地震から身を守るために
印刷 ページ番号1002252 更新日 2024年8月28日
地震から身を守るために ~東日本大震災に学び南海トラフ地震に備える~
平成23年3月11日午後2時46分に発生した東日本大震災は、国内最大規模の地震(マグニチュード9.0)と、それにより引き起こされた大津波により、1万人を超える尊い人命が失われる大災害となりました。
私たちは平成7年に阪神・淡路大震災を経験しましたが、東日本大震災との大きな違いは津波の被害です。
この東日本大震災に学び、今後、大きな津波が予想されている南海トラフ地震に備えることが必要です。
市民の皆様一人ひとりが、南海トラフ地震の現在の想定について改めて確認するとともに、地震・津波が発生した場合の備えを、今一度ご確認ください。
地震から身を守るには
(1)屋内にいたら
倒れかかる家具などから身を守るため、防災頭巾や座布団などで頭を保護しながら、テーブルや机の下に逃げ込んで、その脚部分を押さえましょう。さらに、ドアを開けるなど脱出路を確保し、懐中電灯等の明かりも確保しましょう。
(2)屋外にいたら
建物やブロック塀の倒壊や窓ガラスの落下などの危険を避けて、空地などの安全な場所に避難しましょう。
(3)地下街にいたら
管理者の避難誘導に従い、周囲の人々と協調した冷静な行動をとりましょう。
(4)海辺にいたら
津波からの避難は一刻を争います。海のそばで大きな揺れを感じたら、テレビやラジオの情報に注意しながら、津波警報や避難指示などが出る前でも、直ちに海岸から離れ、自らの判断で近くの津波等一時避難場所や頑丈なビルや施設の上に避難しましょう。
津波の前に、海水が大きく引いていく引波現象が起こる場合があります。間違っても海や河川の様子を見に行くような行動をとらないようにしましょう。
津波から身を守るためには
(1) 大津波警報・津波警報が出たら
- 海岸や河川からできるだけ離れましょう。
- 鉄筋コンクリートなど堅固な3階以上の建物へ、速やかに避難しましょう。津波の高さによっては、より上層階への避難が必要となる場合も想定しておきましょう。
- 避難するときは、慌てずに、お年寄りや体の不自由な方に声をかけ、誘導してあげてください。
- 高層の建物に入居している企業や、高層住宅にお住いの方は、助け合いの精神で、近所の方を 受け入れてあげてください。
(2)避難場所について
災害が発生したときのために、次の避難場所を設けています。自宅や勤務先付近の避難場所を確認しておいてください。
(3) 津波は何度も襲来する
阪神間の海岸では、約50分から1時間間隔で4回から5回、大きな津波が襲来し、半日は続くと予想されます。
また、次にくる津波と重なり合って、さらに潮位が高まることがあるので、第1波が一番大きいとは限りません。
第1波が過ぎたからと安心せず、津波注意報、津波警報、大津波警報が解除されるまで、決して海岸や河川には近づかないように しましょう。
尼崎市における南海トラフ地震の想定
(1) 南海トラフ地震の発生確率
(国の地震調査研究推進本部が令和2年現在で算定)
10年以内 |
30年以内 |
50年以内 |
---|---|---|
30%程度 | 70~80% | 90%程度もしくはそれ以上 |
(2) 震度は最大震度6強
尼崎市での震度は、ほぼ全域で震度6弱以上に達すると想定されています。
また、ゆっくりとした大きな揺れの後に、津波が来ると想定されています。
(3) 尼崎市には、津波が117分で到着 高さは最大4メートル
津波は震源地近くではジェット機(秒速約200メートル)、大阪湾内でも電車(秒速約30メートル)なみの速さでやってきます。平成26年に発表された兵庫県南海トラフ巨大地震・津波被害想定では、最高津波水位4メートル、高さ1メートルの津波の最短到達時間は117分と想定されています。
大津波警報・津波警報・注意報の分類と、とるべき行動
災害情報の種類・入手方法
日頃の備え
(1)家庭内備蓄について
水・電気・ガスなどのライフラインの復旧や支援物資の到着までには一般的に3日程度かかると言われています。災害発生後の3日間(72時間)は自分の力で耐えなくてはならない可能性があるため、備蓄品の用意が不可欠です。
- 非常用持ち出し袋の確認
- 水や食料の確認
- ポータブル充電器などの充電確認 など
ただし、パニックになり食料品や防災用品を買い占めるのはやめてください。
(2)ハザードマップ・避難先の確認について
尼崎市は、川と海に囲まれた地形であることから、洪水や高潮などの風水害が発生するリスクがあります。自宅や職場の周辺がどのような災害リスクがあるのかをハザードマップで確認しましょう。
また、ハザードマップで近くの指定避難場所や津波等一時避難場所を事前に確認し、家族の中でどこに避難するかを決めることも重要です。
(3) 津波ハザードマップについて
津波ハザードマップは、南海トラフ巨大地震で発生した津波により想定される浸水範囲と浸水深等を示したものです。
実際の災害では、浸水域外での浸水の発生や浸水深がさらに深くなる可能性があります。
津波時の避難場所である津波等一時避難場所を確認しておきましょう。
(4) マイ避難カードについて
「マイ避難カード」とは、一人ひとりができる風水害への備えとして、
- 「いつ」(避難のタイミング)
- 「どこに」(避難先)
- 「どのように」(避難する方法) などを事前に考えておき、カードにまとめたものです。
風水害などの災害の危険が差し迫った状況の中で、「いつ」、「どこに」、「どのように」避難するかを判断することは容易ではありません。
平時からハザードマップ等を確認し、自分自身の避難行動をあらかじめ確認し、書き記しておくことで、いざという時に速やかな避難行動に役立てることができます。
(5) デマ情報について
自然災害時には、SNSなどで様々な情報が飛び交い、この中には真偽のわからないデマ情報が含まれていることがあります。気象庁ホームページや尼崎市ホームページ等の信頼できる情報源から情報を収集するようにしてください。
(6) マンホールトイレ・応急給水拠点について
マンホールトイレ
マンホールトイレは、災害発生時に停電や断水などの影響で、トイレが使用できなくなった時にマンホール の上にテントと便器を設けて迅速にトイレ機能を確保するもので、市内の学校施設等の避難場所に設置を進めています。
応急給水拠点
応急給水拠点とは、災害などにより断水した場合に飲み水としての水道水を確保し、市民の皆さまにお配りする場所で、本市には全部で66か所(浄水場3か所、耐震性緊急貯水槽7か所、応急給水栓56か所)あります。(令和6年4月1日時点)
市民の皆さまは、いざという時のために、普段からご自宅に近い応急給水拠点の確認をしておきましょう。
(7) 家具の固定について
地震による負傷の多くは、家具類の転倒・落下が原因です。転倒・落下した家具につまずいたり、家具が倒れたときに割れた食器やガラスなどが、多くの負傷原因となり、大変危険です。
地震の際、家具は必ず倒れるものとして考え、災害に備えることが必要です。
添付ファイル
- リーフレット「南海トラフ地震 -その時の備え-」(外部リンク)
- マンガ冊子「南海トラフ地震 その日が来たら…」(東側編)(外部リンク)
- マンガ冊子「南海トラフ地震 その日が来たら…」(西側編)(外部リンク)
このページに関するお問い合わせ
危機管理安全局 危機管理安全部 災害対策課
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