まちを彩る豊かな文化 伝統を受け継ぎ 未来を紡ぐ(市報あまがさき平成30年8月号掲載)

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ページ番号1016072 更新日 平成31年4月2日

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本市には、古くから落語会や薪能など、地域の人々により長い間にわたって守られ、引き継がれてきた多様な文化が根付くとともに、多くの市民の皆さんが文化活動に親しんでいます。そこで、文化の担い手が活躍し、文化資本が次世代に継承され、市民の地域への愛着が高まっていくよう、平成28年度に新たな文化ビジョンを策定しました。同ビジョンでは、「若い人の夢とチャレンジを応援する」、「育まれてきた歴史・伝統・文化を継承・発展させる」、「市民の芸術体験を支える」の三つを取り組みの柱として文化振興を図っていくこととしています。今月号では本市の裾野の広い文化と、若い人の夢とチャレンジを応援する取り組みなどについて紹介します。詳しくは文化特命担当(電話番号6489-0688)、シティプロモーション事業担当(電話番号6489-6385)へ。

白髪一雄

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白髪さんの作品は国内外の美術館に収蔵されており、オークションでも高額で落札されるなど、国際的に高い評価を得ており、今も人々を魅了しています。

白髪一雄さんは、1924(大正13)年、尼崎市西本町の老舗「木市呉服店」の長男として生まれました。白髪さんの父が趣味で油絵を描いていたため、白髪さんは幼い頃から絵画に親しんでいました。京都市立美術専門学校を卒業して画家として活動を始めた白髪さんは、店の2階をアトリエとして使い、天井からつるしたロープにつかまり、床に広げたキャンバスに素足で描く「アクション・ペインティング」を考案し、多くの作品を生み出しました。白髪さんは尼崎を愛し、晩年まで芸術文化の発展に尽くしました。

白髪一雄アウトリーチ事業

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次世代を担う子どもたちの豊かな感性と創造力を育てるため、市内の小学校などを対象に、白髪一雄さんの作品の紹介や素足で絵を描く出前授業を行っています。詳しくは文化振興財団文化担当(電話番号6487−0806)へ。

薪能

薪能は、主に夏場の夜間、野外の能舞台の周囲にかがり火をたいて演じる能楽です。本市では市民に支えられ、毎年2カ所で無料の公演が行われています。

尼崎薪能

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人気演目、能楽「船弁慶」ゆかりの地である大物川緑地公園野外能舞台で、親しみやすい演目を中心に、毎年5月に実施しています。

富松薪能

地元の市民が中心となって、能楽の普及のため、富松神社境内で毎年7月26日に実施しています。

尼崎こども能楽教室

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子どもたちに古典芸能に触れ、日本の伝統を感じてもらうため、地元の市民によって、小・中学生を対象に、月に2回土曜日、塚口町6丁目で尼崎能楽教室が開催されています。

子どもたちはそれぞれの薪能の当日に仕舞を披露します。詳しくは富松神社(電話番号6421-5830)へ。

近松のまち

近松門左衛門が晩年数多くの作品を書いたといわれる「近松部屋」や、近松の墓が市内の広済寺にあることから、本市と近松は深い関わりがあります。

近松ナウ

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市制70周年を機に、毎年9月~3月に「近松を現代によみがえらせる」をコンセプトに催しを開催している「近松ナウ」事業は、今年33年目を迎えます。

◆大近松祭
広済寺や近松記念館などで、文楽公演や近松ゆかりの芸能を披露します。

近松賞

次代の演劇界を担う優れた劇作家の発掘と育成を目的として現代演劇の戯曲賞「近松賞」を創設しました。昨年度に7回目の作品募集を行い、近松賞に高山さなえさんの「馬留徳三郎の一日」が選ばれました。近松賞作品は平成32年3月までに舞台での上演を予定し、受賞作品は冊子で出版します。

近松記念館

昭和50年、地域の人々により近松記念館が開設されました。資料室には近松の過去帳、愛用の文机、手紙など、近松ゆかりの品が展示されています。ぜひ一度ご来館ください。一般200円、中~大学生150円、小学生100円、就学前児無料。詳しくは同館(電話番号6491-7555、水曜・第2日曜日、8月13日~16日休館)へ。

◆近松かたりべ会
広済寺や近松の墓、近松記念館、近松公園を中心とした「近松の里」のボランティアガイドを行っています。詳しくはあまらぶi+Plus(電話番号050-3772-5410、第2・4火曜日休館)へ。

園田学園女子大 近松人形劇部

近松人形劇部は近松応援団の活動を引き継ぎ設立されました。毎年大近松祭に出演し、今年の3月には国際交流イベントで人形劇を披露するなど、さまざまな活動を行っています。部員の細井ありささんは「今年は『革命』をテーマに、人形を作成中です。新しい演目にも挑戦していきたい」と語りました。また、同大には近松研究所が設けられています。詳しくは同大(電話番号6429-9927)へ。

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落語

現代の落語界を代表する落語家の一人、桂米朝さんが尼崎在住であったこともあり、市内では落語会が頻繁に開催されています。

故・人間国宝 桂米朝

桂米朝さんは、第二次世界大戦後、どん底にあった上方落語を復興させ、また、古典落語の研究にも取り組み、一度廃れた演目を多数復活させました。昭和36年に本市に移住し、平成8年には重要無形文化財保持者(人間国宝)認定を受けました。

地域芸能の普及にも尽力し、若手落語家の研究発表の場の創設と市民の落語への理解を深めるため、尼崎落語勉強会を始めました。桂ざこばさんや桂南光さんなど桂米朝一門の落語家が出演する同勉強会は、京都で行われる「安井金比羅落語研究会」と並んで、桂米朝さんが立ち上げた歴史ある落語の勉強会です。

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市内のさまざまな寄席

◆ピッコロ寄席
ピッコロシアターでは年5回落語会が開催されています。毎年3月には家族で落語を楽しめる「子どもと楽しむ落語会」が開催され、子どもたちは舞台に上がり、落語会で使う鳴り物を体験できます。詳しくはピッコロシアター(電話番号6426-1940、休館日は月曜日)。

ほかにも、貴布禰神社(西本町6丁目)で「きふね寄席」、蓬莱湯(道意町2丁目)で「ほうらい寄席」が開催されるなど、落語が地域に根付いています。

尼崎落研選手権

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尼崎に根差した文化、「落語」を生かして若い人の夢とチャレンジを応援するため、大学生を対象とした落研(落語研究会)選手権を開催しています。第3回同選手権では、関東から九州までの13大学が参加し、大阪大の銀杏亭すて駒さんが大賞を受賞しました。

吹奏楽

本市では吹奏楽が盛んで、市内には40以上の吹奏楽団があり、演奏会やコンクールなどさまざまな活動を行っています。

大植英次 中学・高校吹奏楽部公開レッスン&コンサート

子どもたちに世界レベルのレッスンを行い、音楽の楽しさや素晴らしさを体験してもらうため、昨年11月、ドイツと文化交流を行っている山岡記念財団のご協力のもと、ドイツ在住の世界的指揮者である大植英次さんによる市立中学・高校の吹奏楽部を対象とした公開レッスン・コンサートを開催しました。大盛会に終わった同レッスン・コンサートを今年も開催します。

7月19日に市長を訪問した大植さんは「音楽は愛と平和。市民の皆さんと盛り上がり、尼崎から音楽の素晴らしさを発信していきたい。今後もずっとこの取り組みを続けていきましょう」と語りました。

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尼崎市と吹奏楽

◆音楽の殿堂 あましんアルカイックホール

本市には音楽ホール「あましんアルカイックホール」があり、一年を通して学生や一般楽団などの演奏会が多数開催されています。同ホールは、日本音響家協会と日本劇場技術者連盟が選定する「優良ホール100選」に名を連ね、世界的指揮者である小澤征爾さんも絶賛し、かつては何度も演奏会が行われました。

 

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◆尼崎市吹奏楽団

尼崎市吹奏楽団は、昭和39年に創設された歴史ある楽団です。関西代表として全日本吹奏楽コンクールに29回出場し、2度の準優勝や16回の金賞を受賞し、名実ともに本市を代表する楽団として市民に親しまれています。



 

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◆尼崎市少年音楽隊

明るく健やかな心を持った子どもを育て、まちに爽やかな音楽を響かせようという願いを込めて、昭和37年に誕生しました。昭和53年には日本初の少年音楽使節団として中国各地を親善訪問し、本市が鞍(あん)山(ざん)市と友好都市提携を結ぶきっかけとなりました。現在約250人の隊員が合唱隊・吹奏楽隊・バトン隊・トランペット隊・ドラム隊で活動し、定期演奏会での発表や、地域の催しなどで活躍しています。詳しくは青少年課(電話番号6429-3020、月曜日休館)へ。

現代アート

あまらぶアートラボ

世界に認められた白髪一雄さんがオリジナリティや創造性を生み出した尼崎で、日常の中にアートを感じ、アートを通じてまちづくりを展開していく場として、平成27年にあまらぶアートラボ(A-Lab)を開設しました。

A-Labは、かつて公民館として使用していた施設を、若手アーティストの創作や発表、市民の皆さんが参加できるワークショップの場として活用しています。今後活躍が期待される40歳程度までの若手アーティストの個展やグループ展を年5回開催しています。

開館以来、40人のアーティストの作品を展示し、約8,400人の来館がありました。近所に住む小学生が友達を連れて来ることもあります。若手アーティストの支援はもちろん、地域の皆さんの芸術体験の場にもなっています。

編集後記

本市には誇る文化がたくさんあり、その中から一部をピックアップするのが大変な号でした。どれも掘り下げればそれだけで特集記事を作ることができるくらい、素晴らしい文化の数々。少しでもその素晴らしさが伝われば、と思いながら編集しました。文化を受け継がれている市民の皆さんの熱意に、これからも次世代に文化が受け継がれ発展していくこと間違いなし!と思った特集でした。

このページに関するお問い合わせ

総合政策局 政策部 広報課
〒660-8501 兵庫県尼崎市東七松町1丁目23番1号 本庁中館2階
電話番号:06-6489-6021
ファクス番号:06-6489-1827
メールアドレス:

  • ama-koho@city.amagasaki.hyogo.jp (市報あまがさき等)
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