誰もが自分らしく ダイバーシティ(市報あまがさき平成29年12月号)

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ページ番号1010753 更新日 平成30年4月26日

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まちでは、国籍や性別、宗教、年齢などが違う多様な人が暮らしています。誰もが自分らしく生きていくためには、多様性(ダイバーシティ)についての理解や互いへの尊重が必要です。今月号ではダイバーシティについて紹介します。詳しくはダイバーシティ推進課(電話番号06-6489-6658)へ。

違いを認め受け入れる ダイバーシティ

ダイバーシティとは

ダイバーシティ(diversity)とは、日本語で言うと「多様性」「たくさんのありさま」という意味です。また、インクルージョン(inclusion)、「包括」「一体性」という言葉で表されるように、多様な人々が対等に関わり合いながら、社会全体で互いの違いを包み込むことが必要です。まちでは、国籍や性別、宗教、障害、年齢、価値観などの違うさまざまな人が暮らしています。他者の違いを認め、受け入れる考え方がダイバーシティです。

差別意識や偏見のない社会を目指して

人権は、年齢や性別、人種などに関係なく全ての人が生まれながらにして持っている権利で、他者の人権を尊重することで個人の人権が守られます。同じ立場の人だけではなく、違う立場の人とも互いに分かり合える、差別や偏見のない社会を実現するためには、一人ひとりが人権を尊重する感性を身に付けることが大切です。

本市では同和問題や国籍、性別の違いに加え、社会的弱者やマイノリティーへの差別、インターネットによる人権侵害、平和や多文化共生、男女共同参画社会の実現といった今日的な課題に対して取り組みを進めています。

 

ヘイトスピーチ解消に向けて

何が「ヘイトスピーチ」?

ヘイトスピーチとは、街頭デモやインターネット上で、特定の国の出身者たちなどを、その国の出身などであることのみを理由に一方的に社会から追い出そうとしたり、危害を加えようとしたりする内容の差別的言動のことを言います。国が示す事例では、憎しみや敵意をあおり、地域社会から排除しようとする言動、「日本から出て行け」「祖国に帰れ」などがあります。

「ヘイトスピーチ解消法」は何のための法律?

平成28年6月3日、外国人に対する差別的言動の解消を目的とした「本邦外出身者に対する不当な差別的言動の解消に向けた取組の推進に関する法律(ヘイトスピーチ解消法)」が施行されました。同法の中では、私たちは不当な差別的言動のない社会に向け努めることが基本理念として示されています。また、地方自治体の役割として、不当な差別的言動の解消の必要性について周知を図ることなどが定義されています。

私たちにできることは

ヘイトスピーチは、向けられた人たちの心を傷つけたり、新たな差別や偏見を生み出す恐れがあります。そのため、ヘイトスピーチをなくしていく必要性について学び、理解を深めることが大切です。
2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けて、外国の人たちと交流する機会は増えていきます。民族や国籍などの違いを超えて、互いの人権を尊重し合う社会を築きましょう。

 

LGBT 多様な性のかたち

ご存知ですか?LGBT

私たち人間は「身体の性」だけでなく、自分の性をどう認識するかという「心の性」や、恋愛感情をどのように抱くのかという「好きになる性」が人によって違います。これは、自分の意思で選択・変更できるものではありません。

その人自身の性のあり方を「セクシュアリティ」と言います。セクシュアリティが少数派の人たちのことを「セクシュアルマイノリティー(性的少数者)」と呼ぶことが増えてきました。また、セクシュアルマイノリティーの中のレズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダーの頭文字を並べて、「LGBT」と呼ぶこともあります。このような人は約13人に1人いるといわれており、あなたの周りにもいるはずです。

日本では今も偏見や誤解によるいじめやからかい、さらには就職や結婚をはじめとしたさまざまな社会生活で差別を受けるようなことが後を絶たないため、周りの人たちにカミングアウトする(打ち明ける)ことがまだまだ難しい状況です。

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インタビュー「受け入れてくれる人の存在が自信につながりました」

インタビュー

女性に憧れていた子ども時代

子どもの頃から女の子のかわいい持ち物や服をいいなと思うことはありましたが、周囲に「男の子だから」と言われたらそんなものだろうと受け入れていました。けれど、女性への憧れはずっとありました。髪を伸ばしたり、かわいい服を買ってみたりしたこともあります。

男性であることの苦悩

高校生の時、ある友達と親友以上の関係になって、「この先も一緒にいたい」と思っていました。でもその子が女性と付き合い始めて、とてもショックでした。これが初恋・初失恋です。そこから、「これは変な性癖なんだ」「直さないといけない」と、自分の中の女性的な面に否定的になりました。大学卒業後は営業職を選び、男性社会の中で生きようとしました。でも男性的な付き合いをする中で精神的に限界を迎え、退職することに。転職しましたが、公私ともに男性的な振る舞いを求められることに対して、これ以上応えられないと思うと同時に、男性であることから逃げているだけではないか、という苦悩がありました。

受け入れてくれる人の存在が自信に

そんな時、埼玉医科大で女性から男性への性転換手術が実施されたというニュースを見ました。同大に電話をして資料をもらい、インターネットで情報を集め、自分にも当てはまると確信しました。インターネット上の掲示板や当事者同士の集まりの中で、自分を受け入れてくれる人がいることが心の支えになり、自信につながりました。
その後、理解のある上司や同僚のおかげで休暇を取得し、性別適合手術や顔の女性化手術を受けました。女性として生きようと思っていましたが、手術にも限界があり、完全に女性的な容姿や声を得ることはできなかったため、性同一性障害として生きることに決めました。それが最良の選択だと。転勤のタイミングで職場にカミングアウトをし、現在は周囲の理解がある恵まれた環境で働いています。

お願いしたいこと

近年メディアでLGBTが取り上げられることも多く、オープンな時代になっているのはありがたいことです。ただ、一部の際立った人が取り上げられるため、イメージの固定化が懸念されます。仕事や家庭、疾病などの関係で手術やカミングアウトができない人もいて、一人ひとり状況は違います。また、ホモやオカマなどといった表現で面白おかしくからかわれることでどれほど傷つくか。メディアには正確に報道してほしいです。また、一般論ではなく、身近な人が当事者だったらどうするか、ということを皆さんにも考えてほしいと思います。もし悩んでいる人がいれば、まずは存在を認めてあげてください。

部落差別解消推進法が施行されました

部落差別の解消に向けた「同和対策事業特別措置法」期限後も、差別的な文章をインターネットなどを利用して意図的に広めるなどの部落差別問題が起こっています。このことから、平成28年12月16日に「部落差別の解消の推進に関する法律(部落差別解消推進法)」が施行されました。この法律の第1条では「現在もなお部落差別が存在する」とし、「部落差別のない社会を実現する」と定めています。

平成25年に兵庫県が実施した意識調査では、結婚相手が同和地区の人であった場合、「結婚しない」と回答した割合が5年前に比べて増加するなど、意識面での課題が残されていることが分かりました。本市では、「互いの人権を尊重し、ともに生きるまち」を推進し、同和問題(部落差別)をはじめ、あらゆる差別のない共生社会の実現を目指します。

編集後記

今回インタビューさせていただいたA・Mさん、前向きで笑顔の輝くとても素敵な方でした。様々な苦悩を乗り越えてこられた上で、今後のことを生き生きと語る姿が印象的でした。
市報あまがさき発行後、ダイバーシティ推進課の方に、LGBTの方からLGBTを記事にしたことを嬉しく思う旨のご意見があったと伺いました。まだまだ世間の理解があるとはいえない「性の多様性」ですが、今回の特集が少しでも皆さんの理解を深めるきっかけになり、更には年齢や国籍、宗教など、さまざまな多様性を認め受け入れるダイバーシティが広がっていって欲しいと思った特集でした。

このページに関するお問い合わせ

総合政策局 政策部 広報課
〒660-8501 兵庫県尼崎市東七松町1丁目23番1号 本庁中館2階
電話番号:06-6489-6021
ファクス番号:06-6489-1827
メールアドレス:

  • ama-koho@city.amagasaki.hyogo.jp (市報あまがさき等)
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