やってみよう!8
ばらばらに分解された妖精物語
妖精の物語は、“性”に関わる期待について最初に学習する方法のひとつです。これに類似する物語の多くには、性役割のステレオ・タイプが満載されています。例えば、「シンデレラ」をとりあげてみましょう。この物語のなかで、悪者は女性です(いじわるな継母、 醜い姉たち)。妖精のおばあさんがなんとか都合(手配)してくれて、ハッピーエンドとなるのですが、それは、シンデレラを、素敵なドレスを身につけ、小さな足をした可愛い女性としてしかみていない男性(ハンサムな王子様)の意向によって進行するのです。そこでは、彼女が脳外科医になる運命をもっている、というような示唆は全くされていません。
「ねむり姫」のなかの王様は、パーティを開くことを計画し、お客さまのリストをつくりますが、選択はつねに男性(王様)によってなされており、危機に直面 した時の女性の最も典型的な行動は、ただ泣き出すことだけなのです。ヒロインは、男性の助けがなければ、自分自身を救い出すことすらできませんし、そこには、いつも、人種差別 的なニュアンス(白い猫対黒い猫)とか、年齢差別的なニュアンス(悪者は、たいてい、醜く、歳をとっている)なども含まれているようです。
こういう視点から、他の物語を調べたり、ステレオ・タイプを“逆”にしてそれを書いてみたりすることは、参加者/学習者を楽しませるかもしれません。
このアクティビティは、書籍や教科書だけでなく、子ども向けのテレビ番組などに対しても拡げることができます。
参考までに付記しますと、最近では、従来の女性に対するイメージとはまったく異なって、勇敢で聡明な女性の主人公が活躍する『アリーテ姫の冒険』(ダイアナ・コールス著/グループ・ウィメンズ・プレイス訳、 学陽書店)といった書籍も出版・紹介されつつあります。
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