今日からすぐできる 身近な防災(令和2年8月号掲載)

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ページ番号1020483 更新日 令和2年4月1日

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近年、地震や台風などの災害が数多く発生しており、日ごろからの備えが重要視されています。今月号では「身近な防災」をテーマに、防災士の志築(しつき)さんに今日からできる災害への備えについてお話を伺いました。これを機会に、災害への備えを始めませんか。詳しくは災害対策課(電話番号6489-6165)へ。

志築芳和さん

志築芳和さん

尼崎市在住で兵庫県防災士会の阪神エリア理事などを務め、「尼崎」という地域に特化した講座を行うなど、本市の防災力向上のためにさまざまな活動を行っています。

まずは自分の住んでいる地域を知る

ー災害への備えは大切ですが、何から始めればいいのでしょうか?

まずは、自分の住んでいる尼崎市や地域がどんな地形で、どういった災害が想定されるのかを正しく知ることが大切です。

ー本市の地形にはどういった特徴がありますか?

昨年度の台風で近隣市には警報や避難情報が出ているのに、尼崎市だけは出ていませんでしたね。これは尼崎市の周囲に山がないことが大きく関係しています。大雨警報には、大雨(土砂災害)と大雨(浸水害)の2種類があり、大雨が降ったときにまず警報が出るのは、このまま降り続ければ土砂災害が危ぶまれる地域なんです。その次に、内水氾濫、最後に河川氾濫が予想される地域に大雨(浸水害)の警報が出されます。
つまり、山に囲まれていない尼崎市は、内水氾濫や河川氾濫が予想される雨量になってやっと警報が出るんです。尼崎市は武庫川と猪名川の2つの川に囲まれた地形なので、皆さんは風水害において、自分が住んでいる地域が内水氾濫、河川氾濫したときにどんな被害になるかということを知っておく必要があります。

ー自分の住む地域にどんな被害が想定されるのか、何を見れば分かりますか?

尼崎市が公開・配布しているハザードマップです。また、災害が起きたときには、気象庁や市のホームページ、尼崎市防災ネット、コミュニティFM放送局「エフエムあまがさき(82.0MHz)」、市のSNS(フェイスブック・ツイッター・LINE)、テレビなどで自分の地域の災害状況などを把握しましょう。避難情報が出るまで待つのではなく、避難ができる雨量のうちに建物の3階以上や避難場所に自主避難をするか判断することも大切です。

いざという時に備える

志築さんの講座の様子

ーいざというときのための備蓄は重要ですが、何を用意しておけばいいのでしょうか?

どんな災害が起きても、食料がないと本当に困ります。電気やガスが止まってしまったときに調理ができないので、カセットコンロは必ず持っておくといいです。密閉ジッパー付きビニール袋があれば、その中に水とお米を入れて加熱すれば、お米を炊いたりラーメンやパスタをゆでたりすることもできます。沸かす水が汚くても密閉されているので衛生的に食べることができますし、貴重な水を節約できますよ。

ー調理をするにも、食料がないと何もできませんよね。

普段から少し多めに食材や加工品を買っておき、使ったら使った分だけ新しく買い足していくことで、日常生活をしながら常に一定量の食料を家に備蓄していくことをローリングストックといいます。いざというときのためにローリングストックをしておくことをお薦めします。

ー非常持ち出し袋などを用意するときに注意しておくことはありますか?

子ども用の非常持ち出し袋を用意するときは、親子で一緒に入れるものを決めるようにしましょう。親が勝手に決めて入れてしまうと、子どもは意味も分からず持っているだけになってしまいます。
また、子ども用の非常持ち出し袋には、お子さんの好きなお菓子やおもちゃなどを一つ入れてあげるといいですよ。自分の好きなものが入っているので、子どもは大切に持ちますし、万が一避難場所に行っても、安心感やストレスの軽減につながります。

ー最後に市民の皆さんに一言お願いします。

誰かに言われて備えるということは、自分にとって不要なものも備えてしまいかねません。高齢者の人は常備薬などが、小さなお子さんにはベビー用品などが必要となるように、人によって備えておくべきものは大きく変わります。これを機会に、自分の住んでいる地域にどんな災害が想定されるかを学び、避難場所や避難経路を事前に調べ、災害時に何が必要なのかをぜひ考えてみてください。

内水氾濫って?

雨が降ったときに下水道のポンプで雨水を処理しますが、雨量が多く処理しきれずに下水道から下水が氾濫してしまうことをいいます。内水氾濫のハザードマップで色が付いている箇所はその地域の土地が低いためで、その地域には氾濫した下水が集まり、床下浸水や床上浸水が予想されます。

ハザードマップで何を見ればいい?

1.自分の住んでいる地域が、災害時どこまで浸水する危険があるのか確認しましょう。
2.自分の住んでいる地域から近い避難場所を確認し、避難ルートを想定しておきましょう。
同マップは市のホームページ(下記リンク先参照)で見ることができます。

志築さんに聞く!ローリングストックのこつ

ーどんな食料が向いていますか?


賞味期限は1~2年先のものがいいです。それから、常温で食べられるもの、水分のあるものを備蓄しておくといいです。また、繊維質のあるものは便秘の解消になるのでお薦めです。下記の一例を参考に3日分集めましょう。


ーどんなことに注意すればいいですか?


まず、一度に3日分の食料を集めてしまわないことです。一度に集めてしまうと、ほぼ同じ時期に賞味期限が切れてしまいます。3~4カ月かけて3日分の食料を集めてください。できれば食料は1日分ずつ中身の見えるケースに入れて見える場所に置いておくといいですよ。
次に、3日分全て同じ食料にしないようにしましょう。いざというときに、3日間同じ食料は食べたくないですよね。
最後に、集める食料は自分の好きなものにしましょう。災害時、普段自分が食べているものや好きなものだと安心感につながります。

写真

編集後記

風水害などについて、備えなければいけないと思いつつ、何から始めればいいか分かっていませんでしたが、志築さんのお話を聞いて、正しく自分の地域について知り、災害時、自分に何が必要なのかを考えることが、身近にできる防災だと気づくことが出来た特集でした。

このページに関するお問い合わせ

総合政策局 政策部 広報課
〒660-8501 兵庫県尼崎市東七松町1丁目23番1号 本庁中館2階
電話番号:06-6489-6021
ファクス番号:06-6489-1827
メールアドレス:

  • ama-koho@city.amagasaki.hyogo.jp (市報あまがさき等)
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