新庄下橋の補強工事(平成23年度)

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ページ番号1004758 更新日 平成30年2月23日

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新庄下橋の補強が終わりました!

こんにちは!橋守です。

新庄下橋を補強する工事が無事に終わりました。

上の写真は、工事前と工事後の新庄下橋の外観です。

新庄下橋の見た目が綺麗になっているだけでなく、中身も強い橋に生まれ変わりました。

皆さんが新庄下橋を渡られる際には、このブログの内容を思い出していただければうれしく思います。

ありがとうございました!

橋の補強について

こんにちは。おこげです!

今回は、橋の補強について説明していきたいと思います。

橋の補強といっても様々な方法があるのですが、今回の新庄下橋では「炭素繊維シート工法」を採用しています。

「炭素繊維シート工法」とはどのような工法なのか簡単に説明したいと思います。

そもそも、炭素繊維と聞いても全くぴんとこない方が多いと思います。私も初めて聞いたときにはどんなものなのか想像もつきませんでした。それでは、今から私が「炭素繊維シート工法」について説明します! 

炭素繊維シート

上の写真の黒色のものが炭素繊維シートです。

炭素繊維とは読んで字の通り、炭素でできた繊維のことで、カーボンファイバーとも呼ばれています。
身近なものでカーボン製のものと言えば、ゴルフクラブ、車や自転車、ジェット飛行機など様々なものがあるのでカーボンという名前には聞き覚えがあるという方はいるのではないのかと思います。

この炭素繊維の一番の長所は「軽くて強い」ところにあります。鉄と比べると重さがおよそ4分の1、引張強度はなんとおよそ10倍もあるすごい素材です!

この「軽くて強い」特徴は、橋の補強にとても役立ちます。わかりやすく、人間に例えて橋の補強を考えてみましょう。

例えば、腕を骨折したときつけるギプスが鉄で出来ているとしましょう。腕はしっかりと守られますが、とても重くて動かすことも難しくなりますよね。
つぎに包帯だけで固定した場合には、軽くて動きやすくなりますが、腕はまったく固定されず守れません。
そこで、石膏を使ったギプスをすれば、腕もしっかりと守られますし、鉄に比べて軽いので身動きもしやすくなります。

このように炭素繊維を使用することで、橋へ負担をかけずに補強することができるのです。

では、実際の補強の様子を見ていきましょう。

炭素繊維シート施工前

上の写真は、補強する前の橋の裏側の写真です。

炭素繊維シートでどのように補強されたかというと・・・

下の写真が補強した後の写真です。

炭素繊維シート補強後

一面に貼り付けられているのが炭素繊維シートです。

床版のコンクリートに貼り付き易くするように下地処理をおこなったあと、炭素繊維シートを樹脂で貼り付けていきます。
貼り付け用に使用する樹脂自体もコンクリートより強度がある材料なので、炭素繊維シートをしっかり橋の裏側に貼り付けることができます。

では、なぜ橋の裏側を炭素繊維シートで補強するのかというと、もっとも橋に負担が加わる箇所だからです。

図で簡単に説明します。

橋の荷重モデル図 補強前

橋の荷重モデル図 炭素繊維シート補強後

図のように、橋の上に車などが通り力が加わると、橋の裏側に負担(応力)がかかり、橋は左右に引っ張られます。

コンクリートは圧縮する力には強いのですが、引っ張られる力には弱い性質があるので、橋の裏側への負担がもっともおおきくなり、次第にひび割れ等の劣化が生じてしまいます。

ですので、炭素繊維シートを橋の裏側に貼り付けることで、引っ張られる力に対する抵抗力を高め、橋を補強することができるのです。

次回は、いよいよ竣工です!

橋面防水について

こんにちは!道路維持担当の橋守です。

今回は橋面防水について説明します。

コンクリート構造物が劣化する要因は様々なものがありますが、その中の一つに水があります。
コンクリートが水のせいで劣化すると言ってもピンとこない方がたくさんいられると思いますので、簡単にそのメカニズムを説明したいと思います。

コンクリート構造物の水と大気が原因で起こる劣化の代表的なもので「中性化」があります。そもそも、私たちがよく目にしている灰色のコンクリートは、正式にはセメントコンクリートと呼ばれ、セメント、水、砂、砂利などを混ぜ合わせて出来ています。
こうしてできたコンクリートは、強いアルカリ性で内部も安定した物質になります。

しかし、長い間コンクリートが大気にさらされていると、大気中の炭酸ガスの影響で徐々にアルカリ性が弱くなって中性に近づいていきます。
この現象を「中性化」といい、雨水等にさらされていると、中性化が速まると言われています。

コンクリートが中性化していくと、多くのコンクリート構造物に使われている鉄筋(鉄筋コンクリートと言います)に悪い影響がでてきます。
鉄筋を大気中にほったらかしにしていると、だんだん錆び鉄筋が腐食していきます。鉄棒が茶色くなっていたり、10円玉が黒くなってきたりするのが身近なものでみなさんもよく経験されていると思います。
そんな鉄筋ですが、コンクリートのような強いアルカリ性の中では鉄筋は錆びることなく、安定した状態を保つことができます。
しかし、コンクリートが中性化していくと、アルカリ性が弱くなっていくので鉄筋は錆びやすくなり、最終的には鉄筋が錆びて腐食してしまいます。鉄筋コンクリートの中で鉄筋は、人間で言うと骨の役割をしています。その鉄筋が錆びて腐食するということは、骨折して体(コンクリート)を支えることができなくなっている状態を指します。

これが「中性化」による鉄筋コンクリート構造物が劣化していくメカニズムになっています。

中性化以外にも様々なコンクリートの劣化の要因となる水の浸入を防ぐため、橋に「橋面防水」を行いました。

今回行った橋面防水は、舗装と床版との間に防水層という膜を作ることで橋の下部へ水が浸透するのを防ぎました。
施工の手順を説明します。

橋面舗装切削状況写真

まずはじめに、アスファルト舗装と床版との間に防水層を施工するために、上の写真にある路面切削機と呼ばれる非常に大きな機械でアスファルト舗装を削り取ります。

防水層施状況写真

路面切削機でアスファルト舗装を削り取った後、上の写真のように防水層を塗布していきます。この時、水がまわらないように十分に注意を払いながら施工していきます。

鏡面防水モデル図

上のフロー図のように、アスファルト舗装の下に防水層を作ることで、水の浸透を防ぎ、橋の損傷の原因の一つを解消しました。

次回は、橋の補強について説明します!

平成24年2月28日(火曜日) 工事も終盤に入ってきました!

こんにちは。

道路維持担当の橋守です。

いよいよ、工事も終盤に差し掛かってきました。

今回は、年末に施工した落橋防止装置について紹介します。

落橋防止装置とは、その名の通り、地震が起きた際に橋が落ちるのを防ぐ装置です。

下の写真が落橋防止装置になります。

落橋防止装置

写真ではわかりにくいですよね。

中身はこのようになっています。

落橋防止装置内部

写真では見えにくいのですが、下の図のようなアンカーバーと呼ばれる鉄筋でできた材料を埋め込んでいます。

また、上の写真でアンカーバー以外の鉄筋に赤色や青色のテープが見えると思います。
これは、鉄筋の配置ごとに色を決めており、本数や間隔が正しく設置されていることを確認する目的があります。

工事で人によるミスが起きないように工夫をしています。

アンカーバーモデル図

橋が地震で横揺れしてもアンカーバーがあることで例えば、橋が地震にさらされた場合でも、横に揺れる幅が制限されるので橋が落ちることを防ぐことができます。

このように地震の揺れを抑える装置を「変位制限装置」といい、今回の落橋防止装置のメインとなっています。

下の図が、変位制限装置のモデルです。

変位制御モデル

工事は着々と進んでいます

橋の断面モデル図

こんにちは!道路維持担当のおこげです。

新庄下橋の工事は、いまは外から見ても何をしているのかわからないようになっていますが、橋が落ちないようにする工事を着々と進めているところです。

今回、行っている橋の工事ですが、古くなった家が地震などで壊れてしまう前に、補強やリフォームをしてると想像していただくとわかりやすいと思います。

まだまだ工事は続きますので、よろしくお願いします!

最後に、今まで出てきた橋の用語について簡単に説明します。

  • 主桁(しゅげた)・・・・・橋の上を走る車や人の荷重(重さ)を支えている部分で、建物でいうと梁に当たります。
  • 床版(しょうばん)・・・橋の上にかかる荷重を主桁に伝えるための床板部分で、建物では床に当たります。
  • 橋台・橋脚・・・・・・・・橋全体の荷重を地盤に伝える役目を担っている文字通り橋の土台となる部分で、建物でいうと柱に当たります。

平成23年12月9日(金曜日)

ひび割れ注入作業

こんにちは。道路維持担当の橋守です。

新庄下橋の工事は順調に進んでいます。

この橋は、昭和36年に完成したコンクリート橋です。長さは30mもあります。
橋の上からはわかりにくいのですが、裏側から見ると上の写真のようにひび割れなどの痛みがでてきています。
このひび割れをそのままにしていると、橋の中に水が入っていき、どんどん劣化が進んでしまいます。
また、橋が架かっている山手幹線は尼崎市地域防災計画で緊急輸送路に指定されているため、橋が落橋してしまうと道路が分断されてしまい、災害時の避難や救援活動が難しくなってしまいます。
そのため、地震の際に橋が落ちてしまうという最悪の事態にならないため、傷んでいる箇所の補修工事と落橋防止の工事をしています。

現在はコンクリートの劣化している部分をはつり取り補修する作業や、ひび割れが見られる箇所には補修材を注入する作業を実施しています。

写真は、ひび割れ箇所に注射器のようなもので補修材の注入を行っている様子です。
補修材は樹脂でできており、注射器の両側についているゴムの力でひび割れの奥まで注入させていきます。

平成23年11月18日(金曜日) 「工事がはじまりました」

新庄下橋足場写真

はじめまして。道路維持担当のおこげです!

橋守さんから新庄下橋の工事が始まっているとの噂を聞いたので行ってきました。

橋の下にはこれから作業をするため、写真にあるようにブランコのような足場が着々と出来ていて、これから始まる本格的な工事の準備が始まっていました。
今回行われている新庄下橋の工事はどんなことをするのかなど、みなさんも疑問を持たれていると思いますので、詳しい内容を橋守さんに聞いてみます。
ちなみに、写真のブランコのような足場は「吊り足場」といって、工事をする作業員さんための通路としてや、機械や材料の運搬通路として使用することで、工事の安全と作業効率の向上のために設置する大切なものです。

今後、現場視察の報告や私が思った素朴な疑問をページに載せていきますので、お楽しみに!

橋の補強と傷んだところを直します

新庄下橋

新庄下橋は市道山手幹線が庄下川をまたぐ地点にかけられている道路橋で、出来てから50年以上が経過しています。

今回は、地震が発生した際に橋が落ちないように補強する工事と、床版や主桁のコンクリートの痛みが見られる箇所を補修する工事を合わせて行います。

工事中は通行や騒音等でご迷惑をおかけしますが、ご理解、ご協力よろしくお願いします。

今後、進捗に合わせて工事の状況を更新していきますので楽しみにしておいてください。

橋守より

新床下橋 工事看板

このページに関するお問い合わせ

都市整備局 土木部 道路維持担当
〒661-0979 兵庫県尼崎市上坂部2丁目1番9号
電話番号:06-6415-6223
ファクス番号:06-6498-7112