流水文が描かれたこの銅鐸は、総高45.3cm、鈕(ちゅう)の高さ12.4cm、身の高さ32.9cm、底部の長径23.3cm、短径16.1cmの大きさがあります。銅鐸の吊り手である鈕の分類によれば、本銅鐸は古段階の外縁付鈕式銅鐸に属する比較的古い銅鐸です。外縁の文様は外側から内向する鋸歯文帯(きょしもんたい)、連続渦状文帯、内向する山形の半月帯、菱環部になっています。鐸身には陽線による4条の流水文が上下二段に描かれ、その間には連続する渦状文帯が配されています。出土地は不明ですが、所伝によると淡路の隆泉寺(三原郡西淡町津井)から本興寺に奉納されたと伝えられています。銅鐸は弥生時代の社会を解明する貴重な限られた資料であり、出土地が不明ですが大切な文化財として後世に伝えていくべき資料です。
|