第3回白髪一雄現代美術賞の受賞者が決定しました！

尼崎市では、既成概念にとらわれない前衛作品を発信し世界的に評価された本市ゆかりの現代美術画家・白髪一雄氏にちなみ、若手アーティストによる先駆的で魅力ある現代美術作品を顕彰しています。

この度、第3回白髪一雄現代美術賞の表彰式が行われました。
受賞者は土屋咲瑛（つちやさえ）さんです。

土屋さんは、自己と世界との関係性を問いかけるような作品を制作されています。
表彰式では、会場に作品を展示していただき、作品テーマや制作過程についてお話を伺いました。

今回展示した作品は、一見『なんだこれは？！』というターポリン生地を使用した代表的なシリーズ作品の一つ。家の周りを思い出しながら描いた地図がテーマとなっており、直線ではないブレのある線が特徴的です。
「太い線も細い線も描けるスケッチペンを使っています。書道のように何度も書き直して、線の流れや濃淡、余白などを含めた画面構成を考えて仕上げています。」と解説していただきました。

土屋さんは、令和8年度に市内のアートスペース「A-LAB」にて受賞記念個展を開催予定です。
「応募した作品プランでは、最近の関心事から普遍的なテーマにフォーカスしました。そのプランで賞をいただいて自信になりました。個展までによりステップアップした作品制作に挑戦していくつもりなので、期待していただきたいです。」と意気込みを語ってくださいました。