寛延(延享)度の通信使の画員として来日した李聖麟が、寛延元年(1748)日本滞在中に描いた作品で、「寿老人図」の上には、同じく寛延度副使の伴当として同行した金啓升(キムケスン)筆「寿福」二大字の賛が書かれています。
江戸からの帰路に大坂の絵師大岡春卜と交歓し、その画会の席上で聖麟は梅月と福寿図を、春卜は野馬・山水・梅花・蓮鷺・芦雁・長果郎図をそれぞれ描き、互いにその画図を交換して永く家蔵することを誓いあいました。後日春卜一門が宴を催し、慶賀の漢詩や和歌、並びに俳諧が収めた木版本を刊行する際、聖麟の画図を付して『家彪集』と名付けられました。また、宝暦3年(1753)に刊行した『画史会要』にも聖麟の絵を明朝画の名画の作例として掲載し、通信使画員の画技を高く評価していたことがうかがえます。
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