水害に強いまちへ~尼崎市における治水対策に関するハード整備の取組~

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印刷 ページ番号1042067 更新日 2025年11月10日

尼崎市の取組

庄下川河川改修の実施

 写真

 庄下川は市内中心部を流れる約7.3kmの県管理の1級河川です。下流部は、昭和41年度より兵庫県による大阪高潮対策事業により整備され、中流部については、昭和56年度より都市基盤河川改修事業として尼崎市が整備し、昭和63年には『ふるさとの川モデル河川』に指定され、市民に潤いや安らぎをもたらす水辺空間が整備されました。上流部は、狭小な河川断面による洪水時の護岸崩壊、溢水等が頻発していたため、平成14年度から河床掘削や護岸改修等の河川改修工事を実施しています。
 令和4年度からは、東富松橋から伊丹市境までの残る約300mの区間について河川改修工事に着手し、令和7年度の完成を目指し、現在工事を進めています。

断面

抽水場の整備改修

抽水場

 抽水場は、主に公共下水道処理区域外に設置された排水施設で、自然な高低差による水の流れでは排水できない水路等の水を、ポンプにより強制的に公共用水域に排水する役割を担っており、浸水を防除するために不可欠な施設です。

 特に市南部の大浜町にある又兵衛抽水場は、すぐ近くにある尼崎宝塚線や関西電力の変電所等があり、大雨時の排水など周辺企業の活動や市民生活に不可欠な施設ですが、昭和21年に整備し、昭和45年に改築されて以降、50年以上が経過し老朽化が進んでいます。また、高潮等により施設の一部が水没する恐れがあることや、耐震化が必要であることから、災害発生時にも排水機能を継続して維持できるよう令和2年度より改築工事を進めております。

 

位置図

国(国土交通省 猪名川河川事務所)の取組

猪名川・藻川河川改修の実施

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 猪名川はその源を大野山に発し、途中、一庫大路次川や余野川を合流し神崎川に注ぐ、流域面積383k平方メートル、幹線流路延長43.2kmの河川です。

 猪名川河川事務所では、令和3年8月に淀川水系河川整備計画を変更し、昭和35年台風16号洪水の降雨量を1.1倍とした洪水を安全に流下させることを目標に、河道掘削などの対策を実施しています。

 また、島の内水害に強いまちづくりプロジェクトの一環として、猪名川と藻川に囲まれる島の内地区下流部において、水害リスクを軽減するための堤防拡幅を実施しています。

兵庫県(西宮土木事務所・尼崎港管理事務所)の取組

武庫川の総合的な治水対策の推進

武庫川

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 武庫川は丹波篠山市の丹波山地にその源を発し、途中、三田市、神戸市北区を通り、阪神市街地を貫流して大阪湾に注ぐ、流域面積約500k平方メートル、幹線流路延長65.7kmの河川です。

 兵庫県では、平成23年8月に武庫川水系河川整備計画を策定し、昭和36年6月27日洪水と同規模の流量である3,510㎥/sを安全に流下させることを目標に、河川対策、流域対策を実施しています。また、計画規模を上回るなど想定を超える事態においても、人命を守り、被害を小さくする減災対策も実施しています。

 尼崎市側における令和6年度の工事については、河床掘削工事、南武橋架替工事、潮止矢板打設工事、1号床止工撤去及び帯工設置工事、2号床止工改築工事、低水護岸工事を実施しました。

 令和7年度については、河床掘削工事、南武橋撤去工事、潮止堰撤去及び帯工設置工事を実施予定です。

津波、高潮に係る防潮堤等の対策(尼崎港管理事務所)

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 兵庫県では津波対策として、「津波防災インフラ整備計画」に基づき、近い将来発生が懸念される南海トラフ地震等による津波に備える対策として、防潮堤の越流・沈下対策や陸閘等の改良などを行いました。令和5年度末に港湾海岸事業における尼崎市域での対策(地震液状化による防潮堤沈下対策等)は、すべて完了しております。 

 また、平成30年台風第21号における高潮・波浪による被害を踏まえ、再度災害防止及び地域の安全・安心を確保するため、兵庫県高潮対策10箇年計画が策定されました。そのうち、緊急対策箇所に位置づけられている丸島地区において令和2年度から護岸改修(防潮堤嵩上げ、消波ブロック製作・据付)を行い、令和4年度に完成しています。

このページに関するお問い合わせ

危機管理安全局 危機管理安全部 災害対策課
〒660-8501 兵庫県尼崎市東七松町1丁目23番1号 本庁中館8階
電話番号:06-6489-6165
ファクス番号:06-6489-6166
メールアドレス:ama-bousai@city.amagasaki.hyogo.jp