まちに、まなびを、まきおこす(市報あまがさき平成29年4月号)

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ページ番号1010469 更新日 平成30年4月18日

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本市では、市民の主体的な学びや活動を支援し、地域を支える人材が育まれる環境をつくっていくことを目指しています。今月号では、まち中の学びのプラットフォームとしてスタートした「みんなの尼崎大学」や、実際に学びを生かしてまちづくりを実践している人々を紹介します。

※学校教育法上の大学ではありません。

みんなでつくろう「みんなの尼崎大学」

まち全体を大学になぞらえて、まち中に学びの輪を広げていく「みんなの尼崎大学」が始まりました。同大学の理念や目的、参加の方法について紹介します。詳しくは尼崎大学・学びと育ち研究担当(電話番号4950−0387)へ。

「みんなの尼崎大学」って?

尼崎に関わるみんなで、つくっていく大学です。常に学び合える機会があふれるまちの環境を、大学になぞらえています。モットーは「みんなが先生 みんなが生徒 どこでも教室」です。市内の公共施設はもちろん、商店街やフリースペースなども「教室」とし、得意なことや学んだ成果を伝える人が「先生」になり、いつも好奇心を忘れず新しいことに出会おうとする「生徒」が学べるまちを目指しています。

学ぶと、まちはどうなるの?

学びは身近な地域や社会に関心を持つきっかけになります。学び合う機会がまちにあふれていれば、困ったことを解決したり、やりたいことを実現したりするときに、「みんなで方法を考えよう」「成功事例を学ぼう」と自発的に取り組むことができ、さまざまな課題を解決していく力を持つ魅力的なまちになることにつながります。

今までの講座はどうなるの?

継続して実施します。市内では、公民館の講座も含め、年間500以上もの講座が開催されていますので、学びに関するイベントや講座を利用しやすく整理し、次の学びにつながるような仕組みをつくっていきます。

オープンキャンパスに参加しよう!

公民館や子育てスペースなど市内のさまざまな学びの場で、オープンキャンパスを随時開催しています。会場の紹介などの後、参加者から学びに関する企画や、企画の実施に当たっての悩み事を募り、その実現や解決に向けてみんなで話し合います。詳しくはプロモーションサイトをご覧ください。

開催報告 2月17日 「千年前から地域の学び場」

会場の富松神社では、同神社や貴(き)布(ふ)禰(ね)神社の宮司が、富松城跡を生かすまちづくりや、尼(あま)藷(いも)奉納祭などの活動について話した後、参加者の皆さんと、学びの場づくりについて語り合いました。

2月17日 「千年前から地域の学び場」の様子

公民館も、商店街も、「教室」の一つです

学びを通じて人の輪が広がる

公民館運営審議会委員の平田武夫さんに、これからの公民館に期待することについて語ってもらいました。

学ぶ側として参加するだけでなく、教える側としても参加できる公民館であってほしいと思います。

昨年の「公民館オープンスクール」では、私も所属する立花公民館の陶芸グループのメンバーが講師になり、子ども向けの教室を開催しました。いつもは、ほぼ同年代の人が集まっての活動ですが、この時は子どもや子育て世代の人、他の地区の人との出会いがあり、新鮮でした。「陶芸で電車を作りたい」という子どもがいて、その発想力には逆に学ばされました。

グループ内の活動にとどまらず、いろいろな形で学びを広げ、人の輪を広げていきたいですね。

公民館運営審議会委員の平田武夫さん

開催報告 3月2日~7日「商学部オープンセミナー」

市内の5商店街で、鮮魚店や自転車販売店、着付け教室の店主などが先生になり、プロの知識やこつを教える「商学部オープンセミナー」が開催されました。

塚口商店街のペットショップでは「こ こまで進んでいるペットの介護」をテーマに講座が行われました。参加者は「食べやすい餌の作り方や家のバリアフリー化の仕方など、お店の人ならではの情報を知ることができた。友達にも伝えたいと思う」と話し、先生を務めた店主は「普段、お客様から勉強させてもらっている。その学びを還元できて良かった」と話しました。

商学部の様子

プロモーションサイトをオープン!

学んだことを生かしてまちづくりを実践している市民へのインタビューが掲載されているほか、講座の検索、オープンキャンパス開催の日程や実施報告の閲覧などができます。

講座が探せます

学びの分野ごとに、学びの段階があります。興味のある分野から、講座を検索してみましょう。

Step1 興味に合った分野を選ぼう

 ・まちを知る・ひと・まちを守る・尼で子育て・健康づくり・ささえあい・エコあま・その他

Step2 学びの段階を選ぼう

 ・知る・深める・行動する

このほか、開催日や開催場所などからも講座を探すことができます。

みんなの尼崎大学事務局です!

ひと咲きタワー

みんなの尼崎大学事務局は、あまがさき・ひと咲きプラザ(旧聖トマス大)のひと咲きタワー9階にあります。オープンキャンパスの予定を知りたい場合や、連携できそうな事業がある場合など、ぜひご相談ください。電話やEメール(ama-ucma@city.amagasaki.hyogo.jp)でも相談できます。

なお、同タワー8階には交流の場として利用できる「みんなのロビー」、10階には教育政策の研究などを行う「学びと育ち研究所」があります。

※平成31年度、同プラザは、学校教育や社会教育、子育て支援、青少年健全育成、地域コミュニティー醸成などの核として全面オープンする予定です

まち中に広がる私たちの学び

市内で、知識やできることを生かして活躍できる場をつくり、そこでの学びや気付きを原動力にして、まちづくりに参画している市民や事業者の皆さんを紹介します。

オトナテラコヤの様子

尼崎ENGAWA化計画

「尼崎ENGAWA化計画」は、「尼崎で何かをしたい」という共通の目的を持った人たちが、さまざまなイベントや講座を開催することを通じて知り合い、立場や境遇を越えて学び合うような場づくりをしているグループです。代表の藤本遼(りょう)さんに、活動のきっかけや抱負を語ってもらいました。

尼崎ENGAWA化計画という言葉に込めた思い

自分のまちのことを知りたくて尼崎のいろんなイベントに参加するうちに、「このまちで何かをしたい」という思いを共有する仲間が増えていきました。「尼崎ENGAWA化計画」は単なるグループ名ではなく、僕たちをつなげているコンセプトです。家族や近所の人が、立場や境遇に関係なく、お互いを認め合いながら集い、緩やかにつながる縁側のようなまちであったらいいな、と思っています。

異なる立場の人の考えから学ぶ

昨年10月、尼崎の森中央緑地で「尼崎ぱーちー」を開催しました。飲食店やパフォーマーなどに参加してもらったのですが、出店者の一人が「僕は広報をあまり手伝わなかったのに、こんなにお客さんが来た。誰かの努力の上に、利益を上げてたんやね」と言いました。「楽しみ」や「遊び」の中で、異なる立場の人の行動や考えから何かを学び、次の行動に生かせる人がいたことがうれしかったです。

また、平成27年9月から始めた「オトナテラコヤ」では、中学生から60代の人までが講師となって、デザインや法律、LGBTなど、自分の知識や経験を生かした講座を開きます。生徒の多くは、単に知識の習得ではなく、人とのつながりを求める傾向にあります。普通に日常生活を送っているように見える人の中にも、ありのままの自分を表現できなくて、違和感や閉塞感を感じている人がたくさんいると感じます。そういう人が自分の経験について語ることで、ありのままの自分を表現し、その結果、誰かが学びを得られる場を、まちの中にどんどんつくっていきたいですね。誰もが何かについて語れるスペシャリストだと思っています。

藤本遼さんの写真

老人給食

市内の各所で、ボランティアの皆さんが、高齢者が安心して暮らせる地域づくりを行っています。その中で生まれた学びや気付きがどんな広がりを見せているのか、地域の自発的な活動を支援する、社会福祉協議会地域福祉課次長の徳島篤(あつし)さんに尋ねました。

地域の人の学びが活動の充実につながっています

ボランティアの皆さんにより、高齢者の見守り活動とともに、高齢者の自宅に弁当を届けたり、地域の会場に集まって給食を食べたりする、老人給食などの活動が行われています。ボランティアも高齢になってきた昨今、高齢者自らがもっと地域に出て、顔見知りを増やし、助け合える関係を築けるようにしようという地域の皆さんの思いの高まりから、活動が各地に広がっていきました。

そして、会場の会話の中から、ボランティアが高齢者の皆さんの共通の興味に気付いて始めたのが輪投げやカラオケです。ほかにも、ボランティア同士で介護の勉強を始める動きもあります。地域の人の気付きの深まりが、自発的な活動の充実につながっています。今後はもっと若い人を巻き込み、地域のつながりを広げていきたいです。

開明連協の様子
(開明社会福祉連絡協議会の皆さん)
ふれあい型老人給食から始まって、輪投げやカラオケなどのレクリエーションも実施されるようになりました。ボランティアと高齢者が入り混じって楽しむ中で、親交が深まり、支え合いの気持ちが生まれています。

そのっこ夕やけ食堂

そのっこ夕やけ食堂は、地域の団体や事業者などが協力して立ち上げた「こども食堂※」です。食事を共にすることで生まれる学びやつながりについて、園田南社会福祉連絡協議会会長の小林正(まさ)義(よし)さんと園田小PTA会長の和田笑(えみ)さんに語ってもらいました。

子どもの居場所づくりから生まれる大人の学び

和田 子育て世代の人がたくさん転入してくる地区で、働き盛りの保護者と暮らす子どもが家で一人で帰りを待っているのが気になっていました。学校の先生方も同じ気持ちのようでした。みんなで宿題をしたり、遊んだり、食事ができるような場所があればと考え、居場所づくりの活動を始めました。

小林 平成27年3月にスタートして以来、毎回、約25食が完食です。午後5時30分頃から食べ始め、7時に解散するときには、保護者が迎えに来てくれます。近所の子どもを一緒に連れて帰ってくれる方もいて、地域のつながりが生まれていると感じます。

和田 「食事中には席を立たない」などと注意されて素直に聞いている子どもを見ていると、叱ってくれる大人の優しさを、こ こで子どもは学んでいるんだな、と思います。

小林 地域に、おじいちゃんやおばあちゃんがたくさんいる感覚なのでしょう。大人も、他人の子どもを叱ることを学び、地域の一員としての自覚を持てる場になっているのかもしれませんね。

和田 「何かをしてあげたい」という思いを持っている人は多いと感じます。見守りや料理など、自分の力を地域のために発揮できる場として、大人にとっても大切な場になっていますね。

※こども食堂 食を通じて子どもたちを支える地域発の取り組み。そのっこ夕やけ食堂(瓦宮一丁目)では、毎週金曜日、ボランティア手作りの食事を、子どもも大人も一緒に食べています。

そのっこ夕やけ食堂の小林さんと和田さん

編集後記

平成29年10月に「みんなの尼崎大学」の学生証が始まりました。私も発行開始日に入手し、いつも持ち歩いています。まるで学生気分です。学びというと難しい気がしますが、「楽しそう」や「もっと知りたい」という気持ちを大事にしつつ、学校ごっこを楽しみたいと思います。

このページに関するお問い合わせ

総合政策局 政策部 広報課
〒660-8501 兵庫県尼崎市東七松町1丁目23番1号 本庁中館2階
電話番号:06-6489-6021
ファクス番号:06-6489-1827
メールアドレス:

  • ama-koho@city.amagasaki.hyogo.jp (市報あまがさき等)
  • ama-koho2@city.amagasaki.hyogo.jp (あまっこ・尼ノ國等)