命を守る避難行動~避難情報が出たら~
印刷 ページ番号1002271 更新日 2022年9月14日
近年は全国各地で台風や局地的な大雨による被害が相次いでいます。
尼崎市も市域の三分の一が海抜ゼロメートル地帯(海面より海抜が低い)で、また、河川と海の水域に囲まれていて、水害の被害を受けやすい地域です。
ここでは、特に、大きな河川(猪名川・藻川、武庫川)の洪水災害や高潮災害に備えて、尼崎市の避難情報の発令基準や、対象地域などについてお知らせします。
ご覧いただき、「いざというときにどう避難行動をとるか」について、日ごろからご家族や地域で相談しておきましょう。
避難情報はどうやって発令されるのですか?
国・県・市は、降雨状況や河川の水位を監視しています。
大雨や台風時に河川の水位が上昇し、このままでは水が堤防を越えて市街地へ溢れだす「越水」、堤防に穴が開く「漏水」または堤防そのものが「決壊」する等の危険性が高まった場合、尼崎市が市域内の皆さんに危険を知らせ、避難を呼びかけます。
これを避難情報といいます。
避難情報には、危険度に応じた「高齢者等避難」「避難指示」「緊急安全確保」の3種類があり、「警戒レベル」を用いて発令します。
【警戒レベル3】高齢者等避難→高齢者等(避難に時間を要する方や障害のある人等)は、危険な場所から避難。
【警戒レベル4】避難指示→危険な場所から全員避難。
【警戒レベル5】緊急安全確保→立退き避難することがかえって危険である場合、直ちに上階や近隣の堅牢な建物に避難する。
避難行動とは?何をすればいいのですか?
避難情報が発令された際は、洪水災害から命を守るために避難行動をとる必要があります。
この避難行動には、市が指定した避難場所などへ移動する「立ち退き避難」だけではなく、今いる自宅の2階以上へ上がる等の「屋内安全確保」があります。
適切な避難行動は皆さまの置かれている状況や、地域特性によって異なります。
尼崎市の各種ハザードマップで自宅付近の浸水想定を確認し、災害時にどのように行動すべきかを事前に確認しておきましょう。
立ち退き避難
立ち退き避難には次の3種類があります。
- 津波等一時避難場所への避難
- 近隣の高く安全な建物等への移動
- 安全な場所への移動(前もって親戚や、友人の家、ホテル等に避難する)
自宅が川に近い場合や、自宅が上階まで浸水すると想定されている場合は、立ち退き避難が必要です。
洪水で河川の氾濫が始まってからの避難は大変危険です。早めの避難を心掛けましょう。
また、津波等一時避難場所とは、洪水が発生した場合や、発生の恐れがある場合に、一時的に避難できる場所です。尼崎市が避難情報を発令した際に避難が可能です。
屋内安全確保
自宅周辺の浸水が浅い場合や、ハザードマップにおいて家屋倒壊等氾濫想定区域に含まれていない場合等は、安全な自宅・施設等の上階に移動し、留まりましょう。
ただし、一定期間浸水が継続することが考えられるため、水や食料などの備えを十分に行っておきましょう。
避難情報はどうやって受け取ればいいのですか?
避難情報は、尼崎市防災ネット、テレビ、ラジオ、防災行政無線等を通じてお知らせします。
特に尼崎市防災ネットの登録をお勧めします。
避難情報の対象地域は?
猪名川・藻川、武庫川の洪水時に浸水が想定されている地域や、高潮災害発生時に浸水が想定されている地域を対象に避難情報を発令します。
また、その発令対象地域を洪水が到達する時間で、第1発令地域と第2発令地域の大きく二つに分け、河川に近い第1発令地域から発令します。
高潮については、予測潮位に応じて、発令エリアを3つに分けて発令します。
メール等の文字数に限りがあるものは地区名(大庄地区・園田地区、等)で、ホームページでは町名(●●町、△△町等)で発令します。
避難情報の発信例
警戒レベル3(避難準備・高齢者等避難開始)
- 件名
- (尼崎市)警戒レベル3高齢者等避難を発令
- 内容(例)
-
緊急放送!緊急放送!
○○川が増水し氾濫するおそれがあるため、○○川に関する警戒レベル3高齢者等避難を発令しました。
○○川が氾濫するおそれのある水位に近づいています。高齢者や障害のある人など避難に時間のかかる方やその支援者の方は、避難場所や安全な親戚・知人宅等に速やかに避難してください。
高齢者等避難を発令した区域は、
●●地区、●●地区、△△町、△△町、△△町、△△町です。
ハザードマップを確認し、自宅が安全だと確認できた場合は、自宅で避難しても構いません。
それ以外の方も、不要不急の外出を控えたり、避難の準備を整えるとともに、必要に応じ、自主的に避難してください。
警戒レベル4(避難指示)
- 件名
- (尼崎市)警戒レベル4避難指示を発令
- 内容(例)
-
緊急放送!緊急放送!
○○川が氾濫するおそれが高まったため、○○川に関する警戒レベル4 避難指示を発令しました。
○○川の洪水浸水想定区域にいる方は、避難場所や安全な親戚・知人宅等に今すぐ避難してください。
避難指示を発令した区域は、
●●地区、●●地区、△△町、△△町、△△町、△△町です。
ハザードマップを確認し、自宅が安全だと確認できた場合は、自宅で避難しても構いません。
ただし、避難場所等への避難が危険な場合には、自宅や近くの建物で少しでも浸水しにくい高い場所に移動するなど身の安全を確保して下さい。
警戒レベル5(緊急安全確保)
- 件名
- (尼崎市)警戒レベル5緊急安全確保を発令
- 内容(例)
-
警戒レベル5、命を守る最善の行動をとってください。
○○川の洪水に関して警戒レベル5緊急安全確保を発令しました。
(災害が切迫している状況)
○○川の洪水浸水想定区域にいる方は、既に避難場所等への立退き避難を安全にできない場合があります。
避難場所等への避難が危険な場合には、自宅や近くの建物で少しでも浸水しにくい高い場所に移動するなど、命の危険が迫っているので、直ちに身の安全を確保してください。
緊急安全確保を発令した区域は、
●●地区、●●地区、△△町、△△町、△△町、△△町です。
ただちに、命を守る最善の行動をとってください。
(災害発生を確認した状況)
○○川の洪水浸水想定区域にいる方は、自宅や近くの建物で少しでも浸水しにくい高い場所に移動するなど、命の危険が迫っているので、直ちに身の安全を確保してください。
緊急安全確保を発令した区域は、
●●地区、●●地区、△△町、△△町、△△町、△△町です。
ただちに、命を守る最善の行動をとってください。
災害時に、「川からできるだけ離れる。」「より高いところへ移動する。」を状況に応じて判断して行動をとることができるよう普段からシミュレーションしておきましょう。
このページに関するお問い合わせ
危機管理安全局 危機管理安全部 災害対策課
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