは予定のある方は、ぜひ参加してみてください。

ママさん交流の写真

パパママ交流の写真

体重測定の写真

武庫ふれあい運動会

看板の写真

令和7年7月6日 日曜日

先月末に観測史上最も早い梅雨明けとなり、早くも本格的な夏が始まった最初の週末、武庫健康ふれあい体育館には、午前中から多くの親子連れが集まりました。こちらで「武庫ふれあい運動会」が開催されました。主催の公益財団法人尼崎市スポーツ振興事業団によると親子参加型の運動会はほかの地区でも開催されているそうですが、武庫健康ふれあい体育館はこの4月に西武庫公園内に移転リニューアルオープンした体育館で、武庫地区での開催は初めてだそうです。CSWは新しい場所での初めての運動会にワクワクドキドキしながら見学をさせていただきました。

参加者は幼児から小学生の子どもとその親の約90人でしたが、応援に来た親御さんや赤ちゃん、おじいちゃん、おばあちゃんなども来場され100人は軽く超えていました。まずはドラえもんのラジオ体操に合わせた準備運動から始まり、大玉リレー、玉入れ、障害物競争など、種目ごとに幼児親子競技、小学生親子競技、大人競技があり、全7種目を赤と青のチームに分かれて、約2時間汗を流しました。子どもたちの競技は、保護者の方が我が子の頑張っている姿を収めようとスマホで撮影をしているかと思えば、大人の競技は、子どもたちが今度は自分たちの番だとパパママの頑張っている姿を収めながら、一生懸命に応援している姿が印象的でした。

CSWが最も興味深かった競技は、「ダンシング玉入れ」です。子どもの部と大人の部に分かれて行われるのですが、玉入れの競技の途中に曲が鳴ると、玉入れをやめて曲に合わせて踊るという競技です。玉入れの得点だけでなく、子どもと大人からそれぞれベストダンサーが選ばれ、選ばれた人数に応じてさらにチームに加点されるという一つの競技で二つの楽しみがあり、とても盛り上がりました。

最後の表彰式では、頑張った子どもたち皆さんにメダルの授与がありました。運動会はあっという間に終わってしまいましたが、どの親子の皆さんも、いい汗をかいたと言わんばかりに満足した雰囲気で会場を後にしていました。終了後にスタッフの方に聞くと、募集段階から申し込みを開始するとあっという間に定員に達して締め切ったそうなので、大盛況だったと言えそうです。

武庫健康ふれあい体育館では、いろいろなスポーツ教室を開催しており、これからもいくつかイベントを企画しているそうです。西武庫公園の中にあるので、公園に遊びに来たついでに体育館を覗いてみてくださいね。

体育館の写真

こども協議の写真

大人競技の写真

研修会「こども食堂でこども・若者の声を聴き、活動につなげる3つの視点」

チラシの写真

令和7年6月26日 木曜日

尼崎こども食堂ネットワークさんと尼崎市こども青少年課との共催で、中央北生涯学習プラザにて研修会を行いました。朝から雨が降ったり止んだりの不安定な天気の中、子ども食堂や子どもの居場所の運営・支援をされている方だけではなく、子どもと関わりがある部署の市職員やこれから子ども食堂や子ども支援をしようと考えておられる方など、多くの方が参加してくださいました。

ゲストスピーカーに、尼崎市立ユース交流センター統括責任者の片岡一樹氏を迎え、「子ども・若者の声を聴いて、ともに活動を進めていけるように」とユースワーカーの視点からお話をしていただきました。

平成元年に国連で採択されたこどもの権利に関する条約が平成6年に日本で批准され、子どもの権利について行政として取り組んでいる話から始まり、尼崎市の取組事例や、ご自身が関わっているユース交流センターの話に及びました。ユース交流センターは、「やりたいをやろう」というスタンスで若者たちが集い、様々な人と出会い、チャレンジしながら学べる場所であり、スタッフは彼らが始めたことを大人と共に意思決定を共有できるように伴走している。つまり、ユースワーカーとしての役割は、大人と子どもの対立を生まないように、大人の意見を子どもに伝え、子どもの視点を大人に伝えて関係性を作ることを大切にしているという内容でした。

参加者は4~5人のグループに分かれて着席していたので、お話の後はグループ内で感想を共有する時間となりました。CSWのグループは子ども食堂のスタッフ、市職員、これから子どもに関わろうとする方がメンバーでそれぞれの立場で感想を述べ、自分とは違う視点の意見を共有でき、良い学びを得ることができました。

研修会の終盤には、会場となった中央北生涯学習プラザ内の別の会に参加されていた松本市長が急遽来場され、研修会の様子を見学されました。子ども・若者支援に関わる参加者の皆さんともちょっとした交流の時間がもて、和やかな雰囲気で終了しました。

スピーカーの写真

プレゼン資料の写真

中・高生交流会―地域総合センター上ノ島―

居場所の大文字

令和7年6月11日 水曜日

今日は尼崎市立地域総合センター上ノ島(以下センター)で開催される、「中・高生交流会」へやって来ました。センター玄関の「中高生の居場所」と大きく書かれた文字が目に飛び込んできました。夜の6時半を過ぎてもまだ外は明るく、昼間の暑さが残る中、中学生たちが涼しい館内に次々とやってきました。手に飲み物やお菓子を持ち、1階のロビーにあるテーブルに荷物をおろすと、集会室に入る子ども達、ゲーム対戦を始める子ども達、テーブルで勉強をする子ども達と様々に分かれました。

集会室をのぞいてみるとネットセットがあり、女子5人でバレーボールをしています。ラリーが続くと盛り上がり、子ども達の歓声も高くなります。しばらくするとバスケットボールを手にした男子が現れ、集会室に備え付けのバスケットゴールを目指して、次々とシュートを決めていきます。たちまち熱気にあふれ、走り回る子ども達が安全に過ごせるよう、センターの職員さんがずっと見守っていました。集会室の壁面は、子ども達が壁にぶつかっても衝撃を吸収し怪我をしないように、フロアマットを備えています。バレーボールもやわらかボールを使用し、あたっても痛くないように配慮されています。

一方、ロビーにあるモニターの前では、男子3人が肩をよせあって対戦型ゲームを楽しんでいました。少し離れたテーブルでは教科書を広げて勉強をしている二人が、お菓子をつまみながら、少しおしゃべりしながら、リラックスして勉強を続けていました。

集会室は中学生と高校生の使用を時間で分けています。午後7時半になると次は高校生の番!中学生はロビーにもどって自由に過ごします。ちょうど中学校の期末試験が控えているので、すぐ家に帰る子どももいましたが、別室で「中学生勉強会」が開催されており、ここへ参加する子ども達も多くいました。あれだけ体を動かして汗だくだったのに、すぐに勉強脳に切り替えられるってすごい!とCSWは感嘆の声をあげました。

職員さんによると、今年度から中高生の居場所をつくり、子ども達の声や意見を聞いて、何をしようかを一緒に考えているそうです。「お泊り会」や「女子会」の声もあがり、職員さんは戸惑いながらも、できることは実現していきたいと、頑張っておられます。今は中学生の参加が多いので、高校生の方もぜひ来てほしいそうです。センターは以前から「のびのび広場」として毎日午後3時半から午後5時15分まで集会室を開放しており、放課後子ども達はバスケとドッジを楽しんでいました。「中・高生交流会」はユース世代がスポーツで軽く体を動かせて、気軽に立ち寄れる居場所です。毎月第1・3水曜日、午後6時半から8時半まで開催しています。高校生の皆さん、学校帰りにセンターに寄って下さいね。

居場所でゲーム中

集会室でバレー

梅プラザ にこにこひろば

看板とチラシの写真

令和7年6月19日 木曜日

梅雨の時期だというのに、8月の猛暑を感じさせるカンカン照りの暑さの中、中央北生涯学習プラザ(通称:梅プラザ)で「梅プラザ にこにこひろば」が開かれました。毎月1回こちらのプラザで開かれているのですが、今回は「保育園児体験」ができるとあって、この猛暑の中、抱っこひもをしたり、べビーカーを押しながら、約20組の親子が来場しました。こどもを保育園に入園させるために保護者が行う活動を指す「保活」という言葉が一般的に聞かれますが、ここでも保護者の関心の高さが伺えます。

講座を担当してくださったのは、尼崎市立北難波保育所の3人の保育士さんです。まずは、スライドで、保育所の一日の説明をしながら、それぞれの活動のねらいについてお話をされていました。保育所での生活や遊びを通して、子どもの自主性を重んじたり、人との関わりや他者への思いやりの気持ちを育んでいくなど、参加された皆さんの多くはそのお話に熱心に耳を傾けておられました。

その後は、保育士さんによるピアノ演奏に合わせて、みんなで会場を歩き回ってウサギ、カエル、ゾウなどの動物に遭遇したという設定でものまねごっこで遊び、次に紙コップをつかったカエルのおもちゃを作り、最後に大型絵本の読み聞かせを聞くといった、普段の保育園で行っている遊びを親子で体験しました。後で保護者の1人にお話を聞くと、保育園に対するぼんやりとしたイメージが具体化されてよかったとおっしゃっていました。

「にこにこひろば」の最後は、恒例の身体測定と手形・足型アートの作成です。今月は梅雨の時期にちなんで、カタツムリになるように、子どもたちの手にスタンプのインクをつけて手形アートを作りました。手にインクをつけるのを嫌がるお子さんにも、スタッフの方が臨機応変に対応してくださり、参加親子それぞれの思いの詰まった作品が出来上がりました。

次回7月17日は尼崎市立竹谷幼稚園の先生が来られて「幼稚園児体験」が行われるそうです。お子さんの就園を考えておられる保護者の皆さんはこの機会に「梅プラザ にこにこひろば」に遊びに来ませんか?

工作風景の写真

保育園体験風景の写真

いちごちゃんフェスタ

チラシの写真

令和7年6月15日 日曜日

今年もお待ちかねのイベントの日がやってきました。「いちごちゃんフェスタ」です。このイベントは武庫地区で新たに子育てを始めた方や転入された子育て世代の方に、武庫地区の良さを知ってもらおうと、主催の「コミュニティルーム武庫」が市と連携して始めた事業の一つです。「コミュニティルーム武庫」は地域グループの活動・交流・情報交換の場として武庫西生涯学習プラザを拠点に、登録団体が連携して様々な地域課題に取り組む活動をされています。

CSWが訪問した頃には、前日から断続的に降り続いた雨はすっかり上がり、会場となった武庫西生涯学習プラザのホールには、たくさんの親子が来場して賑わっていました。来場者には、武庫地区の情報誌「ウェルカムノート」がもれなくプレゼントされます。武庫地区での子育てに必要な情報が50ページ以上にわたって詳細に掲載されているこの情報誌は、不安な子育ての強い味方となり、むしろ子育てを楽しいと感じる一冊になりそうです。

ホール内には、飲食、遊び、工作ワークショップなど登録団体出店のブースが楽しめたり、ステージでは、オカリナ、三線の音楽演奏、ジャグリングショーなどがあり、ステージの目玉である、ヒーローショーは午前と午後の2回もあり、子どもたちの目はステージにくぎ付けでした。「あまっこ」「あまりん」のゆるキャラも登場し、撮影タイムには子どもたちにも大人気でした。

参加した親子の皆さんはもちろんですが、このイベントに関わっている運営委員会のメンバーや市の職員の皆さんも自分たち自身が心から楽しみながら、笑顔いっぱいで対応されている姿をみて、武庫地区地域全体で、子育て世代を応援しようという雰囲気が伝わる心温まるイベントでした。

ブースの写真

ブースとステージの写真

ステージの写真

食の支援2025 やさしい風あまがさき

ちらし

令和7年6月10日 火曜日

近畿地方は梅雨の季節をむかえました。午後4時半ごろ、しとしと雨が降っているにも関わらず、杭瀬商店街にあるスーパーマルトクさんに子ども達が元気にやって来ました。「こんにちは~!」と大きな声で店員さんにごあいさつ、何気ないおしゃべりも始まりました。今日は新しい食支援「やさしい風あまがさき」の日です。お店の前には「やさしい風あまがさき」の看板がおかれ、店内に入るとすぐ右手にポップコーンとお弁当が用意されています。ポップコーンは合成着色料を使っておらず、チョコやキャラメル、イチゴ、チーズ等数種類のフレーバーが揃っています。お弁当は2種類、ロコモコ弁当とカツカレーです。調理場で作りたて、ボリュームたっぷりの美味しそうなお弁当を見て、子ども達は選ぶのに迷っていました。

横の壁のポケットに、様々な地元や近隣の企業や個人商店、事業所の名前の入った「あまがさきからのやさしい風チケット」が、企業別に並んでいます。チケットは各企業が購入し、寄付されたものです。この中から、子ども達は自分でチケットを選びます。選んだチケットの裏にお礼のメッセージを書いたら、レジでポップコーン、あるいはお弁当と交換できます。初めて参加する子ども達には店長さんや店員さんが優しく説明していました。

今回、尼崎で初めての食支援のかたち「あまがさきからのやさしい風プロジェクト」を企画・運営しているのは株式会社丸徳さん、4月から試験的に開催し、6月から本格的に始めたそうです。丸徳さんはプロジェクト開始にあたって、賛同・協力してくれそうな企業をまわり、チケットを購入してもらいました。今後も多くの企業に呼びかけ、参加してもらうことでチケットを増やしていくそうです。

この新しい形の子ども支援は、三重県にある株式会社クロフネファームさんが発案、伊勢市ですでに同様の「伊勢からのやさしい風プロジェクト」を運営し、近畿の企業の協力を得て食支援の子育てプロジェクトを行っています。このプロジェクトを広めたい、と昨年から企業に働きかけ、丸徳さんにつながったそうです。

尼崎市には多くの子ども食堂があり、子ども達のために食支援、居場所を提供して頂いています。企業のチケット提供という新たな形の支援が生まれ、さらに力強い支援の風を感じました。

次回の開催は6月20日金曜日、27日金曜日、午後4時30分から午後6時30分までです。

カレー弁当

ポップコーン棚

チケットの棚

メッセージを書くこども

子育て応援プロジェクト

チラシの写真

令和7年5月28日 水曜日

大庄北生涯学習プラザで「子育て応援プロジェクト」の講座が開催されました。このプログラムは全5回で構成され、令和5年に開催されたものから内容をバージョンアップしたものとなっているそうです。この日は第1回目で、プログラム主催者である子育てに関する学習会やピアカウンセリングを行っている「カモミールの会」代表で、心理カウンセラーの講師による「子育ての基本1 心の声を聴く」講座でした。私たちはどう育てられたのか。それが私たちの子育てにどう影響するのかということを学ぶ内容でした。講師の方は、「『子どもとの関係が変わる 自分の親に読んでほしかった本』という著作を読んで、私の伝えたいことが全部書いてあった。」とおっしゃって、講座の参考にされたそうです。

参加者の多くは現在子育て中のママさんですが、子どもさんはいなくともご夫婦で参加された方や地域の子育て支援に関わりたい方もおられました。CSWも講座に参加してみました。講座は講師の話を聞く講義形式だけではなく、講義を踏まえて各々が与えられた課題に取り組むワークショップ形式も取り入れられていました。しかし、ワークの結果を皆さんの前で発表する必要もなく、しんどい時は無理に取り組まなくてもよいなどのアドバイスがあり、ワークに取り組んでいる間はヒーリングミュージックを流すなど、参加者が自分のペースで自分自身と向き合えるように配慮されていました。CSWも自分の子育てを思い出しながら講義を聞き、ワークに取り組み、いろいろな気づきを得ることができました。

この5回の講座で伝えたいことの一つに「マインドフルネス」という言葉があります。過去の経験や先入観といったことにとらわれることなく、意図的に現在起こっていることに注意を払い、その体験をありのままに受け入れる状態のことを指します。講座はあと4回ありますが、次回はヨガを取り入れたストレスケアを実施する予定です。単発での受講も可能だということですので、子育て中の方も、これから子育てする予定の方も、子育て支援に携わりたい方も、すぐに実践できる子育てを楽しめるヒントが学べる「子育て応援プロジェクト」に参加してみませんか。必要に応じて託児もしていただけるそうですよ。

講座の様子の写真

子ども食堂「みんなのあやとり」

看板の写真

令和7年5月25日 日曜日

前日の大雨の影響が残っているのか、朝からやや風があり曇り空でした。この日は特別養護老人ホーム「サンホームあまがさき」にある今年2月に始まった子ども食堂「みんなのあやとり」に行きました。建物に入ると突き当り一番奥の部屋から、「こんにちは!」という元気な声が聞こえてきました。そこにはすでに食堂利用者の方だけでなく、受付、調理、配膳などを担当する職員やボランティアスタッフの方々の姿があって、外の天気を吹き飛ばすくらい賑わっていました。

CSWは受付を済ませると、番号札を受け取り、後ろのブースでくじを引くように案内されました。そして、ミニタオルやハンカチ、子どもたちが喜ぶ雑貨などが入ったかごが並んでおり、引いた番号に該当するかごから一つ選びました。景品は子ども食堂を支援している方や老人ホーム入居者のご家族からのご寄付で、このくじ引きは毎回されているということです。子どもたちには食堂に来る楽しみの一つになりそうですね。空いた席に座って待っていると、地域で子どものための小さな学びの場を提供している「コテラス」さんによる絵本と紙芝居の読み語りが始まりました。紙芝居は「こんやのおかず」という関西弁の語り口で、会場内からは時々笑いが起き和やかな雰囲気でした。

いよいよ食事提供の時間となりました。メニューは「木の葉丼、みそ汁、白菜の甘酢、おせんべい」です。受付で受け取った番号札の早い順で配膳、お声がけがあって取りに行くという、ちょうどよいタイミングで提供される流れになっています。使用する食器はリユース食器で、プラスチックごみの削減を推進する尼崎市の「使い捨てプラスチック代替製品利用促進補助金」事業を利用されています。

食堂の運営には代表者の方が父子家庭で育ちお腹を空かせていた子ども時代や、阪神淡路大震災の被災経験、現在のお仕事である高齢者施設での勤務経験を通じて、食の大切さやおいしいものを口から食べると活力が湧いてくることを痛感し、「大庄地区に、子どもだけでなく高齢者も月に一度でも話ができ、温かいものを食べられる場所を作りたい」という5年越しの思いが詰まっています。子どもたちが安全・安心に過ごせる居場所である尼崎市の「キッズ&ユーススポット」にも登録されている「みんなのあやとり」は第4日曜日午前11時から午後1時までの月1回の開催です。

読み語りの写真

食事の写真

プラごみ削減推進の写真

歌と音楽の幸せコンサートin武庫withつながるマルシェ ―ヤングケアラーについてー

ヤングケアラートークのフライヤー

 

令和7年5月18日 日曜日

今回で7回目となる「歌と音楽の幸せコンサートin武庫withつながるマルシェ」が武庫東生涯学習プラザで開催されました。2階ホールは満席、フロアは飲食ブースのおいしそうな匂いがただよい、縁日や雑貨、癒しのブースが揃い、多くの人が行き交っていました。プログラムは地域の方の歌や演奏、ダンス、そして地元中学校吹奏楽部の楽曲と続き、温かい雰囲気で盛り上がっていました。

「歌と音楽の幸せコンサート」は音楽だけでなく、地域課題を取り上げ、「みんなで一緒に学ぼう!」の時間を設けています。先月、園田地区で同コンサートが開催され、「ヤングケアラー」の課題が取り上げられました。

今日は人権擁護委員と子育てコミュニティソーシャルワーカー(以下CSW)が対談しました。人権擁護委員は地域社会における人権擁護活動を担う、法務大臣から委嘱された民間の方々です。人権に関する相談を受けたり、人権啓発活動を行ったりします。

元ヤングケアラーの人権擁護委員の方に、当時どのようなケアをしていたのか、どのように毎日を過ごしていたのか、その時の想いや気持ちをCSWが聞いてみました。特に印象的だったのは、誰にも相談しなかったこと、相談するという発想がなかったこと。自分の将来を考えることよりも、毎日をやりすごす、今日一日を乗り越えることを考えていたそうです。自分の困りごとを気軽に話せる、しんどいと言える大人がいない、という子ども・若者は今でもどこかにいます。

最後に人権擁護委員さんは「ご近所の方や、子ども食堂等の大人の方が子どもに一声かけることで、見守っている事が伝わると思います。」とおっしゃっていました。武庫地区には多くの子育て支援や子ども・若者支援の団体・グループがあり、地域の子ども達を見守る大人がたくさんいます。子ども・若者と大人、お互いが声をかけあう、安心して話せる社会にしたいですね。

トーク場面

toi toi toi おもちゃ図書館

チラシの写真

令和7年5月17日 土曜日

前日の夜から降り始めた雨が朝になっても止まず、時折雨足が激しくなる中、成徳ミニ図書館で開催される「toi toi toiおもちゃ図書館」へ行ってきました。ここは小学生以下の子どもたちが、たくさんのおもちゃの中から好きなものを選んで自由に遊ぶことができ、かつ家でも遊べるように貸し出しをしてくれるところです。

主催されている方は発達特性のある子どものママさんです。お子さんが2~3歳の頃に、近くの子育て広場やセンターに遊びに行っても、特性のためにおもちゃの貸し借りや順番を守れなくて、ご自分がお子さんを遊びに連れていくことにしんどくなってしまっていた時期があったそうです。そんなときにあるおもちゃ図書館を訪れたそうです。ご本人いわく、「中に入ってみると障がいがある子もない子も皆、それぞれ好きに遊べる空間作りをされていたのです。おもちゃの貸し借りや順番に並べなくても誰も怒らないし、お互いさまだね。そんな事もあるよねーとあたたかく見守ってくれる雰囲気」だったそうで、「うわー、こんな素敵な広場があるんだな。いつか、私もこんな素敵な場所を作ってみたいなと思った」とのことです。そう思い立ってから8年が過ぎ、昨秋からこの場所で月1回の土曜日に開催されています。

また、運営については、玩具会社「株式会社バンダイ」の創設者である故 山科直治氏が私財を基金として設立された「日本おもちゃ図書館財団」と「障害のある子どもたちに、おもちゃの素晴らしさと遊びの楽しさを」との願いから始まったおもちゃ図書館の活動のネットワークを組織し情報の共有や交流を目的に設立された「おもちゃの図書館全国連絡会」の支援も大きいそうです。

この日は主旨に賛同されたある児童発達支援放課後等デイサービスの施設の方がバルーンハウスを貸してくださったとのことで、室内いっぱいにバルーンの滑り台が陣取っていました。訪れた子どもたちは全身を使って遊ぶことができて楽しそうでした。保護者の皆さんも安心安全に見守ることができ、外遊びができない雨の日にはぴったりのおもちゃでした。小学生以下のお子さんの子育てをされている方は、親同士で子育てや発達の悩みを相談したり、情報交換の場としても利用できる「toi toi toiおもちゃ図書館」へ親子で遊びに来ませんか。

のぼりの写真

バルーンハウスの写真

そのっこ夕やけ食堂

そのっこ夕やけ食堂チラシ

令和7年5月9日 金曜日

尼崎市ひと咲きプラザから北へ少し歩き、阪急神戸線の踏切をこえると「喫茶セピア」があります。ここで毎月第2・4金曜日に子ども食堂「そのっこ夕やけ食堂」が開催されます。主催は「そのっこ夕やけ食堂ボランティアグループ」、メニューは第2金曜日はカレー、第4金曜日は当日のお楽しみです。参加費は中学生まで無料、高校生以上は100円で参加できます。オープンは夕方4時、晴れの日は敷地内にテーブルとイスが並び、屋外で食事をしてピクニックのように過ごせるスペースがあります。

今日はあいにく曇り空からぽつぽつ雨が降ってきました。ボランティアスタッフの方は会場にやって来る子ども達のために、食堂が終了するまでの2時間ずっと道路に立ち続けています。車の往来に子ども達が巻き込まれないよう、雨の中、傘を持って見守っていました。調理スタッフは早くに集まり、大量のたまねぎ、じゃがいも、にんじん、お肉をカット、慣れた手さばきとチームワークで大鍋いっぱいのカレーを仕上げます。部屋中にカレーの香りがただよう中、夕方5時の食事提供まで子ども達は室内でカードゲームをしたり、おしゃべりしていました。いよいよ熱々のカレーが登場すると、いつも参加している子どもが「ここのカレーは美味しいねん!」とCSWに教えてくれたり、「今日はおかわりできる?」と遠慮がちに男の子が聞いたり、「美味しい!カレーに何を入れてるんですか?」とお母さんがスタッフに尋ねたりしながら、皆さん残らずカレーをたいらげていました。外から入りやすい雰囲気と、気軽に声をかけられるスタッフがいるせいでしょうか、初めて参加した親子連れが3組ありました。雨の中やって来て、子ども達が美味しそうにカレーをほおばる姿を見ると、お母さんの表情もゆるみますね。最後は子どもたちお楽しみのデザート、今日はアイスクリームを頂き、嬉しそうに持って帰りました。

「そのっこ夕やけ食堂」はオープンから10年目になります。オープン当時、子ども食堂がどのような場所かあまり知られていなかった頃から、ずっと地域の子ども達を支え続けています。今も長期休暇中、子ども達の食の支援と見守りを続けていただいています。地域の信頼が厚く、子ども達の安全・安心な居場所として参加者が増えたことから、今回から来場順に番号札を渡していました。次回は5月23日金曜日に開催です。

親子の参加者

カレーとカードゲーム

PLAZA DE CAFE TIME 立花南生涯学習プラザ

プラザでカフェタイムのチラシ

令和7年4月24日 木曜日

立花南生涯学習プラザは山手幹線沿いにあり、となりに立花小学校、立花幼稚園、そして大西保育所が並んでいます。誰でもわかりやすい場所にあり、施設に入ると1・2階が吹き抜けで、とても開放感があります。1階にあるフリースペースはガラスドアの向こうにテラスと芝生が見え、明るい雰囲気です。このフリースペースは交流や一息つける場所として子どもから大人まで、どなたでも利用できます。ここで毎月第4週目の夜、中高生の為のカフェPLAZA DE CAFE TIME(プラザ・デ・カフェタイム)が開催されるということで、CSWがお邪魔しました。

PLAZA DE CAFE TIMEは夜6時から8時までオープン、店主が飲み物とお菓子を中高生に無料でふるまっています。店主は日替わりで立花地域課の方が担当、カフェオレやアイスティー、カルピス等、そして豆から挽く本格コーヒーやベトナムコーヒーまで珍しい飲み物も用意していました。

夜のプラザは徐々に夕闇につつまれ、室内の明かりがほっこりとして、昼間の喧噪もなく落ち着いた雰囲気です。日中とはうって変わったフリースペースに中高生がぽつぽつとやって来ました。すでに店主と顔見知りの中学生は、好きなドリンクを注文し、お菓子を選びます。店主の何気ない声掛けややりとりは、近所の優しいお兄さん!話がポンポンはずみます。初めて参加した子どももすぐに打ち解け、店主に話しかけていました。教材を広げて黙々と勉強する中学生、友達三人でおしゃべりに夢中の女子、外国語を練習中の若者など、同じ空間でそれぞれが自由に過ごしていました。このような場所はまさにカフェ!とても心地いい時間です。

スタッフのお話によると、令和4年に新プラザがオープンした頃から始め、自習室に備えたメッセージノートに残された高校生の言葉から生まれたカフェだそうです。その当時から来てくれた子ども達が進級、進学をしていく姿をみていると感慨深い、と話していました。中高生が大人になってもPLAZA DE CAFE TIMEを訪れ、今度は子ども達のために店主になってくれるかも知れませんね。

次回は5月、お近くの中高生の皆さん、ほっこりしに来ませんか?

カフェの飲み物

店主と看板

歌と音楽の幸せコンサートin園田withつながるまるしぇ -ヤングケアラーについてー

コンサートとヤングケアラーのチラシ

令和7年4月20日 日曜日

すっかり春の陽気に包まれ、園田東生涯学習プラザの周りは満開のれんげ畑が広がっています。今日はここで「第3回歌と音楽の幸せコンサートin園田」が開かれました。ちょうどお昼ごろに会場を訪れると、お弁当やカフェのお店が並ぶマルシェに多くの人が集まっていました。その他にも手作り雑貨やリラクゼーション、子育て家庭に嬉しい子どもの遊び場コーナーもありました。3階ホールではコンサートが行われ、13時から園田中学校吹奏楽部のオープニング演奏が始まりました。ホールは満席の観客であふれ、「アンパンマンマーチ」やYOASOBI、「明日があるさ」など大人から子どもまで楽しめる楽曲を披露してくれました。

演奏の後は地域情報交流タイムです。「地域の課題をみんなで一緒に学ぼう!」と題して「ヤングケアラー」について対談がありました。お二人は共に元ヤングケアラーで現在はヤングケアラー支援の活動をしています。語り手の方はこれまでの経験から、当時の胸の内や寄り添ってくれた人について語りました。専門職や行政の方に相談することのむずかしさ、地域の人に望むこと、そしてヤングケアラー支援を始めるきっかけとなったユース交流センターとの出会いなど、当事者の視点から伝えてくれました。子ども達に自分の時間がもてる場所や機会があれば自分を大切にできる、と考え今の活動をしているとのことです。

またヤングケアラーにとどまらず広くこども・若者支援の活動・協力をしています。その一つが「生きづらさと孤独に寄り添える漫画を制作して若者に届けたい!」のクラウドファンディングです。これまで出会えなかった、繋がれなかった若者に漫画でアプローチする新しい手法です。下記URLをご覧ください。

尼崎市でもヤングケアラー支援として相談支援業務、そしてヤングケアラーピアサポート事業等を行っています。「子どもの育ち支援センターいくしあ」は地域の皆さんから広く子育ての相談を受け付けていますが、ヤングケアラーに関するご相談も受け付けています。またヤングケアラーピアサポート事業では当事者の子ども・若者が集う居場所を設けています。もし身近にいる子どもさんやご家庭で気になる子どもさんがいらっしゃれば、子どもの育ち支援センターいくしあ、あるいは北部・南部こども家庭支援担当へご相談ください。

登壇者3人

クラウドファンディングチラシ

会場正面とれんげ畑

コンサートと子どもの遊び場

フリースクール合同説明&相談会

フリースクール合同説明&相談会

令和7年4月19日 土曜日

尼崎市女性センタートレピエで「フリースクール合同説明&相談会」が開かれました。

行きしぶり・不登校の子ども達の多様な学びの場を知ってもらうために、尼崎フリースクール合同支援者の会が主催しました。第一回目は令和6年11月30日にアマネスト開明庁舎で行われ、二回目となる今回は北部での開催、女性センタートレピエが会場となりました。会場入口には各フリースクールの案内パンフレットがずらりと並び、参加者はスクールの詳しい資料が一度に手に入ります。今日は尼崎市長も来られ、冒頭に挨拶があり、市長の想いと尼崎市の取組みを話していただきました。なお、尼崎市ではフリースクール等利用支援補助金が昨年度設けられました。

続いて市内各地のフリースクールや塾、計8校がプレゼンテーションを行いました。「大切にしていること」「子ども達のようす」「一日のスケジュール」「行事やイベント」など個性あふれるフリースクールの特徴を、代表の方がスライドや画像・動画で伝えます。一対一で生徒と向き合う学習支援から、生徒が自由に好きなことに取り組むスクールまで、教室や施設、カリキュラムも多種多様です。最後に尼崎市教育委員会から不登校児童・生徒の学校内支援、そして学校外の支援の説明がありました。安心できる居場所であり、交流の機会であり、学びの場であるフリースクール、そして教育委員会の取組みをさらに詳しく知ってもらうため、プレゼンテーションのあとは各ブースで個別相談をします。この時間はフリースクールの質問だけでなく、進路や子育ての悩みごとも聞いて頂けます。ここでなら気兼ねなく、話ができますね。

不登校やひきこもりの児童の保護者の方にとって、フリースクールの情報は大切で、今回のように一度に、かつ直接フリースクールの方から説明が聞けて、相談ができる場があるのはとても助かります。子どもに最適な学習の場、居場所となるスクールを見つけたい、と願いますが、多くのフリースクールを訪問するのはたいへんです。「フリースクール合同説明&相談会」は別の地区でまた開催予定とのことです。お近くで開催の際はぜひお立ち寄りください。

Hyggeでふくる

イベント看板の写真

令和7年4月1日 火曜日

巷では、真新しいスーツに身を包んだ新入社員と思しき人々が行き交う、新年度スタート初日のこの日、阪神尼崎ユースセンターHyggeでのイベントを見学に行きました。「チャリティショップふくる」さんが一日限定でHyggeに出店し、訪れた子どもたちは気に入った洋服や服飾雑貨をプレゼントしてもらえるというものでした。また、メイクイベントを中心に活動する「How to Make」さんも参加し、ヘアメイクとネイルのブースを作り、服とメイクでおしゃれをトータルに楽しもうという企画です。

春休み中の午後2時からとあって、たくさんの子どもや若者たちが来ていました。Hyggeは、小上がりスペースが大半を占めているのが特徴で、普段から子どもたちは靴を脱いで床の上に座ったり寝そべったりしながら、カードゲームを楽しんだり、ハンモックで遊んだりしています。今日は、同じスペースに洋服のショップが出現し、メイクとネイルのブースが追加され、洋服、雑貨、メイク、ネイルの各アイテムが置かれ、興味津々の女の子たちが集まっていました。選んだ洋服に着替えて、ヘアメイクとネイルを施してもらった子は、終始明るい雰囲気でスタッフと話していました。選んだカバンをその場で使い始める子もいたり、ネイルは担当スタッフに手伝ってもらう子もいれば、友達同士で塗りあっている子もいて、皆さん思い思いでその場を楽しんでいました。

このイベントを企画したHyggeのスタッフの一人は、普段から自分で自由に使える時間やお金がない子どもたちにとって、いろんな服が選べたりおしゃれができたら楽しいだろうなと考えていたといいます。尼崎市立ユース交流センターに来ている若者たちがボランティアで「ふくる」の集荷センターで仕分けの作業を手伝ってくれたり、「How to Make」の主催者は専門学校生ですが、ユース交流センターに高校生の頃から通っていて、自分でできる若者支援を続けているなどのご縁があって、声がけをして、今回のイベント開催につながったそうです。


昨年8月三和本通商店街にオープンしたHyggeですが、もうすっかり地域に溶け込んでいるようで、商店街のほかの店主さんが来てくださって様々なコラボレーション企画を実施しているようです。次はどんなイベントがあるのか楽しみでなりません。

 

ネイルの写真

服飾の写真

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このページに関するお問い合わせ

こども青少年局 こども青少年部 こども青少年課
〒661-0974 兵庫県尼崎市若王寺2丁目18番5号 アマブラリ3階
電話番号:06-6423-9996
ファクス番号:06-6409-4355