3の1 学びの場はどこにある? 子どもから教わる/人の心が動くとき/人生の先輩からの言葉

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ページ番号1013436 更新日 平成30年8月29日

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船木:これまでのお話は、出会いが大事、伝えることが大事など、学びの場をすでに持っている人の言葉が多かったように思います。これから学びたいと思っている人にとってはどうなのでしょうか。振り返ると気づいたらこれは自分にとって学びだった、あれ良い学びだった、という「学びの経験」はありますか?

宏林:子育てですごく考えさせられました。3人目の子の出産の時、妻が2カ月間入院しました。家のことや保育園のこともある中、お寺が忙しい10月、11月の時期に重なり私の疲れがピークだった時、長男から夜に本を読んでとしつこくせがまれ「こんなにパパが大変なことがわからないのか!」と厳しく怒ってしまったら、泣きながら「パパ、優しく怒ってよ」と言われハッとさせられました。自分ばかりが頑張っているような気になり感情をぶつけてしまいましたが、子がいるから「親」と名乗れるのであって、「親」と子は同年齢、まさに共育ということを子どもから教えられたなと思いました。「ごめんね。お前もママがいなくて辛かったよね」と言うと「パパ、大変だけど頑張れよ」と息子に言われました。学びと成長を子どもからいただきました。

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濱田:親が子どもから学ぶという気づきは大切にしたいものですね。

また私が、親同士の学びだったなと思ったのは、PTAの役員をしていた時のことです。子どもたちを地域で見守る方法について、見直しをすることがありました。手探り状態で始め、保護者からアンケートを取り、会議で何回も話し合いを繰り返しました。新しいことを始めるのは大変なことですが、当初は不安でいっぱいだった担当の役員さんが、その活動を通して、だんだん責任感と自信を持っていかれる姿はとても素敵でしたし、まさしく“人の心が動いた”瞬間を見たような気がしました。その時私自身、縁の下の力持ちとしてサポートしていくことの大切さと楽しさを学んだのでした。何か物事を始めようとした時にトップダウンではなく、一人ひとり「自分が活動しているのだ」というやる気をもってすることで組織は良くなっていくのだと思います。それから私は、裏方役が楽しくて、常に縁の下の力持ちでいることを心がけています。

宏林:そのような経験があるから今のお立場があるのでしょうね。それでも周りが許さなくて、(今回のように)出てくださいとお願いされるのですね。

船木:江田さんはいかがですか?

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江田:24歳で神社を継いだ後、すぐに阪神大震災があり被害を受けました。鳥居が国道43号線側に倒れてしまい早急に修繕する必要があったのですが、周りも大変な被害を受けている中、神主になって日が浅いこともあり判断に迷ってしまいました。すると、80歳過ぎのおばあちゃんに「宮司さん一歩踏み出し。後はきっちり背中押してあげるから」と言ってもらえたことがきっかけで復興事業に取り組みました。若さゆえの思い切りがなかった時、背中を押してくれたのがその言葉でした。

もうひとつ、私の代で次々と修繕が出てきたことについて、ある年配の方に、「自分に次から次へと損な役目がまわってくるのです」と話すと、「宮司さん、考え方を変えたらいいよ。お父さんが君のために残してくれたと思ったら、もっと前向きに取り組めるよ」と言ってくださりました。お二人の言葉は今でも僕の人生に生かされています。神社は今でも順番に修繕をしていますが、父親が僕に巡り合わせてくれたチャンスだと思っています。特に来年は神社が遷座300年を迎えるのですが、100年の節目を迎えられるのは17代の中でも僕で3人目なのですよ。そういうチャンスを巡り合わせてくれたことに感謝しないといけないと感じます。何か思い悩んだ時には一歩踏み出してみる。日頃おかしなことをしてなければ、周りの方もサポートしてくれることを実感しています。お二人の言葉は今でも私の教訓です。

宏林:ピンチはチャンスで、学びはきっかけが大事ですね。いくら教える側、教えられる側がいても、タイミングを見過ごしてしまうと、自分を知れるせっかくのチャンスなのに気づけないこともありますよね。

江田:濱田さんの活動はきっかけになりやすいですね。それまで社会とつながりが無くても問題無く過ごせた人でも、子どもを育てることできっかけになりますよね。

濱田:「ここで子育てを教わりました」と言って、転勤していかれる人もいるのですよ。料理のことやら、夜泣きの時どうしたらいいのかとか、日々のちょっとしたことを教えてもらって助かりましたと。

江田:昔はおばあちゃんから教わっていたようなことが伝わらない環境になっているのですね。

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濱田:それもありますし、家で子どもの相手ばかりしていると赤ちゃん言葉ばかりで、何気ない大人の会話がしたいと言って広場に来られる方もいますね。

船木:学びたい欲求は実は学びたいではなく、そういう場に行って教わりたい、伝えてもらいたいということなのですね。

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