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蚊媒介感染症について

 蚊媒介感染症とは、感染症を引き起こすウイルスなどを保有する蚊に刺されることにより感染する感染症の総称で、ジカウイルス感染症、デング熱、チクングニア熱、マラリア、ウエストナイル熱、日本脳炎などがあります。
 特に、熱帯や亜熱帯地域では、蚊媒介感染症が多く発生していますので、海外に渡航する際は、事前に現地での流行状況を確認するようにしましょう。
 これらの感染症の多くは、日本に広く生息する蚊(ヒトスジシマカなど)も媒介することがわかっています。海外で感染して帰国した人から、国内に感染が拡大することを防止するため発生源対策等に取り組みましょう。

Ⅰ 主な感染症

1 ジカウイルス感染症とは

ヤブカ属の蚊によって媒介されるジカウイルスによる感染症です。

(1)流行地域
 ジカウイルスは、中央及び南アメリカ大陸、カリブ海地域、西太平洋地域で流行しています。
(2)媒介蚊
 媒介蚊はヤブカ属のネッタイシマカ、ヒトスジシマカが確認されています。
(3)症状
 潜伏期間は2~13日です。不顕性感染率は約80%とされています。
 症状は、発熱(38.5℃を超える高熱は比較的稀)、斑状丘疹性発疹、関節痛・関節炎、結膜充血が半数以上の症例に認められ、筋肉痛・頭痛、後眼窩痛などもみられます。その他にめまい、下痢、腹痛、嘔吐、便秘、食欲不振などをきたす場合もあります。
ギラン・バレー症候群や、妊婦がジカウイルスに感染することで胎児が感染し、小頭症児の出生がみられることもあります。
 ジカ熱そのもので健康な成人が死に至ることは稀ですが、基礎疾患があり免疫力が低下している場合は死に至る場合もあります。
(4)治療
 解熱鎮痛剤や輸液を投与する対症療法が中心です。
(5)感染症法における取り扱い
 全数報告対象(4類感染症)であり、診断した医師は直ちに最寄りの保健所に届け出ます。
(6)その他
 妊婦あるいは妊娠の可能性のある女性はジカ熱流行地への渡航を控えた方が良いとされています。
 

2 デング熱とは

ネッタイシマカなどの蚊によって媒介されるデングウイルスの感染症です。

(1)流行地域
 デングウイルス感染症がみられるのは、熱帯・亜熱帯地域、特に東南アジア、南アジア、中南米、カリブ海諸国です。
(2)媒介蚊
 デングウイルスは、ネッタイシマカとヒトスジシマカによって媒介されます。
(3)症状
 潜伏期間は2~14日です。不顕性感染率は約50~80%とされています。
 症状は、突然の発熱で始まり、頭痛・筋肉痛・関節痛を伴うことが多く、食欲不振、腹痛、便秘を伴うこともあります。発症後、3 ~4 日後より胸部・体幹から始まる発疹が出現し、四肢・顔面へ広がります。これらの症状は1 週間程度で消失し、通常後遺症なく回復します。
(4)治療
 解熱鎮痛剤や輸液を投与する対症療法が中心です。
 ただし、解熱鎮痛剤としてサリチル酸系統のものは出血傾向やアシドーシスを助長することから禁忌であり、アセトアミノフェンが勧められています。
(5)感染症法における取り扱い
 全数報告対象(4類感染症)であり、診断した医師は直ちに最寄りの保健所に届け出ます。
 

3 チクングニア熱とは

 ネッタイシマカやヒトスジシマカなどのヤブカによって媒介されるチクングニアウイルスの感染症です。通常は非致死性の発疹性熱性疾患です。

(1)流行地域
 チクングニアウイルス感染症がみられるのは、アフリカ、南アジア、東南アジアです。
(2)媒介蚊
 媒介蚊はヤブカ属の蚊で、主としてネッタイシマカやヒトスジシマカです。
(3)症状
 症状を示す患者の大多数はチクングニア熱と呼ばれる急性熱性疾患の症状を呈します。発熱と関節痛は必発で、発疹は8割程度に認められます。関節痛は四肢(遠位)に強く、関節の炎症や腫脹を伴う場合もあります。その他の症状としては、全身倦怠・頭痛・筋肉痛・リンパ節腫脹です。重症例では神経症状(脳症)や劇症肝炎が報告されています。
(4)治療
 解熱鎮痛剤や輸液を投与する対症療法が中心です。
 ただし、出血傾向を呈する場合もあるのでデング熱に準じて解熱鎮痛剤として出血傾向やアシドーシスを助長するサリチル酸系統のものは避け、アセトアミノフェンが勧められています。
(5)感染症法における取り扱い
 全数報告対象(4類感染症)であり、診断した医師は直ちに最寄りの保健所に届け出ます。
 

4 マラリアとは

マラリア原虫を媒介するハマダラカによって媒介される感染症です。

(1)流行地域
 マラリアはサハラ以南アフリカ、アジアや南太平洋諸国、中南米でも多くの発生がみられます。
(2)病原体と媒介蚊
 マラリアの病原体は、熱帯熱マラリア原虫、三日熱マラリア原虫、卵形マラリア原虫、四日熱マラリア原虫を保有しているハマダラカによって媒介されます。
(3)症状
 マラリアに免疫のないヒトが初感染した場合、発熱はほぼ必発といってよく、原虫侵入後の潜伏期は熱帯熱マラリアで12日前後、四日熱マラリアは30日前後、三日熱マラリアと卵形マラリアでは14日前後です。
 症状は、潜伏期間の後、悪寒、震えと共に熱発作で発症します。この熱発作の間隔は、四日熱マラリアで72時間ごと、三日熱・卵形マラリアで48時間ごと、熱帯マラリアでは不定期で短いです。発熱に伴い、倦怠感、頭痛、筋肉痛、関節痛などがみられますが、腹部症状や、呼吸器症状がめだつこともあります。熱帯熱マラリア原虫に感染した場合は多臓器不全を起こすこともあります。重症化すると脳症や腎症など、種々の合併症を生じ、致死的となる場合があります。熱帯熱マラリア以外でも、三日熱マラリアでも呼吸器症状などの臓器障害を合併する例が報告されており、注意が必要です。
(4)治療
 抗マラリア薬を投与します。
(5)感染症法における取り扱い
 全数報告対象(4類感染症)であり、診断した医師は直ちに最寄りの保健所に届け出ます。
(6)その他
 医師の処方による予防内服が有効です。
 

Ⅱ 蚊媒介感染症の予防対策

 蚊が感染症を媒介することから、「蚊を発生させない対策(発生源対策)」、「蚊に刺されない対策(防蚊対策)」が重要です。

1 蚊の発生源対策

次のような場所が、蚊の発生源とならないよう注意が必要です。

蚊の発生源

・溜まった水を定期的に捨てる、屋内に収納する、撤去・処分する。
・水の除去などが難しい場合には、成長阻害剤などの医薬品や医薬部外品を使用し、蚊の幼虫を駆除する。
 

2 防蚊対策

・外出時には長袖シャツ、長ズボンを着用し、肌の露出をなるべく避ける。
・肌の露出部分にむらなく虫除け剤を使用する。
(注1)虫除け剤の効果は、蒸発、雨、発汗、拭くことによって失われるので、屋外で長時間活動するときは、定期的に使用する必要があります。
(注2)小児に使用する場合には、必ず保護者等の大人が、商品説明書の注意書きに沿って使用してください。必要な場合は、事前に小児科医にご相談ください。
・網戸や扉の開閉はすばやく行い、なるべく開閉を減らす。
・蚊取り線香などを使用する。
 

関連情報

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健康福祉局 保健部 疾病対策課 (尼崎市保健所 疾病対策課)

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