感染性胃腸炎に注意しましょう
印刷 ページ番号1009239 更新日 2018年10月30日
ノロウィルスによる感染性胃腸炎を知って予防しましょう
どうして注意が必要?
感染性胃腸炎とは、多種多様なウィルスや細菌に感染することにより、発熱、下痢、腹痛、悪心、嘔吐などの胃腸炎症状がでる病気です。食品や水から感染する経路を主体とする食中毒と、人から人へ感染が拡がる感染症の両面を持ち合わせています。
なかでもノロウィルスは感染性胃腸炎の発生原因の半数以上を占め、特に冬場に流行します。感染力が強いため流行しやすく、拡がりやすい特徴があるため集団発生を引き起こすこともあります。
ノロウィルスによる感染胃腸炎について正しい情報を知り、予防対策を行うことで、感染を防ぎ、自身と周囲の健康維持を目指しましょう。
ノロウィルスの特徴
流行時期は冬場から春先
ノロウィルスによる感染性胃腸炎は一年中発生していますが、特に11月から3月ごろにかけてが最も多くなります。
感染力が非常に強い
ノロウィルスは感染力が非常に強いウィルスです。わずかな量のウィルスで感染する危険があるため、ウィルスの特徴を知り、手洗い、おう吐物や便の処理など正しい感染予防を徹底することが必要です。
症状が治まった後も感染の危険がある
症状が治まった後も1週間程度は便からウィルスが排出されます。感染者が出た時は症状が治まった後も、油断せず予防対策を継続しましょう。
潜伏期間
半日から2日程度
乳幼児と高齢者は重症化に注意
主な症状はおう吐、吐き気、下痢、腹痛、発熱などですが、抵抗力の弱い乳幼児や高齢者は重症化しやすく、脱水や意識障害、腎機能障害などを引き起こす恐れもあります。また、おう吐物による窒息、誤って肺に入るとによる肺炎にも注意が必要です。
ノロウィルスに特別な薬やワクチンはありません
乳幼児や高齢者が発症した場合は、周囲が症状の変化に注意しましょう。水分補給と安静に努め、回復を待ちましょう。
感染予防はどうすればいい?
感染経路と予防法
感染経路は2つ
ノロウィルスが付着した物や食品から人へ
主にノロウィルスに汚染された二枚貝を直接口から取り込むことで感染します。しかし汚染された食品の調理過程で器具や他の食品にも接触し汚染が広がることがあります。それら汚染された物で調理等を行うことで口からウィルスを取り込んでしまい感染します。
人から人へ
感染者の便やおう吐物に触れた後、処理が不十分だと、処理時に手についたウィルスを口から取り込み感染してしまいます。また、おう吐物などが床や周囲に飛び散った場合、ウィルスが埃やちりとともに舞い上がり、口に入り感染することもあります。
予防方法
- 正しい手洗いの習慣をつけましょう!
- 食品調理は加熱をしっかりと
ウィルスは目に見えません。食品を調理する際はしっかり中心部まで加熱されるよう気をつけましょう。
加熱はしっかり、85℃から90℃で90秒間以上行いましょう!
- こまめな手洗いを習慣化させましょう
トイレの後、食事の前、調理前、調理中、調理後、おむつ交換の際などは必ず行いましょう。
時計や指輪は外す。
泡をしっかりたてて、30秒間を目安に洗い、しっかりと洗い流しましょう。
汚れが残りやすいのは手の先、指の間、親指、手首です!手の甲もしっかり洗いましょう。
タオルは共有しない。
水を止めるとき、手で蛇口を直接触らないようにしましょう。
- ノロウィルスの殺菌には次亜塩素酸ナトリウムを使用しましょう
- 適切に汚物を処理する方法を知りましょう
ノロウィルスに感染してしまったら
早期受診を行い、水分補給とおう吐に気をつけましょう。
ノロウィルスに直接作用する薬はありません。おう吐や下痢が激しい時期は、脱水症状がおこりやすくなりますが、おう吐がある場合は一度に大量に飲むとさらにおう吐を誘発してしまいます。スポーツドリンクなどの経口補水液を少量ずつ、こまめに分けて飲みましょう。
安静にし、身体を温めましょう
布団に入るときは、身体を横に向け、おう吐物が誤まって肺に入ることや窒息を防ぎましょう。
これだけは注意!
- 症状が軽い場合に自己判断で薬を飲むと症状が悪化します。特に下痢を止める下痢止めなどは、細菌やウィルスが外に出ていかず、症状が悪化する危険があります。
- 血便が出た。意識がもうろうとしている。ぐったりしていて呼びかけに応じない。黄色、緑色の液体を吐くなどが見られたら医療機関をすぐに受診しましょう。
- 周囲に感染者が出た場合は、症状が出ていなくても感染している可能性があります。感染しているかもしれない、との意識を忘れずに予防対策を行いましょう。
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保健局 保健部 疾病対策課(尼崎市保健所疾病対策課)
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