大気中の空間放射線量率の測定結果について
印刷 ページ番号1003367 更新日 2025年4月11日
尼崎市では、東京電力福島第一原子力発電所事故による市民の皆さまの健康不安を解消するため、平成23年6月より衛生研究所の屋上等にて大気中の空間放射線量率の測定を行っています。
同様の測定は、各都道府県等においても行われていますが、皆さまにより身近な情報を提供するため、月に一度、測定を行い、その結果を公表していきます。
大気中の空間放射線量率の測定結果
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測定期間 |
平均値 |
最低値 |
最高値 |
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最新のデータ |
令和7年4月3日(木曜日) |
0.08 |
0.07 |
0.10 |
過去のデータ |
平成23年6月13日(月曜日) |
0.07 |
0.04 |
0.10 |
(単位はマイクロシーベルト毎時)
次回の測定は、令和7年5月1日(木曜日)を予定しています。
測定結果の推移
自然環境中の放射線レベルの範囲内です。
人体に影響を与えるような測定値は、観測されておりません。
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令和6年度の測定結果 (PDF 38.0KB)
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令和5年度の測定結果 (PDF 48.8KB)
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令和4年度の測定結果 (PDF 50.1KB)
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令和3年度の測定結果 (PDF 57.2KB)
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令和2年度の測定結果 (PDF 24.4KB)
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令和元年度の測定結果 (PDF 24.9KB)
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平成30年度の測定結果 (PDF 24.8KB)
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平成29年度の測定結果 (PDF 22.3KB)
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平成28年度の測定結果 (PDF 26.2KB)
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平成27年度の測定結果 (PDF 26.8KB)
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平成26年度の測定結果 (PDF 4.7KB)
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平成25年度の測定結果 (PDF 8.6KB)
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平成24年度の測定結果 (PDF 13.6KB)
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平成23年度の測定結果 (PDF 13.7KB)
追加被ばく線量年間1ミリシーベルト(0.23マイクロシーベルト毎時)の考え方
「平成二十三年三月十一日に発生した東北地方太平洋沖地震に伴う原子力発電所の事故により放出された放射性物質による環境の汚染への対処に関する特別措置法」における基本方針で長期的な目標として、「追加被ばく線量年間1ミリシーベルト(0.23マイクロシーベルト毎時)以下」と示されています。
- 0.23マイクロシーベルト毎時の内訳
自然界(大地)からの放射線量 0.04マイクロシーベルト毎時
事故による追加被ばく放射線量 0.19マイクロシーベルト毎時
0.04マイクロシーベルト毎時+0.19マイクロシーベルト毎時=0.23マイクロシーベルト毎時
- 1日のうち屋外に8時間、屋内(遮蔽効果(0.4倍)のある木造家屋)に16時間滞在するという生活パターンを仮定
0.19マイクロシーベルト毎時×(8時間+0.4×16時間)×365日=年間1ミリシーベルト
- 0.23マイクロシーベルト毎時は国が示した指標値です。
測定および結果に関する詳細について
測定場所 | 尼崎市立衛生研究所 屋上および地上1メートル |
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測定機種 | ALOKA TCS-171(エネルギー補償形γ線用NaIシンチレーション式サーベイメータ) |
測定線種 | ガンマ線(γ線) |
測定方法 |
サーベイメータによる簡易測定 |
大気中には自然由来の放射線と、人間が作り出した放射線(人工放射線)が存在し、それらを合計したものが空間放射線量率として測定されます。
自然由来(宇宙や大地など)の放射線量は、世界平均で0.099マイクロシーベルト毎時です。
私たちが1年間にさらされても問題ないとされている人工放射線の限度は1ミリシーベルト(約0.11マイクロシーベルト毎時)であり、この値には、医療行為で受ける放射線は含みません。
モニタリングポストによる兵庫県の空間放射線量率の測定結果について
兵庫県では、県内6箇所に設置したモニタリングポストにて空間放射線量率の測定を行っています。
市内の県総合庁舎(兵庫県阪神南県民センター)にもモニタリングポストは設置されており、測定結果は「放射線モニタリング情報共有・公表システム(原子力規制委員会ホームページ)」で確認することができます。
設置場所
兵庫県阪神南県民センター(尼崎市)、兵庫県中播磨県民センター(姫路市)、兵庫県但馬県民局(豊岡市)、兵庫県丹波県民局(丹波市)、兵庫県淡路県民局(洲本市)及び兵庫県立工業技術センター(神戸市)
大気の放射線量に関する疑問について
放射線の単位でグレイとシーベルトはどう違うのですか?
ある物質が放射線にさらされたとき、放射線のエネルギーがその物質にどれだけ吸収されたのかを表す単位がグレイ(Gy)です。一方、シーベルト(Sv)は人が放射線を受けたときの影響の程度を表すための単位です。
自然環境中の放射線レベルとは何ですか?
地球上にはもともと宇宙や大地からの放射線が存在し、私たちは常に微量の放射線に囲まれて生活しています。宇宙や大地から1年間に受ける放射線量は約0.87ミリシーベルト(世界平均)と言われており、それを1時間当たりに計算しなおすと、0.099マイクロシーベルト毎時となり、尼崎市内の放射線量率はそれよりも少し低い値になっています。
(注)1ミリシーベルト=1000マイクロシーベルト
人工放射線とは何ですか?
医療で診断に使われるレントゲン撮影やCTスキャンなどのエックス線、また核分裂のエネルギーを取り出す原子力発電所で生まれる放射線など人間がつくり出した放射線物質などからの放射線を人工放射線と言います。 医療行為を除く人工放射線からの被ばく量に関して、2007年に国際放射線防護委員会(ICRP)は指標値を勧告し、一般の人が日常生活を送る場合、年間1ミリシーベルトを超えてはならないとされています。
尼崎市の大気の空間放射線量率は近隣府県と比べてどうですか?
近隣府県と比べても差異はありません。
参考文献
国連科学委員会(UNSCEAR)2000年報告
国際放射線防護委員会(ICRP)の2007年勧告
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このページに関するお問い合わせ
尼崎市立衛生研究所(保健局 保健部 衛生研究所)
〒661-0012 兵庫県尼崎市南塚口町4丁目4番8号 ハーティ21 5階
電話番号:06-6426-6355
ファクス番号:06-6428-2566