新型コロナウイルス感染症予防の徹底について

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印刷 ページ番号1020561 更新日 2021年3月1日

私たち一人ひとりが、「自分が感染しているかもしれない」という心構えで感染予防行動を徹底することで、感染者を減らし、症状の重症化を食い止めることができます。
これまでの感染拡大の経験から、感染リスクが高い行動や場面が明らかになってきました。
多くの命を守るために、市民の皆様におかれましては、普段の行動を見直すとともに、感染予防の徹底をお願いします。

感染リスクが高まる「5つの場面」

感染リスクが高まる「5つの場面」のイラスト

場面1 飲酒を伴う懇親会等

  • 飲酒の影響で気分が高揚すると同時に注意力が低下する。また、聴覚が鈍麻し、大きな声になりやすい。
  • 特に敷居などで区切られている狭い空間に、長時間、大人数が滞在すると、感染リスクが高まる。
  • また、回し飲みや箸などの共用は感染のリスクを高める。

場面2 大人数や長時間におよぶ飲食

  • 長時間におよぶ飲食、接待を伴う飲食、深夜のはしご酒では、短時間の食事に比べて、感染リスクが高まる。
  • 大人数、例えば5人以上の飲食では、大声になり飛沫が飛びやすくなるため、感染リスクが高まる。

場面3 マスクなしでの会話

  • マスクなしに近距離で会話をすることで、飛沫感染やマイクロ飛沫感染での感染リスクが高まる。
  • マスクなしでの感染例としては、昼カラオケなどでの事例が確認されている。
  • 車やバスで移動する際の車中でも注意が必要。

場面4 狭い空間での共同生活

  • 狭い空間での共同生活は、長時間にわたり閉鎖空間が共有されるため、感染リスクが高まる。
  • 寮の部屋やトイレなどの共用部分での感染が疑われる事例が報告されている。

場面5 居場所の切り替わり

  • 仕事での休憩時間に入った時など、居場所が切り替わると、気の緩みや環境の変化により、感染リスクが高まることがある。
  • 休憩室、喫煙所、更衣室での感染が疑われる事例が確認されている。

生活上のお願い

  • 飛沫が口や鼻から入る、もしくは手を介して感染します。咳エチケットの徹底、正しいマスクのつけ方に注意するとともに、手洗いの徹底、なるべく手で顔を触らない、共用するものを消毒する(触った後は手を洗う)などの感染予防対策を心がけてください。
  • 「密閉空間」「人が密集」「近距離での会話や発声」の「3密」を避けることはもちろんですが、「密」が一つでもある場合、普段以上に手洗いや咳エチケットなどの対策を徹底してください。
  • とりわけ、少人数でも家庭内でも、食事の際の近距離での会話、大きな声を出すことに注意し、食べ物、飲み物、食器の共用を避けてください。
  • 夜間から早朝にかけて営業しているバー、ナイトクラブなどの接客を伴う飲食店やカラオケ・ライブハウスへの出入りを控えてください。

感染しやすい環境を避けましょう

「換気の悪い密閉空間」、「人が密集している」、「近距離での会話や発声が行われる」という条件が重なった「3つの密」をできるだけ避けて、感染リスクを下げることを徹底しましょう。

3密

日常生活で気を付けること

手洗い

まずは手洗いが大切です。
ドアノブや電車のつり革など様々なものに触れることにより、自分の手にもウイルスが付着している可能性があります。外出先からの帰宅時や調理の前後、食事前などにこまめに石けんやアルコール消毒液などで手を洗いましょう。

手洗いのイラスト

咳エチケット

咳などの症状がある方は、咳やくしゃみを手で押さえると、その手で触ったものにウイルスが付着し、ドアノブなどを介して他の方に病気をうつす可能性がありますので、マスクを着用したり、咳やくしゃみの際にハンカチや袖で口を覆うなどの咳エチケットを行ってください。

咳エチケットのイラスト

部屋の換気

換気

エアコンなどの空調や換気扇をまわしたり、日中の温かい時間に窓を開けましょう。
複数の窓を開けると、空気がよどむ場所が少なくなり、効果的に換気ができます。窓が一つしかない場合は、ドアを開けましょう。

空気の「取り入れ口」と「逃げ口」を、できるだけ対角線上になるように開けるのがコツです。
空気の入り口となる窓は15cmくらい、出口は全開すると風の通りが良くなります。

(注)引き戸であればガラスを交差させて両側を開けるとより効果的です。
(注)高低差のある窓があるときは、両方とも開けましょう。

手で顔を触らない

手で顔を触らないで

ウイルスが付着している部分に触り、その手で口に触れる、調理をする、食事をすることで感染します。
また、ウイルスは目の粘膜から侵入する可能性もあります。洗っていない手で目や口など顔を触る事で感染します。

接触感染を防ぐために、普段からできるだけ「顔を触らないこと」を心がけましょう。

共用部分の消毒

ドアノブなど、頻繁に触れる物は、手指を顔にちかづけやすい利き手を使わず、反対側の手でさわるようにしましょう。また、オフィスや店舗、施設など、多数の人が利用する施設では、ドアノブや照明のスイッチ、電話などを定期的に消毒するようにしてください。

消毒のイラスト

準備
  • 日ごろの整理整頓、ゴミやホコリを取る清掃がまず必要です。
  • 換気しながら行いましょう。
  • 塩素系漂白剤を吸い込んだり、直接手指についたりすることを防ぐため、マスクや手袋を着用しましょう。
  • 使用後のペーパータオル等を入れ、廃棄するためのビニール袋を準備しましょう。
  • 正しく希釈した消毒液を作ります。作り置きしたものは効果がないため、消毒するたびに作り直しましょう。
ウイルスの除菌に使用できる消毒剤
  • 手指:消毒用アルコール(濃度70%以上)
  • 物の表面:塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム原液濃度約5~6%)

※次亜塩素酸ナトリウムを含む商品例としては、ハイター、ブリーチ、ピューラックス等があります。

塩素系漂白剤は用途に応じ、下記の表を参考に希釈して使用してください。
古くなった製品は効果が薄いので、ご注意ください。

塩素系漂白剤の希釈方法について
用途 濃度 希釈方法
ドアノブ・手すり等 0.05% 500mlの水道水に塩素系漂白剤を
5ml(ペットボトルのキャップ1杯分)を入れる
吐しゃ物が付着した床等 0.1% 500mlの水道水に塩素系漂白剤を
10ml(ペットボトルのキャップ2杯分)を入れる
消毒方法
  • 消毒液を十分に含ませてしぼったペーパータオル等で、消毒する場所を拭き取った後(一方向に拭く)、から拭きします。金属部分は腐食する可能性があるので、水拭きします。
  • スプレー式ボトルでの噴霧は、ウイルス拡散の可能性があるため、好ましくありません。
  • 消毒場所手指がよく触れる場所を消毒します。
消毒場所
主な消毒場所一覧
場所 消毒場所

家庭や

職場

居間・食事部屋

ドアノブ、窓の取っ手、照明のスイッチ、ソファー、テーブル、

椅子、電話機、コンピューターのキーボードとマウス、

小児玩具、壁、床等

台所・トイレ等

水道の蛇口、シャワーヘッド、洗面器、ドアノブ、窓の取っ手、

照明スイッチ、浴槽、 排水溝、水洗便器と流水レバー、

便座とフタ、汚物入れ、壁、床等

衣類・寝具

通常の洗濯機で問題ないと言われていますが、気になる場合には、

熱湯消毒(80℃、10分以上)してから洗濯機にかけます。

職場や

集合住宅の

共用部分

エレベーターや

エスカレーター

エレベーターの呼び出しボタン、停止階ボタン

エスカレーターの手すり部分

建物の出入り口

建物の出入り口にあるドアノブ、ハンドル、セキュリティー対応の

オートロックボタンなど不特定の人が触れる部分

共用のトイレ

給水場所、洗面台等

※家庭や職場の「台所・トイレ等」の欄参照
消毒後の注意
  • 消毒が完了したら、手をよく洗いましょう。
  • 手荒れがあるとウイルスが残りやすいと言われていますので、ハンドクリーム等で手荒れを防ぐことも重要です。

「新型コロナウイルス感染症 市民向け感染予防ハンドブック」のご紹介

2月25日、東北医科薬科大学(仙台市)より、「新型コロナウィルス感染症 市民向け感染予防ハンドブック」が公開されました。これまでに判明した新型コロナウイルス感染症の症状や感染経路、気になる症状がある時に気を付けること、家庭でできる感染予防の具体的な方法が掲載されています。

わかりやすいのでみなさんも是非ご覧ください。

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