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やってみよう!1

Needs & Wants

1994年6月末、私たちが訪れたイングランド北部の中心都市・マンチェスター郊外のある小学校では、「Needs & Wants」(必要なものと欲しいもの)という人権学習のアクティビティ(実践)をやっていました。

必要なものとほしいものの図

【上図】にあるような19枚の絵をカードにして、子どもたち数人ずつのグループに配り、「これらのなかで、<Needs>(必要なもの)は、 どれとどれでしょう?」また、「<Wants>(欲しいもの)は、どれとどれでしょう?」と子どもたちに問いかけ、19枚のカードを<Needs>と<Wants>とに分類させるという学習活動です。子どもたちは自分の意見を述べあいながらグループとしての結論をまとめて、大きな画用紙に整理していきます。このような分類の作業を通 じて、子どもたちが<Needs>(必要なもの)と判断したカードに描かれている品物や事柄が、実は、私たちの“人権”と深く関わっていることを理解し、実感し、みんなでそれを守る=保障されるために、するべきことはなにか?を考えていくのです。19枚のカードから、具体的に<Needs>と <Wants>とを分けてみましょう。

例えば、
(1)「清潔な飲料水」と「甘い缶 ジュース」についてみますと、「清潔な飲料水」は<Needs>ですが、「甘い缶 ジュース」は、無くても済むわけでしょうから、これは<Wants>ということになるでしょう。「清潔な飲料水」が、人間の生活にとって必要不可欠=<Needs>であることについては、阪神大震災によってライフラインを切断されたときの体験や、毎年、盛夏に、日本列島のどこかで、水不足のため時間給水という深刻な事態が報道されている状況を思いうかべれば、実感を伴って理解されることでしょう。

(2)「粗末なベッドと1脚の椅子が置かれた部屋」の絵があります。他方、「広い庭園付きの住宅」らしきカードがあります。この場合には、私たちは、「広い庭園付きの住宅」は無くてもよいが、仕事や勉強に疲れた身体を横たえて休息できる「粗末なベッドと1脚の椅子が置かれた部屋」は、どうしても必要だと考えるでしょう。

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