伝統野菜「武庫一寸」「富松一寸豆」「尼藷」「田能の里芋」
印刷 ページ番号1005947 更新日 2024年10月8日
尼崎の伝統野菜には「武庫一寸」(むこいっすん)「富松一寸豆」(とまついっすんまめ)というソラマメと「尼藷」(あまいも)というサツマイモ、「田能の里芋」があります。
尼藷
江戸時代から昭和初期まで、尼崎南部の臨海地域の新田地域で盛んに作られていたサツマイモの一種で、細長くて甘みが強く、大阪や京都の料亭に高値で出荷されたり、地蔵盆の供え物として重宝された商品作物でした。
昭和9年の室戸台風で南部の畑が壊滅的なダメージを受け、その後一部の農家が細々と作っていた尼藷ですが、昭和25年のジェーン台風で絶滅してしまいました。
その後、尼藷の復活に向けた取り組みが行われ、現在では市内農業者の所属する尼崎伝統野菜部会にて栽培がおこなわれ、主に芋焼酎「尼の雫」の原料として使われています。
一寸ソラマメ
天平8年に来朝したインドの僧侶を、行基上人が摂津国難波津にお迎えした際、僧侶は行基に「王墳豆」(おたふくまめ)という豆を与えたのが、わが国のソラマメの伝来となりました。行基が、この豆を武庫村(現在の尼崎)の農家に試作させたところ、生育がはなはだ良く、元の豆以上に大きくおいしく育ったということです。以来、尼崎市の北部・武庫地域から富松地域にかけて、ソラマメを作り続け、特に明治、大正、昭和初期が最盛期となって高値で取引されていました。
近年、農地そのものが減少しているうえ、豆類は連作できないことから、「武庫一寸」・「富松一寸」は自家用に栽培されているだけで、市場にはでない「幻の豆」となっている。
「一寸」の名は、豆の粒が大きく約一寸(3.03cm)程にもなることから付けられています。
田能の里芋
尼崎の北部、田能地区に伝わる伝統野菜です。
色が白く、もっちりとした粘りがあり、皮をむいてもかゆくならないと言われています。独自の栽培方法により大量には収穫できないため、あまり市場に出回ることのない貴重なお芋です。里芋を使った「のっぺい汁」などが有名です。
尼藷の栽培援農ボランティアを募集します
尼崎市の伝統野菜「尼藷」の栽培をお手伝いいただけるボランティアを募集します。
日時 | 4月下旬から10月頃まで随時 |
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場所 | 武庫地区の尼藷畑 |
参加費 | 無料(但し、ボランティア保険料500円が必要) |
申込 | 2月29日までに電話かFAXもしくはハガキ(住所、氏名、電話番号を書いて)で農政課へ |
問い合わせ先:農政課(電話番号 06-6489-6542) (FAX 06-6489-6790) 〒660-8501 尼崎市東七松町1丁目23番1号中館5階 農政課宛
尼藷栽培ボランティアの紹介
4月下旬から10月にかけて、尼藷焼酎「尼の雫」の仕込みに使う尼藷の栽培をボランティアの皆さんと一緒に行っています。
苗の植え付けから収穫まで多くのボランティアの方が参加しています。
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このページに関するお問い合わせ
経済環境局 経済部 農政課
〒660-8501 兵庫県尼崎市東七松町1丁目23番1号 本庁中館5階
電話番号:06-6489-6542
ファクス番号:06-6489-6790