長さ75.6cm、反り2.0cm。尼崎の刀工、藤原国幸の刀で、「摂州尼崎住藤原国幸」と銘文が刻まれています。国幸は京都の刀工堀川国広最晩年の門人で、柱本(現高槻市)を経て、寛永初年(1620年代後半)ころに尼崎に移住したとみられ、現存作品は比較的少ない刀工です。
桃山時代以前に作られた「古刀」を理想としながらも、新たな趣向を取り入れた作りとなっており、寛文・延宝(1661〜81年)期に完成される「大坂新刀」の先駆けとなる様式を示しています。数少ない尼崎城下の刀工の作品として地域の歴史を物語る重要な資料であるとともに、美術工芸資料としての価値も高く、また「大坂新刀」の誕生を物語る、刀剣史上、注目すべき資料でもあります。
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