音楽を通して育まれる心(市報あまがさき平成28年10月号)

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ページ番号1007189 更新日 平成30年2月21日

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子どもたちの感性を育み、心を育てる音楽。市制100周年を機に、以前から音楽の活動が盛んな尼崎を「音楽のまち」と位置付け、教育に生かす取り組みが始まっています。今月号では、音楽の授業に熱心に取り組む生徒たちや、市内で音楽に携わる人々を紹介します。

より良いハーモニーを目指して

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 合唱の練習に励んでいる成良中3年生で生徒会長の南歩実さんに、練習での心掛けや学びについて聞きました。

代表に選ばれたい!

校内の予選を勝ち抜くと、10月25日にあましんアルカイックホールで行われる中学校・高等学校合同音楽会の舞台に立つことができます。どのクラスも「代表に選ばれたい」という強い気持ちで、日々練習に励んでいます。得意・不得意のはっきりする体育大会と違い、誰もが活躍できるので、みんな本気で頑張っています。何より、みんな歌が好きなんです。音楽の授業以外でもつい口ずさんでしまうほど、自分たちの歌(手紙 拝啓 十五の君へ)が大好きです。

良いハーモニーは普段の行いから

音楽会に向けて、クラスの雰囲気はガラッと変わります。みんなで声を掛け合い、服装をきちんとするなど普段の行いに気を付けます。先生から「声だけ合わせていても良いハーモニーは生まれない」と教わったので、合唱の練習以外でも、互いに思いやることを心掛けています。

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クラス一丸となって練習に励んでいます

感動体験を通して生きる力を育む

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音楽の授業では、「生きた音」にふれることができます。合唱の授業では、歌詞の意味を深く考え、自分の心に問い掛け、歌い方を工夫しながら取り組み、「生きた歌」を創り出していきます。
感動は学ぶことの原動力です。自分の頑張りを認めてもらったときの「喜び」、美しい歌声を聴いたときの「憧れ」、課題に向かって互いに励まし合う中で生まれる仲間との「一体感」や「信頼感」。生徒たちは、多くの経験から豊かな情操を育み、感動の意味を知ります。
とりわけ合唱コンクールの取り組みでは、生徒たちは大きく成長します。教師からの一方的になりがちな授業が、歌うことの楽しさを感じ、発声法や音程を理解していく中で、生徒主体の活動に変わっていきます。そして、支え合い、協力し合って最高の発表を目指すようになります。この体験が、自分を高めようとする意識や仲間と共に頑張ろうとする態度を育み、「生きる力」となって、社会に貢献できる人になってくれると信じています。

音楽で心を表現する

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障害がある子どもにとっても、心を育む音楽は大切な教科です。言葉がなくても表現できるため、コミュニケーション方法の一つでもあります。障害がある子どもにとっての音楽について、尼崎養護学校の山口菜美先生に聞きました。

音楽は、障害がある子どもにとって、どんな役割を持つのですか。
心に刺激を与え、心を動かす道具のようなものだと思っています。歌詞を言葉で表現できなくても歌えるし、鳴っている音やリズムが聴き取れなくても、体で感じることができています。体を動かしにくくても、誰かに手伝ってもらって一緒に奏でることもできます。心から歌って、聴いて、奏でることで、自分の感情を表したり、誰かと共有したりしています。
授業の狙いは。
音楽を通して、自分の好みを見つけ、周りに発信することや、人と関わりを持つことを目指しています。
子どもたちの反応で印象に残っていることはありますか。
好きな音楽が流れると、すぐに笑顔になる子が多いです。楽器が演奏したくて、動かしにくい体を動かそうと努力する姿が見られます。また、1人で音楽を楽しんでいた子が、「一緒に歌って」と周りの人に声を掛けることができるようになることもあります。

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音楽に合わせて体を動かします

自身と共に成長する音を慈しむ

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学生時代に演奏する音楽と、社会人になった後の音楽には変化があるのでしょうか。尼崎市吹奏楽団の山下めぐみさんに聞きました。

学生の頃からの憧れ
市内の中学・高校の吹奏楽部でクラリネットを吹いていたので、全国のアマチュア楽団の中でもトップレベルの尼崎市吹奏楽団は憧れでした。18歳から入団できるので、高校卒業後すぐに試験を受けました。音楽は生活の一部なので、仕事との両立に苦労をしたことはありません。
大人の音楽
振り返ると、学生のときは勢いのある演奏でした。今は、楽団の52年の歴史の重みや、メンバー個々の内面の成熟が現れた、大人の色気のある音楽になっていると感じます。

楽器を通して世界とつながる

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音楽を通して、多様な文化を理解することについて、市内在住でシタール(インドの民族楽器)演奏家の田中峰彦さんに聞きました。

なぜシタールを始めたのですか。
シタールの音色に魅力を感じ、自分でも演奏できるようになりたくて現地(インド)に行きました。音楽は、言葉という障壁がないため、世界とつながりやすいと感じています。楽器を通して世界各地に出掛け、音を通していろんな人と気持ちを響き合わせることができました。
異文化の中に身を置いて、変化はありましたか。
インド古典音楽を勉強してみると、日本と似ている部分があることに気付きました。そこから、「日本ではどうなんだろう」と調べていくうちに、日本の古典音楽を知るようになりました。
最後に何かメッセージを。
今はインターネットの動画などで、何でも擬似体験できる時代ですが、だからこそ生の音楽を聴いてほしいです。演奏者と観客が空気でつながっている空間で響く音は、その場限りの貴重なものです。それが、心の豊かさを育むと思っています。

編集後記

元々音楽が好きなので、個人的にもとてもわくわくして取り組んだ特集でした。取材の際に、子どもたちのハーモニカや楽器の音色、音楽に合わせた身体の動きに触れ、「生の音楽」の力強さを感じて胸が震えました。さっそく影響されて、家で電子ピアノを再開していました。すると、原稿が進まないもやもやもしっかり癒されました!音楽の力、効果ありです。

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総合政策局 政策部 広報課
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