熱中症には十分ご注意を!暑さ指数を参考に

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印刷 ページ番号1003213 更新日 2024年5月8日

熱中症には十分ご注意を!

熱中症とは・・・

 私たちの体は、暑いときには、自律神経を介して末梢血管が拡張し、汗をたくさんかいて体温を低下させるなど、異常な体温上昇を抑えるための調節機能が備わっています。

 熱中症は、暑い環境にいると、体の中での熱の生産と熱の放出のバランスが崩れることで、体内の水分や塩分バランスがくずれ、体温の調整ができなくなることで起こります。

日常生活における熱中症が増えています。

 熱中症は、もともと高温の作業環境や運動時に起こっていましたが、最近では日常生活においても発生が増加していると言われています。

 また、熱中症は高温の時に多いのは当然ですが、冷夏でもかなりの発生が見られます。その多くは急に気温が上がった時で、気温があまり高くなくても熱中症が発生しています。

 全国的に見ると6月頃から熱中症の救急搬送件数が増加します。これは、暑さに体がまだ慣れていないためですが、暑さに対する感覚機能や体温調節機能が低い高齢者や子どもは、特に注意が必要です。

 熱中症患者のおよそ半数は高齢者(65歳以上)で、室内や夜間にも熱中症は発生しています。

熱中症が増えています 予防のためのポイント

命にかかわることもある危険な病気です

 熱中症になると、めまいや立ちくらみ、筋肉の「こむら返り」、手足のしびれや気分の不快といった症状がでます。

ひどくなると、頭痛や吐き気、嘔吐、体がぐったりする、「いつもと様子が違う」程度のごく軽い意識障害が出ることもあり、病院へ搬送が必要です。

重症になると、呼びかけや刺激への反応がおかしい、体がガクガクくひきつける、手足の運動障害が起こり、病院へ搬送して入院治療が必要になります。

症状は刻々変わってきます。日中様子を見ているうちに、夜になって意識障害がおこり重症化して、夜間に救急搬送される場合もあります。

熱中症は予防が大切

徹底した予防行動を!

エアコンを適切に使用しましょう

昼夜問わずエアコン等を使用して温度調節をしましょう

熱中症のリスクが高い方に声かけをしましょう

高齢者、こども、持病のある方、肥満の方、障害者等は熱中症になりやすい方々です。
身近な方から、エアコンの使用やこまめな水分・塩分補給を行うよう声をかけましょう。

普段以上に「熱中症予防行動」を実践しましょう

こまめに水分・塩分を補給しましょう(1日あたり1.2Lが目安)

外出はできるだけ控え、暑さを避けましょう

熱中症を予防するためには、暑さを避けることが最も重要です

外での運動は、原則、中止/延期をしましょう

身の回りの暑さ指数に応じて、屋外やエアコン等が設置されていない屋内での運動は原則中止や延期をしましょう

暑さ指数(WBGT)を確認しましょう

熱中症を予防するためには暑さを避けることが最も重要です

徹底した予防行動を

どのような人が熱中症になりやすいか

  熱中症の発生には、その日の体調が影響します。 特に注意が必要な条件は以下のとおりです。

  •  高齢者、子ども、肥満の人
  •  長時間の屋外作業をしているとき
  •  激しい筋肉運動、慣れない運動
  •   脱水状態(例:風邪をひいている 、熱がある、下痢をしている )
  •   二日酔いや寝不足といった体調不良
  •   低栄養状態

心臓疾患、糖尿病、精神神経疾患、広範囲の皮膚疾患なども「体温調節が下手になっている」状態です。

心臓疾患や高血圧などで投与されている薬剤や飲酒も自律神経に影響したり、脱水を招くので要注意です。

こどものための熱中症予防対策

こどもの熱中症予防

思春期前の子どもは汗腺をはじめとした体温調節能力がまだ十分に発達していないため、高齢者と同様に熱中症のリスクが高くなります。

  •   顔色や汗のかき方を十分に観察しましょう
  •   適切な飲水行動を学習させましょう
  •   日頃から暑さに慣れさせましょう
  •  服装を選びましょう

幼児は特に注意

通常気温は150cmの高さで測ります。大人の顔の高さで気温が32度のとき、幼児の顔の高さ(身長50cmの場合)では35度くらいになります。、さらに地面の近くでは高温になっていることがあります。

 大人が暑いと感じているときは、幼児はさらに高温の環境にいることになります。

 炎天下のベビーバギーなど、子どもの目線で大人が注意しましょう。

高齢者のための熱中症予防対策

高齢者のための熱中症対策

熱中症が疑われる人を見かけたら

  •  涼しい場所へ避難させる
  •  衣服をゆるめ、からだを冷やす
  •  水分・塩分、経口補水液などを補給(経口補水液:水に食塩とブドウ糖を溶かしたもの)

自力で水が飲めない、意識がない場合は、すぐに救急車を呼びましょう!

熱中症の危険信号

次のような症状が生じている場合には、重症の熱中症が疑がわれます。

  •   高い体温
  •   赤い、熱い、乾いた皮膚(全く汗をかかない、触るととても熱い)
  •   ズキンズキンとする頭痛
  •   めまい、吐き気
  •   意識の障害(応答が異常である、呼びかけに反応しないなど)

熱中症を疑う症状があるときの対処の仕方

熱中症の応急処置(環境省 熱中症マニュアル)

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このページに関するお問い合わせ

保健局 保健部 保健企画課(尼崎市保健所保健企画課)
〒660-0052 兵庫県尼崎市七松町1丁目3番1-502号 フェスタ立花南館5階
電話番号:06-4869-3010
ファクス番号:06-4869-3049