麻しん(はしか)

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印刷 ページ番号1010722 更新日 2024年4月4日

麻しんに注意しましょう

麻しんについては、現在、海外における流行が報告されており、今般、県内においても、海外からの輸入感染事例が報告されています。

今後、輸入症例や国内における感染伝播事例が増加することが懸念されます。

 

 

(参考)麻しんの発生状況(第9週時点)
  令和元年 令和2年 令和3年 令和4年 令和5年

令和6年

尼崎市 2人 0人 0人 0人 1人 0人
全国 744人 10人 6人 6人 28人 2人

1.麻しんの予防にはワクチン接種が最も有効です。

麻しん(はしか)は、空気感染するのでマスクや手洗いだけでは防ぐことができません。1度の予防接種で90%以上の方が免疫を獲得できると言われていますが、1度で免疫がつかない場合、予防接種後自然に抗体価(免疫力)が下がる場合もあるため、現在1歳以上の幼児に対し2回の定期予防接種が行われています。予防には2回の予防接種が重要となります。予防接種歴を母子手帳で確認し、2回接種していない方は、かかりつけ医にご相談ください。

ワクチン接種状況

年代 ワクチン接種状況
1972年以前生まれの方 定期接種は行われていませんでした。1966年から任意接種として予防接種をうけることができました。自然に麻しんに感染していたかもしれない世代でもあるので、免疫がある方とない方がいます。
1973年から1989年生まれの方

定期接種1回接種の世代です。麻しんの免疫が低い可能性があります。

1回接種の方は、2回接種をおすすめします。

1990年生まれ以降の方 定期接種2回接種の世代です。母子手帳を確認の上、接種が行われていない場合は、ワクチンを接種して下さい。

2.流行地に行く場合などは特に注意が必要

成人であっても麻しんに感染します。海外渡航前、麻しん流行地域への渡航予定がある方など感染の危険性がある方は、過去の予防接種歴を確認し、かかりつけ医にご相談の上、必要があれば予防接種を受けることをおすすめします。

3.ワクチン接種歴が分からない場合・ワクチン接種を希望される場合

過去の罹患歴やワクチン接種歴がはっきりしない場合は、麻しんの抗体価を測定する方法があります。抗体検査を希望される場合はかかりつけまたは最寄りの医療機関にご相談ください。検査方法にEIA法(IgG)、中和法、PA法があり、結果の解釈には測定方法と抗体価(数値)が必要となりますので、検査結果については記録をもらうようにしてください。検査費用は自己負担となります(費用は医療機関によって異なり、5~6千円程度となります)。

定期接種対象以外の方がワクチン接種を希望される場合も、かかりつけまたは最寄りの医療機関にご相談ください。接種費用は自己負担となります(費用は医療機関によって異なり、1万円程度となります)。

 

麻しん(はしか)について

症状

麻しんは、麻しんウィルスに感染することで発熱、咳、鼻水、眼の充血、発疹といった症状が出る感染症の一つです。

感染してから約10日~約12日間の潜伏期間を経て発症すると、はじめの3~4日は、38℃前後の熱が続き、咳、鼻水、結膜(目)の充血などの症状(カタル症状)が次第に強くなります。その後少し解熱し、再度39度以上の高熱とともに全身に発疹が出ます。発疹は耳の後ろから顔、体幹、手足へと広がり高熱は4~5日続きます。全身に発疹が出る前に、頬の内側に白い斑点(コプリック班)が見られることがあります。

合併症も発症しやすく、最も多いのは肺炎ですが、重症の脳炎、中耳炎、心筋炎などを発症することもあります。また10万人に1人の割合ですが、感染発症の7~10年後に重症の亜急性硬化性全脳炎という知能障害や運動障害を引き起こす合併症を発症することもあります。

治療法は症状に対する対症療法のみでウィルスに対しての特別な薬はありません。

麻しんのような症状がある場合の受診の注意点
・母子健康手帳でワクチン接種歴を確認してください。
・感染力が非常に強いため、必ず事前に医療機関に電話のうえ、すみやかに受診してください。
・受診の際には、可能な限り他者と接触しないように、公共の交通機関などの使用は避けてください。

感染経路

感染力は非常に強く、感染者の咳やくしゃみの水分が蒸発し、広く空気中に漂うことで感染する空気感染、咳やくしゃみを吸い込むことでうつる飛沫感染および接触感染です。

感染力が非常に強いため免疫を持たない人が感染すると90%以上は発症し、重症化もしやすい言われています。

麻しんと診断された場合

・感染症法に基づいて、医師から医療機関の最寄りの保健所への届出があります。

・届出を受けて、保健所から病状や発症前後の行動を聞き取るために連絡をしますのでご協力をお願いします。

・感染可能期間(他者に感染させる可能性のある期間)は発症 1 日前から、解熱後 3 日を経過するまでとされています。

・感染症法に基づく就業制限や入院勧告の対象にはなりませんが、上記感染可能期間には麻しんにかかったことがない、かつ麻しんのワクチンを接種したことが無い人との接触を避けるとともに、公共交通機関の使用を控え、不特定多数の方と接触しないようにしてください。

・解熱後3日を経過するまでは学校保健法による出席停止の対象となりますので、登校・登園の可否については所属の指示に従ってください。

・接触者に対して、日常生活の制限はありませんが、麻しんのカタル期を疑わせる症状(咳、 鼻水、結膜炎症状等)が出現した場合は、登校・出勤・会議等への参加を速やかにとりやめて、公共交通機関の使用を控え、人が多く集まる場所に行くことを避けてください。

このページに関するお問い合わせ

保健局 保健部 感染症対策担当(尼崎市保健所感染症対策担当)
〒660-0052 兵庫県尼崎市七松町1丁目3番1-502号 フェスタ立花南館5階
電話番号:06-4869-3062(結核、感染症、肝炎治療、予防接種)
ファクス番号:06-4869-3049