津波から身を守るために
印刷 ページ番号1002252 更新日 2024年4月1日
津波から身を守るために ~東日本大震災に学び南海地震に備える~
平成23年3月11日午後2時46分に発生した東日本大震災は、国内最大規模の地震(マグニチュード9.0)と、それにより引き起こされた大津波により、1万人を超える尊い人命が失われる大災害となりました。
私たちは平成7年に阪神・淡路大震災を経験しましたが、今回の東日本大震災との大きな違いは津波の被害です。
この東日本大震災に学び、今後、大きな津波が予想されている南海地震に備えることが必要です。
この機会に、市民の皆様一人ひとりが、南海地震の現在の想定について改めて確認するとともに、地震・津波が発生した場合の備えを、今一度ご確認ください。
尼崎市としては、現在想定されている南海地震については、十分な高さをもつ防潮堤によって安全対策は万全に講じられているものの、想定以上の地震や津波も考えられるため、今後は、地域防災計画に定める災害想定について県と協議を行い、これからの災害対策の強化に努めてまいります。
1 津波から身を守るには
(1) 大津波警報・津波警報が出たら
ア 海岸・河川敷からはすぐに避難し、できるだけ遠くへ逃げましょう。
イ 堅固な(鉄筋コンクリート)高い建物へ、速やかに避難しましょう。 津波警報の津波の高さによっては、より上層階への避難が必要となる場合も想定しておきましょう。
ウ 避難するときは、慌てずに、お年寄りや体の不自由な方に声をかけ、誘導してあげてください。
エ 高層の建物に入居している企業や、高層住宅にお住いの方は、助け合いの精神で、近所の方を 受け入れてあげてください。
(2) 津波は何度も襲来する
阪神間の海岸では、約50分から1時間間隔で4回から5回、大きな津波が襲来し、半日は続くと予想されます。
また、次にくる津波と重なり合って、さらに潮位が高まることがあるので、第1波が一番大きいとは限りません。
第1波が過ぎたからと安心せず、津波注意報、警報が解除されるまで、決して海岸には近づかないように しましょう。
(3) 津波警報・注意報の種類
種類 | 発表基準 | 発表される津波の高さ | 想定される被害と 取るべき行動 |
|
---|---|---|---|---|
数値での発表 (津波の高さ予想の区分) |
巨大地震の場合の発表 | |||
大津波警報* | 予想される津波の高さが高いところで3mを超える場合。 | 10m超 (10m<予想高さ) |
巨大 | 木造家屋が全壊・流失し、人は津波による流れに巻き込まれます。 沿岸部や川沿いにいる人は、ただちに高台や避難ビルなど安全な場所へ避難してください。 |
10m |
||||
5m |
||||
津波警報 | 予想される津波の高さが高いところで1mを超え、3m以下の場合。 | 3m (1m<予想高さ≦3m) |
高い | 標高の低いところでは津波が襲い、浸水被害が発生します。人は津波による流れに巻き込まれます。 沿岸部や川沿いにいる人は、ただちに高台や避難ビルなど安全な場所へ避難してください。 |
津波注意報 | 予想される津波の高さが高いところで0.2m以上、1m以下の場合であって、津波による災害のおそれがある場合。 | 1m (0.2m≦予想高さ≦1m) |
(表記しない) | 海の中では人は速い流れに巻き込まれ、また、養殖いかだが流失し小型船舶が転覆します。 海の中にいる人はただちに海から上がって、海岸から離れてください。 |
(4) 津波情報を知るには
テレビのほかに、尼崎市では次のもので、防災情報を発信しています。
ア 市のホームページ
- 市公式ホームページ(パソコン用)
臨時ニュース欄に、随時防災情報を掲載します。
https://www.city.amagasaki.hyogo.jp/
イ 尼崎防災ネット(下方のQRコードからアクセスできます。)
携帯電話にメールで防災情報や気象情報を発信します。
ぜひ登録をお願いします。(登録は無料ですが、通信費は登録者の負担です。)
ウ フェイスブック、X
- 尼崎市災害対策課フェイスブックページ
https://www.facebook.com/amagasaki.bousai - 尼崎市役所公式X
https://twitter.com/City_Amagasaki - LINE
アカウント名:尼崎市
LINE ID:@amagasakicity
エ 防災行政無線の拡声機
市内各所に設置した拡声機から、サイレン及び音声で防災情報をお知らせします。
推定震度5以上の地震が発生したときや、津波警報が発表されたときなどに放送します。
オ 防災ラジオ
尼崎市社会福祉協議会ほか、地域の団体に配付した防災ラジオを通じて防災情報をお知らせします。
ひょうご防災ネット QRコード
2 南海地震とは
(1) 南海地震は繰り返す
南海地震は、四国から紀伊半島沖の海底を震源地として、周期的に発生する海底型の地震です。
1600年以降、慶長南海地震(1605年、マグニチュード7.9)、宝永南海地震(1707年、マグニチュード8.6以上)、安政南海地震(1854年、マグニチュード8.4)昭和南海地震(1946年、マグニチュード8.0)と400年ほどの間に4回、これ以前にもほぼ100年から150年の間隔で発生しています。
前回の昭和南海地震の規模があまり大きくなかったことから、次の南海地震は前回以上の規模になると予想されます。
(2) 南海地震の発生確率
(国の地震調査研究推進本部が平成30年1月1日現在で算定)
10年以内 |
30年以内 |
50年以内 |
---|---|---|
30% 程度 |
70~80% |
90%程度もしくはそれ以上 |
(3) 震度は最大震度6強
尼崎市での震度は、ほぼ全域で震度6弱以上に達すると想定されています。
また、ゆっくりとした大きな揺れの後に、津波が来ると想定されています。
(4) 尼崎市には、117分で到着 津波の高さは4メートル
津波は震源地近くではジェット機(秒速約200メートル)、大阪湾内でも電車(秒速約30メートル)なみの速さでやってきます。平成26年に発表された兵庫県南海トラフ巨大地震・津波被害想定では、最高津波水位4メートル、津波の最短到達時間は117分と想定されています。
このページに関するお問い合わせ
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〒660-8501 兵庫県尼崎市東七松町1丁目23番1号 本庁中館8階
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