准如の裏書
浄土真宗本願寺派の光輪寺に伝わる本願寺11世宗主顕如光佐(1543-92)の姿を描いた画像です。袈裟を着て上畳に右斜め向きに座り、右手をやや上にあげ両手で念珠を持つ姿で描かれ、画像の左上には「顕如上人」の墨書があります。掛幅の裏側には「准如(花押)」、「文禄三載甲午」、「□□上人□影」と書かれている裏書があることから、顕如が没した文禄元年から間もない時期に描かれたものとみられます。また、准如の裏書がある顕如画像としても早い時期のものであり注目されます。
本図は市内に現存する数少ない桃山期の浄土真宗の宗主画像として貴重な存在であり、また、一向一揆が盛んであった中世末から近世初頭にかけての時期の資料を伝える浄土真宗寺院が市内にほとんどないことから、当地域における浄土真宗の伝播を物語る資料としても貴重です。
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