心肺蘇生
心肺蘇生の方法が一部変更されました。
国際的なガイドラインの改訂により「救急蘇生法の指針2010(市民用)」が策定され、市民が行う心肺蘇生の手順が一部変更されました。
もしもの時に、身近な人を助けるために、心肺蘇生を身につけましょう。
心肺蘇生の重要性

・心臓が止まると15秒以内に意識が消失し、3~4分以上そのままの状態が続くと脳の回復は困難となります。
・心臓が止まっている間、心肺蘇生によって心臓や脳に血液を送り続けることは、AEDによる心拍再開の効果を高めるためにも、さらには心拍再開後に脳に後遺症を残さないためにも重要です。
・心肺蘇生は胸骨圧迫と人工呼吸を組み合わせることが原則です。
・人工呼吸ができなければ、胸骨圧迫を行うことが重要です。
・胸骨圧迫は、強く、速く、絶え間なく行うことが重要です。
・AEDは、心臓が停止する前の震えている状態(心室細動)に電気ショックを行う器具で、平成16年7月から一般市民の方が使用できるようになりました。
より良い方法を推進しているものです
心肺蘇生(CPR)の手順
反応を確認し、助けを呼ぶ
・倒れている傷病者を発見したら肩をやさしく叩きながら、「大丈夫ですか?」と呼びかけ、反応を確認します。
・呼びかけなどで目を開けるか、何らかの返答や目的のあるしぐさがない場合は「反応なし」と判断します。

反応の確認

・反応(意識)がなければ、周囲にいる人へ助けを求め、119番への通報とAED(自動体外式除細動器)の手配を依頼します。
・正常な呼吸(普段どおりの息)をしている場合は回復体位にして様子を見守ります。
呼吸をみる
・傷病者の呼吸を観察するためには、胸と腹部の動き(呼吸をするたびに上がったり下がったりする)を10秒以内でみます。

呼吸をみる
・胸と腹部の動きがない場合や、10秒かけても判断に迷う場合は、呼吸が止まっていると判断します。
注意!!
心停止が起こった直後には、しゃくりあげるような呼吸が途切れ途切れに起こる「死戦期呼吸(あえぎ呼吸)」とよばれる呼吸が見られる場合がありますが、「普段どおりの息」ではありません。心肺停止と判断してください。
胸骨圧迫
・呼吸の観察で心停止と判断したら、ただちに胸骨圧迫を開始します。

胸骨圧迫
・胸の真ん中に片手を置き、その上にもう一方の手を重ねて置きます。
・肘をまっすぐに伸ばし、体重をかけ強く圧迫します。
・1分間に少なくとも100回のテンポで30回続けて圧迫します。
・圧迫を緩めるときは、手を胸骨から離さずに元の高さまで戻します。
人工呼吸(省略可能)
胸骨圧迫を30回続けたら、その後気道確保をして、人工呼吸を2回行います。

(1)気道確保
・片手で傷病者の額を押さえながら、もう一方の手の指先を傷病者のあごの先端、骨のある硬い部分に当てて持ち上げます。
・傷病者の顔がのけぞるような姿勢になり、あご先が持ち上がります。
・このような動作によって傷病者の喉の奥を広げ、空気の通り道を確保する方法を頭部後屈あご先拳上法と呼びます。
(2)人工呼吸
・傷病者の気道を確保したまま、額に当てた手の親指と人差し指で鼻をつまみます。
・口を大きく開けて傷病者の口を覆い、空気が漏れないようにして、息を約1秒かけて吹き込みます。(軽く胸が上がる程度)
・いったん口を離し、同じ要領でもう1回吹き込みます。
・うまく胸が上がらない場合でも、吹き込みは2回までとします。
注:傷病者に出血がある場合や、感染防護具がなく人工呼吸がためらわれる場合は、人工呼吸を省略して胸骨圧迫を続けてください。

胸骨圧迫と人工呼吸の組み合わせ
・胸骨圧迫30回と人工呼吸2回の組み合わせを繰り返します。
心肺蘇生を中止する場合は?
1 救急隊に引き継いだとき。
2 傷病者が動き出す、うめき声を出す、正常な呼吸が出現した場合。
- ただし、気道の確保が必要となるかもしれないので、回復体位等で慎重に傷病者を観察しながら救急隊を待ちます。
- AEDを使用している場合は、電極パッドははがさず電源も入れたままにしておきます。

AED(自動体外式除細動器)がある場合
傷病者の横におき、電源を入れ、電極パッドを貼る。
1 電気ショックが必要な場合
・「ショックが必要です」などの音声メッセージが流れた場合は、充電完了後、AEDの音声指示に従いショックボタンを押してください。
(注:ショックボタンを押すときは、必ず自分が傷病者から離れ、さらに誰も傷病者に触れていないことを確認してください。)
・電気ショック完了後「ただちに胸骨圧迫(心臓マッサージ)を開始してください」などの音声指示があるので、これに従い、胸骨圧迫を再開します。
・以後は2分おきに、AEDが自動的に心電図解析を始めますので、指示に従ってください。
2 電気ショックが不要の場合
・「ショックは不要です。ただちに胸骨圧迫(心臓マッサージ)を開始してください」などの音声指示があれば、ただちに胸骨圧迫から心肺蘇生を再開してください。
・以後、2分後毎に再度ショックの要・不要について音声指示がありますので、これに従ってください。
回復体位
反応はないが正常な呼吸(普段どおりの息)をしている場合は、気道の確保と嘔吐物による窒息を防ぐために、横向きに寝かせます。
・傷病者の下あごを前に出し、上側の肘・膝を曲げて、後に倒れないようにする。
回復体位完成図
関連情報
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